JPS6030686B2 - パラヒドロキシスチレン重合体の製造方法 - Google Patents
パラヒドロキシスチレン重合体の製造方法Info
- Publication number
- JPS6030686B2 JPS6030686B2 JP12013380A JP12013380A JPS6030686B2 JP S6030686 B2 JPS6030686 B2 JP S6030686B2 JP 12013380 A JP12013380 A JP 12013380A JP 12013380 A JP12013380 A JP 12013380A JP S6030686 B2 JPS6030686 B2 JP S6030686B2
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- Japan
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- acid
- polymerization
- molecular weight
- polymer
- hydroxystyrene
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- Polymerization Catalysts (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はバラヒドロキシスチレン重合体の製造方法に関
するものであり、詳比くは常温でのpKaが0から4の
有機カルボン酸を重合触媒に用いてバラヒドロキシスチ
レンを重合させることを特徴とするものである。
するものであり、詳比くは常温でのpKaが0から4の
有機カルボン酸を重合触媒に用いてバラヒドロキシスチ
レンを重合させることを特徴とするものである。
バラヒドロキシスチレン重合体は機能高分子材料として
非常に有用な物質である。
非常に有用な物質である。
バラヒドロキシスチレン重合体を加工して製造する場合
、あるいは化学的処理に付して製品とする場合に、製品
の物理的ないし機械的性質あるいは加工時の諸特性と重
合体の分子量あるいは副生オリゴマ−量との間には密接
な関係があり、.一般に物理的ならびに機械的性質は重
合体の分子量の増大に伴い向上するが、一方、重合体の
加工あるいは化学反応を伴う処理は重合体の分子量が増
大するにつれて困難となる。したがってそれぞれの用途
に応じて適当な分子量と富。生オリゴマー量の少ないも
のが望まれ、特に分子量千から10方程度のものが有用
性が高いoバラヒドロキシスチレンの重合方法について
は多数の研究がなされて来たが、その多くは高重合体を
得る事を目的と.するものであり、分子量千から10万
程度のものを再現性良く、また重合時間を短く、葛。
、あるいは化学的処理に付して製品とする場合に、製品
の物理的ないし機械的性質あるいは加工時の諸特性と重
合体の分子量あるいは副生オリゴマ−量との間には密接
な関係があり、.一般に物理的ならびに機械的性質は重
合体の分子量の増大に伴い向上するが、一方、重合体の
加工あるいは化学反応を伴う処理は重合体の分子量が増
大するにつれて困難となる。したがってそれぞれの用途
に応じて適当な分子量と富。生オリゴマー量の少ないも
のが望まれ、特に分子量千から10方程度のものが有用
性が高いoバラヒドロキシスチレンの重合方法について
は多数の研究がなされて来たが、その多くは高重合体を
得る事を目的と.するものであり、分子量千から10万
程度のものを再現性良く、また重合時間を短く、葛。
生オリゴマーを少なく、分子量分布を狭く製造すること
は困難であった。従来、ラジカル重合法では触媒必要量
が多くしかも製品中に創生オリゴマーが多いなどの難点
があり、また塩酸、硫酸等の強酸を使用するカチオン重
合法では反応が暴走して得られる重合体の分子量分布が
広くなり、また対アニオンがフェノール核と結合して離
れにくくなり目的重合物中に不純物として残るという難
点がある。
は困難であった。従来、ラジカル重合法では触媒必要量
が多くしかも製品中に創生オリゴマーが多いなどの難点
があり、また塩酸、硫酸等の強酸を使用するカチオン重
合法では反応が暴走して得られる重合体の分子量分布が
広くなり、また対アニオンがフェノール核と結合して離
れにくくなり目的重合物中に不純物として残るという難
点がある。
またこれを防ぐために低温にて反応させると重合時間が
長くなり、さらにカチオン重合法では分子量分布が広く
なる欠点がある。そこで分子量を5万程度以下のものを
得るために特関昭51−9総82には、分子量調節剤を
使用して重合の暴走を抑えること、pKaが0〜4の酸
を重合促進剤として分子量調節剤と併用することが記載
されているが、分子量調節剤を使用すると分子量調節剤
への連鎖移動が起り、分子量調節剤が不純物として目的
重合物中にとりこまれてしまうという難点、重合反応後
分子量調節剤を分離除去する工程が必要となるといった
難点がある。
長くなり、さらにカチオン重合法では分子量分布が広く
なる欠点がある。そこで分子量を5万程度以下のものを
得るために特関昭51−9総82には、分子量調節剤を
使用して重合の暴走を抑えること、pKaが0〜4の酸
を重合促進剤として分子量調節剤と併用することが記載
されているが、分子量調節剤を使用すると分子量調節剤
への連鎖移動が起り、分子量調節剤が不純物として目的
重合物中にとりこまれてしまうという難点、重合反応後
分子量調節剤を分離除去する工程が必要となるといった
難点がある。
本発明者らはさらに検討した結果、常温でのpKaが0
〜4の有機カルボン酸触媒を使用すると分子量調節剤が
なくても、適度の分子量のものが遠い重合速度で得られ
ることを見し、出し本発明に到達した。すなわち本発明
の要旨は、バラヒドロキシスチレンを常温でのpKaが
0〜4の有機カルボン酸の存在下に重合させることを特
徴とするバラヒドロキシスチレン重合体の製造方法に存
する。
〜4の有機カルボン酸触媒を使用すると分子量調節剤が
なくても、適度の分子量のものが遠い重合速度で得られ
ることを見し、出し本発明に到達した。すなわち本発明
の要旨は、バラヒドロキシスチレンを常温でのpKaが
0〜4の有機カルボン酸の存在下に重合させることを特
徴とするバラヒドロキシスチレン重合体の製造方法に存
する。
本発明において重合原料として使用するバラヒドロキシ
スチレンは純品でも「不活性な不純物ならそれを含む粗
バラヒドロキシスチレンでもよい。
スチレンは純品でも「不活性な不純物ならそれを含む粗
バラヒドロキシスチレンでもよい。
通常工業的に得られる粗製バラヒドロキシスチレンはフ
ェノール類、シクロヘキサノン、水等を不純物として含
む場合が多く、これらの不純物は分子量調節剤として作
用し不活性ではないので予め除去精製したバラヒドロキ
シスチレンを重合に供する。バラヒドロキシスチレンの
製造方法ならびに合成方法としては、フェノールから出
発してパラアセトキシフェニルメチルカルビノールの脱
水反応を経由する方法が実験室的に確実な方法として知
られて居り、またパラヒドロキシ桂皮酸の脱炭酸分解法
、ビスフェノールヱタンの分解による方法、ブタジェン
ニ量体の4−ビニルシクロヘキセンの脱水素による方法
あるいはエチルフェノールの脱水素による方法さらに天
然物から回収する方法等があり、これらの各種方法で得
られたバラヒドロキシスチレンは一般に活性な、すなわ
ち重合反応系中で重合反応に影響を与える、不純物を含
有するので精製処理して本発明方法の実施に供される。
ェノール類、シクロヘキサノン、水等を不純物として含
む場合が多く、これらの不純物は分子量調節剤として作
用し不活性ではないので予め除去精製したバラヒドロキ
シスチレンを重合に供する。バラヒドロキシスチレンの
製造方法ならびに合成方法としては、フェノールから出
発してパラアセトキシフェニルメチルカルビノールの脱
水反応を経由する方法が実験室的に確実な方法として知
られて居り、またパラヒドロキシ桂皮酸の脱炭酸分解法
、ビスフェノールヱタンの分解による方法、ブタジェン
ニ量体の4−ビニルシクロヘキセンの脱水素による方法
あるいはエチルフェノールの脱水素による方法さらに天
然物から回収する方法等があり、これらの各種方法で得
られたバラヒドロキシスチレンは一般に活性な、すなわ
ち重合反応系中で重合反応に影響を与える、不純物を含
有するので精製処理して本発明方法の実施に供される。
但しこの精製はバラヒドロキシスチレンを純品として分
離することを要するものではなく不活性な不純物の共存
は許容される。ちなみに、パラアセトキシフェニルメチ
ルカルビノールの脱水反応により得られる粗バラヒドロ
キシスチレンは不純物として10%程度のフェノールと
5〜20%程度のエチルフェノールとを含有し、パラヒ
ドロキシ桂皮酸の脱炭酸分解により得られる粗バラヒド
ロキシスチレンは不純物として、5〜20%前後のフェ
ノールと3〜15%程度のエチルフェノールを含有し、
ビスフェノールェタンの分解により得られるものは50
%程度のフェノール、5〜20%程度のエチルフェノー
ル及び10%前後のクレゾールの不純物として含み、ブ
タジェン二量体の4−ビニルシクロヘキセンの脱水素に
より得られるものは5〜60%のメタヒドロキシスチレ
ン、5〜10%前後のフェノール、6〜10%前後のシ
クロヘキサ/ンを含有し、そしてバラェチルフェノール
の脱水素により得られる細バラヒドロキシスチレンも1
〜5%程度のフェノールおよびクレゾールと40〜80
%の未反応パラェチルフェノールを含み、また天然物か
ら回収する方法においても多量のフェノール系不純物が
共存し得る。本発明方法の実施に際しては、これらを含
めて任意の方法で得られた粗製パラヒドロキシスチレン
をそのままもし〈はフェ/ール類、シクoヘキサノン、
水等活性な化合物を含む場合は除去して重合用原料に供
する。
離することを要するものではなく不活性な不純物の共存
は許容される。ちなみに、パラアセトキシフェニルメチ
ルカルビノールの脱水反応により得られる粗バラヒドロ
キシスチレンは不純物として10%程度のフェノールと
5〜20%程度のエチルフェノールとを含有し、パラヒ
ドロキシ桂皮酸の脱炭酸分解により得られる粗バラヒド
ロキシスチレンは不純物として、5〜20%前後のフェ
ノールと3〜15%程度のエチルフェノールを含有し、
ビスフェノールェタンの分解により得られるものは50
%程度のフェノール、5〜20%程度のエチルフェノー
ル及び10%前後のクレゾールの不純物として含み、ブ
タジェン二量体の4−ビニルシクロヘキセンの脱水素に
より得られるものは5〜60%のメタヒドロキシスチレ
ン、5〜10%前後のフェノール、6〜10%前後のシ
クロヘキサ/ンを含有し、そしてバラェチルフェノール
の脱水素により得られる細バラヒドロキシスチレンも1
〜5%程度のフェノールおよびクレゾールと40〜80
%の未反応パラェチルフェノールを含み、また天然物か
ら回収する方法においても多量のフェノール系不純物が
共存し得る。本発明方法の実施に際しては、これらを含
めて任意の方法で得られた粗製パラヒドロキシスチレン
をそのままもし〈はフェ/ール類、シクoヘキサノン、
水等活性な化合物を含む場合は除去して重合用原料に供
する。
本発明で使用される重合触媒は常温でのpKaが0から
4の有機カルボン酸であり、有機カルボン酸の例として
は次のものがあげられる。
4の有機カルボン酸であり、有機カルボン酸の例として
は次のものがあげられる。
■ ギ酸、クロル酢酸、シアン酢酸、ジクロロ酢酸「ト
リクロル酢酸、フルオロ酢酸、ブロモ酢酸、ヨード酢酸
、メトキシ酢酸、メルカプト酢酸等飽和モノカルポン酸
類■ シュウ酸、マロン酸、マレィン酸、フマル酸、ク
エン酸、d−酒石酸、メソ−酒石酸等のポリカルボン酸
類■ グリコール酸、乳酸、チオグリコール酸等のOH
基、SH基含有カルボン酸類■ サリチル酸、シスケィ
皮酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リツト酸、ピロメリット酸、クロル安息香酸(o−,m
−,p一体)、ブロム安息香酸(o一,m一体)、oー
トルィル酸、三ウ化安息香酸(o−,m−,p−体)等
の芳香族カルボン酸等である。
リクロル酢酸、フルオロ酢酸、ブロモ酢酸、ヨード酢酸
、メトキシ酢酸、メルカプト酢酸等飽和モノカルポン酸
類■ シュウ酸、マロン酸、マレィン酸、フマル酸、ク
エン酸、d−酒石酸、メソ−酒石酸等のポリカルボン酸
類■ グリコール酸、乳酸、チオグリコール酸等のOH
基、SH基含有カルボン酸類■ サリチル酸、シスケィ
皮酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リツト酸、ピロメリット酸、クロル安息香酸(o−,m
−,p一体)、ブロム安息香酸(o一,m一体)、oー
トルィル酸、三ウ化安息香酸(o−,m−,p−体)等
の芳香族カルボン酸等である。
この有機カルボン酸重合触媒の使用量はバラヒドロキシ
スチレンに対し0.01〜100重量%、好ましくは0
.1〜5値重量%の範囲が適当である。
スチレンに対し0.01〜100重量%、好ましくは0
.1〜5値重量%の範囲が適当である。
本発明では、分子量調節剤は使用しない。また、バラヒ
ドロキシスチレンの選択的重合に際して、バラヒドロキ
シスチレンと上記重合触媒との混合物をそのまま、ある
いは渡梓下または流動下において、0〜300℃の温度
、好ましくは60〜200℃で、常圧あるいは加圧下に
1町砂から4錨時間、好ましくは1ひげ〜lq時間重合
させることによって所望のバラヒドロキシスチレン重合
体を製造することが出来る。重合反応に不活性溶媒中で
行なってもよい。重合反応は回分式のみならず、重合速
度が速いので連続式で重合させることもできる。得られ
た反応混合物は常法により、例えば炉週、蒸留、蒸発、
析出、乾燥等の少iなくとも一以上の操作により精製し
て目的物バラヒドロキシスチレン重合体を得る(精製に
ついては特公昭54−19912参照)。溶媒を使用せ
ずかつ完全重合(重合率100%)を行なった場合は精
製することなく目的重合物を得ることもできる。本発明
方法による分子量が比較的高いバラヒドロキシスチレン
重合体を製造することもでき且つ分子量約10方程度以
下の比較的分子量の低いバラヒドロキシスチレン重合体
も何ら支障なく再現性良く容易に製造し得る。
ドロキシスチレンの選択的重合に際して、バラヒドロキ
シスチレンと上記重合触媒との混合物をそのまま、ある
いは渡梓下または流動下において、0〜300℃の温度
、好ましくは60〜200℃で、常圧あるいは加圧下に
1町砂から4錨時間、好ましくは1ひげ〜lq時間重合
させることによって所望のバラヒドロキシスチレン重合
体を製造することが出来る。重合反応に不活性溶媒中で
行なってもよい。重合反応は回分式のみならず、重合速
度が速いので連続式で重合させることもできる。得られ
た反応混合物は常法により、例えば炉週、蒸留、蒸発、
析出、乾燥等の少iなくとも一以上の操作により精製し
て目的物バラヒドロキシスチレン重合体を得る(精製に
ついては特公昭54−19912参照)。溶媒を使用せ
ずかつ完全重合(重合率100%)を行なった場合は精
製することなく目的重合物を得ることもできる。本発明
方法による分子量が比較的高いバラヒドロキシスチレン
重合体を製造することもでき且つ分子量約10方程度以
下の比較的分子量の低いバラヒドロキシスチレン重合体
も何ら支障なく再現性良く容易に製造し得る。
重合体の分子量は、一般に用いる重合条件によって影響
を受て、例えば重合温度が高いと分子量が低くなる額向
がある。本発明の方法により得られた重合体は従来のラ
ジカル重合あるいはカチオン重合によって得られた重合
体と較べて、創生オリゴマーが少なく、分子量分布が狭
い重合体でありh またその分子量は希望に応じて高分
子量のものから比較的低分子量のものまで任意に変化さ
せ得る。そして重合体のミクロ構造には差異がなく、赤
外線吸収スペクトル、IH−NM凪,13C一NMRス
ペクトルによりビニル重合したパラヒドロキシ.スチレ
ン重合体である事が確認されている。本発明方法による
バラヒドロキシスチレンの重合反応によれば、従来公知
の重合反応と較べて次のような利点がある。
を受て、例えば重合温度が高いと分子量が低くなる額向
がある。本発明の方法により得られた重合体は従来のラ
ジカル重合あるいはカチオン重合によって得られた重合
体と較べて、創生オリゴマーが少なく、分子量分布が狭
い重合体でありh またその分子量は希望に応じて高分
子量のものから比較的低分子量のものまで任意に変化さ
せ得る。そして重合体のミクロ構造には差異がなく、赤
外線吸収スペクトル、IH−NM凪,13C一NMRス
ペクトルによりビニル重合したパラヒドロキシ.スチレ
ン重合体である事が確認されている。本発明方法による
バラヒドロキシスチレンの重合反応によれば、従来公知
の重合反応と較べて次のような利点がある。
【11分子量調節剤を必要とし広いので経済的であるし
、分子量調節剤への連鎖移動により分子量調節剤がポリ
マー中に不純物としてとりこまれることもない。
、分子量調節剤への連鎖移動により分子量調節剤がポリ
マー中に不純物としてとりこまれることもない。
さらに、反応後分子量調節剤を分離する工程は不要とな
るので、重合反応後得られる目的重合物を成型、柱型す
る場合にその連続化も可能となる。‘2} バラヒドロ
キシスチレンの重合速度を従釆の熱重合法に較べて約1
0〜1加川苦早くすることが出釆る。
るので、重合反応後得られる目的重合物を成型、柱型す
る場合にその連続化も可能となる。‘2} バラヒドロ
キシスチレンの重合速度を従釆の熱重合法に較べて約1
0〜1加川苦早くすることが出釆る。
剛 バラヒドロキシスチレンの重合率を100%にする
ことが出来る(完全重合)。
ことが出来る(完全重合)。
‘41 製造されるポリパラヒドロキシスチレンの分子
量を高分子量のものから.也較的低分子量のものまで任
意に変えることが出来る。
量を高分子量のものから.也較的低分子量のものまで任
意に変えることが出来る。
‘5} 製造されるポリパラヒドロキシスチレンの分子
量分布が狭く、単分散に近にものが出来る。
量分布が狭く、単分散に近にものが出来る。
‘6’ 製造されるポリパラヒドロキシスチレン中に含
有されるオリゴマー(4量体以下のもの)が非常に少な
いものが出来る。‘7’製造されるポリパラヒドロキシ
スチレン中に創生するオリゴマ−が少ないため、バラヒ
ドロキシスチレンの重合反応における原単位が向上し、
かつ脱オリゴマー工程(精製)が必要でない。
有されるオリゴマー(4量体以下のもの)が非常に少な
いものが出来る。‘7’製造されるポリパラヒドロキシ
スチレン中に創生するオリゴマ−が少ないため、バラヒ
ドロキシスチレンの重合反応における原単位が向上し、
かつ脱オリゴマー工程(精製)が必要でない。
‘8’製造されるポリバラヒドロキシスチレン中にオリ
ゴマーが少ないため粘着性が減少し、粉砕による徴粉化
工程が従釆より短縮され、また溶媒に溶解させる工程を
短縮することが出来る。
ゴマーが少ないため粘着性が減少し、粉砕による徴粉化
工程が従釆より短縮され、また溶媒に溶解させる工程を
短縮することが出来る。
以上のように、pKao〜4の有機カルポン酸の存在下
、分子量調節剤を用いないで行なうバラヒドロキシスチ
レンの重合反応は公知の重合方法にくらべてポリパラヒ
ドロキシスチレン重合体製造のための、時間、原単位、
操作法、さらには製品品質が非常に改善された優れた方
法であることがわかった。有機カルボン酸はその種類お
よび添加量を適当に選ぶことによりポリマー精製工程中
に容易に除去される。また、例えば、有機カルボン酸と
して、シュウ酸を使用した場合には、バラヒドロキシス
チレンの重合触媒として作用するが重合反応中および後
処理工程中での加熱により容易に昇華あるいは分解して
しまうため実際上は特別に除去する必要がない。本発明
方法で得られる重合体は物理的、化学的にすぐれた性状
を有し、耐熱性樹脂、感光性樹脂、帯電防止剤、導電性
処理剤、高分子凝集剤、ポリィオンコンプレツクス材料
、限外炉過勝、イオン交換膜、雛燃剤、塗料用樹脂、液
体クロマトグラフィー用充填剤、キレート樹脂等の原料
として広範な用途を有する機能高分子材料である。
、分子量調節剤を用いないで行なうバラヒドロキシスチ
レンの重合反応は公知の重合方法にくらべてポリパラヒ
ドロキシスチレン重合体製造のための、時間、原単位、
操作法、さらには製品品質が非常に改善された優れた方
法であることがわかった。有機カルボン酸はその種類お
よび添加量を適当に選ぶことによりポリマー精製工程中
に容易に除去される。また、例えば、有機カルボン酸と
して、シュウ酸を使用した場合には、バラヒドロキシス
チレンの重合触媒として作用するが重合反応中および後
処理工程中での加熱により容易に昇華あるいは分解して
しまうため実際上は特別に除去する必要がない。本発明
方法で得られる重合体は物理的、化学的にすぐれた性状
を有し、耐熱性樹脂、感光性樹脂、帯電防止剤、導電性
処理剤、高分子凝集剤、ポリィオンコンプレツクス材料
、限外炉過勝、イオン交換膜、雛燃剤、塗料用樹脂、液
体クロマトグラフィー用充填剤、キレート樹脂等の原料
として広範な用途を有する機能高分子材料である。
以下に実施例を示した、本発明を更に具体的に例示する
が、これらは単に例示の目的で示すものであって、本発
明の範囲を限定せんとするものではない。実施例林丈と
あるのはガスクロマトグラフィ一の略であり、GPCと
あるのはゲルリぐーミユレーション・ク0マトグラフィ
ーの略である。又PHSはバラヒドロキシスチレンの略
である。実施例 1 あらかじめ窒素置換した50の【の重合試験管に所定量
の再結晶精製バラヒドロキシスチレン(GC分析による
パラヒド。
が、これらは単に例示の目的で示すものであって、本発
明の範囲を限定せんとするものではない。実施例林丈と
あるのはガスクロマトグラフィ一の略であり、GPCと
あるのはゲルリぐーミユレーション・ク0マトグラフィ
ーの略である。又PHSはバラヒドロキシスチレンの略
である。実施例 1 あらかじめ窒素置換した50の【の重合試験管に所定量
の再結晶精製バラヒドロキシスチレン(GC分析による
パラヒド。
キシスチレン純度弊.7%)と市販特級の所定量の各種
有機カルポン酸を仕込み、この溶液を素早く所定温度の
陣温重合槽にて所定時間重合反応させた。重合反応後、
重合溶液の一部を2針音量のテトラヒドロフランで希釈
した後、GC分析とGPC分析を行ない、重合率、オリ
コマー生成率、分子量、分子量分布を測定した緒果を表
1に示す。また反応終了後、残存重合溶液を大過乗りの
水中に投入することにより生成重合体を析出させた後、
炉週により分離し、60℃で値量になるまで真空乾燥し
た。この生成重合体のミクロ構造を、m分析、NMR分
析により測定した結果、すべての生成物においてビニル
重合含有率が99%以上であった。表1 比較例 実施例1と実験番号3と同様にして、シュウ酸2夕の代
りに、濃硫酸2夕を用いた以外は全く同一条件でバラヒ
ドロキシスチレンの重合反応を行なったところ、濃硫酸
のため、バラヒドロキシスチレン溶液が濃赤かつ色に着
色した。
有機カルポン酸を仕込み、この溶液を素早く所定温度の
陣温重合槽にて所定時間重合反応させた。重合反応後、
重合溶液の一部を2針音量のテトラヒドロフランで希釈
した後、GC分析とGPC分析を行ない、重合率、オリ
コマー生成率、分子量、分子量分布を測定した緒果を表
1に示す。また反応終了後、残存重合溶液を大過乗りの
水中に投入することにより生成重合体を析出させた後、
炉週により分離し、60℃で値量になるまで真空乾燥し
た。この生成重合体のミクロ構造を、m分析、NMR分
析により測定した結果、すべての生成物においてビニル
重合含有率が99%以上であった。表1 比較例 実施例1と実験番号3と同様にして、シュウ酸2夕の代
りに、濃硫酸2夕を用いた以外は全く同一条件でバラヒ
ドロキシスチレンの重合反応を行なったところ、濃硫酸
のため、バラヒドロキシスチレン溶液が濃赤かつ色に着
色した。
Claims (1)
- 1 パラヒドロキシスチレンを常温でのpKaが0〜4
の有機カルボン酸の存在下に重合させることを特徴とす
るパラヒドロキシスチレン重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12013380A JPS6030686B2 (ja) | 1980-08-30 | 1980-08-30 | パラヒドロキシスチレン重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12013380A JPS6030686B2 (ja) | 1980-08-30 | 1980-08-30 | パラヒドロキシスチレン重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5744608A JPS5744608A (en) | 1982-03-13 |
JPS6030686B2 true JPS6030686B2 (ja) | 1985-07-18 |
Family
ID=14778779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12013380A Expired JPS6030686B2 (ja) | 1980-08-30 | 1980-08-30 | パラヒドロキシスチレン重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6030686B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW304235B (ja) * | 1992-04-29 | 1997-05-01 | Ocg Microelectronic Materials | |
TWI226339B (en) | 1999-03-26 | 2005-01-11 | Shinetsu Chemical Co | High molecular weight compound and the method to prepare the same |
-
1980
- 1980-08-30 JP JP12013380A patent/JPS6030686B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5744608A (en) | 1982-03-13 |
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