JPS6030337Y2 - 棟換気体連結部の防水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は建物の妻から屋根裏に取り入れた空気を棟部
から排出するための棟換気装置に関し、殊に棟換気体連
結部からの漏水を防止すると共に、万一漏水しても屋根
裏に侵入させず屋根面上に排出するごとく威した棟換気
体連結部の防水装置に係る。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図はこの考案に係る棟換気装置の断面図である。

棟木１の左右両側に棟木の長手方向に間隔をもって固着
されたタル木２の間及びタル木２の上側面に固着された
左右の野地板３の頂部が棟木１から隔てられていること
により、棟部に空隙４が形成され、屋根裏の空気がこの
空隙４を通って上昇し得るようになっている。

野地板３の上面に防水材５を装着したのち、左右の野地
板頂部にＬ字状の各別の水返し板Ａを釘６で固着し、屋
根材７，７′を同様の図示していない釘で、及び空隙４
の上方を隔てた屋根材の左右の頂部に笠木８を釘９で野
地板又はさらに棟木１に打込んで屋根材を固定し、次い
て断面傘状のトップへとトップの下面より周外側下方に
延長する一対のスカートｈ、 ｂ２とからなる棟換気体
Ｂを棟部に上方から嵌合してスカートの下部から釘又は
ネジ１０を笠木８に打込み、又はねじ込むことにより、
換気装置を構成しており、前記棟部空隙４を上昇した空
気はスカートへ、ｂ２の間に形成された空間部１１をさ
らに上昇してスカート上部に形成した通気孔１２よりト
ップｂ０と各スカート’Ｉｔ ｂ２の間に形成された気
液分離室１３を経て、トップ飄の肩部１４近傍に形成さ
れた排気孔１５より屋外に排出されるようになっている
。

１６は排水孔である。

なお、トップへの頂部は屋根角度に対応できるように、
この実施例ではヒンジ結合になっている。

しかして、上記棟換気装置において、前記棟換気体Ｂの
内側、すなわち一対のスカートｂｚ、ｂ２の内側にこの
考案の要部となる水受は体Ｃを沿設する。

該水受は体Ｃは第２図に示すように適宜の長さを有する
長尺板を変形加工した水受は板１７と該水受は板に着装
した複数の弾性パツキン１８とからなっている。

水受は板１７は斜め上りの固定端部１９とこの固定端部
の一端から上方に延長する立上り部２０とを左右対称に
有し、立上り部２０の間を断面山状に連続する連結部２
１を一体に有している。

弾性パツキン１８は実施例では３個着装しであるが、水
受は板１７上面のはＳ゛中夫水受は板を立上り部２０ま
で跨ぐように着装しであるのが目地部弾性パツキン１８
ａであり、該目地部弾性パツキンと間隔をあけて、その
両側に同様に着装しであるのが内面圧着パツキン１８ｂ
。

１８ｂである。

これらのパツキンはいずれも弾性体でかつ水気密性のあ
る材料からなり、水受は板１７と密着されている。

前記水受は板は薄鉄板の如き可撓性のある材料からなり
、連結部２１を撓ませて固定部１９の角度を可変できる
ようになっている。

２２は釘孔である。第１図及び第３図から上記水受は体
Ｃの取付けを説明すると、前記目地部弾性パツキン１８
ａが棟換気体Ｂ同士の各連結部に位置するように、水受
は体Ｃを空間部１１となるべき棟頂部に沿って所要数跨
設し、その円外側の固定端部１９を笠木８に釘孔２２箇
所で打込み又はねじ込み固着する。

この固定端部１９上には前述のスカートｂ２の延長部が
、また山伏の連結部２１上には棟換気体Ｂの傘状トップ
へならびにスカートｂ２の上部がそれぞれ密着する。

釘又はネジ１０によるスカート下部の固着により、水受
は体Ｃに着装した目地部幅よりも広幅な目地部弾性パツ
キン１８ａが隣り合う棟換気体Ｂの端部内面に圧着され
、目地部２３を閉塞する。

同時に両側の内面圧着パツキン１８ｂが各棟換気体Ｂの
内面に圧着される。

上記のように棟換気体Ｂの連結目地部２３は目地部弾性
パツキン１８ａで閉塞されるが、更に防水効果を高める
為に顔部にコーキング材を充填しても良い。

また、水受は体Ｃはその固定端部１９の傾斜角度をある
程度可変できるので、屋根角度に対応可能な実施例の如
き角度可変式棟換気体に充分適合させることもできる。

以上述べたようにこの考案は、棟換気体の内側に適宜の
長さを有する水受は体を沿設し、該水受は体には前記探
検気体同士の連結部に形成した目地部を閉塞する目地部
弾性パツキンを着装したことにより、該目地部弾性パツ
キンが目地部を閉塞することとなるので、漏水を防止し
、又万一漏水しても、内側に設けられた水受は体で受け
られ、しかもこの水受は体の両側端部は屋根面上に止着
されているので、水受は体に沿って屋根面上に排出され
る。

また、水受は体には、目地部弾性パツキンの両側に位置
し隣り合う棟換気体の内面に圧着する内面圧着パツキン
が更に着装しであるので、たとい目地部から雨水が侵入
しても雨水は内面圧着パツキンで阻止されて該パツキン
を乗り越えることなく屋根面上に排出される。

従って屋根裏への漏水を効果的に阻止できる。

さらに、水受は体は可撓性材料からなるので、屋根角度
が変化しても、その角度に追従するように変形させるこ
とができ、数多くの異なる屋根角度の屋根上に適合させ
ることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る棟換気装置の断面図、第２図は
この考案の要部である水受は体の斜視図、第３図はこの
考案である探検気体連結部の防水装置を一部破断した平
面図である。 ４・・・・・・空隙、７，７′・・・・・・屋根材、１
１・・・・・・空間部、１８ａ・・・・・・目地部弾性
パツキン、１８ｂ・・・・・・内面圧着パツキン、１９
・・・・・・固定端部、２３・・・・・・目地部、Ｂ・
・・・・・棟換気体、Ｃ・・・・・・水受は体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根裏の空気が上昇し得るように空隙を形成した棟部の
   長手方向に、前記空隙と連通ずる空間部を備えるべく傘
   状の棟換気体を上方から嵌合した棟換気装置において、
   前記棟換気体の内側に適宜の長さを有する可撓性材料の
   水受は体が沿設され、該水受は体には前記探検気体同上
   の連結部に形成した目地部を閉塞する目地部弾性パツキ
   ンと、この目地部弾性パツキンの両側に配設されて隣接
   する各棟換気体の夫々の内面に圧着する内面圧着パツキ
   ンとが備えられ、かつ水受は体の両側端部が屋根面上に
   取り付けられていることを特徴とする棟換気体連結部の
   防水装置。