JPS6029629B2 - 繊維強化プラスチツク高速回転体の製造方法 - Google Patents

繊維強化プラスチツク高速回転体の製造方法

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JPS6029629B2
JPS6029629B2 JP52120643A JP12064377A JPS6029629B2 JP S6029629 B2 JPS6029629 B2 JP S6029629B2 JP 52120643 A JP52120643 A JP 52120643A JP 12064377 A JP12064377 A JP 12064377A JP S6029629 B2 JPS6029629 B2 JP S6029629B2
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JP
Japan
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resin
fiber
rotating body
satin
reinforced plastic
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JP52120643A
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JPS5454177A (en
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達夫 北川
修 藤沢
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な繊維強化プラスチック高速回転体の製造
方法に関する。
さらに詳しくは、一方向ロービング朱子織布の裁断片を
円形状に配列し、かつ積層することにより、以下に詳述
するように、高速回転時の遠心力に対する強度や自重に
対する曲げ強さ、さらにせん断力にすぐれた厚肉用の繊
維強化プラスチック高速回転体の製造方法に関する。
従来よりフライホイール用材料として、鉄鋼が多く用い
られているが、電気エネルギーを回転運動エネルギーの
形でフライホイールに効率よく貯蔵するには高速回転を
必要とし、そのため前記鉄鋼製のフライホイールでは高
速回転によって生ずる引張力に耐えられず、そのためフ
ライホイールが破壊してしまうという欠点を有している
しかしながら近年の材料技術の進歩により、引張応力に
耐えうる各種のすぐれた材料が開発されるようになり、
とくにガラス繊維、炭素繊維またはアラミド繊維などを
用いた繊維強化プラスチックは重量当りの引張応力が鉄
鋼類のそれよりも4〜5以上となり、そのため大容量の
エネルギー貯蔵が可能になりつつある。しかしながら現
在のおもな問題点の1つは、これら新材料によるフライ
ホイールの製作および加工技術の確立とされ、該技術が
確立されればその他のフライホイールを真空中で回転さ
せる技術などは従来技術で充分に対処できるとみられて
いる。
そのため現時点では、通常のフィラメントワインディン
グ法または積層法によってえられた繊維強化プラスチッ
クを加工して4・形のフライホイールに使用されている
にすぎない。しかしながら電力エネルギー貯蔵量が 100MWHなどの大容量プラント用フライホイールで
は、ロータ寸法が直径8肌、重量が300トン、回転数
が最高300仇pmにもなり、到底前記繊維強化プラス
チックでは該フライホイールの高速回転に耐えることが
できない。
すなわち通常のFRP積層板においては高速回転により
生ずる遠心力に対して引張強度が充分でなく、また通常
のフィラメントワインデイング材料ではホイールの自重
または回転時の遠心力に対して層間せん断強度や曲げ強
度が充分でないなどのためである。本発明者らは叙上の
各問題点を克服して高速回転時の遠心力に対する強度や
自重に対する曲げ強さ、さらにせん断力にすぐれや厚肉
用の高速回転体をうるべ〈種々研究を重ねた結果、一方
向ロービング朱子織布の裁断片を円形状に配列し、かつ
積層することによりえられる繊維強化プラスチック高速
回転体は、叙上の各問題点をすべて排除ししかも前記の
目的を達しうろことを見出し、本発明を完成するにいた
つた。本発明の繊維強化プラスチック高速回転体を図面
を用いて説明する。
第1図aおよびbは本発明の方法における扇状および短
冊状の一方向ロ−ビング朱子織布の配列を示す概略平面
図であり、その1区画について該織布の縦糸2と横糸3
の方向を示しており、他は省略している。
第2図は該一方向ロービング朱子織布の拡大概略平面図
である。すなわち本発明の繊維強化プラスチック高速回
転体は、あらかじめ樹脂を含浸させた一方向ロービング
朱子織布の裁断片、好ましくは扇状または短冊状の裁断
片1を第1図aおよびbのごとく円形状に配列し、これ
を所望の厚さまで贋層して加熱加圧後、所定の寸法に仕
上げることにより、遠心力に対する強度や自重に対する
曲げ強さ、さらにせん断強さにすぐれ、大容量フライホ
イール用材料として必要な厚肉円盤高速体としての強度
に充分耐えうるものである。
とくに本発明においては、前記一方向ロービング朱子織
布の縦糸2を半径方向となるように、該織布の裁断片1
を円形状に配列することにより、高速回転時の遠心力に
対する強度がすぐれた繊維強化プラスチック高速回転体
がえられる。
しかして本発明に用いる一方向。
ービング朱子織布としては、たとえばガラス繊維、炭素
繊維およびアラミド繊維(デュポン社の商品名 ケプラ
ー繊維)からなる群より選ばれた1種が好ましく、さら
に該織布の榛糸3と縦糸2の打込比が1:1.1〜3で
あることが好ましい。かかる打込比の範囲よりも大なる
ときも小なるときも、いずれも、えられた高速回転体の
高速回転時における遠心力に対する引張強度や曲げ応力
、さらにせん断応力が充分でない。また本発明に用いる
樹脂としては、低粘度で含浸可能な熱硬化性樹脂または
Bステージ化が可能な熱硬化性樹脂が好ましく、そのた
めたとえば従来より繊維強化プラスチックの製造に用い
られるポリエステル樹脂またはェポキシ樹脂などが好適
に使用される。
かかるポリエステル樹脂としては、たとえば大日本イン
キ化学工業■製の商品名ポリラィト、日本触媒化学工業
■製の商品名ェポラック、日立化成工業■製の商品名ポ
リセット、武田薬品工業■製の商品名ポリマールまたは
理研合成■製の商品名リゴラック(たとえばリゴラック
1557)などの不飽和ポリエステル樹脂がいずれも好
適に用いられる。またェポキシ樹脂としては、たとえば
ビスフェノール系ェポキシ樹脂であるェピコート828
,1004(以上、シェル化学社製)、ノボラック型ェ
ポキシ樹脂であるDEN4斑(ダウケミカル社製)また
は環状脂肪族系ェポキシ樹脂であるOY−175(チバ
社製)などが用いられる。これら樹脂と共に用いられる
硬化剤としては、たとえばジアミノジフェニルスルホン
などの芳香族アミンやペンゾィルパーオキサィドなどの
過酸化物、さらに酸無水物や潜在性硬化剤などが用いら
れる。
これら各組成物を配合してえられた樹脂液は前述のごと
く、あらかじめ一方向ロービング朱子織布目体に含浸せ
しめてもよいが、該織布を積層してえた積層体に含浸せ
しめてもよく、このぱあし、にはとくに低粘度樹脂が好
適に用いられる。
また含浸にあたっては、一方向ロービング朱子織布10
の重量%に対して樹脂が25〜45重量%付着するよう
に含浸せしめるのが好ましく、かかる範囲よりも小なら
しめるときは接着力に劣り、えられた積層体の剥離など
が生じ、またかかる範囲よりも大ならしめるときは積層
板としての複合効果が充分でなく強化効果が小さくなり
、いずれも好ましくない。さらに樹脂を合浸してえた積
層体の加熱加圧条件としては、用いられる樹脂の種類や
含浸の度合、さらに該積層体の厚さにより適宜決定され
るが、通常ポリエステル樹脂で10000、ェポキシ樹
脂で15000の温度で、50k9/c治程度の圧力で
加熱加圧される。
つぎに実施例をあげて本発明の方法を説明する。
実施例 1 不飽和ポリエステル樹脂であるリゴラック1557の1
0戊郭(重量部、以下同様)に対してペンゾイルパーオ
キサィド2部を添加して樹脂液を調製した。
あらかじめ外径90仇肌、内径10仇吻の円盤状となり
、かつ縦糸がその半径方向となるように扇形に裁断され
た厚さ0.22肋の一方向ロービング朱子織布8枚に前
記樹脂液を繊維100%(重量%、以下同様)に対して
樹脂量が40%となるように含浸させた。ついで扇状の
一方向ロービング朱子織布を円形状に配列し、さらに同
様にしてえられた円盤を11枚積層して、圧力50k9
/地、温度8000で30分、さらに温度10000で
2時間加熱加圧して、ロータ材をえた。しかしてえられ
たロータ材は、その高速回転時における遠心力に対する
引張強さや自重に対する曲げ強さ、さらにせん断力にす
ぐれていた。
実施例 2ビスフェノール系ェポキシ樹脂であるェピコ
ート828の10傍鞠こ対してジアミノジフェニルスル
ホン27部を溶解して樹脂液を調製した。
あらかじめ一方向ロービング朱子織布を縦糸が長さ方向
になるように短冊状(90、批肋×100側)に裁断し
て、これに実施例1と同様にして前記樹脂液を含浸させ
た。かかる短冊状の織布11枚を円盤状となるようにそ
の方向を順次変えながら積層し、ついで圧力50k9/
c虎、温度15000で4時間加熱加圧して、その中心
部の厚さ約3帆のロータ材をえた。しかしてえられたロ
ータ材は、その高速回転時における遠心力に対する引張
強さや自重に対する曲げ張さ、さらにせん断力にすぐれ
ていた。
【図面の簡単な説明】
第1図aおよびbは本発明の方法における扇状および短
冊状の一方向ロービング朱子織布の配列を示す概略平面
図、第2図は該一方向ロービング朱子織布の拡大概略平
面図である。 (図面の符号) 1・・・・・・裁断片、2・・・・・
・縦糸、3・・・・・・横糸。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一方向ロービング朱子織布の裁断片を円形状に配列
    し、かつ積層することを特徴とする繊維強化プラスチツ
    ク高速回転体の製造方法。 2 一方向ロービング朱子織布が、横糸と縦糸の打込比
    が1:1.1〜3の織布である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 3 横糸および縦糸が、ガラス繊維、炭素繊維およびア
    ラミド繊維からなる群より選ばれた1種である特許請求
    の範囲第2項記載の方法。 4 裁断片が扇状または短冊状である特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 5 裁断片を縦糸が半径方向となるように円形状に配列
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 6 一方向ロービング朱子織布に樹脂を含浸することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 7 樹脂が、低粘度で含浸可能な熱硬化性樹脂またはB
    ステージ化が可能な熱硬化性樹脂である特許請求の範囲
    第6項記載の方法。 8 熱硬化性樹脂が、ポリエステル樹脂またはエポキシ
    樹脂である特許請求の範囲第7項記載の方法。
JP52120643A 1977-10-06 1977-10-06 繊維強化プラスチツク高速回転体の製造方法 Expired JPS6029629B2 (ja)

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JPS5454177A JPS5454177A (en) 1979-04-28
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JPS5454177A (en) 1979-04-28

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