JPS6029350B2 - 化粧材の製造法 - Google Patents

化粧材の製造法

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JPS6029350B2
JPS6029350B2 JP53137281A JP13728178A JPS6029350B2 JP S6029350 B2 JPS6029350 B2 JP S6029350B2 JP 53137281 A JP53137281 A JP 53137281A JP 13728178 A JP13728178 A JP 13728178A JP S6029350 B2 JPS6029350 B2 JP S6029350B2
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sheet
film
area
composition
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JP53137281A
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栄助 荒井
文夫 高木
康明 石井
邦明 亀井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、表面凹凸模様を有する化粧材の製造法に関し
、更に詳しくは、型枠内に配置した区域的に異なる伸縮
変形性シートを伸縮変形させてこれと接触する化粧材に
上記区域と対応する比較的小なる凹凸模様を与えるとと
もに型枠内面に設けた比較的大なる凹凸模様との複合的
な意匠効果を与えんとするものである。
従来、凹凸模様を付与する方法としては、表面上に浮彫
模様を刻設した型付けローラーまたはプレートを用い、
型付けする表面を機械的にプレスしたり或いは金型に化
粧構成材料を流し込む方法等がある。
しかし、これらは型に忠実に模様を形成することができ
るが、使用する型は高価で作業性が悪く、又複雑な付帯
装置と作業を要する場合が多い。また金型類を作成する
ときには、細かい溝状模様その他複雑な凹凸模様を形成
するのが非常に困難であり、デザイン的に制約を受ける
また複雑な凹凸模様の金型等は成形の際に目づまりを起
し耐用回数が制限されるという欠点もある。本発明者ら
は、既に任意の凹凸模様を簡単に形成させるべく種々の
検討の結果、各種樹脂シートフィルム等が、これに親和
性を有する液体と接触するときに伸長ないいま収縮変形
する性質を利用し、このようなシートフィルムにたとえ
ば印刷により液体の影響を受けない区域あるいは受ける
程度に差異を設けた区域を設けて、該シートフィルムに
伸縮変形を起す成分を含む化粧材層と接触させると化粧
材層に印刷に対応した凹凸模様が与えられることを見出
し、一つの化粧材の製造法を開発している(特関昭52
一91061号公報)。
すなわちその化粧材の製造法は、未処理前の化粧層の上
に該化粧層を構成する成分によって伸縮変形を受ける区
域と伸縮変形を受けない区域及び/又は伸縮変形を受け
る程度に差異を有する区域を設けたシートを重ね合わせ
、次いで上記の化粧層を構成する成分に適した後処理を
施して、上記の各区域に対応して上記の化粧層上に凹凸
を形成させることを特徴とするものである。これにより
シートにたとえば木目模様を印刷すればその木目模様に
対応した凹凸模様をたとえばコンクリート組成物わらな
る化粧材層に付与することができる。しかしながら上記
化粧材の製造法は、未だ完全に満足なものとは云い難い
すなわち、上記方法で得られる凹凸模様は、凹部と凸部
の境界が不明瞭であって、鏡者に対して訴える視覚的効
果が乏しい難点があり、また伸縮変形性シートに付した
模様に対する化粧層に生ずる凹凸の忠実性が未だ充分な
ものとは云い難かった。このため充分な市場価値を得ら
れていなかったのが現状である。また上記万法により得
られる凹凸模様は比較的平板なためこの点でも鰯者に対
する訴求性の乏しい欠点がある。これに対し、本発明者
らが更に研究した結果、従来から得られるような内面凹
凸模様を有する型枠内に上記特関昭52−91061号
公報で用いるような伸縮変形性シートを配置しておいて
硬化性化粧材組成物を流し込んで硬化成形させれば、従
来の型枠を使用する方法と上記特開昭52−91061
号公報の利点をともに生かした化粧材の製造法が得られ
ることが見出された。
すなわち、型枠により比較的深くかつ大きな凹凸模様が
与えられ、シートの伸縮変形により比較的小なる模様が
与えられるため両者の複合的意匠効果により、優れた意
匠性を有する化粧材が得られる。しかも意外なことに、
上記のような方法を探ると、シートの伸縮変形により与
えられる模様の視覚的な明瞭性ならびにシートに与えた
伸縮変形区域と非伸縮区域の境界模様に対する追随性が
改善されることも見出された。これはシートにかかる化
粧材の自重による加圧効果と考えられる(この詳細は本
出願人による昭和53王10月6日付特許出願の明細書
参照)。なお、シートの伸縮変形区域をある程度広く取
れば、これと対応する化粧材層の区域内には、数多くの
微小な凹凸模様が発生することも見出された。本発明の
液体成分を含む硬化性イ日鉾材組成物から表面凹凸模様
を有する化粧材を製造する方法は、上述の知見に基づく
ものであり、更に詳しくは下記の工程を含むことを特徴
とするものである。
【ィ} 任意の内面凹凸模様を有する型枠を用意する工
程、‘。
} 前記型枠内面に沿って、前記硬化性化粧材組成物中
の液体成分との接触により伸縮変形を受ける区域と伸縮
変形を受けない区域及び/又は伸縮変形を受ける程度が
前記伸縮変形を受ける区域のそれとは異る区域とを設け
た伸縮変形性シートを配置する工程、し一 前記伸縮変
形性シートを内面に配置した型枠内に前記硬化性化粧材
組成物を流し込む工程、〇 該化粧材組成物中の液体成
分の作用により伸縮変形性シートの伸縮変形を受ける区
域を仲縞変形させてこれと接触する化粧材に対応する微
小な凹凸模様を付与するとともに前記型枠の内面凹凸模
様に対応する比較的大なる凹凸模様を与える工程、的
談イけ笹材組成物を硬化させる工程、およびN 硬化し
賦形された化粧材を型枠から取り出す工程。
以下、本発明の化粧材の製造法を、典型的な実施態様に
ついて図面を参照しつつ更に詳しく説明する。
本発明に従い、まず、第1図に示すような任意の内面(
この例では底部)凹凸模様aを有する型枠Aを用意する
一方第2図に示すようにフィルムーの上に硬化性化粧材
組成物中の液体成分との接触により伸縮変形を受ける区
域2と伸縮変形を受けない区域3とを設けた伸縮変形性
シートBを得る。次いで、前記型枠の内面(この例では
底部)に沿って、前記伸縮変形性シートBを、その区域
2と区域3を設けた面がその後に流し込む硬化性化粧材
と接触するように配置する(第3図)。更に伸縮変形性
シートBを内面に沿って配置した型枠A内に硬化性化粧
材組成物4を流し込む。
これにより、組成物4の自重で伸縮変形性シートBが型
枠Aの内面に密着させられ、化粧材層4の底部には型枠
底部に設けられた凹凸模様に対応する凹凸模様がまず与
えられる(第4図)。この状態で暫時、放置すると、伸
縮変形性シートBの区域2が組成物4中の液体成分との
接触により伸縮変形し、化粧材層4の底部に対応した微
小な凹凸模様が与えられる。上記伸縮変形性シートBの
伸縮変形に次いで、あるいはこれと並行して、化粧材組
成物4の性質に適した方法で該組成物4を硬化させ、少
くとも化粧材層4が自己形状保持性を有する程度に硬化
した時点で、賭形された化粧材4を型枠Aから取り出し
(第6図)、必要なら更に硬化を完了させて、硬化し賦
形された製品化粧材を得る。
上述した各工程の詳細について述べる前に、各部の材質
を説明する。まず型枠Aとしては、硬化性イ日荘材組成
物4との間で好ましくない相互作用を起さず、またその
硬化条件に耐え得るものであれば任意の材質のものが用
いられる。
たとえば、単板、合板等の木質板、薄手ないし厚手の紙
、段ボール紙等の各種の紙類;鋼板、ステンレス鋼板、
アルミニウム板、銅板等の各種の金属板;各種のプラス
チック板ないしフィルム:ハードボード等の各種繊維質
板;等を、蝕刻加工あるいは、所望の形状ならびに凹凸
模様を有する基材にあてがい熱圧プレスする、又はプラ
チツク等においては型成形する、などの方法により型枠
の形状を付与するともに内面に凹凸模様を付与したもの
を用いることができる。イり荘材組成物4は、禾硬イり
氏態において、溶媒ないし分散嬢として、水を使用する
かあるいは非水溶媒を使用するかによって水系と非水系
に大別される。水系イ日鑑材は、ボルトランドセメント
などの水硬性セメント、半水石膏、その他無機質バイン
ダー等の水硬性物質を結合材とし、必要に応じて充填剤
、骨材、顔料或いは染料等の着色剤、可塑剤、安定剤、
硬化促進剤あるいは遅延剤、水和剤、乳化剤、増粘剤、
発泡剤、天然ないし合成樹脂類、等の添加剤を加えて水
とともに混和してなる水硬性組成物を代表とし:更に水
を溶媒ないし分散煤とする天然ないし合成樹脂組成物が
含まれる。
また非水系イQ斑材は、非水系溶剤を溶媒ないし分数媒
とし、天然ないし合成樹脂を結合材として含む組成物を
代表とするものである。
樹脂組成物には、水系であれ非水系であれ、水硬性組成
物について上記した種類の添加剤ならびに硬化触媒ない
し開始剤、希釈剤、無機酸、有機酸、無機塩類等を必要
に応じて添加して、硬化型、溶剤型、乳化型、分散型、
ゾル型の組成物として用いられる。
樹脂としては、公知のもの、例えば、塩化ビニル、塩化
ビニリデン等のハロゲン化ビニル単量体、スチレン並び
にその誘導体、酢酸ビニル等のビニルヱステル単量体、
アリルアルコールおよびアリルヱステル類、アクリル酸
、メタクリル酸、ィタコン酸、クロトン酸、マレィン酸
又はフマル酸等の不飽和カルボン酸頚、上記の不飽和カ
ルボン酸類のヱステル誘導体、同ニトリル誘導体又は同
酸アミド誘導体、上記の不飽和カルボン酸類の酸アミド
誘導体のNーメチロール誘導体及び同Nーアルキルメチ
ロールエーテル誘導体、グリシシルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビ
ニルイソシアネート、アリルイソシアネート、2−ヒド
ロキシエチル・アクリレート又はメタクリレート、2ー
ヒドロキシプロピル・アクリレート又はメタクリレート
、エチレングリコールモノ・アクリレート又はメタクリ
レート、エチレングリコールジ・アクリレート又はメタ
クリレート、無水マレィン酸、無水ィタコン酸、メチル
ビニルケトン、ブタジェン、エチレン、プロピレン、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピリジン、
te化−ブチルアミノェチルメタクリレート、多価アル
コールのモノアリルェーテル等の如き単量体の単独ない
し共重合体類等の熱可塑性樹脂;ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂
、尿素樹脂、ェポキシ系樹脂、フタル酸ジアリル系樹脂
、ケイ素樹脂、ポリウレタン系樹脂等の如き熱硬化性樹
脂又はそれらの変性樹脂若しくは初期縮合物等、その他
、天然樹脂、ロジン及びその誘導体、セルロース誘導体
、天然又は合成ゴム、石油樹脂等を使用することができ
る。
また非水系溶媒としては、公知のもの例えば、ペンタン
、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等、或いはこれらの混
合液であるガソリン、石油、ベンジン、ミネラルスピリ
ット、石油ナフサ等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、ト
ルェン、キシレン、シクロヘキサン、エチルベンゼン等
の芳香族炭化水素類、トリクロルェチレン、パークロル
ェチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、メチルアルコール、エチルアルコ−ル、プロ
ピルア′レコー′レ、ブチ′レアルコー′レ、アミルア
ルコール、ベンジルアルコール等の一価アルコール類、
エチレングリコ−ル、プロピレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ィソ
ホロン等のケトン類、エチルエーテル、イソプロピルヱ
−テル、エチレングリコールモノ・メチルエーテル、エ
チレングリコールモノ・エチルエーテル、ジエチレング
リコールモノ・メチルエーテル、ジエチレングリコール
モノ・エチルエーテル、等のエーテル類、酢酸ェステル
類、酪酸ェステル類、等のェステル類、ニトロ炭化水素
類、ニトリル類、アミン類、その他アセタール類、酸類
、フラン類等の単独或いは混合溶剤として使用される。
上記したイり荘材の硬化(固化)機構には、水硬性組成
物の水和硬化;熱硬化性樹脂の硬化、熱可塑性樹脂溶液
、ェマルジョン、ペースト等の自然ないし加熱乾燥によ
る溶媒ないし分散媒の輝散、ゲル化、単量体の重合硬化
などが含まれる。次に伸縮変形性シートAの基材となる
フィルム状物1としては、各種の紙類、各種の織布ない
し不織布類、セロハン等の繊維素類、各種の合成紙類、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
スチレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化
ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、
ふつ素樹脂フィルム、ポリカーボネートフイルム、アセ
テートフイルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフ
イルム、塩酸ゴムフィルム、ィオノマーフィルム、ポリ
ィミドフイルム、ポリウレタンフイルム、ポリメタアク
リレート等の各種のプラスチックフィルム、各種のポリ
マーブレンド或いは共重合物のプラスチックフィルム、
各種の架橋結合プラスチックフィルム、各種の収縮性プ
ラスチックフィルム、及びこれらフィルムを2種以上貼
合せた複合フィルム等が使用される。これらフィルム状
物には、製膜前の組成物調製の段階で必要に応じて撒水
剤、離型剤、充填剤、柔軟剤、可塑剤、安定剤、帯電防
止剤、紫外線劣化防止剤等の添加剤が加えられる。又、
場合によっては各種の表面処理を施こすこともできる。
フィルム厚みはたとえばloAm〜2側程度である。こ
のようなフィルム状物から出発して、伸縮変形性シート
Aを得るための方法を説明する。
まず上記したフィルム状物(以下単に「フィルム」とい
う)は、親水性フィルムと親非水系溶媒性フィルム(以
下「親溶媒性フィルム」という)とに大別される。親水
性フィルムおよび親溶媒性フィルムは、それぞれ水(中
性のみならず酸性、アルカリ性も含む)および非水系溶
媒(硬化性を有する液状樹脂を含む)に接するときに、
それぞれの親和性に基づいて含浸、膨テー園あるいは部
分溶解して伸縮変形する性質を有するフィルムと定義さ
れる。上述した各種フィルムが親水性か親溶媒性かは、
そのフィルムを構成する樹脂の親水性、親溶媒性に依存
する。またフィルムの伸縮変形性は、フィルムを構成す
る樹脂の種類のみならずフィルムの製造の履歴に依存す
るので各フィルムについて、水あるいは非水落煤を塗布
したり、加熱するなどして伸縮変形特性を予め掴んでお
くのがよい。本発明においては、伸縮変形性シートBの
伸縮変形部2の伸縮変形は、硬化性化粧材組成物4中の
液体成分に対する親和性を利用して起す。
すなわち、伸縮変形部2は、水系化粧材組成物に対して
は親水性であり「非水系イ○鑑材組成物に対しては親溶
媒性である。これら性質を抱括して親液体性ないいま伸
縮変形性と呼ぶとすると、本発明の伸縮変形性シートA
は、伸縮変形性フィルム1を部分的に疎液体性として非
伸縮変形部3を形成し、残部を伸縮変形部2とするか、
あるいはその逆に非伸縮変形性フィルム1をたとえば紫
外線照射して部分的に劣化して親液体性として伸縮変形
部を形成することにより得られる。なかでも、前者すな
わち伸縮変形性フィルムを部分的に疎液体性として非伸
縮変形部3を設ける方法が好ましい。このような親水性
フィルムあるいは親溶媒性フィルムからなる伸縮変形性
フィルム1の一部分に非伸縮変形部3を設けるには、伸
縮変形性フィルムを部分的に電子線架橋したり、部分的
に固定する方法、更には、フィルムの親和性液体との接
触面側に該液体と非親和性のフィルムを貼付ないし重ね
合わせる方法があるが、最も標準的で容易かつ意匠性に
優れているのは、第2図に示すように伸縮変形性フィル
ム1の親和性液体との接触面側の所望部に、該液体と非
親和性の樹脂をビヒクルとするインキないいま塗料を塗
布して、非伸縮変形部3とし残部を伸縮変形部2とする
方法である。
塗布の方法としては公知の方法例えば、凹版印刷方式、
平版印刷方式、凸版印刷方式、スクリーン印刷方式等の
如き印刷方法、はけ塗り、へり塗り、吹付け塗り等の如
き塗布方法、その他、手、筆等による描画方法等で行う
ことができ、かかる方法で行えば、文字、図形、記号、
絵柄等の任意の区域を設けることができる。上記の液体
に対する親和性を利用する伸縮変形性フィルムとしては
、キャスティング方式により製膜した親水性のポリビニ
ルアルコールフィルムが特に好ましいことが見出された
特に結晶化度10〜15%、重合度250〜35uケン
化度75〜85%を有するものが好ましい。これは、た
とえばフィルム原料としてのポリビニルアルコール(以
下「PVA」と略称する)に可塑剤、安定剤等の慣用添
加剤を必要に応じて添加して水溶液として加熱金属ドラ
ム、ロール、ベルトなどの可動性キャステイング面を用
いてキャステイング方式により製膜し、乾燥後、たとえ
ば35〜45℃で熱処理を施すことによりPVAフィル
ムを得ることができる。上記において本発明の最も基本
的な態様について説明した。しかし本発明法は下記のよ
うに種々に変形して実施可能である。まず、上記第5図
の段階で、硬化性イQ荘材組成物4を注型後、あるいは
第6図のように硬イ蛇錐型後の任意の段階で、イ凸鑑材
4の賦形面と逆側の面に、イq鮭材の補強ならびに成形
の容易化等の目的で基材を貼付することが必要に応じて
行われる。
基材としては、イ劫姓材層4との間で不都合な相互作用
を起さないものであれば通常は板状の任意の固体材料が
用いられる。例えば、木材、合板、パーティクルボード
等の木質板、薄手ないし厚手の紙、イり錐紙、段ボール
等の各種の紙類、各種の織布ないし不織布類、鋼板、ス
テンレス鋼板、アルミニウム板、鋼板等の各種の金属板
、各種のプラスチック板ないしフィルム、ハードボード
等の各種繊維質板、石膏ボード類、パルプセメント板、
ロックウール板、木毛セメント板、木片セメント板等の
各種の有機高分子化合物と無機物質との複合体基材、石
綿スレート板、ケイ酸カルシウム板、その他各種の無機
質板等を使用することができる。これらは必要な場合、
前処理、接着剤等が施される。前述の例では、予め形成
した型枠A内に伸縮変形性シートBを配置するものとし
て説明した。
しかし、型枠の形成と伸縮変形性シートの配置とは同時
に行うこともできる。すなわち第7図に示すように、型
枠形成用の可成形性シート5の一面に伸縮変形性シート
Bをその伸縮変形区域2および非伸縮変形区域3を有す
る面が外側になるように貼合わせて積層シートCを形成
し、この積層シートDを、その伸縮変形性シートBを設
けた面が内側となるように、好ましくは真空成形法によ
り成形して型枠Dを成形する(第8図)。これにより、
内面に伸縮変形性シートBを配置した内面凹凸模様を有
する型枠Dが一挙に得られたことになる。上記複合シー
トの形成に際して、可成形性シート5の一面に伸縮変形
性シートB自体でなく、第9図に示すようにその基村で
あるたとえば伸縮変形性のフィルム1を貼付し、その後
に非伸縮変形部3をフィルム1の表面処理により形成す
る方法を探ることもできる。
この場合は、フィルム1の貼付に際し、フィルム原料樹
脂を溶融ラミネート方式、コーティング方式あるいは含
浸方式等の多様な手段によりシート5上に貼付すること
ができる。上記において、可成形性シート5としては、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アク
リル樹脂、ポリスチレン系樹脂、セルロース系樹脂等の
熱可塑性樹脂の単層ないし積層シート;あるいはこれら
熱可塑性樹脂シートと種々の薄手ないし厚手の紙、化粧
紙、段ボール紙等の各種の紙類、各種の織布ないし不織
布類等の可携性シート状物との積層シート:あるいは上
記可榛‘性シート状物の熱可塑性樹脂含浸物などが挙げ
られる。
この可成形性シート5は、化粧材組成物4の成形中の応
力に耐え得るだけの厚みを有するとともに、好ましくは
伸縮変形性シートAとの積層シートCとして真空成形可
能な厚みを与えるものである。たとえば20仏の〜5肋
のものが好適に用いられる。第10図〜第12図は、第
8図に示す型枠Dを用いて行うイ日筋材の成形工程を、
第4図〜第6図に対応して示すものである。また上述の
例において伸縮変形性シートBは、型枠Aの剥離工程(
第6図または第12図)において、型枠Aとともに化粧
材4から剥離するものの如く示してあるが、むしろ、型
枠のみが剥離してシートBは化粧材4に付着して残るこ
とが多い。
付着したシートBは通常、更に化粧材4から剥離するが
、必要ならこれを付着したまま化粧材として利用可能で
ある。更に興味のある態様として、第13図に示すよう
に、たとえば未硬化化粧材組成物4としてインキのビヒ
クルと密着性の良いものを用いるか、インキのビヒクル
と密着性の良い成分を組成物中に一部添加することによ
りシートAを剥離する際に、フィルムー上に設けた非伸
縮変形部を形成するために設けた塗布模様3を化粧材層
に転移し、化粧材の着色効果を増すことも可能である。
一例として伸縮変形性シートとしてPVAフィルム、イ
ンキのビヒクルとしてニトロセルロース系樹脂、未硬化
イQ隆村層として水硬性セメント組成物を用いた場合、
水硬性セメント組成物10の都‘こ対し1の部の酢ビ系
ェマルジョンを添加することによりインキをイり鮭村層
に転移することができる。また、伸縮変形性フィルム1
から伸縮変形性シートBを得るには前記したもののほか
、フィルムの材質(種類、厚み、結晶化度、重合度など
)を部分的に変化することにより、あるいは第4図のよ
うに親和性液体との親和性の程度の異る樹脂をビヒクル
とするインキないしは塗布することによりフィルム1の
伸縮変形性を部分的に異らせた区域2′,2′′′,2
′′′などを設けることもできる。このようにして得ら
れた伸縮変形性シートを用いて第3図〜第6図の工程を
繰返すことにより、伸縮変形性シート中の各区域の伸縮
変形を受ける程度に応じて生じるひび割れ状微4・凹凸
模様の凹凸の程度の異る第15図のような化粧材4が得
られる。更に伸縮変形性シートBを得るためには、第1
6図に示すように伸縮変形性フィルム1を部分的に切り
取って切取部を非伸縮変形部3とすることもできる。
このシートは、第1図のシートとほぼ同様に機能する。
本発明により得られる化粧材は、化粧材組成物と伸縮変
形性シートの接触面に組成物の自重による圧力が付加さ
れているため、シートの伸縮変形は既に圧力の影響を受
けている。
しかし、更に賦形工程において平板プレス等により50
k9/係以下の圧力を印加することにより、微小な凹凸
模様が視覚的に明瞭でかつ、圧力の付加により凹凸程度
の制御された表面模様が与えられる。上述のようにして
賦形されたイ劫姓材は、賦形ならびに脱型後にイは錐村
層5が完全硬化していないときは、更に化粧材に応じた
硬化処理を進めて硬化を完了させる。
その方法としては、例えば、自然ないし加熱乾燥、或い
は自然、熱、圧、光、電子線、高周波等による硬化、そ
の他、公知の方法で行うことができる。このようにして
本発明によって得られる化粧材は型枠内面に設けられた
比較的深く且つ大きな凹凸模様と伸縮変形性シートの伸
縮変形により与えられる微小凹凸模様の複合した独特な
表面凹凸模様を有するものであり、壁、天井等の内装材
および外装材等の建材、各種化粧板、看板、包装関係等
種々の分野に適用でき用途も極めて広いものである。
次に実施例をあげて更に詳しく本発明を説明する。
実施例中、「部」、「%」は重量基準である。実施例
1先ず焼石骨に最適渇水和量75%前後の水を加えた組
成物を石の割った物に流し込み、石の割れ目を型取りし
、型枠を作成する。
次に厚み40仏ののセロフアンフィルムに変形を受けな
い部位として花柄をニトロセルロースをピヒクルとする
インキによりグラビア印刷方式にて印刷した物を上記型
枠内に埋設する。次いで、下記組成物を流し込みその上
に基材として12肋厚石膏ボードをあてがい上記塗液を
硬化後、型枠をはずした所、得られた製品は、石目模様
の中に花柄模様を有し、更に微細なひび割れ模様を有し
、あたかも、化石から型取りしたごとくの抽象的な凹凸
模様を有する不燃性の化粧石管ボードとなった。化粧材
組成物 白色ボルトランドセメント 10碇部寒水砂
10礎都炭カル
10碇都水
6碇部実施例 2 ポリ(1,4−オキシブチレン)グリコール/グリコー
ル/トリオール/ジィソシアネート組成からなるェラス
トマ用ポリウレタン樹脂によりスタッコ状模様を型取り
した型枠を作成し、その型枠に厚み40仏ののPVA系
水落‘性樹脂フィルムにニトロセルロースをビヒクルと
するインキにより木目模様をグラビア印刷した伸縮変形
性シートを埋設し、その上から下記組成物を流し込み、
硬化脱型後、水中養生を行なった所、スタッコ調模様の
中に、木目模様を有するきわめてユニークな凹凸模様を
有する化粧材が得られた。
化粧材組成物 ボルトランドセメント 10碇部組骨材
1服部細骨材
105部混和剤 1部 水 45部 実施例 3 可塑剤パーツ15%を含む厚み50r川の硬質塩化ビニ
ル樹脂シートに、厚み40仏mのPVA系水溶性樹脂を
コーティングして積層フィルムを作成した。
その積層フィルムに対しニトロセルロースをビヒクルと
するインキにより、レンガ模様を印刷した後、該レンガ
模様の目地に相当する内部凹凸模様を有する型枠を与え
るように真空成形(温度18び○、圧力1仇岬日夕・a
bs)をほどこし得られた型枠に下記組成物を流し込み
、硬化脱型した所あたかも実物のレンガの如くきわめて
自然感にとむ凹凸化粧材が得られた。イQ鑑村組成物 赤着色ボルトランドセメント 10$部川 砂
10$部水
5の邦
【図面の簡単な説明】
図面は全て本発明法の各工程を説明するための、シート
状物ないし型枠の側方より見た断面図であり、第1図〜
第6図は最も基本的な態様を示す。 第7図〜第16図は本発明法の種々の変形例を示すもの
であり、第7図〜第12図は型枠の形成と型枠内への伸
縮変形性シートの配置を同時に行う例、第13図は伸縮
変形性シートに設けた塗布模様をイり鉾材に転写する例
、第14図および第15図は伸縮変形の程度の異る区域
を有する伸縮変形性シートおよびこれを用いて得た化粧
材の例、第16図はフィルムの一部を切り取って得た伸
縮変形性シートの例をそれぞれ示す。A・・・・・・型
枠、B・・・・・・伸縮変形性シート、1・・・・・・
伸縮変形性フィルム、2……仲縞変形区域(2′,2″
,2′′′は異なる変形性を有する伸縮変形区域)、3
・・・・・・非伸縮変形区域、4・・・・・・硬化性化
粧材組成物あるいは硬化化粧材、5・・・・・・可成形
性シート。 多2図 第2図 第3図 豹4図 第6図 第6図 弟ク図 多8図 弟う図 弟20図 第21図 策 22 首蚕 豹 24 図 豹23図 豹26図 豹Z6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の工程を含むことを特徴とする、液体成分を含
    む硬化性化粧材組成物から表面凹凸模様を有する化粧材
    と製造する方法。 (イ) 任意の内面凹凸模様を有する型枠を用意する工
    程、(ロ) 前記型枠内面に沿つて、前記硬化性化粧材
    組成物中の液体成分との接触により伸縮変形を受ける区
    域と伸縮変形を受けない区域及び/又は伸縮変形を受け
    る程度が前記伸縮変形を受ける区域のそれとは異る区域
    とを設けた伸縮変形性シートを配置する工程、(ハ)
    前記伸縮変形性シートを内面に配置した型枠内に前記硬
    化性化粧材組成物を流し込む工程、(ニ) 該化粧材組
    成物中の液体成分の作用により伸縮変形性シートの伸縮
    変形を受ける区域を伸縮変形させてこれと接触する化粧
    材に対応する微小な凹凸模様を付与するとともに前記型
    枠の内面凹凸模様に対応する比較的大なる凹凸模様を与
    える工程、(ホ) 該化粧材組成物を硬化させる工程、
    および(ヘ) 硬化し賦形された化粧材を型枠から取り
    出す工程。 2 前記硬化性化粧材組成物が水硬性セメントおよび石
    膏からなる群より選ばれた少くとも一成分と水とを含む
    水硬性組成物であり、伸縮変形性シートの少くとも伸縮
    変形を受ける区域が親水性樹脂からなる上記第1項の方
    法。3 前記硬化性化粧材組成物が非水系液体を含む硬
    化性樹脂であり、伸縮変形性シートの少くとも伸縮変形
    を受ける区域が該非水系液体に対して親和性を有する物
    質からなる上記第1項の方法。 4 前記型枠がウレタン樹脂、木、シリコーン樹脂から
    なる群の一よりなる上記第1項ないし第3項のいずれか
    の製法。 5 型枠形成用の可成形性シートに伸縮変形性シートを
    積層してなる積層シートを、伸縮変形性シートを設けた
    面が内側となるように成形することにより、前記工程(
    イ),(ロ)を同時に行う上記第1項ないし第3項のい
    ずれかの方法。 6 成形を真空成形により行う上記第5項の方法。
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