JPS6029020Y2 - 自動販売機の商品収納棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動販売機のいわゆるサーペンタイン式商品
収納棚の改良に関する。

サーペンタイン式の商品収納棚は、円筒状の缶商品など
を販売する自動販売機に広く用いられ既に公知である。

この商品収納棚は、蛇行して上下に走る商品転勤通路を
備えている。

この商品転勤通路を前後に複数列備えたものもいわゆる
ダブルサーペンタイン式あるいはトリプルサーペンタイ
ン式の商品収納棚として多用されている。

前記商品転勤通路は、２枚の側板の間に多数の軌道体セ
グメントを上下にに連続して、かつ前後に対向して配設
することにより形成されている。

そして前記セグメントは一般に側板の外側からねじ止め
して側板に固定されている。

一方自動販売機の本体ケース内に設置された商品収納棚
には上部の投入口から商品が一個ずつ投入され、この投
入された商品は商品転勤通路を転勤落下して、商品転勤
通路に積重なるようにして収納される。

ところで前記商品の転勤落下の際に、商品転勤通路の途
中で商品が引っ掛かって転勤落下せず商品の収納を出来
なくすることがある。

この場合に、引っ掛かった商品は一部の軌道体セグメン
トを側板からいったん取外さないと取除けない。

このために前述の商品収納棚では、商品収納棚を自動販
売機の本体ケースから引き出し、商品収納棚の側方に回
って締付ねじをゆるめて前記セグメントを取外さねばな
らず１、作業が煩雑で長い時間を費やさなければならな
い欠点があった。

この考案の目的は、前述の欠点を解消して商品が商品転
勤通路の途中で引っ掛かった場合に、この商品を容易に
取除くことができるようにした自動販売機の商品収納棚
を提供することにある。

この目的は、この考案によれば、左右に対向して直立す
る２枚の側板の間に上下にに連続してかつ前後に対向し
て配設された軌道体セグメントにより蛇行して上下に走
る商品転勤通路が形成された自動販売機の商品収納棚に
おいて、前記商品収納棚を自動販売機の本体ケース内に
収容したままで前記軌道体セグメントを前面から順次取
外せるようにすることにより遠戚される。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図ないし第３図において、１はダブルサーペンタイ
ン式の商品収納棚である。

２は左右（第１図では紙面の前後）に対向して直立する
亜鉛鉄板袋の側板、３および４は前後（第１図では左右
）に２列に設けられた商品転勤通路で、この商品転勤通
路は蛇行して上下に走り、その上端には商品投入口３ａ
および４ａが、また下端には商品搬出口３ｂおよび４ｂ
が形成されている。

５は商品投入口を形成するとともに投入時商品を案内す
るトップトレー、６は商品搬出口の近くに設けられた商
品搬出機構、７は商品転動通路３および４を形成する軌
道体セグメントである。

このセグメント７は亜鉛鉄板を用い略円弧状に形成され
たセグメント板７１を備え、このセグメント板７１は内
側円弧面が商品転勤面７２をなすとともに、両側に直角
に折曲げられた折曲部７３を有している。

またセグメント７の上端部７ａにはセグメント板７１の
背面上に溶接された取付板７４に支持されたピン７５を
両側に備えている。

このピン７５は取付板７４の立上り部７４ａに設けられ
た丸孔に挿入して支持されるとともに、ピン７５に固定
された止め輪７５ａと前記立上り部７４ａとの間に取付
けられたばね７６により外側に付勢されており、一端７
５ｂが折曲部７３に設けられた丸孔から出入自在に突出
している。

またピン７５はＬ形に折曲げられ、この折曲げ部はピン
７５を内側へ引込ませる際の取っ手７５ｃを形成すると
ともに、取付板７４の切欠溝に沿って取っ手７５ｃを移
動させ、かつピン７５の一端７５ｂの突出長さを規制し
ている。

そしてピン７５の取っ手７５Ｃを、商品転勤面７２側か
らも繰作できるように、セグメント板７１には開ロア１
ａが設けられている。

またセグメント７の下端７ｂは前記セグメント板７１の
下端がＬ形に折曲げられて形成されている。

一方前記２枚の側板２には、上記セグメントの配設位置
に合せて、ピン７５が挿入されるピン孔２ａがそれぞれ
設けられており、また下端部７ｂの背面に当接してセグ
メント７を支えるように、２枚の側板間に架は渡して側
板２に固定された支えピン２ｂが設けられている。

そして前述のセグメント７は上下に連続して、かつ商品
転勤面７２を互いに向い合せにして配設され、ピン７５
をピン孔２ａに挿入し、かつ下端部７ｂが支えピン２ｂ
に支持されるように側板２に取付けられ、商品収納棚１
が形成されている。

なおお、８は前記セグメント７に連続して設けられ、販
売指令により搬出された商品を商品取出口へ案内するた
めの上面が略平面に形成されたシュートであるが、この
シュート８も前記セグメント７と同様の構成により側板
２に同様に取付けられている。

上述のように構成された商品収納棚１は自動販売機の本
体ケース内に収容される。

そして、投入口３ａおよび４ａから商品１０および１１
が投入される。

これらの商品は商品転動通路３および４をそれぞれ転勤
落下して、かつ最下部のものが商品搬出機構６に係止さ
れて商品転動通路３および４内に収容される。

そして販売指令により商品搬出機構が作動して最下部の
ものから順次１個づつ搬出されるとともに、他のものは
一斉に商品転勤通路を転勤落下する。

上記商品充填時および商品搬出時の商品の転勤落下に際
して、例えば商品転動通路４に商品１１ａが引っ掛かっ
た場合には、セグメント７Ｒ，７Ｓおよび７丁を取外せ
る状態に、収納されている商品１０および１１の一部を
商品搬出機構６を動作させて搬出する。

そして商品収納棚１を自動販売機の本体ケースに収容し
た状態でセグメント７Ｒ，７ＳおよびＴについて商品収
納棚１の前面からセグメント７のピン７５を、その取っ
手７５ｃを互いに引き寄せて側板２のピン孔２ａから引
抜くとともに、下端部７ｂが支えピン２ｂを越えるよう
にして前記３個のセグメントを順次前方へ取外すことに
より、引っ掛かった商品１１ａを取除くことができる。

取外したセグメントは手を逆にして元の状態に取付けら
れる。

商品転勤通路２に引っ掛かった商品１０は最前列のセグ
メント７５を取外すだけで足り、さらに簡単に取外すこ
とができる。

以上述べた通り、この考案によれば、商品転勤通路を形
成する軌道体セグメントを、商品収納棚を自動販売機の
本体ケース内に収容したままで、前面のものから順次取
外せるようにしたので、商品転勤通路の途中に商品が引
っ掛かった際に前記セグメントを取外す簡単な作業でか
つ短時間に引っ掛かった商品を取り除くことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す商品収納棚の内部側
面図、第２図および第３図は軌道体セグメントの背面図
および側面図である。 ２・・・・・・側板、２ａ・・・・・ピンＬ２ｂ・・曲
支えピン、３，４・・・・・・商品転動通路、７・・・
・・・軌道体セグメント、７５・・・・・・ピン、１０
，１１・・・・・・商品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右に対向して直立する２枚の側板の間に上下に連続し
   てかつ前後に対向して配設された軌道体セグメントによ
   り蛇行して上下に走る商品転勤通路が形成された自動販
   売機の商品収納棚において、前記軌道体セグメントの背
   面側上端部に前記側板間に挿通可能なピン機構を設け、
   前記軌道体セグメントのピン機構が設けられている部分
   に開口部を設けることにより、前記商品収納棚を自動販
   売機の本体ケースに収容したままで前記軌道体セグメン
   トを前面から順次外せるようにしたことを特徴とする自
   動販売機の商品収納棚。