JP2621473B2 - 自動販売機の商品収納棚 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、缶商品の自動販売機に搭載したサーペンタ
イン形商品収納棚に関する。

〔従来の技術〕

頭記したサーペンタイン形商品収納棚は周知であり、
自動販売機のキャビネット庫内に収設したサーペンタイ
ン形縦コラムに対し、その搬出端側にはベンド機構を配
し、さらに商品通路の上端に連ねてその前方には商品投
入用のトップトレーを配備して構成されている。ここ
で、商品はキャビネットの前面側よりトップトレーに通
じる商品投入口へ投入され、トップトレーの傾斜面上を
転動して縦コラム内の蛇行商品通路に落下収容される。
そして、商品収納棚に商品を補充した状態で販売指令が
与えられると、ベンド機構が作動して縦コラムから１本
ずつ商品が商品投入口へ向けて搬出される仕組みになっ
ている。

また、上記のサーペンタイン形商品収納棚について
は、販売商品の種類多様化に対応させるために、先記し
た縦コラムを左右のみならず、前後にも複数列並べて庫
内に収設した上で、トップトレーを各基の縦コラムと１
対１で対応するように配備した多セレクション構成のも
のが一般に採用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前記した従来のサーペンタイン形商品収納
棚では各コラムの商品収容数は前後位置により多少の差
があってもほぼ同一である。このために、従来では販売
回転率のよい銘柄の商品（よく売れる商品）に対して
は、商品収容数を増やすために複数のコラムを使って同
一銘柄の商品を販売するようにして対処している。

しかしながら、限られたコラム数に対して複数のコラ
ムを使用して同一銘柄の商品を販売すると、その分だけ
販売商品の種類が少なくなると言った問題が発生する。

本発明は上記の点にかんがみなされたものであり、セ
レクション数はそのままに、特定したコラムについての
商品収容数の増大化が図れるように構成した商品収納棚
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前述した目的を達成するため本発明は、前後複数列に
並べて庫内に収設され、それぞれ異なる種類の商品を収
容し、その搬出端側にそれぞれベンド機構が配置された
複数基のサーペンタイン形縦コラムと、各基ごとに縦コ
ラムの上端に連ねてその前方に配備した商品投入用トッ
プトレーとの組合せからなる自動販売機の商品収納棚に
おいて、前後に並ぶ複数基のうちの特定な縦コラムにつ
いて、該縦コラムに連ねて上下複数段のトップトレーを
連繋配備し、該上下複数段のトップトレーに同一種類の
商品を補充することを特徴とする。

〔作用〕

上記の構成により、特定した縦コラムには複数段のト
ップトレーが付属するので、トップトレー上に収納され
る商品の収容本数分だけ当該コラムの商品収容数が多く
なる。したがって販売回転率の高い銘柄の商品を前記コ
ラムへ収納することで、別なコラムを占有することなし
に特定銘柄の商品収容数を増加することができる。

なお、前記した特定の縦コラムは、前後列に並ぶ縦コ
ラムのうちから自由に選定して構成することもできる
が、商品収容数増加の面から長手寸法が最も長いトップ
トレーに対応する最後列の縦コラムを特定コラムとし
て、この縦コラムに複数段のトップトレーを付設するの
が最も効果的である。また、同一の縦コラムに連ねて上
下複数段のトップトレーを連繋配備した場合に、トップ
トレーから縦コラムへの商品移動を秩序付けて棚内で商
品が詰るトラブル発生を防止するためには、特に下段側
のトップトレーに対してその通路の出口側端にフラッパ
などのゲート部材を設けておくのがよい。

〔実施例〕

第１図，第２図は本発明実施例の構成を示すものであ
り、図において、１は自動販売機のキャビネット、２は
その前面扉、３は商品取出口、４はキャビネット１の庫
内に収設した商品収納棚、５は商品収納棚４の搬出端側
に設置したベンド機構、６は商品収納棚４の下方に配備
した商品搬出シュータである。

また、前記の商品収納棚４は、前後複数列に並ぶサー
ペンタイン形の縦コラム７（図示例では４列）と、各基
の縦コラム７ごとに、その上端に連ねて前方に若干傾斜
した姿勢で配備した商品投入用のトップトレー８との組
合せからなる。なお、商品９は前面扉２を開放した状態
で前方に開放したトップトレー８に投入することによ
り、トップトレー８の上に転動して縦コラム７に落下収
容される。

一方、前記の商品収容棚４において、キャビネット１
内の最後列に並ぶ縦コラム７を特定の縦コラムとして、
この縦コラムには商品通路の上端に連ねて上下２段のト
ップトレー8Aと8Bが連繋配備されている。さらに、トッ
プトレー8A,8Bのうち、下段側に並ぶトップトレー8Bに
ついてはその通路出口端にゲート部材として揺動自在な
フラッパ10が設置されている。

ここで、最後列に並ぶ前記の特定した縦コラムに商品
９を補給する際には、まず上段側のトップトレー8Aに通
じる商品投入口より商品を連続的に投入し、縦コラム７
およびトップトレー8Aを満杯にする。次に下段側のトッ
プトレー8Bに商品９を追加投入する。したがって、最後
列のコラムに対する商品収容数は、縦コラム７の１基分
の収容数と、上下各段のトップトレー8A,8Bの上に並ぶ
収容数との合計本数となる。なお、コラムに商品が満杯
に収納された状態では、第２図のようにフラッパ10が商
品と商品との間に挟まれてトップトレー8B側の通路出口
を塞いでいる。

この状態で上記した最後列のコラムから商品が販売さ
れると、商品９は縦コラム７内の商品通路を順次降下
し、やがて上段側のトップトレー8Aに収容されていた商
品が全て縦コラム７に移行すると、フラッパ10の拘束が
解かれる。したがって以降の販売からは下段側のトップ
トレー8Bに収容されていた商品が縦コラム７に移行して
販売されるようになる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明においては、前後複数列に並
べて庫内に収設され、それぞれ異なる種類の商品を収容
し、その搬出端側にそれぞれベンド機構が配置された複
数基のサーペンタイン形縦コラムと、各基ごとに縦コラ
ムの上端に連ねてその前方に配備した商品投入用トップ
トレーとの組合せからなる自動販売機の商品収納棚にお
いて、前後に並ぶ複数基のうちの特定な縦コラムについ
て、該縦コラムに連ねて上下複数段のトップトレーを連
繋配備し、該上下複数段のトップトレーに同一種類の商
品を補充するように構成したことにより、自動販売機の
セレクション数，つまり販売商品の種類を庫内に収設し
た縦コラムの基数分だけ確保しつつ、特定したコラムに
ついての商品収容数の増大化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例による自動販売機全体の構成断面
図、第２図は第１図における商品収容棚の特定コラムの
商品補給状態を示した拡大図である。図において、 1:キャビネット、4:商品収納棚、5:ベンド機構、7:サー
ペンタイン形縦コラム、8:トップトレー、8A:上段側の
トップトレー、8B:下段側のトップトレー、9:商品、10:
フラッパ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前後複数列に並べて庫内に収設され、それ
   ぞれ異なる種類の商品を収容し、その搬出端側にそれぞ
   れベンド機構が配置された複数基のサーペンタイン形縦
   コラムと、各基ごとに縦コラムの上端に連ねてその前方
   に配備した商品投入用トップトレーとの組合せからなる
   自動販売機の商品収納棚において、前後に並ぶ複数基の
   うちの特定な縦コラムについて、該縦コラムに連ねて上
   下複数段のトップトレーを連繋配備し、該上下複数段の
   トップトレーに同一種類の商品を補充することを特徴と
   する自動販売機の商品収納棚。