JPS6028829B2 - 新規なα↓−シアノアクリレ−ト - Google Patents

新規なα↓−シアノアクリレ−ト

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JPS6028829B2
JPS6028829B2 JP14150777A JP14150777A JPS6028829B2 JP S6028829 B2 JPS6028829 B2 JP S6028829B2 JP 14150777 A JP14150777 A JP 14150777A JP 14150777 A JP14150777 A JP 14150777A JP S6028829 B2 JPS6028829 B2 JP S6028829B2
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JP
Japan
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cyanoacrylate
tetrahydrofurfuryl
adhesive
cyanoacrylates
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JP14150777A
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JPS5476571A (en
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晃 山田
馨 木村
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テトラヒドロフルフリル−Qーシアノアクリ
レートに関するものである。
Qーシアノアクリレートを主成分とする接着剤は、瞬間
的に接着するという特長を有することから各方面に利用
されている。
一般式 (但し、Rは飽和アルキ ル基、シクロヘキシル基、アリル基、フェニル基等であ
る)で示されるQーシアノアクリレートは、特に触媒は
加えなくとも大気中の徴量の水分により速やかにアニオ
ン重合し、これを接着剤として用いる時は極めて強度の
高い接着力が得られることが知られている。
公知のQ−シアノアクリレートとしては、メチル−Q−
シアノアクリレート、エチル一Qーシアノアクリレート
、イソプチル−Q−シアノアクリレートなどのアルキル
−Q−シアノアクリレート又はアリルーQーシアノアク
リレート、プレバギルーQ−シアノアクリレート(特公
昭49−200計号公報)の様な不飽和基を持ったQ−
シアノアクリレート、又は2ークロルェチル−Q−シア
ノアクリレート(持公昭47−14637号公報、us
p3577394号明細書)、2一(2.2.2ートリ
フルオロェトキシ)エチル一Q−シアノアクリレート(
特公昭47一294織号公報)等のハロゲンを含有した
Q−シアノアクリレート又は2ーメトキシェチルーQ−
シアノアクリレート、2−エトキシエチルーQ−シアノ
アクリレート等のアルコオキシル基を持ったQ−シアノ
アクリレート基であるが、本発明のテトラヒドロフルフ
リル−Qーシアノアクリレートは新規な化合物であり、
接着剤、特に瞬間接着剤に使用された例は今まで知られ
ていない。
本発明者等は、この点に着目してテトラヒドロフルフリ
ルアルコールのQ−シアノアクリレートを合成し、この
ものが接着性、特に瞬間接着性又はその他の特長を持っ
ていことを見し、出し、本発明を完成した。一般にQー
シアノァクリレートの瞬間接着性、強度については、例
えばアルキル−Qーシアノアクリレートであれば、アル
キル基が大きくなり、高分子量になればなる程瞬間接着
性は失なわれ、又強度も低下する傾向を示す。従って本
発明のテトラヒドロフルフリルーQーシアノアクリレー
トのテトラヒドロフルフリル基についてもかさ高く、高
分子量であり、瞬間接着性、強度の低下は著しいものと
思われたが、市販のメチルやエチル一Q−シアノアクI
Jレート系接着剤とそれ程変わるものではなく、逆に市
販品にはない特長を見いだすことができた。すなわち、
テトラヒドロフルフリルーQーシアノアクリレートモノ
マ一目身が粘性を(常温10比p)を有しているため、
増粘剤を特に加える必要がないので、モノマーの安定性
が良好である。又モノマーの蒸気圧が低いので、市販品
の欠点とされている白化現象がなく、接着物の品質の低
下を起すことがない。又市販品の様な特異な臭いや刺激
臭が全くなく、密閉した作業場でも取扱うことができ、
特に換気設備の必要がない。又硬化した時の収縮率が市
販品に比べ非常に低いため接着部の応力ひずみが小さい
。本発明のテトラヒドロフルフリル−Qーシア/アクリ
レートを含む組成物は、類似の従来のQ−シアノァクリ
レートを含む組成物より種々の点で著しく改良される。
本発明のテトラヒドロフルフリルーQ−シアノアクリレ
ートは、次の化学式で示される。
この化合物は、沸点108〜111℃/1.5肋Hgの
無色透明な液体であり、この構造は赤外スペクトル分析
、核磁気共鳴スペクトル分析、元素分析により確認され
た。
本化合物の製造法については、シアノアセテートとホル
ムァルデヒドの重合体とから得られた縮合物を熱解重合
することにより得られる。
詳述すると、原料であるテトラヒドロフルフリルシアノ
アセテートは、テトラヒドロフルフリルアルコールとシ
アノ酢酸とを酸触媒の存在下、キシレン、トルェン、ベ
ンゼン等、水と共雛可能な不活性溶剤中でェステル化反
応を行うことによって製造される。
良く精製したテトラヒドロフルフリルシアノアセテート
とパラホルムアルデヒドを塩基性触媒の存在下、キシレ
ン、トルェン、ベンゼン、トリクロルェチレン等の水と
共沸可能な不活性溶剤中で、副生した水を除去しながら
反応させ縮合物を得る。
縮合物中の低沸分を完全に蟹出したのち、非輝発性の酸
の存在下において減圧下、熱解重合を行ないテトラヒド
ロフルフリル−Qーシアノアクリレートの単量体を得る
テトラヒドロフルフリル−Q−シアノアクリレートは、
空気中又は物質の表面に存在する徴量の水分によって重
合する不安定な化合物であるが、適当な重合禁止剤を選
ぶことによって接着剤として充分実用に供することがで
きる。
すなわち、例えば二酸化硫黄、スルホン酸類、サルトン
、ラクトン、トリクロン酢酸等のカルボン酸弗化棚素な
どのアニオン重合禁止剤の少なくとも1種と例えばハイ
ドロキノン、ハイドロキ/ンモノメチルエーテル、カテ
コール、ピロガール等のラジカル重合禁止剤の少なくと
も1種を添加する。
かかる重合禁止剤の添加量は各禁止剤の種類により多少
異なるが、一般的にはァニオン重合禁止剤1〜1000
Q風、ラジカル重合禁止剤1〜1000■mの範囲であ
る。
又、さらに高粘度な接着剤として使用する場合は、ポリ
メタクリル酸ェステル、セルロ−スアセテート、ジアリ
ルフタレートプレポリマ一等を増粘剤として使用するこ
とができ、着色を必要とする場合は染料等を加えること
もできる。
本発明に於いては、テトラヒドロフルフリル−Q−シア
ノアクリレートに、前述の他のび−シアノアクリレート
、即ち、アルキルーQーシアノアクリレート、アルケニ
ルーQーシアノアクリレ−ト、アルキニルーQ−シアノ
アクリレート、アルコキシアルキルーQーシアノアクリ
レート、ハロゲン化アルキルーQーシアノアクリレート
或はシクロアルキル−Qーシアノアクリレートなどの他
のQ−シアノアクリレートの1種を配合し、テトラヒド
ロフルフリルーQーシアノアクリレートと他のQーシア
ノアクリレートの特長を有する接着剤を与えることも出
来る。
例えば、エチル−Q−シアノアクリレートとか、ハロゲ
ン化アルキル−Q−シアノアクリレートを加えることに
よって、接着強度を低下させることなく、粘性を低下さ
せ、適当な粘性を有する接着剤とすることができる。
又、メチル一Q−シアノアクリレートを加えると金属類
の接着強度を増すことができる。
又、2−メトキシェチルーQ−シアノアクリレートのよ
うなアルコキシアルキル基を有するQ−シアノアクリレ
ートを添加すれば、固化したポリマーに柔軟性を与える
ことができる。
又、アリルーひーシアノアクリレート、プロパルギルー
Q−シアノアクリレート等の不飽和基を有するQーシア
ノアクリレートを添加すれば耐熱性、耐衝撃性が向上す
る。
これら他のQーシアノアクリレートの添加量は、テトラ
ヒドロフルフリルーQーシアノアクリレートの特性を矢
なわない程度の量を添加することが好ましく、その配合
割合はテトラヒドロフルフリルーQーシアノアクリレー
トに対して1〜99重量%、好ましくは5〜7の重量%
である。
又、本発明の接着剤組成物に従来配合されているピニリ
デンシアナィド、メチルマロン酸ェステル類等を添加し
てもよい。又、本発明に於ける接着剤組成物は、公知の
Qーシアノアクリレート系接着剤と同機に、金属、ガラ
ス、プラスチック、陶器、木、ゴム等を接着することが
できる。
又本発明に於けるテトラヒドロフルフリル−Q−シアノ
アクリレート又はこれに他のビニルモノマーとの混合物
をラジカル重合、アニオン重合して重合体又は共重合体
となし、それを溶媒に溶解して塗料とかバインダーに用
いることが出来る。
以下にテトラヒドロフルフリルーQーシアノアクリレー
トの製造法、性質及び接着剤とした場合の固着時間、接
着強度について実施例を挙げて説明する。尚、部は重量
基準である。実施例 1 テトラヒドロフルフリル−。
−シアノアクリレートの製造擬拝器、温度計、ディーン
シュタルクの水分離器を付けた三ッ口丸底フラスコにテ
トラヒドロフルフリルアルコール734部、シアノ酢酸
51碇邦、トルェン60碇部、硫酸1碇都を仕込み、還
流下、副生した水を追い出しながら1畑時間反応させた
10%Na2C03水溶液66碇都で中和したのち、油
層を蒸留することによって沸点130oo/1側Hgの
テトラヒドロフルフリルシアノアセテート65礎部を得
た。
瀕洋器、温度計、ディーンシュタルクの水分雛器、滴下
ロートを付けた四ッ口丸底フラスコにパラホルムアルデ
ヒド6の郡、トルェン200部、ピべリジン0.2部を
仕込み、80〜90qoに加熱したのち、滴下ロートよ
り上記テトラヒドロフルフリルシアノアセテート338
部を滴下した。
滴下後、還流下で副生した水を留去しながら約4時間反
応させ、粘穂な黄褐色の液体を得た。
トルェンを減圧下で追い出したのち、縮合物の入った釜
にP203とハイドロキノンをそれぞれ3部加え、2肋
Hgの減圧下で170〜200℃に加熱解重合させたと
ころ、粗単量体224部が蟹出した。さらにこのものを
再蒸留して沸点108〜11ro/1.5側Hgの純粋
な単量体を得、元素分析からテトラヒドロフルフリルー
Qーシアノアクリレートであることを確認した。0隣
則雛 即刻 元素分析 計算値 59.66 6.12 7.
73測定値 59.62 6.08 7.80こ
のものは全く無臭の透明液体で10比ps(常温)の粘
度をもっていた。
次に接着剤としての性能を示す。
実施例 2 実施例1で製造したテトラヒドロフルフリルーQーシア
ノアクリレートを用いてJIS−K−6849に従って
NBRゴム同志を接着したところ、10秒で接着し、引
張強度を測定するとNBR自身が破壊した。
同様に鉄同志を接着したところ、3現砂で接着し引張強
度は330k9/地を示し、市販のエチル−Q−シアノ
アクリレート系接着剤に比べて劣るものではなかった。
同様にABS樹脂同志を接着したところ、30秒で接着
し、引張強度で測定するとA茂樹脂自身の破壊が起った
実施例 3 白化状態をみるためにあらかじめ清浄にしたシャーレの
中にテトラヒドロフルフリル−Q−シアノアクリレート
を一滴落した。
同様に市販のエチル−Q−シアノアクリレート系接着剤
についても別のシャーレの中に一瀬滋し、室温下で24
時間放置したところ、市販のものはシャーレのガラス面
全体が白く濁り明らかな白化現象がみられた。しかし、
本発明の接着剤については全く白化現象は認められなか
った。実施例 4 S0250脚、ハイドロキノン10瓜風を含むテトラヒ
ドロフルフリルーQ−シアノアクリレートの安定性を調
べるため、同様にS0250胸、ハイドロキノン100
岬を含むエチル−Q−シアノアクリレートをメタクリル
酸メチルのポリマーで10比pSに増粘したものとの比
較を行なったところ、50qo対湿度95%の雰囲気下
で放置するとエチル−Qーシアノアクリレートの増粘品
は、わずか15日程度で固化したが、本発明のテトラヒ
ドロフルフリルーQ−シアノアクリレートについては、
30日を過ぎても固化せず、明らかに安定性は優れてい
た。
又、pートルヱンスルホン酸5の餌、ハイドロキノン2
0■岬を含むテトラヒドロフルフリル−Q−シアノァク
リレートも同様に30日以上の安定性を維持させること
ができた。又S0210■m、ハロドロキノンモノメチ
ルェーテル30の肌を含むテトラヒドロフルフリルーQ
−シアノアクリレートも同様に40日を経過しても固化
せず安定曲ま良好であった。
実施例 5 安定剤としてS025の血、ハイドロキノン100個を
含有するテトラヒドロフルフリルーQーシアノアクリレ
ート8の織こ対し、下記のアルキルーQ−シアノアクリ
レートを2碇部添加した接着剤を用いて鉄同志の室温下
における引張強度を測定した。
尚、引張強度の測定法は、実施例2と同機にJISK
6849に準拠した。実施例 6 安定剤としてS025の血、ハイドロキノン100胸を
含有するテトラヒドロフルフリル−Q−シアノアクリレ
ート8傍織こ対して下記の他のQ−シアノアクリレート
をそれぞれの量を配合して接着剤を調合した。
この蟻着剤を用いて実施例5と同様に鉄同志の接着を行
った結果を次に示す。
実施例7及び比較例1〜3 安定剤としてS025奴血、ハロドロキノン100跡を
含有する下表のQ−シアノアクリレートを用いて鉄同志
の室温下に於ける引張強度を実施例2と同様に測定した
結果を下表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テトラヒドロフルフリル−α−シアノアクリレート
JP14150777A 1977-11-28 1977-11-28 新規なα↓−シアノアクリレ−ト Expired JPS6028829B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP14150777A JPS6028829B2 (ja) 1977-11-28 1977-11-28 新規なα↓−シアノアクリレ−ト

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JP14150777A JPS6028829B2 (ja) 1977-11-28 1977-11-28 新規なα↓−シアノアクリレ−ト

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Publication Number Publication Date
JPS5476571A JPS5476571A (en) 1979-06-19
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ID=15293557

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WO2019156228A1 (ja) * 2018-02-09 2019-08-15 東亞合成株式会社 2-シアノアクリレート化合物、及び、接着剤組成物

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JPS5476571A (en) 1979-06-19

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