JPS6028789B2 - 無機硬化体の製造法 - Google Patents
無機硬化体の製造法Info
- Publication number
- JPS6028789B2 JPS6028789B2 JP9980277A JP9980277A JPS6028789B2 JP S6028789 B2 JPS6028789 B2 JP S6028789B2 JP 9980277 A JP9980277 A JP 9980277A JP 9980277 A JP9980277 A JP 9980277A JP S6028789 B2 JPS6028789 B2 JP S6028789B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tsh
- cured
- cured body
- acid ester
- polyacrylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は無機硬化体の製造法に関するものであって、そ
の目的とするところは吸水特性・接着性の優れた硬化体
を得ることのできる無機硬化体の製造方法を提供するに
ある。
の目的とするところは吸水特性・接着性の優れた硬化体
を得ることのできる無機硬化体の製造方法を提供するに
ある。
カルシウムアルミネートトリサルフエートハイドレート
〔丈a0・Aそ203・3CaS04・31〜32LO
〕(TSH)はカルシウムアルミネートモ/サルフエー
トハイドレート〔父a○・Aそ203・CaS04・I
ZLO〕(MSH)と石膏とから水存在下で養生するこ
とにより形成される無機硬化体である。
〔丈a0・Aそ203・3CaS04・31〜32LO
〕(TSH)はカルシウムアルミネートモ/サルフエー
トハイドレート〔父a○・Aそ203・CaS04・I
ZLO〕(MSH)と石膏とから水存在下で養生するこ
とにより形成される無機硬化体である。
このTSH硬化体の特徴は石膏と同様に短時間で硬化が
可能であり、不燃性であり、更に耐水性が優れていると
いうことである。しかしながら、TSH単独では高比重
0.8〜1.2では機械的強度は曲げ強度30〜50k
9/めで弱く実用に供し得るものは得られない。従って
、パルプセメント板やスレートなどと同様に、補強材と
してパルプ、アスベスト、ガラス繊維、有機合成繊維等
が使用される。高比重を0.8〜1.2に限定して使用
される理由としては、0.8以下では、高強度の機械的
特性を保持することは困難なためであり、1.2以上で
は、硬化体の切断や釘打等の加工が不可能になるためで
ある。しかし、TSH硬化体が高比重0.8〜1.2で
は吸水率が25〜60%と高くしかも、吸水時の機械的
強度保持率が気乾時の40〜60%と低くなり、またT
SH硬化体の表面がチョーキングを起しやすく硬化体表
面にシート状物を接着したり塗装する場合に接着性が低
下する欠点があった。本発明は、かかる点に鑑みてTS
H硬化体の嵩比重を0.8〜1.2に維持しつつ吸水特
性を改善したものであって、以下詳細に説明する。本発
明で使用する防水剤(または縦水剤でもよい)としては
パラフィン系ェマルジョン、脂肪酸系ェマルジョン、ア
スファルト系ェマルジョン等があり、この防水剤をTS
H硬化体の表面に塗布し、さらにTSH硬化体の表面に
ポリアクリル酸ェステルェマルジョンを塗布し、TSH
硬化体内部に浸透せしめる。防水剤とポリアクリル酸ェ
ステルェマルジョンとは混合した状態で同時にTSH硬
化体に塗布されるものである。ポリアクリル酸ェステル
ェマルジョンとしては、具体的には例えばアクリセット
21血(日触製)、ダィャナールHX−100(三菱レ
イヨン製)、モビニール940(ヘキスト合成製)、ニ
カゾールRX−263(日本カーバィド製)などが使用
される。本発明は、このようにTSH硬化体に防水剤を
施して吸水率を低くおさえ、TSH硬化体の嵩比重が実
用的な0.8〜1.2であっても吸水を防いで機械的強
度保持率が低下することを防止したものであり、さらに
TSH硬化体の表面にポリアクリル酸ェステルェマルジ
ョンを塗布することによりTSH硬化体の接着強度を上
げ、TSH硬化体表面に紙(樹脂含浸紙等を含む)や、
シート又はフィルム(例えば、ポリ塩化ビニルシート、
ポリエステルフィルム等)を接着したり、塗装を施す場
合の接着性を向上せしめたものである。
可能であり、不燃性であり、更に耐水性が優れていると
いうことである。しかしながら、TSH単独では高比重
0.8〜1.2では機械的強度は曲げ強度30〜50k
9/めで弱く実用に供し得るものは得られない。従って
、パルプセメント板やスレートなどと同様に、補強材と
してパルプ、アスベスト、ガラス繊維、有機合成繊維等
が使用される。高比重を0.8〜1.2に限定して使用
される理由としては、0.8以下では、高強度の機械的
特性を保持することは困難なためであり、1.2以上で
は、硬化体の切断や釘打等の加工が不可能になるためで
ある。しかし、TSH硬化体が高比重0.8〜1.2で
は吸水率が25〜60%と高くしかも、吸水時の機械的
強度保持率が気乾時の40〜60%と低くなり、またT
SH硬化体の表面がチョーキングを起しやすく硬化体表
面にシート状物を接着したり塗装する場合に接着性が低
下する欠点があった。本発明は、かかる点に鑑みてTS
H硬化体の嵩比重を0.8〜1.2に維持しつつ吸水特
性を改善したものであって、以下詳細に説明する。本発
明で使用する防水剤(または縦水剤でもよい)としては
パラフィン系ェマルジョン、脂肪酸系ェマルジョン、ア
スファルト系ェマルジョン等があり、この防水剤をTS
H硬化体の表面に塗布し、さらにTSH硬化体の表面に
ポリアクリル酸ェステルェマルジョンを塗布し、TSH
硬化体内部に浸透せしめる。防水剤とポリアクリル酸ェ
ステルェマルジョンとは混合した状態で同時にTSH硬
化体に塗布されるものである。ポリアクリル酸ェステル
ェマルジョンとしては、具体的には例えばアクリセット
21血(日触製)、ダィャナールHX−100(三菱レ
イヨン製)、モビニール940(ヘキスト合成製)、ニ
カゾールRX−263(日本カーバィド製)などが使用
される。本発明は、このようにTSH硬化体に防水剤を
施して吸水率を低くおさえ、TSH硬化体の嵩比重が実
用的な0.8〜1.2であっても吸水を防いで機械的強
度保持率が低下することを防止したものであり、さらに
TSH硬化体の表面にポリアクリル酸ェステルェマルジ
ョンを塗布することによりTSH硬化体の接着強度を上
げ、TSH硬化体表面に紙(樹脂含浸紙等を含む)や、
シート又はフィルム(例えば、ポリ塩化ビニルシート、
ポリエステルフィルム等)を接着したり、塗装を施す場
合の接着性を向上せしめたものである。
また防水剤とポリアクリル酸ェステルェマルジョンとを
併用することによって相乗的に上記雨利点が顕著となる
ものである。さらに、TSH硬化体の表面に防水剤とポ
リアクリル酸ェステルェマルジョンとの混合物を塗布す
るようにしてあるために、TSH硬化体に対する防水剤
による処理とポリアクリル酸ェステルェマルジョンによ
る処理とを同時におこなえ、これらの処理の工数を低減
することができるものである。次に本発明を実施例によ
り具体的に説明する。
併用することによって相乗的に上記雨利点が顕著となる
ものである。さらに、TSH硬化体の表面に防水剤とポ
リアクリル酸ェステルェマルジョンとの混合物を塗布す
るようにしてあるために、TSH硬化体に対する防水剤
による処理とポリアクリル酸ェステルェマルジョンによ
る処理とを同時におこなえ、これらの処理の工数を低減
することができるものである。次に本発明を実施例によ
り具体的に説明する。
実施例 1MSHIO碇郡、アスベスト2部、パルプ1
$部を水200礎部とともに解繊機にて均一混合し、更
に石膏5碇都を加えて混合し、pHを11.0に調整し
たの直ちに抄造し、プレスすることにより厚み12m/
mのTSH硬化体のグリーンシートを賦形した。
$部を水200礎部とともに解繊機にて均一混合し、更
に石膏5碇都を加えて混合し、pHを11.0に調整し
たの直ちに抄造し、プレスすることにより厚み12m/
mのTSH硬化体のグリーンシートを賦形した。
これを50ooにて2時間養生硬化させ4ぴ0にて恒量
になるまで乾燥したところ高比重0.94のTS別便化
体を得た。次いで、当該TSH硬化体の表面にパラフィ
ンェマルジョン(中京油脂製、セロゾールCNB)及び
ポリアクリル酸ェステルェマルジョン(日触製セクリセ
ット21肥)を1対2の割合(Solidbase換算
)で混合したものを200夕/淋塗布した後、80℃に
て2時間乾燥した。このTSH硬化体表面にボリ塩化ビ
ニルシート(厚み0.2肌/仇)を接着するため酢ビ系
接着剤をTSH硬化体表面及び塩ビシートに塗布し、指
触乾燥後プレスにより接着した。比較例 実施例1と同様にしてTSH硬化体を製造し、防水剤や
ボリアクリル酸ェステルェマルジョンの処理を施さずに
このTSH硬化体に実施例1と同様にしてポリ塩化ビニ
ルシートを接着した。
になるまで乾燥したところ高比重0.94のTS別便化
体を得た。次いで、当該TSH硬化体の表面にパラフィ
ンェマルジョン(中京油脂製、セロゾールCNB)及び
ポリアクリル酸ェステルェマルジョン(日触製セクリセ
ット21肥)を1対2の割合(Solidbase換算
)で混合したものを200夕/淋塗布した後、80℃に
て2時間乾燥した。このTSH硬化体表面にボリ塩化ビ
ニルシート(厚み0.2肌/仇)を接着するため酢ビ系
接着剤をTSH硬化体表面及び塩ビシートに塗布し、指
触乾燥後プレスにより接着した。比較例 実施例1と同様にしてTSH硬化体を製造し、防水剤や
ボリアクリル酸ェステルェマルジョンの処理を施さずに
このTSH硬化体に実施例1と同様にしてポリ塩化ビニ
ルシートを接着した。
実施例1と比較例との性能試験結果を次表に示す。上表
より、実施例1の吸水率は比較例の約1/3、実施例1
の曲げ強度保持率、接着強度は約2倍であった。
より、実施例1の吸水率は比較例の約1/3、実施例1
の曲げ強度保持率、接着強度は約2倍であった。
Claims (1)
- 1 カルシウムアルミネートトリサルフエートハイドレ
ート硬化体の表面に防水剤とポリアクリル酸エステルエ
マルジヨンとの混合物を塗布することを特徴とする無機
硬化体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9980277A JPS6028789B2 (ja) | 1977-08-15 | 1977-08-15 | 無機硬化体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9980277A JPS6028789B2 (ja) | 1977-08-15 | 1977-08-15 | 無機硬化体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5431425A JPS5431425A (en) | 1979-03-08 |
JPS6028789B2 true JPS6028789B2 (ja) | 1985-07-06 |
Family
ID=14257003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9980277A Expired JPS6028789B2 (ja) | 1977-08-15 | 1977-08-15 | 無機硬化体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6028789B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62127587U (ja) * | 1986-02-05 | 1987-08-13 | ||
JPH01102985U (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-12 | ||
JPH0535427Y2 (ja) * | 1986-09-25 | 1993-09-08 |
-
1977
- 1977-08-15 JP JP9980277A patent/JPS6028789B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62127587U (ja) * | 1986-02-05 | 1987-08-13 | ||
JPH0535427Y2 (ja) * | 1986-09-25 | 1993-09-08 | ||
JPH01102985U (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-12 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5431425A (en) | 1979-03-08 |
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