JPS6028744B2 - 加熱殺菌可能で易開封性の熱封着界面を備えた包装容器 - Google Patents

加熱殺菌可能で易開封性の熱封着界面を備えた包装容器

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JPS6028744B2
JPS6028744B2 JP55095630A JP9563080A JPS6028744B2 JP S6028744 B2 JPS6028744 B2 JP S6028744B2 JP 55095630 A JP55095630 A JP 55095630A JP 9563080 A JP9563080 A JP 9563080A JP S6028744 B2 JPS6028744 B2 JP S6028744B2
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heat
sealing
sealed
polypropylene
film
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宣二 伊藤
俊文 棚橋
義昭 大塚
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加熱殺菌可能で易開封性の熱封着界面を備え
た包装容器に関するもので、より詳細にま熱封着温度の
変動にかかわらず、一定の剥離強度の封着界面を形成す
ることが可能な包装容器に関する。
ポリプロピレン同志を熱封着する場合、この熱封着(ヒ
ートシール)条件によって、両界面が完全に融着する「
完全封着型」と両界面が全く融着しない「不完全封着型
」との両極端の中間領域として、「剥離性封着型」と呼
ばれる領域が存在することが知られている。
即ち、前者の完全封着型では二つの界面からの剥離は不
可能で強い剥離力を加えれば基村の破壊が起り、一方後
者の不完全封着型では全く剥離強度がないか、あるとし
ても極めて弱い剥離強度で密封機能の面で実用性がない
のに対して、「剥離性封着型」では包装容器として有効
な密封性能が保持され、しかも基体の破壊ないこ封着界
面からの剥離が可能となるものである。
従釆、ポリプロピレンを主成分とする材料同志を熱封着
界面を備えた包装容器を製造するに際して、剥離性封着
型界面を形成することも既に知られており、例えば、特
公昭47−35876号公報には、封着界面を構成する
少なくとも一方の材料として、ポリプロピレンとエチレ
ン・プロピレン系合成ゴムとの溶融混合物から形成され
、該溶融混合物当りエチレンープロピレン系合成ゴムを
10乃至3重量%の量で存在させたフィルムを用いるこ
とが提案されている。
この提案は、封着部の剥離強度をloo乃至2000夕
/肌幅の易剥離性領域に制御するという目的に対しては
大方満足し得るものであるが、熱封着部の剥離強度を一
定の設定値に制御することが極めて困難であるという問
題に遭遇する。
即ち、前述したポリプロピレンーエチレン・プロピレン
系合成ゴム組成物のフィルムにおいては、封着部の剥離
強度の熱封着温度依存性が比較的大であり、かくして熱
封着温度が変動すると、これに伴なつて封着部の剥離強
度が変動するという欠点がある。剥離性封着型包装容器
においては、封着界面を構成するフィルム素材等として
一定の素材を選定すれば、熱封着温度の多少の変動にか
かわらず常に一定設定値の剥離強度が得られるようにす
ることは、包装容器の一定の用途からみて非常に望まし
いことである。本発明者等は、このようなポリプロピレ
ンを主成分とする材料同志を熱封着して包装容器を製造
する際、封着界面を構成する少なくとも一方の材料とし
て、結晶性ポリプロピレン乃至は結晶性プロピレンーェ
チレン共重合体から成るベース樹脂と、酢酸ビニル含有
量1乃至5重量%のエチレン−酢酸ビーニル共重合体8
乃至3の重量%とのブレンド物から形成されたフィルム
を用いるには、熱封着温度の多少の変動にかかわらず、
設定された一定の剥離強度を有する剥離性封着界面が形
成され、しかもこの剥離封着界面は包装体をレトルト殺
菌に賦した場合にも維持されることを見出した。
本発明によれば、包装容器の内容物収容部の周囲或いは
内容物充填□の周囲に設けられた密封熱封着部を有し、
該熱封着部はポリプロピレンを主成分とする材料同志が
熱封着された成る封着界面を有する包装容器において、
該封着界面を構成する寺料の少なくとも一方は、結晶性
ポリプロピレン乃至は結晶性プロピレンーェチレン共重
合体から成るベース樹脂と、酢酸ビニル含有量1乃至5
重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体8乃至30重量
%とのブレンド物から形成されたフィルム層あることを
特徴とする加熱殺菌可能で易開封性の熱封着界面を備え
た包装容器が提供される。
本発明を適用することが出釆る好適な容器として、ポリ
プロピレンを主成分とするフィルムがシール面となるよ
うな積層フィルムより構成される袋を挙げることができ
る。例えば第1図に示すように、ポリプロピレンとプロ
ピレン・酢酸ビニル共重合体との熔融混合物から形成さ
れたフィルム内層1と、アルミニウム箔の如き外層2と
を接着剤で積属して成る積層フィルム3,3′を、フィ
ルム内層1,1が熱封着面となるように重ね合わせ、内
容物収容部の周囲に密封熱封着部4,4を形成させる。
これにより、密封熱封着部4,4に、実用上充分な剥離
強度と開封に際しての剥離性を附与することができる。
或いは、本発明を適用し得る他の容器としては、中空成
形法や射出成形法や射出中空成形法や絞り成形法など一
般的成形加工法で作られたポリプロピレン成形容器であ
って、成形容器の材料に適応させて内容物の充填口をポ
リプロピレンを主成分とするフィルムで封着したり或い
はシール面がこれらのフィルムになるような積層フィル
ムで封着したものを挙げることができる。
例えば、第2図において、ポリプロピレンを主成分とす
る成形容器本体5の内容物充填口6の部分には、例えば
第1図に示したのと同様に、ポリプロピレンとエチレン
・酢酸ビニル共重合体との熔融混合物から形成されたフ
ィルム内層1′とアルミニウム箔2′とを積層して成る
積層フィルム3′が、フィルム内層1′がシール面と成
る様に重ねられ、充填口の周囲に熱封着部4,4′が形
成されている。本発明において、熱封着部の封着界面を
構成する材料の少なくとも一方は、プロピレンとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体とのブレンド物から形成された
フィルムであり、このエチレン−酢酸ビニル共重合体(
以下単にEVAと呼ぶことがある)は全体当り8乃至3
の重量%(以下%は重量基準とする)、特に8乃至30
%で存在し、且つ該共重合体中の酢酸ビニル含有量は1
乃至5重量%、特に3乃至5%の範囲にあることが重要
である。即ちEVA共重合体の配合量が上記範囲よりも
少ない場合には、完全封着型構造となり、剥離性封着界
面を形成することが困難となり、また上記範囲よりも多
い場合には、フィルムの成形が困難となり、フィルム自
体の強度も低下して、実用的強度を有する封着構造の形
成が困難となる。またEVA共重合体中の酢酸ビニル含
有量が上記範囲よりも少ないときには、EVA共重合体
をポリプロピレンに相落させることが困難となり、フィ
ルム自体の強度が低下し、フィルム内での剥離や破壊が
生じるようになる。更にこの酢酸ビニル含有量が上言己
範囲よりも多いときには、封着部の剥離強度が高くなり
すぎ、界面での剥離が困難となる煩向がある。本発明に
おいては、上述した範囲内で、EVA共重合体の配合量
やEVA共重合の酢酸ビニル含有量を変化させることに
より、熱封着温度の多少の変動にかかわらず、封着部の
剥離強度を一定の設定値に保持され、しかも驚くべきこ
とに、この封着部は加熱殺菌後においてさえ、loo乃
至1700夕/伽中の範囲の剥離強度に維持されるので
ある。
本発明において、ポリプロピレン(PP)としては、結
晶性(アィソタクティック)ポリプロピレンの外に、結
晶性のプロピレンーェチレン共重合体も使用される。
勿論、このブロピレン系重合体のベース樹脂には、滑剤
等の加工助剤、酸化防止剤、着色剤、耐衝撃性改良剤等
の1種または2種以上を公知の処方に従って配合できる
。本発明において、前述したポリプロピレン(PP)と
EVA共重合体とのブレンド物から成るフィルムは、第
3図に示す断面構造に使用される。
この第3図において、積層シート3は、アルミニウム箔
乃至シート2、その一方の表面に変性オレフィン樹脂層
7を介して接合されたPP−EVAブレンド層1、その
他方の表面に接着剤層8を介して接合された耐熱性樹脂
層9から成る。変性オレフィン樹脂としては、低−、中
−或いは高密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、
結晶性プロピレンーェチレン共重合体を、カルボニル基
含有エチレン系不飽和単量体で変性して得られる樹脂、
特にカルボニル基含有量が1乃至60瓜heq(ミリィ
クィバレント)/100多重合体、特に10乃至30伍
heq/100夕重合体の範囲にあるものが使用される
変性オレフィン樹脂は、一般に、それ自体公知のカルボ
ニル基含有エチレン系不飽和単量体をグラフト共重合、
ブロック共重合、ランダム共重合或いは末端処理等の手
段でオレフィン樹脂の主鎖又は側鎖に導入することによ
り得られる。
カルボニル基含有エチレン系不飽和単量体としては、カ
ルポン酸、カルボン酸塩、カルポン酸無水物、カルボン
酸ェステル、カルボン酸アミド乃至イミド、アルデヒド
、ケトン等に基づくカルボ二二′レ基を単独で、或いは
シアノ(一 C声N)基;ヒドロキシ基;エーテル基;オキシラン環
等との組合せで有するヱ チレン系不飽和単量体の1種又は2種以上の組合せを使
用することができ、その適当な例は次の通りである。
A エチレン系不飽和カルボン酸: アクリル酸、メタクリル酸、マレィン酸、フマル酸、ク
ロトン酸、ィタコン酸、シトラコン酸、5ーノルボルネ
ン−2,3ージカルボン酸。
B.エチレン系不飽和無水力ルボン酸: 無水マレィン酸、無水シトラコン酸、5−ノルボルネン
−2,3ージカルボン酸無水物、テトラヒドロ無水フタ
ル酸。
C.エチレン系不飽和ェステル: アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクルレ酸2
ーェチルヘキシル、マレィン酸モノ又はジ・エチル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、y−ヒドロキシメタク
リル酸プロピル、8ーヒドロキシアクリル酸エチル、グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、8
−N−エチルアミノエチルアクリレート。
D.エチレン系不飽和アミド乃至ィミド:アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、マレイミド。
E.エチレン系不飽和アルデヒド乃至ケトン:アクロレ
イン、メタクロレイン、ビニルメチルケトン、ビニルプ
チルケトン。
本発明においては、上述した単量体の内でも、エチレン
系不飽和カルボン酸或いはエチレン系不飽和無水力ルボ
ン酸が特に好適であり、これらの単量体は単独で、或い
はその他の単量体との組合せでオレフイン樹脂の変性に
使用される。
これらのカルボニル基含有単量体は、極性基の濃度が前
述した範囲となるようにオレフィン樹脂の側鎖乃至は主
鎖に結合せしめる。
上述したグラフト処理は、上述した制限を除けば、それ
自体公知の条件下に行うことができる。
例えば、オレフィン樹脂から成る幹ポリマーとカルボニ
ル基含有エチレン系不飽和単量体とを、ラジカル開始剤
或いはラジカル開始手段の存在下に接触させることによ
り、容易に変性オレフィン樹脂とすることができる。幹
ポリマーと単量体とは、均一溶液系、固一落乃至は団一
気不均質系、熔融均質系で接触させることができる。開
始剤としては、ジクミルパーオキシド、t−ブチルヒド
ロ/ぐーオキシド、ジベンゾイル/ぐーオキシド、ジラ
ゥロィルパーオキシド等の有機過酸化物や、アゾビスイ
ソプチロニトリル、アゾビスイソプロピオニトリル等の
アゾニトリル類等がそれ自体公知の触媒量で使用される
。ラジカル開始手段としては、X−線、y−線、電子線
等のイオン化放射線;紫外線或いは紫外線と増感剤との
組合せ;鷹練り(素練り)や超音波照射等の機械的ラジ
カル開始手段等が使用される。例えば、均一溶液系の反
応では、オレフィン樹脂、単量体及び開始剤を、トルェ
ン、キシレン、テトラリン等の芳香族溶解させてグラフ
トを行ない、生成する変性オレフィン樹脂を沈澱として
回収する。
また、不均一系の反応では、オレフィン樹脂の粉末と単
量体或いは単量体の稀釈液とを、イオン化放射線の照射
下に接触させてグラフトを行なう。更に均一熔融系の反
応では、オレフィン樹脂、単量体或いは更に開始剤のブ
レンド物を、押出機或いはニーダー等で熔融混練して、
変性オレフィン樹脂とする。これら何れの場合にも、生
成する変性オレフィン樹脂は、未重合の単量体、ホモポ
リマ−或いは開始剤残澄等を除去するために、洗三候、
抽出等の精製処理に賦することができる。また、生成す
る変性オレフィン樹脂は、前述した芳香族溶媒中での再
結晶操作に賦し、その時の晶出条件を変化させることに
より、粒度の調節を行なうことができる。かくして、本
発明に使用する変性オレフィン樹脂が容易に得られる。
本発明のこの態様に従い、ポリプロピレンを主体とする
熱封着剤層とアルミ箔とを変性オレフィン樹脂層を介し
て接合すると、ウレタン系接着剤やェポキシ系接着剤等
の熱硬化性後着剤を使用する場合に比して顕著な利点が
達成される。
上述した熱硬化性接着剤は耐熱性や耐熱水性に優れた接
着結合を形成するという目的には概ね満足し得るもので
あるが、レトルト殺菌後の内容食品のフレーバー保持と
いう目的には末だ満足すべきものではなかった。すなわ
ち、熱硬化性樹脂は末縮合の単量体や比較的低分子量の
縮重合体を含む複雑な樹脂組成物であり、また、前述し
た包装体では熱硬化性接着剤層が不透過性の金属アルミ
層の常に内側に位置しているため、レトルト殺菌のよう
な過酷な処理によって、前述した未縮合物や低分子の線
重合体が内容食品中に移行乃至は内容食品と相互作用を
及ぼす額向がある。
また、上述した熱硬化性接着剤は、一般にトルェン、酢
酸エチル、メチル・エチル・ケトン等の有機溶媒で希釈
された形で供される。このような熱硬化性接着剤を用い
てアルミ箔と結晶性オレフィン樹脂フィルムを積層する
場合、アルミ箔に接着剤を塗布後熱風オーブンにより溶
媒を乾燥させ、然る後圧着積層を行う工程が取られる。
しかしながら、オーブン乾燥によって有機溶媒を完全に
除去することは困難であり、この残存有機溶媒がレトル
ト殺菌処理により内容食品中に移行し、内容食品のフレ
ーバーを著しく阻害する場合がある。このような原因に
より結晶性オレフィン樹脂層とアルミ箔等とを熱硬化性
接着剤で接合した積層シートから成る包装体は顔れた保
存性を有するにも拘らず、内容食品のフレーバー保持と
いう点で未だ十分満足し得るものではなかつた。これに
対して、変性オレフィン樹脂は、未重合モノマーや低分
子重合体を実質上含有しない高分子量オレフィン重合体
を骨格とするものであって、低分子成分の移行等による
好ましくない影響を避けることができる。
変性オレフィン樹脂層7を介して、アルミ箔2にPP−
EVAブレンド層1を設けるには、任意のヒート・ラミ
ネーション技術を用いることができる。
例えば、予じめ形成されたPP−EVAブレンド物フィ
ルムと、アルミ箔との間に変性オレフィン樹脂を溶接押
出して、積層(所謂サンドイッチ・ラミネーション)を
行う。またPP−EVAブレンンド物と変性オレフィン
樹脂とを、互いに隣接するように多層に同時溶融押出し
、変性オレフィン樹脂層をアルミ箔として積層(所調押
出コート法による積層)を行う。更に、変性オレフィン
樹脂の粉末乃至はサスベンジョンを、前者の場合には流
動浸債法、静電粉末塗装法等、後者の場合にはロ−ルコ
ート、雷気泳動塗装、スプレーコート等の手段でアルミ
箔上に塗布し、必要により乾燥、融溶した後、PP−E
VAブレンド物フィルムを重ね合わせ、加熱ロール、ホ
ットプレス等の手段で、変性オレフィン樹脂を介してP
P−EVAブレンド物をアルミ箔に熱接着させる。
このようなヒートラミネーションによる積層では、熱封
着剤(ヒートシーラント)としてポリプロピレンを用い
た場合、未知の原因で熱封着部のエッジ切れ現象が顕著
に生ずるが、本発明によれば、特定のPP−EVAブレ
ンド物を用いることにより、ヒートラミネーションによ
る熱履歴を受けた場合にも、熱封着部のエッジ切れ現象
を巧みに解消できるものである。
本発明において、PP−EVAブレンド物から成る熱封
着剤層の厚みは、50乃至100ミクロン(仏)の範囲
にあるのが望ましく、また、変性オレフィン樹脂から成
る接着剤層は0.5乃至30ミクロンの範囲にあること
が望ましい。
アルミ箔2の保護及び熱封着操作を容易にするために設
けられる耐熱性樹脂層9としては、PP−EVAブレン
ド物よりも高い融点を有する熱可塑性樹脂であり、例え
ば未延伸乃至は2鞠延伸のポリエステルフィルム、ポリ
アミドフィルム等を挙げることができ、更に2鞠延伸の
結晶性ポリプロピレンフィルムを使用することもできる
これらのフィルムは、例えばェポキシ系接着剤、或いは
ウレタン系援着剤を介してアルミ箔の一方の面に積層さ
れる。容器の熱封着は、シールバー等による加圧熱封着
法以外に、誘導加熱封着法、超音波封着法など封着界面
の温度を上昇させるのに使用される任意の技術を用いて
行なうことができる。
本発明の包装容器は、前述した特徴により、内容物を殺
菌状態で保存し、しかも封着界面からの剥離を行い得る
容器としての用途に有用であり、ここで加熱殺菌として
は、レトルト殺菌、ボイル殺菌、熱間充填等の任意の方
式が採用される。
本発明を次の例で説明する。実施例 1 酢酸ビニル含量5重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合
体13部と、エチレン含量5%、MI=2のエチレンプ
ロピレンブ。
ック共重合体87部とをへンジエルス−/ャーミキサー
でドライブレンドし、65側め押出し機で、樹脂温度2
30ooで溶融押出し、70ム厚みのフィルム1を得た
。一方、12仏厚みのポリエチレンフタレートフィルム
と9仏厚みのアルミニウム箔とをウレタン系接着剤で積
層し、2層フィルムロを得た。
このフィルムロのアルミニウム箔表面に、平均粒蓬50
仏、平均カルポニル基濃度7meq/100多重合体マ
レィン酸変性ポリプロピレンパウダーと2夕/〆の塗布
量となるように塗布し、高周波誘導加熱により溶融した
この変性ポリプロピレンパウダー面と、フィルム1を重
ね合せた、ホットプレスにより20ぴ0で5秒間熱処理
を行った。このフィルムのエチレン−酢酸ビニル/ポリ
プロピレン混合物層がお互に接するようにして250℃
、3k9/地の条件で1秒間ヒートシールを行った。こ
の試験片を1伽幅にカットしインストロン引張り試験機
で、30比豚/分の引張り速度で1800剥離を行った
。この時の剥離強度は、1070夕/伽であった。
また、この試験片を手で剥したところ、簡単にシール面
から剥離でき、かつ剥離面は平滑であり、ひげ、ぎざぎ
ざ等の剥離跡は全く生じなかった。またこの試験片から
、袋を作り中に水を充填して120qo、3び分間のレ
トルト殺菌処理を行ったところ、シール部、その他の剥
離による袋の破損はなかった。またこの時のシール強度
は1000夕/cのであった。シール部は手で簡単に剥
離でき袋を容易に開封することができた。また剥離界面
は平滑で、ヒゲ、ギザギザ等は生じず、そわめて衛生的
であった。またレトルト殺菌後の未開封の袋の上に10
k9の鉄塊をのせて、5000の恒温室に2週間放置し
たところ、シール部はそのエッジから剥離が進行するこ
ともなく、そのシール強度も低下しなかった。
またこの試験片から、圧力3k9/の、時間1秒、シー
ル幅1仇奴で一定とし、種々の温度条件でヒートシール
を行った結果第4図に示すように、広い温度範囲に亘り
、シール界面から剥離可能であり、剥離強度も低い値に
保たれていることが分った。またこれらのものは、12
0oo、30分のレトルト殺菌にも耐え、その剥離強度
の低下もほとんどなかった。比較例 1 実施例1で用いたポリプロピレン樹脂8碇鞠こ対してエ
チレン含量50%のエチレンプロピレン共重合体ゴム2
唯都を、少量の2・6ージ−第3−ブチル−Pークレゾ
ールと共にバンバリーミキサーで均一に溶融混合し、通
常の方法でべレット化後、実施例1と同様にして70一
厚みのフィルム1を得た。
このフィルム1と12仏厚みの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムと9仏厚みのアルミニウム箔とを
実施例1と同様にして穣層したフィルムロとを実施例1
とを全く同機にして、積層し、三層の積層フィルムmを
得た。
このフィルム囚のポリプロピレン層を互に接するように
して、種々の温度でヒートシールを行ったところ第4図
に示すように温度が高くなるとシール強度が大となり、
シール界面から剥離することが困難となった。即ち、エ
チレンープロピレン共重合ゴムノポリプロピレン混合系
に於ては、シール界面から剥離可能となるシール温度範
囲がきわめて狭く少しの温度のバラッキにより、剥離不
可能となる。また剥離は、フィルム1の内部のフィルム
表面にほぼ平行な層状剥離となり、剥離面が同一ではな
く、その易剥離性、密封性がきわめて不安定であつた。
実施例 2〜3、比較例 2〜3 種々のエチレン−酢酸ビニル共重合体を、実施例1で用
いたのと同一のポリプ。
ピレン樹脂に対して種々の割合で混合した組成物を用い
て、実施例1と同様にして積層物を作り、これらの剥離
性を調べた結果を表1に示す。表11)実施例1で用い
たのと全く同じエチレンフロヒレン共重合体。
*2)ヒートシール条件は、シール温度250℃、シー
ル圧力329/地「 シール時間1秒。.*3)レトル
ト条件は1 20C、30分、内容物は水160mZサ
ラダ油20舵の混合物。*4)MI−=1.5*5)M
I=0.5 *6)MI:0.5 *7)MI=0.5 実施例 4 アルミ箔を100仏の厚さのものとし、アルミ箔上のパ
ウダーを、竜気ヒ−ターを用いて溶融する以外は、実施
例1と全く同様にして、ポリエチレンフタレートフイル
ム/アルミ箔/ポリプロピレン系ブレンドフィルムの積
層シートを得た。
このシートからプレスにより内径100肋の、フランジ
中1仇肋、深さ2比肋の成型容器を作った。これにカニ
グラタンを充填し、円周上の1ケ所が、手でつかめるよ
うに、凸にふくらんだタブを有する120物少のふたを
同一のシートで作り、円形状のヒートシーラーで250
qo、3k9/係、2秒間ヒートシールし(シール強度
は920多/1肌)120℃、30分間のレトルト殺菌
処理を行った。この処理により、シール部が剥離するこ
とはなく密封性は保たれシール強度の低下もほとんどな
かった。(処理後のヒートシール強度は900夕/1肌
)。ふたのタブをつかんで、ふたを手ではがしたところ
容易にシール界面からはがすことができ、閉口部は、平
滑できれいであった。実施例 5 MI=1.3のホモポリプロピレンを用いる以外は実施
例4と全く同様に行った。
レトルト前のビール強度は730タノ1伽であった。
レトルト処理後のビール強度は、700夕/1伽であり
、レトルト中もシール部の剥離はなく、密封性は完全に
保持された。
またふたは手で容易にひき剥すことができ、その剥離は
、ポリプロピレンとポリプロピレン/エチレン−酢酸ビ
ニル層の界面からされいに平滑な跡で剥れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は袋状容器の形の熱封着包装容器を示し、第2図
は成形容器の閉口端に蓋材が熱封着された型の熱封着包
装容器を示し、第3図は本発明に好適に使用される積層
材の断面図であり、第4図は実施例1及び比較例1につ
いて、剥離強度とヒートシール温度との関連を示す綾図
であって、引照数字1はポリプロピレンとエチレン−酢
酸ビニル共重合体とのブレンド物から成る層、2はアル
ミ箔、3は積層フィルム、4は密封熱封着部、5は成形
容器、6は内容物充填口、7は変性オレフィン樹脂層、
8は接着剤層、9は耐熱性樹脂層を示す。 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 包装容器の内容物収容部の周囲或いは内容物充填口
    の周囲に設けられた密封熱封着部を有し、該熱封着部は
    ポリプロピレンを主成分とする材料同志が熱封着されて
    成る封着界面を有する包装容器において、 該封着界面
    を構成する材料の少なくとも一方は、結晶性ポリプロピ
    レン乃至は結晶性プロピレン−エチレン共重合体から成
    るベース樹脂と、酢酸ビニル含有量1乃至5重量%のエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体8乃至3重量%とのブレン
    ド物から形成されたフイルム層であることを特徴とする
    加熱殺菌可能で易開封性の熱封着界面を備えた包装容器
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