JPS6028741B2 - プラスチック製の回転式キャップ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 自動車ではェンジの種々な部分につながった複数の口、
例えば給油口や、クランクケースからの煙霧を管村を経
てエンジンの燃焼システムへ導くクランクケースベント
などがあり、これらの口は回転キャップで閉じる様にな
っている。

従来のキヤツプは一般に金属製の数部品からなり、その
部品は使用する口に応じて異つたものを用いる場合が多
い。又、このキャップは口を密閉するために、通常はば
ね付きのガスケットまたは類似の装置を有する。先行技
術のものはこのように金属性であるために、キャップは
エンジンによって非常に熱せられ、エンジンの手入れを
する作業員の手を熱から保護するために絶縁装置が必要
である。このような装置の故障は、摩耗と反復圧縮によ
るガスケットの故障とともに、縦付装置のばねの疲労に
よって起る場合が多い。この発明の一つの目的はその様
な口に装着できる経済的で信頼できる単体型のプラスチ
ック製キャップを提供することである。

この発明のもう一つの目的は簡単なキー溝形の開□には
め込んで回すと孫められて前記閉口があいているパネル
の下に潜り込む可榛の張出部を備えた回転式キャップを
提供することである。

この発明の更にもう一つの目的は上記張出部の内部に、
張出部が榛められることにより弾性変形して張出部を弾
性的に復帰させるためのばね装置を設け、キャップを逆
に回して開口から外した場合に張出部を復帰させ、反復
して安全に繰返し使用できる回転式キャップを提供する
ことである。以下、この発明の図示の実施例を説明する
。第１〜６図は本発明の一実施例を示すもので、開口を
密封する回転キャップ１０は概ね円筒形のボデ−１２、
ヘッド１４、一つまたはそれ以上の張出部１６、ボデ−
１２とヘッド１４の連結部から概ね横方向に延びるシー
ルフランジ１８、ヘッド１４に付いている回す装置２０
すなわちこの実施例ではヘッドから軸万向に突出し、テ
ーパが付けてあるつまみ装置を有する。このキャップ１
０は一つまたはそれ以上の弧状の張出しスロット２４が
回りから張出した関口２２に用いる。この閉口はパネル
の平坦面に形成されていてもよいが、自動車のエンジン
のロッカカバーの場合のようにパネルの陥没部分の平ら
な底部２６に形成されていてもよい（第１図参照）。張
出しスロット２４と開口２２との境界には一つまたはそ
れ以上の肩部２８があるが、これに付いては後述する。
さて、第２図から第５図を参照すると、キャップ１０の
ボデー１２は概ね円筒形であり、相対向した厚壁部３０
を備えている。この厚壁部３の外周はボデー１２と同一
半径になっていて開□２２に回転自在に受容される。こ
の実施例ではボデーの一端は無孔のヘッド１４で閉じら
れている。

シールフランジ１８は教頭円すい形の肉厚部２２を有し
、前記肉厚部３２はシール緑３６で終る次第に薄くなっ
たドーム形部分３４を連結している。ボデー１２に隣接
してシールフランジ１８の肉厚部３２の凹んだ内面から
滋方向の突出部３８が一つまたはそれ以上設けてある。
シールフランジ１８から間隔を保って一つまたはそれ以
上の張出部１６がボデ−１２の外周から横方向に張出し
ている。

この張出部は開口２２の張出しスロット２４に対応した
平面形状を有し、側部要素４０，４０と、織部要素４２
と、シールフランジ１８の凹部に面し、且つ側部要素４
０と端部要素４２を相互連結する上壁要素４４を含み、
殻状である。上壁要素４４の一端部にはカム面４５があ
り、また池端部にはシールフランジ１８との間に延びる
垂直状のストッパ４６がある。上壁要素４４の両端部の
中間には突起４８がある。第２図で明らかなように、端
部要素４２の自由端にはテーパ部４３があって、張出し
スロット２４を有する開□２２の中にキャップをはめ込
み易くしている。張出部１６の側部要素４０は肉薄でテ
ーパが付いたヒンジ部５０によってボデー１２の肉厚部
３川こ連結されている。

ヒンジ部５０のテーパにより、この部分を閥口にさし込
んで回した場合に張出部１６はシールフランジ１８から
だいたい均等に裸む。張出部１６は第６図に点線で示し
たように、概ねポデー１２との接合部５２に沿ってたわ
む。榛められた張出部１６を元の状態に確実に戻すため
、張出部１６が榛まされることにより復元バネ力を蓄積
するばね装置を設ける必要がある。

この実施例では、このばね装置は一端が様部要素４２の
内面に一体的に連結され、他端は、ヘッドを横切って延
び且つ両端が対向した厚壁部３川こ連結されている補強
リプ６２に連結され、前記補強リブに抗して作用する弧
状のバネ板片６０の形態をとっている。このバネ板片６
０も、補強リブ６２もその一縁はヘッド１４に一体的に
連結されている。対向した厚壁部３０１こ連結している
横方向の上記二つの補強リブ６２は、張力がかかると厚
壁部３０により強力に支持されるので、補強リプ６２は
バネ板片６０の反力に抗する非常に強力な要素となって
いる。キャップを関口２２にさし込むと、張出部１６が
スロット２４の中にはまり込み、ボデ−１２とそれの厚
壁部３０が開口２２の内部に受容される。したがってさ
し込んで時計方向に回すと、先ず、張出部の上壁要素４
４がカム面４５からパネルの下に潜り込み、第２図に点
線で示したように、張出部１６は榛まされる。回転は張
出スロット２４の一端の肩部２８にストツパ４６が圧接
するまで続ける。張出部１６が操むとバネ板片６０が第
２図と第３図に示すように榛み、同時にシールフランジ
１８も捺まされ、そのシール縁６は陥没部分の底部２６
に密接する。前述した突出部３８はシールフランジ１８
が榛む極限を正確に定めるもので、シールフランジが榛
んで突出部３８がパネル２１に接触するとシールフラン
ジ１８はそれ以上榛まない。それは突出部３８がシール
フランジの肉厚部３２に設けられ、この肉厚部３２は突
出部３８を支持する強力なビーム部材として作用するか
らである。上壁要素４４に突起４８を設けて置くとパネ
ル２１の厚さに多少の誤差があり、薄くてもこの突起が
パネルに確実に密接し、パネルをシールフランジ１８の
シール緑３６に確実に密接させる。

他方、パネルの厚さの誤差が小さいか或るし、は無いと
、突起４８は潰され、この場合は張出部１６は最大限に
孫み、補強リブ６２は第２図、第３図に誇張して点線で
示したように操む。第９図に示す様に、逆方向の二つの
屈曲部を有する一連のバネ板片６０ｂの各端を二つの張
出部の各端部要素の内面に一体に連結したり、図示して
いないが補強リブ６２の代りに厚壁部３０の間を中実に
した固体の相互連結部を設けることにより、第１〜６図
の弧状のバネ板片６０とは異つた形式のばね装置を採用
することもできる。

この実施例では、補強リブ６２は所望の機能をもたらす
とともに、前述した固体の相互連結部分を設けるのに較
べ材料を節約できる。また、バネ板片６０の代りに直線
部材を用い、その直線部材をより弾性の補強リブ６２に
連結してもよい。要するに１まね装置は設計に際し具体
的にどの様な構造にするかは場合に応じて定めればよい
。さて、第７図および第８図はこの発明の第２実施例を
示すもので上記実施例と同一部分には同じ符号に“ａ”
を附して示した。

この第２実施例は管またはホースを通すための貫通孔７
０を有す。この実施例は厚壁部３０ａを有するボデ−１
２ａと、中央に貫通孔７０を有するヘッド１４ａとを含
む。この貫通孔７０はテーパー付きリング７２の内周に
形成されている。第１実施例と同じように、シールフラ
ンジ１８ａと、１対の張出部１６ａに加えて回す装置２
０ａがあるが、この実施例では回す装置は六角形のレン
チ面になっている。又、曲がりの少ない弧状のバネ板片
６０ａが張出部１６ａの端部要素と、前の実施例の補強
リブ６２と同じ様に機能する補強弾性リング７２を連結
している。このように、この実施例では第８図に点孫泉
で示したように、管またはホース８０を通して自動車エ
ンジンの汚染防止システムに通常使用される型の通気ロ
ブラグとなる。

そして、貫通孔７０はテーパー付きリング７２の内周に
形成されているので例えばクランプなど他の装置を用い
ないで管やホース８０を摩擦保持し、従ってシステムを
点検するさし・ホースを取外すことができ、又、完全な
シールが維持されるという点で、エンジン保守のさし・
作業員の手数を省くことができる。図示してないがバネ
板片６０ａを直線状にするとりング７２は非円形状態に
内方にたわんでホース８０を回りから締付ける固定装置
として役立つことになるつ。パネルの閉口を第１実施例
と同じ張出しスロットを有するものとすることにより、
メーカーは開口の形成に同じ工具を用いることができる
。

そして、エンジンブロックやカバーにあげる複数の関口
を同じにあげ、開□に応じて第１〜６図の孔がない回転
式キャップ、第７，８図の貫通孔がある回転式キャップ
を装着すればよい。図示してない或る種の用途では回す
ための装置はヘッド端に設けるよりも、ボデーの自由端
に設ける方が好ましいこともあるが、その場合はその様
にすればよい。この発明はナイロンのような標準的な熱
可塑性材料や、特定の環境で遭遇する温度や流体に適合
する他の材料を用いて射出成形することができる。

こ）で図示説明したのは飽く迄も実施例であるから、本
発明の技術思想に則りこ）に示した以外の構造で実施し
てもよいことは当然である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を部分的に断面で示した開
口から脱した状態の斜視図、第２図は同上の愛から見た
斜面図、第３図は同じく裏から見た平面図、第４図は第
３図の４−４線に沿う一部断面正面図、第５図は第３図
の５一５線に沿う断面図、第６図は第３図の６−６線に
沿う断面図、第７図はこの発明の他の一実施例の裏から
見た平面図、第８図は同上の一部を断面にした正面図、
第９図はこの発明の更に他の一実施例の平面図で、図中
、１２はボデー、１４はヘッド、１６は張出部、１８は
シールフランジ、２川ま回す装置、２２はパネルにあげ
られた開ロ、２４は同上の張出しスロットを示す。 ＾汝／（汝３ （ス‐２ （汝４ （枚５ （ゆ６ 斤）．ア （枚８ （汝９

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パネルに開設され、回りに少くとも一つの張出しス
   ロツトを有する開口に装着する回すための装置を一体に
   備えた単体型のプラスチツク製の回転式キヤツプにおい
   て、 前記開口内に回転自在に嵌合する円筒形のボデー
   と、上記ボデーの一端に設けられたヘツドと、上記ボデ
   ーの一端近くの外周から張出し、上記張出しスロツトを
   有する開口よりも直径が大きい弾性のシールフランジと
   、上記開口の張出しスロツトに対応した平面形状を有し
   、前記シールフランジから予じめ決められた間隔を保つ
   て前記ボデーの外周から横方向に張出し、キヤツプを前
   記開口に装入して回した場合にシールフランジとの間に
   パネルを収容するように弾力的に撓み得る少くとも一つ
   の可撓性を有する殻状の張出部と、上記張出部の内部に
   設けられ、張出部が撓められたときに弾性変形して張出
   部を復元させるバネ力を蓄積するバネ装置とを有するこ
   とを特徴とするプラスチツク製の回転式キヤツプ。 ２ 特許請求の範囲１の回転式キヤツプにおいて、上記
   キヤツプは複数のスロツトを有する開口に対して使用す
   るために前記スロツトと同数、同配置の張出部を有する
   回転式キヤツプ。 ３ 特許請求の範囲１の回転式キヤツプにおいて、前記
   シールフランジはボデーの一端に隣接する連結部からテ
   ーパになつていて、ボデーの他端に向いたシール縁を備
   えている回転式キヤツプ。 ４ 特許請求の範囲３の回転式キヤツプにおいて、シー
   ルフランジはボデーとの連結部に截頭円すい形のテーパ
   付き肉厚部と、それの外周からのびるシーール縁で終る
   次第に薄くなつたドーム形部分とを有する回転式キヤツ
   プ。 ５ 特許請求の範囲４の回転式キヤツプにおいて、前記
   肉厚部に前記ドーム形部分が表裏とも弧状に接続してい
   る回転式キヤツプ。 ６ 特許請求の範囲１の回転式キヤツプにおいて、ボデ
   ーは概ね円筒状で、少くともその一端が開放し、張出部
   は前記ボデーの外周に連結した二つの側部要素と、上記
   両側部要素の先端間を接続する端部要素と、前記シール
   フランジに間隔を保つて面している上壁要素を有し、バ
   ネ装置は上記側部要素と、端部要素と、上壁要素で囲ま
   れた内部に設けられ、ボデーの内部に配置された中央装
   置と、端部要素を連結している回転式キヤツプ。 ７ 特許請求の範囲６の回転式キヤツプにおいて、ばね
   装置は弧状のバネ板片である回転式キヤツプ。 ８ 特許請求の範囲６の回転式キヤツプにおいて、ボデ
   ーの内部の中央装置はボデー相対向する側部間に延びて
   いる少くとも一つの補強リブを含み、前記補強リブに対
   してばね装置が連結されている回転式キヤツプ。 ９ 特許請求の範囲７の回転式キヤツプにおいて、中央
   装置はボデーの補強された相対向する側部間に延びる平
   行な二つの補強リブである回転式キヤツプ。 １０ 特許請求の範囲９の回転式キヤツプにおいて、張
   出部は対向して二つあり、一方の張出部のばね装置は一
   方の補強リブ、他方の張出部のばね装置は他方の補強リ
   ブに連結している回転式キヤツプ。 １１ 特許請求の範囲６の回転式キヤツプにおいて、中
   央装置はボデーと同軸で、ヘツドに連結されている環状
   のリングを含み、前記ヘツドは前記リングにより貫通孔
   を中心に有し、各張出部内に設けられたバネ装置は上記
   リングに一端を連結している回転式キヤツプ。 １２ 特許請求の範囲６の回転式キヤツプにおいて、各
   張出部の側部要素はボデーに連結したヒンジ部を有し、
   これにより張出部は上壁要素とボデーとの接合部に沿つ
   て回動できる回転式キヤツプ。 １３ 特許請求の範囲１１の回転式キヤツプにおいて、
   張出部の側部要素とボデーとの間に設けられたヒンジ部
   はテーパを有し、張出部は上記テーパによつて均等に撓
   むようになつている回転式キヤツプ。 １４ 特許請求の範囲６の回転式キヤツプにおいて、ヘ
   ツドはボデー壁の一端を閉じ、回す装置は上記ヘツドに
   設けられている回転式キヤツプ。 １５ 特許請求の範囲６の回転式キヤツプにおいて、ヘ
   ツドは貫通孔を備え、回す装置は前記ヘツドに設けられ
   ている回転式キヤツプ。