JPS6027919Y2 - 加熱炉用ドア装置 - Google Patents

加熱炉用ドア装置

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Publication number
JPS6027919Y2
JPS6027919Y2 JP2745380U JP2745380U JPS6027919Y2 JP S6027919 Y2 JPS6027919 Y2 JP S6027919Y2 JP 2745380 U JP2745380 U JP 2745380U JP 2745380 U JP2745380 U JP 2745380U JP S6027919 Y2 JPS6027919 Y2 JP S6027919Y2
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JP
Japan
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door
furnace
steel plate
unit
atmospheric gas
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JP2745380U
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JPS56130698U (ja
Inventor
宏 山崎
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鋼板の断面寸法の変動に関係なく、つねに該鋼
板の酸化防止保持のもとて雰囲気ガス消費量の大幅な節
減を可能ならしめる加熱炉用ドア装置に関するものであ
る。
従来雰囲気式加熱炉の内部には製品の酸化防止のために
高価な雰囲気ガスが封入されているが、該雰囲気ガスの
消費量、たとえば最大約200ON77L’/Hr、最
少約80ON7FL’/Hrとイウ莫大す量ノホとんど
が上記加熱炉の鋼板出入部のドア装置から洩れる量であ
り、これが大きな問題となっている。
その一例を第1図および第2図に示す。
図において、鋼板107を炉内で加熱する際、鋼板10
7が高温により酸化されないように雰囲気ガスとして窒
素ガス、水素ガス等が炉内に封入されていて、該封入雰
囲気ガスをシールするためのドア101が炉の前後部(
第1図は炉の前部を図示する)に昇降装置104により
それぞれ昇降可能に設けである。
また、炉殻110は隙間のない構造としているが、何ら
かの原因により亀裂が発生する場合を考慮して上記雰囲
気ガスの圧力を0.5〜3rIrInAq程度に高めて
いる。
なお、図において、102はシールボックス、103は
カウンターウェイト、15はチェーン、106はホイー
ル、111はスカートである。
炉の操業においては、鋼板107はロール108上に載
せられて第1図の矢印×方向に移動する。
一方、炉の運転者はは直接又は工業テレビで上記鋼板1
07の移動を監視し、銅板107の先端部が炉内に入り
かけるのを認めると、ドア101を上昇させて開は始め
、ドア101を進入してくる鋼板107に接触しない高
さに保つ。
すなわち、ドア101は鋼板107の変形を考慮して鋼
板107の上端面より約30mm程度高めに開けてその
高さに保持するのが通常である。
更に、鋼板107が連続的に移動し続けて鋼板107の
後端部がドア101より更に右方に移動するのを認める
と、ドア101を降下させて閉とする。
このようなドア101の作動において、ドア101が開
き始めると、第2図に示すように、鋼板107とドア1
01間に隙間112及び鋼板107両脇のドア101と
ロール108間に隙間113がそれぞれ形成され、ドア
101開の時間から炉内の上記封入雰囲気ガスは隙間1
12,113を通って洩れ始め、ドア101が開いてい
る間は上記封入雰囲気ガスの洩れが続く。
このガス洩れれば特に板厚の大きい鋼板の場合には大き
く不利である。
すなわち、板厚の大きい鋼板107はロール108の強
度上の問題から、板幅を小さくしであるのが一般的であ
り、そのために銅板107両脇の空間、すなわち隙間1
13が増大腰これに伴って上記ガスの洩れ量は増加する
からである。
このように、鋼板107を炉内に装入もしくは炉内から
抽出するために、ドア101を開けることにより、炉内
封入雰囲気ガスが洩れると、炉内圧力が低下し、また高
温で低密度の上記封入雰囲気ガスが洩れ始めると、入れ
替わりに外部空気が侵入して炉内の酸素濃度が高まる。
この状態で鋼板107を加熱すると、鋼板107に酸化
スケールが発生腰更にロール108を傷けるとになるた
め、従来ドア開時には大容量の無酸化性ガス、すなわち
雰囲気ガスを吹き込み、炉内への外部からの空気の侵入
を防止する方法を採用している。
しかしながら、炉内温度900℃にて加熱されている鋼
板107及び同温度にさらされている炉内の耐火断熱材
109に対して、上述のように常温もしくは低温の雰囲
気ガスを大量補給投入することはそれらを一時的あるい
は局部的に急冷することになり、その害は非常に大きく
、又上記の雰囲気ガスにより冷却された状態を回復する
ために、炉の入熱量を増加させなければならず、その熱
的損失も大きい。
以上から明らかであるように、従来の雰囲気式加熱炉に
おいては次のごとき欠点がある。
(1)ドア開口部から洩れる炉内封入雰囲気ガスの量は
ドア開口面積に比例し、その漏洩量は莫大なものであり
経済的に不利である。
(2)ドア開時に雰囲気ガス補給量を急増させるため、
炉内温度分布が悪化し、さらに炉内鋼板及び炉内耐火断
熱材の局部冷却が発生するので、銅板の品質を低下させ
、かつ炉の寿命を短縮する。
(3)ドア開時に行なう雰囲気ガスの大量補給に備える
ため、大容量の雰囲気ガス吹込設備が必要である。
(4)上記雰囲気ガスの大量補給により、炉温か低下す
るため、熱損失が大きく熱効率が低下する。
本考案は上記の従来技術の欠点を解決し、鋼板の断面寸
法の変動に関係なく、該鋼板の表面酸化防止保持のもと
て雰囲気ガスの消費量の大幅な節減を可能ならしめる加
熱炉用ドア装置を提供するもので、その要旨とするとこ
ろは昇降装置に吊下され、複数個のユニットドアに該ユ
ニットドア相互がほぼ垂直方向に自由なるように分割さ
れ、かつ該ユニットドア相互の接触側面が凸凹形状をな
すように構成されたドアと該複数個のユニットドアを水
平方向に任意に押すことのできる手段とよりなる上方ド
ア及び該ユニットドアの下縁部が接触可能なる位置に設
けた下方シール部材よりなることを特徴とする加熱炉用
ドア装置にある。
次に、本考案を図面によって説明する。
第3図は本考案の一実施例の側断面図、第4図は第3図
の実施例の正面図、第5図は第3図の実施例のユニット
ドアの斜視図である。
本考案は複数個のロール8を内設した耐火断熱材9とそ
の外側にある雰囲気ガスの洩れを防止する炉殻10とに
よって形成される雰囲気ガス式加熱炉の前、後部の鋼板
7の出入口に設備してすぐれた気密性を有するドア装置
を提供するものである。
図において、本実施例は複数個の両側面をそれぞれ1側
面ずつ凹面、凸面としかつ長孔1aを穿設した薄鋼板製
のユニットドア1よりなるドア1と、昇降装置としての
シリンダー6により上下するロッド2をそれぞれのユニ
ットドア1の長孔1aを貫通させて、吊下させ、かつユ
ニットドア1相互間の隙間を無くするためにユニットド
ア1群を水平方向に両端部より任意に押すことのできる
手段として設けたレバー3とによりなる上方ドア及びユ
ニットドア1の下縁部に密着可能な位置に設けた下方シ
ール部材としての金属ワイヤー製ブラシ13よりなる構
成である。
この構成においてユニットドア1の側面に穿設した長孔
1aと長孔1aを貫通したロッド2とロッド2を上下さ
せるシリンダー6との相互作用によって、ユニットドア
1群は吊下されつつ相互がほぼ垂直方向に自由な挙動を
とることができるのである。
すなわち、左右に設けられたシリンダー6に連結するレ
バー3により与えられた圧縮力が無くなると、ユニット
ドア1の相互間に隙間が生じ、自重により下降もしくは
外力により上昇することができるのである。
本実施例はさらに、気密性を保つために、ドア1の裏面
に背板5を配置し、それによりドアlの上部外面に沿っ
て丸棒状ウエート12を先端に有する可撓性材料よりな
るスカートを垂下させるとともにドア1の両端部裏面と
下端部にそれぞれ密着可能にシール手段としての金属ワ
イヤー製ブラシ13を設けている。
上記構成による作動について述べる。
第3図において、鋼板7がローラ8上を右から左方に進
行し、鋼板7が右の検出器14の下方に到達すると、シ
リンダー6でロッド2が引き上げられ、ユニットドア1
群も全体−律に引き上げられる。
この場合、鋼板7の上端にユニットドア1群の下端が接
触する程度の高さに保持するのが好ましい。
銅板7がさらに左進し、左の検出器15の下方に到達す
ると、シリンダー6が作動し、ロッド2が下降し、同時
にユニットドア1群も下降を開始する。
その場合鋼板7に接触したユニットドア1群はそれ以上
は下降しないが、ロッド2は更に下降するので、銅板7
と接触はしないユニットドア1群は下降をつづけ、つい
には第4図に示すように、下方のブラシ13に到達して
停止する。
一方、ロッド2は更に下降してレバー3に接触腰レバー
3を押す。
押されたレバー3はユニットドア1群をその両端部より
炉中心方向に押す作用をする。
これにより立ニットドア1群は両端部から圧縮されて相
互間に存在していた隙間がなくなり、1個のドア1を構
成する。
すなわち、レバー3によって押してユニットドア1を圧
縮することはユニットドア1間に存在する隙間を無くす
ことにある。
それ故、この押し作用を無くすると、ユニットドア1間
に隙間が生じ、保合状態は解消する。
レバー3はシリンダー6に連動して作動する。
この状態で鋼板7は左進し、その後端部が左の検出器1
5を通過した時、シリンダー6の作動でロッド2が少し
引き上げられ、それによってレバー3がゆるめられ、ユ
ニットドア1群に作用していた圧縮力は弱められ、つい
には消滅する。
ブラシ13の上方でブラシ13と接触せずに浮いている
ユニットドア1群は降下し、一律にブラシ13上に載る
次にシリンダー6でロッド2を下げてレバー3を押し、
レバー3で再びユニットドア1群を両端部から押すと、
完全に加熱炉の鋼板出入口をふさぐ1個のドア1を構威
し、次の鋼板7の到達を待つ。
本考案のドア装置ではユニットドア1の幅を適当に設置
することにより、銅板の幅と等しいか、または若干大き
い幅の開口を保持することのできる開口可変形ドアを構
成することが可能であるので、従来のドアを使用した場
合の雰囲気ガスの洩れを大幅に低減させることができる
上記ドア1の下端部と両端部のシール手段であるブラシ
13は鋼板7の垂れ下がりによる副書にもよく耐え、適
宜交換することで十分その機能を保つことができる。
このシール手段はロール状モしくは傘状のシール板でも
目的は達成することができるのでブラシ13に限定され
るものではない。
また、上記ユニットドア1の両側面はそれぞれ凹面、凸
面とし、隣接のユニットドア1と相互に係合可能として
いるので、通過する鋼板7による接触摩擦力でユニット
ドア1群が彎曲しても、シール性を保持することができ
る。
さらに、本考案は左右一双のシリンダー6.6の作動で
ロッド2の昇降とレバー3の押しを行なわせるのである
が、これを独立した別個のシリンダーで行なうこともで
きる。
また、ユニットドア1群と炉殻12との間の気密性保持
はユニットドア1の上部を背板5に接触させるのみでは
十分なシール効果は得られないので、スカート11で覆
うことにより所期の効果を得ることができる。
鋼板7は一般に表面がなめらかで、これに接触している
ユニットドア1群の下端にそれ程大きな水平摩擦力を与
えることなく、ユニットドア1群による鋼板7上面への
損傷は軽微であるが、前処理などの関連で鋼板7上面に
凹凸が残っている場合、また高級品質で極度にすり傷が
問題にされる場合は、気密性を少し悪くして銅板7の上
面とユニットドア1群の下端との間に若干の隙間、たと
えば3〜10mを保持することが必要であり、これは本
考案によってはじめて可能ならしめるものである。
そして一例として、シリンダー6の別の小シリンダ−(
図示されず)で昇降させるのである。
本考案の効果は次の通りである。
(1) ドア開口部からの炉内封入の雰囲気ガスの漏
洩量が大幅に減少し、経済的効果は大である。
(2)ドア開時でも、低温の雰囲気ガスの補給量を急増
させる必要がないので、炉内の温度分布がよくなり、鋼
板の品質を高め、かつ炉の寿命を長く保つことができる
(3)雰囲気ガスの供給設備の容量を小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の加熱炉用ドア装置の一例の縦断面図、第
2図は第1図の■矢視図、第3図は本考案の一実施例の
側断面図、第4図は第3図の実施例の正面図、第5図は
第3図の実施例のユニットドアの斜視図である。 図において、1・・・・・・ユニットドア、1a・・・
・・・長孔、2・・・・・・ロッド、3・・・・・・レ
バー、4・・曲案内板、5・・・・・・背板、6・・・
・・・シリンダー、7・曲・鋼板、8・・・・・・ロー
ル、9・・・・・・耐火断熱材、1o・・曲炉殻、11
・・・・・・スカート、12・曲・ウェート、13・・
・・・・ブラシ、14.15・・・・・・検出器、17
・・曲炉中心、1・・・・・・ドア、101・・・・・
・ドア、102・・・・・・シールボックス、103・
・・・・・カウンターウェート、104・・・・・・昇
降装置、105・・・・・・チェーン、106・・・・
・・ホイール、107・・・・・・鋼板、108・・・
・・・ロール、109・・・・・・耐火断熱材、110
・・・・・・炉殻、111・・・・・・スカート、11
2,113・・細隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 昇降装置に吊下され、複数個のユニットドアに該ユニッ
    トドア相互がほぼ垂直力向に自由になるように分割され
    、かつ該ユニットドア相互の接触側面が凸凹形状をなす
    ように構成されたドアと該複数個のユニットドアを水平
    方向に任意に押すことのできる手段とよりなる上方及び
    該ユニットドアの下縁部が接触可能なる位置に設けた下
    方シール部材よりなることを特徴とする加熱炉用ドア装
    置。
JP2745380U 1980-03-03 1980-03-03 加熱炉用ドア装置 Expired JPS6027919Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2745380U JPS6027919Y2 (ja) 1980-03-03 1980-03-03 加熱炉用ドア装置

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JP2745380U JPS6027919Y2 (ja) 1980-03-03 1980-03-03 加熱炉用ドア装置

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JPS56130698U JPS56130698U (ja) 1981-10-03
JPS6027919Y2 true JPS6027919Y2 (ja) 1985-08-23

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JP2745380U Expired JPS6027919Y2 (ja) 1980-03-03 1980-03-03 加熱炉用ドア装置

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JP5410652B2 (ja) * 2007-02-26 2014-02-05 Dowaサーモテック株式会社 熱処理炉
JP6667700B1 (ja) * 2019-03-08 2020-03-18 株式会社ノリタケカンパニーリミテド ローラ搬送式焼成炉のシャッター装置

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JPS56130698U (ja) 1981-10-03

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