JPS6123000Y2 - - Google Patents
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- JPS6123000Y2 JPS6123000Y2 JP16465081U JP16465081U JPS6123000Y2 JP S6123000 Y2 JPS6123000 Y2 JP S6123000Y2 JP 16465081 U JP16465081 U JP 16465081U JP 16465081 U JP16465081 U JP 16465081U JP S6123000 Y2 JPS6123000 Y2 JP S6123000Y2
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- heat
- treated
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- chamber
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- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 27
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- 238000010791 quenching Methods 0.000 claims description 12
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 5
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は真空熱処理炉の改良に関するものであ
つて、被熱処理物の移動台車を汚損することなく
油焼入れを行なうことが出来る様にしたことをそ
の目的とするものである。
つて、被熱処理物の移動台車を汚損することなく
油焼入れを行なうことが出来る様にしたことをそ
の目的とするものである。
一般に真空浸炭炉、真空ガス油焼入れ炉等の真
空熱処理炉に於いては、加熱室において加熱され
た被熱処理物は冷却室において衝風焼入れあるい
は油焼入れが行なわれる。油焼入れとは加熱され
た被熱処理物を一定時間油槽内に浸漬させること
によつて焼入れを行なう方法であつて、従来被熱
処理物を油槽内に浸漬させる方法としては被熱処
理物を支承する台車及び同台車を支承するレール
毎油槽内に下降させることによつて浸漬させる方
法が用いられている。(例えば特公昭55−24492
号、特公昭52−884号) しかして上記の様に台車毎油槽内に浸漬する方
法にあつては台車が油によつて汚損されるのみな
らず焼入れ後、手続き焼戻しを行なう場合には上
記の様に汚損された台車が被熱処理物を加熱室内
に送り込むべき加熱室内に移動することとなるの
であるが、この様に油で汚損された台車が加熱室
内に移動することにより台車のみならず加熱室内
が油により著しく汚損されてしまうという不具合
を生ずることとなる。
空熱処理炉に於いては、加熱室において加熱され
た被熱処理物は冷却室において衝風焼入れあるい
は油焼入れが行なわれる。油焼入れとは加熱され
た被熱処理物を一定時間油槽内に浸漬させること
によつて焼入れを行なう方法であつて、従来被熱
処理物を油槽内に浸漬させる方法としては被熱処
理物を支承する台車及び同台車を支承するレール
毎油槽内に下降させることによつて浸漬させる方
法が用いられている。(例えば特公昭55−24492
号、特公昭52−884号) しかして上記の様に台車毎油槽内に浸漬する方
法にあつては台車が油によつて汚損されるのみな
らず焼入れ後、手続き焼戻しを行なう場合には上
記の様に汚損された台車が被熱処理物を加熱室内
に送り込むべき加熱室内に移動することとなるの
であるが、この様に油で汚損された台車が加熱室
内に移動することにより台車のみならず加熱室内
が油により著しく汚損されてしまうという不具合
を生ずることとなる。
本考案は上記の様な従来の不具合に鑑みてその
改善を試みたものであつて、移動台車上に載置さ
れる被熱処理物をエレベーター側に乗り換え可能
に設けることにより、移動台車は冷却室に残した
状態において被熱処理物のみを油槽内に浸漬させ
ることが出来る様に成し、もつて浸漬油による移
動台車の汚損並びに同台車が加熱室内に移動する
ことに伴なう加熱室の汚損を防止することが出来
る様にしたことをその特徴とするものである。
改善を試みたものであつて、移動台車上に載置さ
れる被熱処理物をエレベーター側に乗り換え可能
に設けることにより、移動台車は冷却室に残した
状態において被熱処理物のみを油槽内に浸漬させ
ることが出来る様に成し、もつて浸漬油による移
動台車の汚損並びに同台車が加熱室内に移動する
ことに伴なう加熱室の汚損を防止することが出来
る様にしたことをその特徴とするものである。
即ち本考案は加熱室と冷却室を併設し、被熱処
理物の移動台車を両室間に亘つて往復動可能に設
け、冷却室の下方には焼入れ油槽を設けて成る真
空熱処理炉において、冷却室と油槽間にエレベー
ターを昇降自在に設け、同エレベーターには被熱
処理物の支持台を、同支持台の上端部が台車上に
突出することが可能な高さ寸法を存して設ける様
に構成したことをその要旨とするものである。
理物の移動台車を両室間に亘つて往復動可能に設
け、冷却室の下方には焼入れ油槽を設けて成る真
空熱処理炉において、冷却室と油槽間にエレベー
ターを昇降自在に設け、同エレベーターには被熱
処理物の支持台を、同支持台の上端部が台車上に
突出することが可能な高さ寸法を存して設ける様
に構成したことをその要旨とするものである。
以下に本考案の具体的な実施例を例示の図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
第1図は真空熱処理炉の全体を表わす側面図で
あつて、同熱処理炉は横長の円筒状に形成され、
且つ前室A、加熱室B、冷却室Cの3室に区画さ
れる。即ち加熱室Bを間に存してその両側に前室
Aと冷却室Cが設けられ、前室Aと加熱室B間、
加熱室Bと冷却室C間には各室間を密閉状態にて
遮断することが可能な如くゲートバルブ1,2が
開閉自在に設けられる。
あつて、同熱処理炉は横長の円筒状に形成され、
且つ前室A、加熱室B、冷却室Cの3室に区画さ
れる。即ち加熱室Bを間に存してその両側に前室
Aと冷却室Cが設けられ、前室Aと加熱室B間、
加熱室Bと冷却室C間には各室間を密閉状態にて
遮断することが可能な如くゲートバルブ1,2が
開閉自在に設けられる。
そして前室Aの一端には被熱処理物Wの搬入蓋
3が、又冷却室Cの一端には被熱処理物Wの搬出
蓋4が夫々開閉自在に設けられる。又前室A、加
熱室B、冷却室C内にはレール5,5、6,6、
7,7が敷設される。各レール5,5、6,6、
7,7は相互に接続可能な如く同一高さ位置に同
一のレール幅を存して設けられる。そして同レー
ル5,5、6,6、7,7上には複数個の台車
8,9が載架される。
3が、又冷却室Cの一端には被熱処理物Wの搬出
蓋4が夫々開閉自在に設けられる。又前室A、加
熱室B、冷却室C内にはレール5,5、6,6、
7,7が敷設される。各レール5,5、6,6、
7,7は相互に接続可能な如く同一高さ位置に同
一のレール幅を存して設けられる。そして同レー
ル5,5、6,6、7,7上には複数個の台車
8,9が載架される。
両台車8,9は中間部に上下方向に貫通する空
間部を存して略コ字型(側面視)に形成される。
更に具体的には両台車8,9はレール幅と対応し
て形成される左右一対の基台と、同基台の一端よ
り垂直方向に向けて延出する立上り部と、同立上
り部の上端部より基台と平行して水平方向に延出
するフオークより成り、基台にはレールと相対応
して車輪が軸架される。又フオークはその断面形
状をL字型に形成することにより、同部に被熱処
理物Wの支持台部8′,9′が形成される。
間部を存して略コ字型(側面視)に形成される。
更に具体的には両台車8,9はレール幅と対応し
て形成される左右一対の基台と、同基台の一端よ
り垂直方向に向けて延出する立上り部と、同立上
り部の上端部より基台と平行して水平方向に延出
するフオークより成り、基台にはレールと相対応
して車輪が軸架される。又フオークはその断面形
状をL字型に形成することにより、同部に被熱処
理物Wの支持台部8′,9′が形成される。
そして両台車8,9の内、その一方の台車8は
前室Aと加熱室B間に亘つて走行可能に設けら
れ、又他方の台車9は冷却室Cと加熱室B間に亘
つて走行可能に設けられる。加熱室Bには断熱室
10が設けられる。同断熱室10はカーボンを素
材に用いて第3図に示す様に矩形枠状に形成され
る。同断熱室10に対してはカーボンを素材に用
いて形成する発熱体11…が垂設され、且つフア
ン12が下向きに設けられる。一方、被熱処理物
Wの支持台13が油圧シリンダー14を介して昇
降自在に設けられる。同支持台13はレール6,
6間を昇降することが可能な如く設けられ、且つ
支持台13の頂部に載置する炉床13′部分を、
前記台車8の支持台部8′より上方に持上げるこ
とが可能な如く設けられる。冷却室Cにはその下
方に位置して油槽15が設けられる。同油槽15
は第2図に示す様に冷却室Cに対してその上端開
口部を略全面に亘つて開放する状態にて設けら
れ、同油槽15及び冷却室C内にはエレベーター
機構16が設けられる。
前室Aと加熱室B間に亘つて走行可能に設けら
れ、又他方の台車9は冷却室Cと加熱室B間に亘
つて走行可能に設けられる。加熱室Bには断熱室
10が設けられる。同断熱室10はカーボンを素
材に用いて第3図に示す様に矩形枠状に形成され
る。同断熱室10に対してはカーボンを素材に用
いて形成する発熱体11…が垂設され、且つフア
ン12が下向きに設けられる。一方、被熱処理物
Wの支持台13が油圧シリンダー14を介して昇
降自在に設けられる。同支持台13はレール6,
6間を昇降することが可能な如く設けられ、且つ
支持台13の頂部に載置する炉床13′部分を、
前記台車8の支持台部8′より上方に持上げるこ
とが可能な如く設けられる。冷却室Cにはその下
方に位置して油槽15が設けられる。同油槽15
は第2図に示す様に冷却室Cに対してその上端開
口部を略全面に亘つて開放する状態にて設けら
れ、同油槽15及び冷却室C内にはエレベーター
機構16が設けられる。
同エレベーター機構16は昇降台17と、同昇
降台17の支持ポスト18により構成される。支
持ポスト18は第4図に示す様にその断面形状を
コ字型に形成する左右一対のガイド板18′,1
8′を油槽15の底部に相対状に立設させること
により形成される。昇降台17は水平部17′と
立上り部17″を存してL字型に形成され、立上
り部17″はガイドローラー19…を介して上記
ガイド板18′,18′間に滑動可能に嵌挿され
る。
降台17の支持ポスト18により構成される。支
持ポスト18は第4図に示す様にその断面形状を
コ字型に形成する左右一対のガイド板18′,1
8′を油槽15の底部に相対状に立設させること
により形成される。昇降台17は水平部17′と
立上り部17″を存してL字型に形成され、立上
り部17″はガイドローラー19…を介して上記
ガイド板18′,18′間に滑動可能に嵌挿され
る。
一方水平部17′には被熱処理物Wの支持台が
形成される。同支持台はレール7,7間及び台車
9の中央部に形成される空間部内を挿通可能な如
く適宜の間隔を存して複数本の支持杆20…を垂
直方向に向けて突設させることにより形成され
る。そして又同支持杆20…はその先端部が台車
9の支持台部9′よりも上方に突き出すことが可
能な如く台車9の高さ寸法よりも若干長尺寸法に
て形成される。又同冷却室Cにはフアン21が下
向きに設けられる。
形成される。同支持台はレール7,7間及び台車
9の中央部に形成される空間部内を挿通可能な如
く適宜の間隔を存して複数本の支持杆20…を垂
直方向に向けて突設させることにより形成され
る。そして又同支持杆20…はその先端部が台車
9の支持台部9′よりも上方に突き出すことが可
能な如く台車9の高さ寸法よりも若干長尺寸法に
て形成される。又同冷却室Cにはフアン21が下
向きに設けられる。
尚昇降台17の水平部17′上に突設する被熱
処理物Wの支持台は上記実施例における支持杆2
0…に限定されるものではない。
処理物Wの支持台は上記実施例における支持杆2
0…に限定されるものではない。
次にその作用について説明する。
搬入蓋3の開閉操作を介して前室A内に被熱処
理物Wを搬入し、同被熱処理物Wを台車8の支持
台部8′上に載置した状態において前室A内より
空気が排出されて真空状態が得られる。そして同
前室A内が加熱室B内と同圧の真空状態が得られ
た状況においてゲートバルブ1が開かれる。
理物Wを搬入し、同被熱処理物Wを台車8の支持
台部8′上に載置した状態において前室A内より
空気が排出されて真空状態が得られる。そして同
前室A内が加熱室B内と同圧の真空状態が得られ
た状況においてゲートバルブ1が開かれる。
ゲートバルブ1が開かれた状態において台車8
はレール5,5、6,6を介して加熱室B方向に
移動する。
はレール5,5、6,6を介して加熱室B方向に
移動する。
台車8が加熱室B内に移動した状態において油
圧シリンダー14の操作を介して支持台13を上
昇させることにより台車8の支持台部8′上に載
置される被熱処理物Wは同支持台部8′よりも上
方に押上げられる。即ち同被熱処理物Wは支持台
部8′より浮き上つた状態にて支持台13によつ
て支承される状態、即ち炉床13′上に載置され
る状態が得られる。
圧シリンダー14の操作を介して支持台13を上
昇させることにより台車8の支持台部8′上に載
置される被熱処理物Wは同支持台部8′よりも上
方に押上げられる。即ち同被熱処理物Wは支持台
部8′より浮き上つた状態にて支持台13によつ
て支承される状態、即ち炉床13′上に載置され
る状態が得られる。
被熱処理物Wが炉床13′上に載置される状態
において台車8は前室A方向に後退し、前室Aと
加熱室B間はゲートバルブ1により再び遮閉され
る。加熱室B内において被熱処理物Wに対して発
熱体11,11による加熱処理が行なわれた後、
バルブゲート2が開かれてこれ迄冷却室C内に待
機していたもう一方の台車9が加熱室B方向に向
けて移動する。加熱室B内に台車9が進入した状
態において油圧シリンダー14の操作を介して支
持台13を下降させることにより、被熱処理物W
が支持台13より台車9に乗り移る作用、即ちこ
れ迄支持台13側の炉床13′上に載置されてい
た状態より台車9の支持台部9′上に載置される
状態が得られる。
において台車8は前室A方向に後退し、前室Aと
加熱室B間はゲートバルブ1により再び遮閉され
る。加熱室B内において被熱処理物Wに対して発
熱体11,11による加熱処理が行なわれた後、
バルブゲート2が開かれてこれ迄冷却室C内に待
機していたもう一方の台車9が加熱室B方向に向
けて移動する。加熱室B内に台車9が進入した状
態において油圧シリンダー14の操作を介して支
持台13を下降させることにより、被熱処理物W
が支持台13より台車9に乗り移る作用、即ちこ
れ迄支持台13側の炉床13′上に載置されてい
た状態より台車9の支持台部9′上に載置される
状態が得られる。
被熱処理物Wが台車9の支持台部9′上に載置
された状態において、台車9は冷却室C方向に向
けて後退する。台車9が冷却室C方向に向けて後
退するのに伴ないゲートバルブ2は再び閉じられ
る。台車9が冷却室C内に戻つた状況においてフ
アン21を回転駆動させることにより被熱処理物
Wに対する衝風焼入れ作用が、又同被熱処理物W
を油槽15内に浸漬させることにより油焼入れ作
用が夫々得られる。
された状態において、台車9は冷却室C方向に向
けて後退する。台車9が冷却室C方向に向けて後
退するのに伴ないゲートバルブ2は再び閉じられ
る。台車9が冷却室C内に戻つた状況においてフ
アン21を回転駆動させることにより被熱処理物
Wに対する衝風焼入れ作用が、又同被熱処理物W
を油槽15内に浸漬させることにより油焼入れ作
用が夫々得られる。
しかして被熱処理物Wに対して油焼入れを行な
うに際しては、昇降台17を支持ポスト18に沿
つて上昇させる。昇降台17を上昇させることに
よつて同昇降台17の水平部17′より上向きに
突設する支持杆20…が台車9の中央部に形成さ
れる空間部を貫通してその先端部が台車9の支持
台部9′よりも上方に突き出る状態、即ち被熱処
理物Wが支持台部9′よりも上方に押上げられ、
同被熱処理物Wが支持台部9′より浮き上つた状
態にて、支持杆20…によつて支承される状態が
得られる。
うに際しては、昇降台17を支持ポスト18に沿
つて上昇させる。昇降台17を上昇させることに
よつて同昇降台17の水平部17′より上向きに
突設する支持杆20…が台車9の中央部に形成さ
れる空間部を貫通してその先端部が台車9の支持
台部9′よりも上方に突き出る状態、即ち被熱処
理物Wが支持台部9′よりも上方に押上げられ、
同被熱処理物Wが支持台部9′より浮き上つた状
態にて、支持杆20…によつて支承される状態が
得られる。
被熱処理物Wが支持杆20…によつて支承され
る状態において台車9は搬出蓋4方向に向けて後
退する。そしてこの様に台車9が後退した状態に
おいて昇降台17を支持ポスト18に沿つて下降
させることによつて被熱処理物Wのみが油槽15
内に浸漬される状態が得られる。(尚被熱処理物
Wがトレーあるいはバスケツトを介して台車上に
載置される場合には、トレーあるいはバスケツト
も被熱処理物Wと一緒に油槽15内に浸漬される
こととなる。) 被熱処理物Wが一定時間に亘つて油槽15内に
浸漬された後、昇降台17を上昇させる。同昇降
台17をその支持杆20…の先端部が台車9の支
持台部9′よりも上方に位置する高さまで上昇さ
せた状態において台車9を被熱処理物Wの真下位
置迄移動させる。台車9が被熱処理物Wの真下位
置迄移動した状態において昇降台17を下降させ
ることにより、再び被熱処理物Wが支持台部9′
上に載置される状態が得られる。
る状態において台車9は搬出蓋4方向に向けて後
退する。そしてこの様に台車9が後退した状態に
おいて昇降台17を支持ポスト18に沿つて下降
させることによつて被熱処理物Wのみが油槽15
内に浸漬される状態が得られる。(尚被熱処理物
Wがトレーあるいはバスケツトを介して台車上に
載置される場合には、トレーあるいはバスケツト
も被熱処理物Wと一緒に油槽15内に浸漬される
こととなる。) 被熱処理物Wが一定時間に亘つて油槽15内に
浸漬された後、昇降台17を上昇させる。同昇降
台17をその支持杆20…の先端部が台車9の支
持台部9′よりも上方に位置する高さまで上昇さ
せた状態において台車9を被熱処理物Wの真下位
置迄移動させる。台車9が被熱処理物Wの真下位
置迄移動した状態において昇降台17を下降させ
ることにより、再び被熱処理物Wが支持台部9′
上に載置される状態が得られる。
上記の様にして支持台部9′上に被熱処理物W
が載置された状態において、同被熱処理物Wは同
台車9の搬出蓋4方向への後退、及び同搬出蓋4
の開閉操作を介して炉外に取出される。又焼戻し
が行われる場合にはゲートバルブ2が開かれて再
び加熱室B内に送り込まれる。
が載置された状態において、同被熱処理物Wは同
台車9の搬出蓋4方向への後退、及び同搬出蓋4
の開閉操作を介して炉外に取出される。又焼戻し
が行われる場合にはゲートバルブ2が開かれて再
び加熱室B内に送り込まれる。
尚上記実施例においては、支持杆20…を台車
9の高さ寸法より若干長尺寸法にて形成し、エレ
ベーター機構16を構成する昇降台17が冷却室
C内に上昇した状態において、同支持杆20…の
先端部を台車9よりも上方に突出させることによ
つて台車9上に載置する被熱処理物Wを支持杆2
0…側に乗せ換える様にしているが、被熱処理物
Wを台車9より支持杆20…側に乗せ換える方法
は上記実施例に限定されるものではなく、昇降台
17が冷却室C内に上昇した状態において台車9
を下降させることによつても台車9上に載置され
る被熱処理物Wを支持杆20…側に乗せ換えるこ
とが可能である。又被熱処理物Wが支持杆20…
側に載置されている状態において台車9を下降位
置より上昇させることによつて同被熱処理物Wを
支持杆20…側に載置される状態より台車9上に
載置される状態に乗せ換えることが可能である。
9の高さ寸法より若干長尺寸法にて形成し、エレ
ベーター機構16を構成する昇降台17が冷却室
C内に上昇した状態において、同支持杆20…の
先端部を台車9よりも上方に突出させることによ
つて台車9上に載置する被熱処理物Wを支持杆2
0…側に乗せ換える様にしているが、被熱処理物
Wを台車9より支持杆20…側に乗せ換える方法
は上記実施例に限定されるものではなく、昇降台
17が冷却室C内に上昇した状態において台車9
を下降させることによつても台車9上に載置され
る被熱処理物Wを支持杆20…側に乗せ換えるこ
とが可能である。又被熱処理物Wが支持杆20…
側に載置されている状態において台車9を下降位
置より上昇させることによつて同被熱処理物Wを
支持杆20…側に載置される状態より台車9上に
載置される状態に乗せ換えることが可能である。
本考案は以上の様に構成されるものであつて、
上記の様に冷却室と油槽間に亘つてエレベーター
を昇降自在に設け、同エレベーターには台車の高
さ寸法よりも若干長尺寸法を存して被熱処理物の
支持台を突設させ、同支持台の先端部をエレベー
ターの昇降作用を介して台車よりも上方に突出さ
せることが可能な如く設け、同支持台を介して台
車上に載置される被熱処理物を同台車より押上げ
ることが出来、且つ被熱処理物を台車より押上げ
た状態において同台車を後退させることにより被
熱処理物のみを油槽内に下降させることが出来る
様にしたことにより、台車を油によつて汚損させ
ることなく被熱処理物を油槽内に浸漬させること
が可能となりその結果、台車の汚損を防止し、且
つ加熱室の汚損を防止することが出来るに至つ
た。
上記の様に冷却室と油槽間に亘つてエレベーター
を昇降自在に設け、同エレベーターには台車の高
さ寸法よりも若干長尺寸法を存して被熱処理物の
支持台を突設させ、同支持台の先端部をエレベー
ターの昇降作用を介して台車よりも上方に突出さ
せることが可能な如く設け、同支持台を介して台
車上に載置される被熱処理物を同台車より押上げ
ることが出来、且つ被熱処理物を台車より押上げ
た状態において同台車を後退させることにより被
熱処理物のみを油槽内に下降させることが出来る
様にしたことにより、台車を油によつて汚損させ
ることなく被熱処理物を油槽内に浸漬させること
が可能となりその結果、台車の汚損を防止し、且
つ加熱室の汚損を防止することが出来るに至つ
た。
第1図は本考案に係る真空熱処理炉の全体を表
わす正面図、第2図は同真空熱処理炉の冷却室部
分の断面図、第3図は同加熱室部分の断面図、第
4図は支持ポスト部分の断面図である。 A……前室、B……加熱室、C……冷却室、
1,2……ゲートバルブ、3……搬入蓋、4……
搬出蓋、5,6,7……レール、8,9……台
車、8′,9′……支持台部、10……断熱室、1
1……発熱体、12……フアン、13……支持
台、13′……炉床、14……油圧シリンダー、
15……油槽、16……エレベーター機構、17
……昇降台、17′……水平部、17″……立上り
部、18……支持ポスト、18′……ガイド板、
19……ガイドローラー、20……支持杆、21
……フアン。
わす正面図、第2図は同真空熱処理炉の冷却室部
分の断面図、第3図は同加熱室部分の断面図、第
4図は支持ポスト部分の断面図である。 A……前室、B……加熱室、C……冷却室、
1,2……ゲートバルブ、3……搬入蓋、4……
搬出蓋、5,6,7……レール、8,9……台
車、8′,9′……支持台部、10……断熱室、1
1……発熱体、12……フアン、13……支持
台、13′……炉床、14……油圧シリンダー、
15……油槽、16……エレベーター機構、17
……昇降台、17′……水平部、17″……立上り
部、18……支持ポスト、18′……ガイド板、
19……ガイドローラー、20……支持杆、21
……フアン。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 加熱室と冷却室を併設し、被熱処理物の移動
台車を両室間に亘つて往復動可能に設け、冷却
室の下方には焼入れ油槽を設けて成る真空熱処
理炉において、冷却室と油槽間にエレベーター
を昇降自在に設け、同エレベーターには被熱処
理物の支持台を移動台車内に挿通可能な如く固
設し、被熱処理物を移動台車及び支持台間に亘
つて乗り換え可能に設けて成る真空熱処理炉に
おける焼入れ装置。 (2) エレベーターに固設する被熱処理物の支持台
は、同支持台の上端部が台車上に突き出すこと
が可能な高さ寸法を存して設けたことを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第1項記載の真空
熱処理炉における焼入れ装置。 (3) 移動台車を冷却室内において昇降自在に設け
たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
1項記載の真空熱処理炉における焼入れ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16465081U JPS5868948U (ja) | 1981-11-04 | 1981-11-04 | 真空熱処理炉における焼入れ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16465081U JPS5868948U (ja) | 1981-11-04 | 1981-11-04 | 真空熱処理炉における焼入れ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5868948U JPS5868948U (ja) | 1983-05-11 |
JPS6123000Y2 true JPS6123000Y2 (ja) | 1986-07-10 |
Family
ID=29956881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16465081U Granted JPS5868948U (ja) | 1981-11-04 | 1981-11-04 | 真空熱処理炉における焼入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5868948U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60184624A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-20 | Daido Steel Co Ltd | 真空熱処理炉 |
JPS60187620A (ja) * | 1984-03-06 | 1985-09-25 | Daido Steel Co Ltd | 真空炉 |
JP2008038221A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Nachi Fujikoshi Corp | 油冷式真空熱処理炉の搬送装置 |
-
1981
- 1981-11-04 JP JP16465081U patent/JPS5868948U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5868948U (ja) | 1983-05-11 |
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