JPS6027835B2 - 横置形ロ−タリコンプレツサ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ローラー駆動軸を水平に配設した横層形ロー
タリコンプレッサに係り潤滑油の給油機構を改良した横
贋形ロータリコンプレツサに関する。

ローラー駆動軸を鉛直方向に配設した縦瞳型ロータリコ
ンプレツサは、空気調和機への絹込性が悪い等の理由か
ら横層形ロータリコンプレッサの採用が提案されている
。

この横暦形ロータリコンプレッサにおけるローラー駆動
軸はケーシング内に貯留されている潤滑油内に没入され
ないため、ローラー駆動軸を回転支持するコンブレッサ
内の各酒勤部に潤滑油を確実に給油することが難しくな
る。そこで本出願人はこれを解決した横層形ロータリコ
ンプレッサを先に提供した（椿願昭５４−９６斑２号明
細書参照）。

これはローラー駆動軸を支承する軸受の役割を果たす一
対の対向端板の下端を突出させ、この突出部がシリン外
こ形成されたフレード溝の関口を閉塞しプレード背後の
プレード室を密閉している。そしてブレードの往復運動
に伴うプレード室のポンプ作用を利用して突出部に設け
た潤滑油吸込口から潤滑油を吸込み、その潤滑油を酒勤
部へ吐出させるものである。ところが、このコンブレッ
サは、端板に突出部を設けているために、端板の加工性
が悪いという問題がある。さらに、ブレード室からの吐
出潤滑油を摺動部へ導く給油管を上記突出部に取り付け
るのに、突出部が端板と一体であるために複雑な作業を
要するという問題もある。そこで、本発明の目的は、上
記問題を解決することであり、上記端部の突出部を不要
とすると共に上記給油管の取付けを簡単化した横暦形ロ
ータリコンプレッサを提供することにある。

以下に、本発明の横層形ロータリコンプレッサの実施例
を図面を参照して説明する。

第１図において、密閉された円筒状のケーシング１内に
はモータ部２及び圧縮機構部３が配設されている。

このモータ部２はステータ４とロー夕５とから構成され
る。また圧縮機構部３はシリンダ６と、モータ部２によ
り回転駆動されるロ−フー駆動軸７と、シリンダ室６Ａ
内でローラー駆動軸７により偏心回転させるローラー８
とローフー８に圧接しつつ往復動されるブレード９と、
シリンダ６の両端に宛がわれ、シリンダ室６Ａを密閉し
、かつローラー駆動軸７を回転自在に支承する一対の対
向端板１０，ｌｉとから構成される。この互いに対向す
る端板１０，１１は駆動軸７の回転中心を中心とするり
ング形状である。ブレード９は、第７図および第８図か
ら明らかなように、シリンダ６内に形成されたスリット
状のブレード室１３内に収容されて半径方向を前後に動
けるようになっている。また、上記ブレード室１３に向
けてスプリング収容孔２１がシリンダ６の外周面に側よ
り穿孔され「さらにこのスプリング収容孔２１の閉口縁
が位置するシリンダ６の外周面に一部は扇平に削られて
スプリング座面２２とされている。また、上記スプリン
グ収容孔２１の途中には孔軸と直交する方向の胸方向の
流路２３が形成されている。そして、上記スプリング座
面２２には、コの字状の板バネ１２が後述するように装
着され、この板バネ１２は、第７図に示したようにケー
シングーとの間に侠持され、その結果板バネ１２の半径
方向と周万向の動きは拘束されている。また、上記スプ
リング収容孔２１内にはプレード９をローラ８に圧接す
るためのプレードスプリング１４が組込まれている。こ
のスプリング１４の一端はブレード９に、その他端は板
バネ１２にそれぞれ当接している。また、板バネ１２は
、ケーシング１に貯留されている潤滑油１５中に浸潰し
ている。上記板バネ１２は第２図と第３図に示すように
、縦断面形状がほぼコ字形状であり、底面部１２ａとそ
の各端から延びた平行対向面部１２ｂ，１２ｃとからな
り、各平行対向面部１２ｂ，１２ｃの上端がそれぞれ端
板１０，１１の下端と隣接するようにそのバネ性によっ
てシリンダ６を侠持するようにして取り付けられている
。これにより、底面部１２ａがブレード室１３の底面を
覆い、平行対向面部１２ｂ，１２ｃがそれぞれブレード
室１３の対向する側面を覆っている。また、板バネ１２
の対向面部１２ｂには流体ダイオード１６が設けられて
いる。この流体ダイオード１６は潤滑油１５をブレード
室１３内に吸込む潤滑油吸込口として働き、特に第４図
に明示するようにブレード室１３に面した小径の潤滑油
出口１６ａと、ブレード室１３とは離れシリンダ６に面
した大径の空隙部１６ｂと、潤滑油出口１６ａと空隙部
１６ｂとを運適する蓮通路１６ｃと、空隙部１６ｂを外
部の潤滑油１５と接続する潤滑油入口１６ｄとから構成
されている。また他方の対向面部１２ｃにはブレード室
１３に面した箇所にわずかに突出しだ函滑油吐出部１７
が設けられこの吐出部１７には、吐出口１７ａが穿設さ
れている。このような流体ダイオード１６や吐出部１７
は型成形時に同時に作成される。この吐出口１７ａには
給油管１８の一端が豚入されている。給油管１８の池端
は端板１１の軸受部１９に連結されている。次にこのよ
うな構成のコンブレツサの作用を述べる。

モータ２の駆動によってローラー駆動軸７が回転すると
、この回転によって、ローラー８が回転しそれに伴いブ
レード９が往復勤し、図示なき冷蝶をシリンダ室６ａ内
に吸入し、圧縮し、吐出する。

一方、上記ブレード９の往復動によりブレード室１３に
ポンプ作用が生じ潤滑油１５が流体ダイオード１６より
ブレード室１３へ吸込まれ吐出部１７から給油管１８へ
吐出される。これを更に詳述すると、ブレード９が上昇
するとブレード室１３の容積が拡大し負圧を生じる。こ
れにより流体ダイオード１６には順流作用が起り潤滑油
１５が入口１６ｄから空隙部１６ｂ、蓮通路１６ｃ、出
口１６ａを経てブレード室１３に流入する。次いで、ブ
レード９が下降するとブレード室１３内の圧力が上昇し
ブレ−ド室１３内の潤滑油が吐出部１７から給油管１８
を経て軸受部１９に庄送される。なおこのブレード９の
下降時には、流体ダイオード１６の流入抵抗が大幅に増
大するのでプレード室１３内の潤滑油が流体ダイオード
１６を介してブレード室外へ流出することはない。本実
施例ではケーシング室１３への潤滑油の吸込口として流
体ダイオード１６を用いて逆流を阻止したが、その代り
に第５図及び第６図に示すように逆流阻止弁機構２０を
設けてもよい。なおこのような流体ダイオードや逆流阻
止弁機構は潤滑油の吐出部に設けてもよい。このように
本発明によると、ケーシング室を板バネレナ密閉してい
るので端板の下端に突出部を設ける必要がなくなり端板
の加工性を向上できる。

また組立の際には、給油管を予め板バネに結合しておく
ことができるので組立が容易となる。更に、プレードス
プリングの下端は板バネに当援できるので、プレードス
プリング下端をケーシングに当援する場合に比べて、そ
のスプリングの組込みが容易となる。また、板バネの平
行対向面部をシリンダに対して挟着させるようにしてか
ら、共通のシリンダに対して吸込口と吐出口の口径の異
なる板バネを自在に組合せて吐出油量を調節することも
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の横層形ロータリコンプレッサの実施例
の縦断面図、第２図及び第３図は板バネの斜視図及び縦
断面図、第４図は板バネに設けられた流体ダイオードを
示す正面図、第５図と第６図は板バネに設けられた逆流
阻止弁機構を示す斜視図と縦断面図、第７図はケーシン
グとシリンダを示した平面図、第８図は第７図の州一肌
線に沿った横断面図である。 １…ケーシング、６…シリンダ、７…。 ーフー駆動軸、８・・・ローフー、９・・・ブレード、
１０，１１・・・端板、１２・・・板バネ、１３ブレー
ド室、１３ａ・・・底面部、１３ｂ，１３ｃ・・・平行
対向面部、１５・・・潤滑油、１６・・・流体ダイオー
ド、１７・・・吐出部。多ー図 多２図 第３図 第４図 多５図 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軸線が横向きに配置されたローラ駆動軸でシリンダ
   室内のローラを偏心回転させると共にシリンダ室内を半
   径方向へ往復動可能に組込まれたブレードの先端をロー
   ラに圧接させた横置形のロータリコンブレツサにおいて
   ；上記ブレードの後方に両側に開口したブレード室を形
   成し、このブレード室の開口を閉塞するようにほぼコ字
   状の板バネをシリンダに挾着し、上記板バネの平行対向
   面部の一方には潤滑油を吸込むための潤滑油吸込口を設
   けると共に平行対向面部の他方には潤滑油を供給するた
   めの潤滑油吐出口を設けたことを特徴とする横置形ロー
   タリコンプレツサ。 ２ 上記潤滑油吸込口と吐出口の少なくとも一方を流体
   ダイオードとしたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の横置形ロータリコンプレツサ。 ３ 上記潤滑油吸込口と吐出口の少なくとも一方を逆流
   阻止弁機構としたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の横置形ロータリコンプレツサ。