JPS6026787Y2 - オ−バロツクミシンにおける糸調子切換装置 - Google Patents
オ−バロツクミシンにおける糸調子切換装置Info
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- JPS6026787Y2 JPS6026787Y2 JP7281984U JP7281984U JPS6026787Y2 JP S6026787 Y2 JPS6026787 Y2 JP S6026787Y2 JP 7281984 U JP7281984 U JP 7281984U JP 7281984 U JP7281984 U JP 7281984U JP S6026787 Y2 JPS6026787 Y2 JP S6026787Y2
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- thread tension
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Description
【考案の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本考案は、縫製工程において、地縫いに続いて空環や裾
引き縫いを形成するオーバロックミシンにおける糸調子
切換装置に関するものである。
引き縫いを形成するオーバロックミシンにおける糸調子
切換装置に関するものである。
(ロ)従来技術
一般に、オーバロックミシンで地縫い、例えば第1図に
示すような縁掛り縫いをする場合、生地1の終端部まで
縁掛り縫い2が終了しても、つまり生地1の終端部が針
落ち部を通過した後もしばらく空縫いを続け、所定長さ
の空環3を形成するようにしている。
示すような縁掛り縫いをする場合、生地1の終端部まで
縁掛り縫い2が終了しても、つまり生地1の終端部が針
落ち部を通過した後もしばらく空縫いを続け、所定長さ
の空環3を形成するようにしている。
そして、縫製が完了した時点で生地1に連なった空環3
をオペレータが手前側に持ってきて、針落ち部の手前側
に設けた空環保持兼切断器に引掛けて保持させると共に
生地1から切断するようにしている。
をオペレータが手前側に持ってきて、針落ち部の手前側
に設けた空環保持兼切断器に引掛けて保持させると共に
生地1から切断するようにしている。
このようにすれば空環保持兼切断器に保持された空環は
次に縫製する生地の縫目中に自動的に縫込まれ、閂止め
ミシンによる閂止め作業を行わなくても縫始め部の縫目
のほつれを防止することができる。
次に縫製する生地の縫目中に自動的に縫込まれ、閂止め
ミシンによる閂止め作業を行わなくても縫始め部の縫目
のほつれを防止することができる。
ところで、オーバロックミシンは縫目形成の目的によっ
て針糸、ルーパ糸の各糸調子をそれぞれ調整する必要が
あり、例えば線掛り縫いを行う場合、糸調子を裾引縫い
と異なり針糸のテンションを強くきかせねばならない。
て針糸、ルーパ糸の各糸調子をそれぞれ調整する必要が
あり、例えば線掛り縫いを行う場合、糸調子を裾引縫い
と異なり針糸のテンションを強くきかせねばならない。
そのため例えば第2図に示すような編目構成の場合には
針糸Aの長さを1とした場合に右ルーパ糸B及び左ルー
パ糸Cをそれぞれ5倍及び3.@の長さになるように各
糸のテンションが設定されている。
針糸Aの長さを1とした場合に右ルーパ糸B及び左ルー
パ糸Cをそれぞれ5倍及び3.@の長さになるように各
糸のテンションが設定されている。
したがって、このような状態で縫製後に空環を作り出し
た場合、空環を構成する針糸A及び左・右ルーパ糸B、
Cの長さに著しい差があるため、空環が幅広く形成さ
れてしまい、空環を伸はそうとしても十分に伸びず、次
の生地に縫込む際に必要な幅狭な空環が得られない等の
問題があった。
た場合、空環を構成する針糸A及び左・右ルーパ糸B、
Cの長さに著しい差があるため、空環が幅広く形成さ
れてしまい、空環を伸はそうとしても十分に伸びず、次
の生地に縫込む際に必要な幅狭な空環が得られない等の
問題があった。
また、地縫いに引き続いて裾引き縫いを行うには、針糸
のテンションを緩めなければ美麗な縫い上がりを期待で
きないので、このような異なる縫い目を一工程で形成す
る場合には、通常糸調子器を調整するため一旦ミシンの
駆動を停止していた。
のテンションを緩めなければ美麗な縫い上がりを期待で
きないので、このような異なる縫い目を一工程で形成す
る場合には、通常糸調子器を調整するため一旦ミシンの
駆動を停止していた。
そこで縫製作業の中断を防ぐべく、実開昭54−149
476号公報に記載のもののように、糸道中に2個の糸
調子器を直列に配置腰一方の糸調子器の糸挾持圧を一時
的に開放してテンションを可変するものが提案されるに
至ったが、このような機構を針糸およびルーパ糸のそれ
ぞれに設けた場合、構造が複雑で、製造コストも高くつ
き、なによりも設置スペースが増大する。
476号公報に記載のもののように、糸道中に2個の糸
調子器を直列に配置腰一方の糸調子器の糸挾持圧を一時
的に開放してテンションを可変するものが提案されるに
至ったが、このような機構を針糸およびルーパ糸のそれ
ぞれに設けた場合、構造が複雑で、製造コストも高くつ
き、なによりも設置スペースが増大する。
また、糸調子(テンション)の大きさの設定調整は、両
糸調子器のそれが合わさって作用する場合の大きさと、
一個の糸調子器のみが作用する場合の大きさを考えて相
関的に調整する必要があり、さらには針糸側の糸調子器
とルーパ糸側の糸調子器との相互間にあっても糸供給比
率の面から相関的な調整を加えねばならないので、設定
調整作業が煩雑であると共に、設定に正確を期し難い欠
点があった。
糸調子器のそれが合わさって作用する場合の大きさと、
一個の糸調子器のみが作用する場合の大きさを考えて相
関的に調整する必要があり、さらには針糸側の糸調子器
とルーパ糸側の糸調子器との相互間にあっても糸供給比
率の面から相関的な調整を加えねばならないので、設定
調整作業が煩雑であると共に、設定に正確を期し難い欠
点があった。
(ハ)考案の目的
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、針糸
並ひにルーパ糸の糸送給比率が異なるように設定された
第1と第2の糸調子器群を用い、これら糸調子器群を、
例えば地縫いを行う場合と、空環を形成する場合とて切
換えて使い分けることで前記従来の不都合を払拭するも
のであり、特に該切換えが部品点数の少ない簡単な構造
、および安価な製作コスト、そして高い信頼性によって
具現できる。
並ひにルーパ糸の糸送給比率が異なるように設定された
第1と第2の糸調子器群を用い、これら糸調子器群を、
例えば地縫いを行う場合と、空環を形成する場合とて切
換えて使い分けることで前記従来の不都合を払拭するも
のであり、特に該切換えが部品点数の少ない簡単な構造
、および安価な製作コスト、そして高い信頼性によって
具現できる。
に)考案の構成
針糸およびルーパ糸の各糸道のそれぞれに第1と第2の
糸調子器を直列に配置して、これらを支持板に着装し、
各糸調子器にはその糸締め機能を進退動作によって顕在
状態と潜在状態とに切換える調節棒を有せしめ、これら
調節棒を上記支持板を貫通して該支持板背部に突出させ
ると共に、針糸およびルーパ糸の各第1糸調子器によっ
て構成される第1糸調子器群と、針糸およびルーパ糸の
各第2糸調子器によって構成される第2糸調子器群とで
は、糸締め機能が顕在状態にある場合の針糸とルーパ糸
との糸供給比率が異なるように設定し、また上記支持板
の背部に、突出した上記調節棒に対面する回動板を軸装
し、この回動板はその正逆回動により択一的に第1と第
2のいずれかの糸調子器群の調節棒を押圧し、かつ他方
糸調子器群の調節棒の押圧を解除すべく回動支点を第1
糸調子器群と第2糸調子器群との間に設け、さらにこの
回動板を、縫製作業中の予め設定された時期に正または
逆方向に回動させる駆動手段を装備してなるオーバロッ
クミシンにおける糸調子切換装置である。
糸調子器を直列に配置して、これらを支持板に着装し、
各糸調子器にはその糸締め機能を進退動作によって顕在
状態と潜在状態とに切換える調節棒を有せしめ、これら
調節棒を上記支持板を貫通して該支持板背部に突出させ
ると共に、針糸およびルーパ糸の各第1糸調子器によっ
て構成される第1糸調子器群と、針糸およびルーパ糸の
各第2糸調子器によって構成される第2糸調子器群とで
は、糸締め機能が顕在状態にある場合の針糸とルーパ糸
との糸供給比率が異なるように設定し、また上記支持板
の背部に、突出した上記調節棒に対面する回動板を軸装
し、この回動板はその正逆回動により択一的に第1と第
2のいずれかの糸調子器群の調節棒を押圧し、かつ他方
糸調子器群の調節棒の押圧を解除すべく回動支点を第1
糸調子器群と第2糸調子器群との間に設け、さらにこの
回動板を、縫製作業中の予め設定された時期に正または
逆方向に回動させる駆動手段を装備してなるオーバロッ
クミシンにおける糸調子切換装置である。
(ホ)実施例
以下、本考案の1実施例を第3図〜第9図を参照し具体
的に説明する。
的に説明する。
図中10は1本針オーバロックミシンのミシン本体、1
1は針板、12は押え板である。
1は針板、12は押え板である。
また、ミシン針及び左・右ルーパに送給する針糸13及
びルーパ糸14.15の各糸道には第4図に示すような
各々1対つづの糸調子器16a。
びルーパ糸14.15の各糸道には第4図に示すような
各々1対つづの糸調子器16a。
16b、17a、17b、18a、18bをミシン本体
10に固定して支持板19の前面に取着した状態で配設
している。
10に固定して支持板19の前面に取着した状態で配設
している。
各対の糸調子器は、第1の糸調子器群を構成する糸調子
器16a、17a、18aを上側に配置し、第2糸調子
器群と構成する糸調子器16b。
器16a、17a、18aを上側に配置し、第2糸調子
器群と構成する糸調子器16b。
17b、18bを下側に配置させて上・下2列に設置し
ている。
ている。
また各糸調子器16a、16b。17a、17b、18
a、18bには第5図に示すようにその上側の糸調子皿
45・・・を各糸調子器内部に設けたスプリング(図示
せず)の偏倚力に抗して押上げ、その糸調子器の糸締め
機能を潜在化させるための調節棒46・・・を支持板1
9の裏面側に突出させている。
a、18bには第5図に示すようにその上側の糸調子皿
45・・・を各糸調子器内部に設けたスプリング(図示
せず)の偏倚力に抗して押上げ、その糸調子器の糸締め
機能を潜在化させるための調節棒46・・・を支持板1
9の裏面側に突出させている。
そして支持板19の裏面側に糸調子切換機構20を設け
ている。
ている。
上記糸調子切換機構20は上記支持板19に突設した支
持片21.21によって、その両側の中間部を回動自在
に支承され、その上端部を第1の糸調子器群を構成する
上側列の各糸調子器16at 17a* 18aの
調節棒46・・・の突出端に当接し、かつその下端部を
第2の糸調子器群を構成する下側の各糸調子器16b、
17b、18bの調節棒46・・・の突出端に当接する
回動板22と、上記支持板19に固着した支持金具23
.23にねじ24・・・を介して固定され、上記回動板
22の背後に配設された固定板25と、該固定板25に
螺着した調整ポルト26及びこの調整ボルト26の先端
部と回動板22の上端部との間に介挿されたコイルスプ
リング27と、上記固定板25に装着され、その作動棒
28aの先端部で上記回動板22の下端部を上記コイル
スプリング27の偏倚力に抗して押圧するブツシュソレ
ノイド28から構成されるもので、該ブツシュソレノイ
ド28が励磁された場合に、上側列の各糸調子器16a
。
持片21.21によって、その両側の中間部を回動自在
に支承され、その上端部を第1の糸調子器群を構成する
上側列の各糸調子器16at 17a* 18aの
調節棒46・・・の突出端に当接し、かつその下端部を
第2の糸調子器群を構成する下側の各糸調子器16b、
17b、18bの調節棒46・・・の突出端に当接する
回動板22と、上記支持板19に固着した支持金具23
.23にねじ24・・・を介して固定され、上記回動板
22の背後に配設された固定板25と、該固定板25に
螺着した調整ポルト26及びこの調整ボルト26の先端
部と回動板22の上端部との間に介挿されたコイルスプ
リング27と、上記固定板25に装着され、その作動棒
28aの先端部で上記回動板22の下端部を上記コイル
スプリング27の偏倚力に抗して押圧するブツシュソレ
ノイド28から構成されるもので、該ブツシュソレノイ
ド28が励磁された場合に、上側列の各糸調子器16a
。
17a、18aの糸締め機能を顕在化腰また該ブツシュ
ソレノイド28が非励磁の状態で下側列の各糸調子器1
6b、17b、18bの糸締め機能を顕在化するように
している。
ソレノイド28が非励磁の状態で下側列の各糸調子器1
6b、17b、18bの糸締め機能を顕在化するように
している。
なお、上記各糸調子器16a、16b、17a、17b
、18a、18bは、その先端部に螺合した調子ナツト
16et 16e* 17ew 17et 1
8e* 18eを回動調整することによって針糸13
及びルーパ糸14,15の糸調子を任意に調整できるよ
うにしている。
、18a、18bは、その先端部に螺合した調子ナツト
16et 16e* 17ew 17et 1
8e* 18eを回動調整することによって針糸13
及びルーパ糸14,15の糸調子を任意に調整できるよ
うにしている。
一方、ミシン本体10の針落ち部に生地がセットされた
か否かを検出する生地検出器30及びミシン針の運針動
作に同期してパルスを発生する運針パルス発生器31を
設けている。
か否かを検出する生地検出器30及びミシン針の運針動
作に同期してパルスを発生する運針パルス発生器31を
設けている。
第3図に示すように生地検出器30は針板11上に添設
する押え板12の針落ち部平前側の縁部に切欠凹部32
を設けると共に、その真上に光電センサ33を設けてい
る。
する押え板12の針落ち部平前側の縁部に切欠凹部32
を設けると共に、その真上に光電センサ33を設けてい
る。
光電センサ33はミシン本体10に取付ねじ34によっ
て取付けられた補助板35に取付ねじ36によって取付
けられている。
て取付けられた補助板35に取付ねじ36によって取付
けられている。
また光電センサ33は第6図に示すように切穴凹部32
の真上に配置した発光ダイオード37から、45°傾斜
させたハーフミラ−38および集光レンズ39を通して
切欠凹部32に光を投光し、その切欠凹部32からの反
射光を集光レンズ39を通しかつハーフミラ−38を介
して発光ダイオード37と90°位置をずらせて設けた
フォトトランジスタ40で受光するようにしたものであ
る。
の真上に配置した発光ダイオード37から、45°傾斜
させたハーフミラ−38および集光レンズ39を通して
切欠凹部32に光を投光し、その切欠凹部32からの反
射光を集光レンズ39を通しかつハーフミラ−38を介
して発光ダイオード37と90°位置をずらせて設けた
フォトトランジスタ40で受光するようにしたものであ
る。
生地検出器30は針糸11が鏡面仕上げされているため
、切欠凹部32からの反射光の輝度がその切欠凹部32
に生地が存在する場合に小さく、生地が存在しない場合
に大きくなるので、その反射光の輝度によって生地の有
無を検出するものである。
、切欠凹部32からの反射光の輝度がその切欠凹部32
に生地が存在する場合に小さく、生地が存在しない場合
に大きくなるので、その反射光の輝度によって生地の有
無を検出するものである。
また、運針パルス発生器31は第7図に示すように、ミ
シン本体10のクランクシャフト(図示せず)に直結さ
れ、ミシン針の運針動作に同期して回転するプーリ41
に2個の永久磁石42,42を対向させて埋設すると共
に、そのブーIJ41に近接させて磁気センサ43を配
置している。
シン本体10のクランクシャフト(図示せず)に直結さ
れ、ミシン針の運針動作に同期して回転するプーリ41
に2個の永久磁石42,42を対向させて埋設すると共
に、そのブーIJ41に近接させて磁気センサ43を配
置している。
この運針パルス発生器31はプーリ41が1回転する毎
に、つまり、ミシン針がl運針動作する毎に運針パルス
を2回発生するものである。
に、つまり、ミシン針がl運針動作する毎に運針パルス
を2回発生するものである。
なお、ここで運針パルスを1運針動作する毎に2回発生
させているのは針糸13及びルーパ糸14゜15の糸調
子を切換えるタイミングの精度を向上させ、生地の端部
における地縫いと空環形成の切換タイミングを正確にす
るためのもので、例えば1運針動作する毎に1パルスづ
つ発生するものでは最大1針分の誤差を生じる虞れがあ
るが、l運針動作する毎に2パルスづつ発生するもので
は最大半針分の誤差に抑えることができる点を考慮した
ものである。
させているのは針糸13及びルーパ糸14゜15の糸調
子を切換えるタイミングの精度を向上させ、生地の端部
における地縫いと空環形成の切換タイミングを正確にす
るためのもので、例えば1運針動作する毎に1パルスづ
つ発生するものでは最大1針分の誤差を生じる虞れがあ
るが、l運針動作する毎に2パルスづつ発生するもので
は最大半針分の誤差に抑えることができる点を考慮した
ものである。
次に制御回路のブロック図を第8図に示す。
前記運針パルス発生器31が発生する運針パルスをカウ
ントする前段カウンタ50および後段カウンタ51を設
け、その各カウンタ50,51のカウント動作を生地検
出器30の出力で制御腰前段カウンタ50は生地検出器
30が生地の始端を検出した場合に、また、後段カウン
タ51は生地検出器30が生地の終端を検出した場合に
それぞれカウント動作を開始するようにしている。
ントする前段カウンタ50および後段カウンタ51を設
け、その各カウンタ50,51のカウント動作を生地検
出器30の出力で制御腰前段カウンタ50は生地検出器
30が生地の始端を検出した場合に、また、後段カウン
タ51は生地検出器30が生地の終端を検出した場合に
それぞれカウント動作を開始するようにしている。
そして、前段カウンタ50は予めセットしたカウント数
に達した場合に後段のフリップフロップ52をセットし
、後段カウンタ51は予めセットしたカウント数に達し
た場合に、フリップフロツプ52をリセットするように
なっている。
に達した場合に後段のフリップフロップ52をセットし
、後段カウンタ51は予めセットしたカウント数に達し
た場合に、フリップフロツプ52をリセットするように
なっている。
フリップフロップ52はそのセット信号で糸調子切換機
構20のブツシュソレノイド28を励磁するものである
。
構20のブツシュソレノイド28を励磁するものである
。
なお、前段カウンタ50及び後段カウンタ51としては
、例えば運針パルスが1パルス入力される毎に所定の設
定された電圧を蓄積し、その蓄積電圧がセット電圧に達
した場合に出力信号を発生するものである。
、例えば運針パルスが1パルス入力される毎に所定の設
定された電圧を蓄積し、その蓄積電圧がセット電圧に達
した場合に出力信号を発生するものである。
このような構成によれば、針落ち部に生地をセットして
いない状態では、糸調子切換機構20のブツシュソレノ
イド28が非励磁の状態にあり、支持板19に配置され
た下側列の各糸調子器16b、17b、18bの糸締め
機能が顕在化された状態にある。
いない状態では、糸調子切換機構20のブツシュソレノ
イド28が非励磁の状態にあり、支持板19に配置され
た下側列の各糸調子器16b、17b、18bの糸締め
機能が顕在化された状態にある。
この状態で、針板11と押え板12との間に生地をセッ
トし、ミシン本体10を運転すると、生地の始端が切欠
凹部32に達したところで1.光電センサ33によって
生地検出器30が生地の始端を検出し、その検出信号に
よって前段カウンタ50がミシン本体10の運転開始と
同時に発生していた運針パルスをカウントし始める。
トし、ミシン本体10を運転すると、生地の始端が切欠
凹部32に達したところで1.光電センサ33によって
生地検出器30が生地の始端を検出し、その検出信号に
よって前段カウンタ50がミシン本体10の運転開始と
同時に発生していた運針パルスをカウントし始める。
そして、生地の始端が針落ち部に達すると(予め設定さ
れた時期)、前段カウンタ50の蓄積電圧がセット電圧
に達腰フリップフロップ52がセット状態になり、糸調
子切換機構20のブツシュソレノイド28が励磁状態と
なる。
れた時期)、前段カウンタ50の蓄積電圧がセット電圧
に達腰フリップフロップ52がセット状態になり、糸調
子切換機構20のブツシュソレノイド28が励磁状態と
なる。
そのためブツシュソレノイド28の作動棒28aが回動
板22の下端部を押圧し、支持板19に配置された下側
列の各糸調子器16b、17b、18bの糸締め機能を
潜在化させると共に、上側列の各糸調子器16a、17
a、18aの糸締め機能を顕在化させる。
板22の下端部を押圧し、支持板19に配置された下側
列の各糸調子器16b、17b、18bの糸締め機能を
潜在化させると共に、上側列の各糸調子器16a、17
a、18aの糸締め機能を顕在化させる。
したがって、上側列の各糸調子器16a、17a、18
aを地縫いを行うための第1の設定値、例えば針糸13
、ルーパ糸14,15の送給量がそれぞれ1:5:3.
5の比率になるような糸調子に調整しておけば針糸13
のテンションを強くきかせた所定の地縫い、例えは縁掛
り縫いを行うことができる。
aを地縫いを行うための第1の設定値、例えば針糸13
、ルーパ糸14,15の送給量がそれぞれ1:5:3.
5の比率になるような糸調子に調整しておけば針糸13
のテンションを強くきかせた所定の地縫い、例えは縁掛
り縫いを行うことができる。
そして、この縁掛りが進行し、生地の終端が切欠凹部3
2を通過すると、それを光電センサ33によって生地検
出器30が検出し、その検出信号によって後段カウンタ
51が運針パルスのカウントを開始する。
2を通過すると、それを光電センサ33によって生地検
出器30が検出し、その検出信号によって後段カウンタ
51が運針パルスのカウントを開始する。
そして生地の終端が針落ち部に達したとき(予め設定さ
れた時期)、後段カウンタ51の蓄積電圧がセット電圧
に達し、フリップフロップ52がリセット状態になり、
糸調子切換機構20のブツシュソレノイド28が非励磁
状態になる。
れた時期)、後段カウンタ51の蓄積電圧がセット電圧
に達し、フリップフロップ52がリセット状態になり、
糸調子切換機構20のブツシュソレノイド28が非励磁
状態になる。
そのため上記の状態とは逆に、上側列の各糸調子器16
a+ 17a、18aの糸締め機能が潜在化し、かつ
下側列の各糸調子器16b、17b。
a+ 17a、18aの糸締め機能が潜在化し、かつ
下側列の各糸調子器16b、17b。
18bの糸締め機能が顕在化する。
したがって、下側列の各糸調子器16b、1b、18b
を空環を形成するための第2の設定値、例えば針糸13
、ルーパ糸14,15の送給量がそれぞれ3:3:3の
比率になるような糸調子に調整しておけば、針糸13及
びルーパ糸14.15の長さが等しい空環、つまり結接
点が多く、細く長く伸びる幅狭な空環を形成することが
できる。
を空環を形成するための第2の設定値、例えば針糸13
、ルーパ糸14,15の送給量がそれぞれ3:3:3の
比率になるような糸調子に調整しておけば、針糸13及
びルーパ糸14.15の長さが等しい空環、つまり結接
点が多く、細く長く伸びる幅狭な空環を形成することが
できる。
このように針糸13並びにルーパ糸14.15の糸調子
を地縫いを行う場合と空環を形成する場合で切換えるよ
うにし、特に空環を形成する場合の針糸13及びルーパ
糸14.15の送給量を等しくすることにより、細く長
く伸びぬ理想的な空環が形成されるため、次に縫製する
生地の縫目中に美麗に縫込むことができるものである。
を地縫いを行う場合と空環を形成する場合で切換えるよ
うにし、特に空環を形成する場合の針糸13及びルーパ
糸14.15の送給量を等しくすることにより、細く長
く伸びぬ理想的な空環が形成されるため、次に縫製する
生地の縫目中に美麗に縫込むことができるものである。
また、このような空環であれば、切口を持って引張って
もよく伸長するが容易にほつれるようなことがないため
、空環を閂止め作業する場合にあっても空環を格別てい
ねいに扱う必要がなく、熟練を要せずして行えるもので
ある。
もよく伸長するが容易にほつれるようなことがないため
、空環を閂止め作業する場合にあっても空環を格別てい
ねいに扱う必要がなく、熟練を要せずして行えるもので
ある。
尚、前記実施例で1本針オーバロックミシンについて説
明したものであるが、第10図、第11図に示すように
支持板60上に糸調子器61・・・を合計8個設けるよ
うにすれば2木釘オーバロックミシンについても適用で
きるものである。
明したものであるが、第10図、第11図に示すように
支持板60上に糸調子器61・・・を合計8個設けるよ
うにすれば2木釘オーバロックミシンについても適用で
きるものである。
また、本実施例では地縫いを行う場合と空環を形成する
場合について糸調子を切換えるようにしたものであるが
、本考案はこのような場合に限らず、ミシン掛は工程に
おいて針糸並びにルーパ糸の糸調子を適宜のタイミング
で切換える必要のある場合に広く応用できるのは言うま
でもない。
場合について糸調子を切換えるようにしたものであるが
、本考案はこのような場合に限らず、ミシン掛は工程に
おいて針糸並びにルーパ糸の糸調子を適宜のタイミング
で切換える必要のある場合に広く応用できるのは言うま
でもない。
(ハ)考案の効果
本考案は、針糸およびルーパ糸の各第1糸調子器によっ
て構成される第1糸調子器群と、針糸およびルーパ糸の
各第2糸調子器によって構成される第2糸調子器群とを
針糸とルーパ糸との糸供給比率が異なるようにしておい
て、第1糸調子器群と第2糸調子器群との糸締め機能を
択一的に顕在状態と潜在状態とに切換えることで、針糸
とルーパ糸との糸供給比率を地縫い時と空縫い時とで一
挙に変えられるようにしたものであり、これによって糸
調子は第1および第2の糸調子器群における糸送給比率
の設定調整のみで済み、第1糸調子器相互間、および第
2糸調子器相互間に施こせば済むものであるから、簡単
であると共に設定調整に正確を期すことができる。
て構成される第1糸調子器群と、針糸およびルーパ糸の
各第2糸調子器によって構成される第2糸調子器群とを
針糸とルーパ糸との糸供給比率が異なるようにしておい
て、第1糸調子器群と第2糸調子器群との糸締め機能を
択一的に顕在状態と潜在状態とに切換えることで、針糸
とルーパ糸との糸供給比率を地縫い時と空縫い時とで一
挙に変えられるようにしたものであり、これによって糸
調子は第1および第2の糸調子器群における糸送給比率
の設定調整のみで済み、第1糸調子器相互間、および第
2糸調子器相互間に施こせば済むものであるから、簡単
であると共に設定調整に正確を期すことができる。
特に本考案は、第1糸調子器群と第2糸調子器群との選
択的な切換え使用を回動板の回動運動で行っており、こ
の回動板は糸調子器群を着装した支持板の背部にあって
、糸調子器の調節棒に対面し、その正逆回動により択一
的に第1と第2のいずれかの糸調子器群の調節棒を押圧
し、かつ他方糸調子器群の調節棒の押圧を解除すべく構
成して、駆動手段で回動させるようにしているから、数
少ない部材で構成でき、構造が極めて簡単で製作コスト
も少なく、また設置スペースも小さくて済むムリットが
ある。
択的な切換え使用を回動板の回動運動で行っており、こ
の回動板は糸調子器群を着装した支持板の背部にあって
、糸調子器の調節棒に対面し、その正逆回動により択一
的に第1と第2のいずれかの糸調子器群の調節棒を押圧
し、かつ他方糸調子器群の調節棒の押圧を解除すべく構
成して、駆動手段で回動させるようにしているから、数
少ない部材で構成でき、構造が極めて簡単で製作コスト
も少なく、また設置スペースも小さくて済むムリットが
ある。
第1図は生地を縁掛り縫いすると共に空環を形成した状
態を示す略図、第2図は針糸が1本の場合における縁掛
り縫いの縫目構成を示す略図、第3図a及びbは本考案
の1実施例を示す斜視図及び同実施例の押え板の上面図
、第4図は同実施例の糸調子器を支持板上に取着した状
態を示す斜視図、第5図は同実施例の糸調子切換機構を
示す斜視図、第6図は同実施例の生地検出器の光電セン
サの略図、第7図は同実施例の運針パルス発生器の斜視
図、第8図は同実施例の制御回路のブ陥ツク図、第9図
は同実施例の動作タイムチャート、第10図及び第11
図は糸調子器及び糸調子切換機構の他の実施例を示す斜
視図である。 10・・・・・・ミシン本体、13・・・・・・針糸、
14,15−−−−−−ルーパ糸、16a、16b、1
7a、17b、18a、18b・・・・・・糸調子器、
20・・・・・・糸調子切換機構、22・・・・・・回
動板、27・・・・・・コイルスプリング、28・・・
・・・ブツシュソレノイド、30・・・・・・生地検出
器、31・・・・・・運針パルス発生器。
態を示す略図、第2図は針糸が1本の場合における縁掛
り縫いの縫目構成を示す略図、第3図a及びbは本考案
の1実施例を示す斜視図及び同実施例の押え板の上面図
、第4図は同実施例の糸調子器を支持板上に取着した状
態を示す斜視図、第5図は同実施例の糸調子切換機構を
示す斜視図、第6図は同実施例の生地検出器の光電セン
サの略図、第7図は同実施例の運針パルス発生器の斜視
図、第8図は同実施例の制御回路のブ陥ツク図、第9図
は同実施例の動作タイムチャート、第10図及び第11
図は糸調子器及び糸調子切換機構の他の実施例を示す斜
視図である。 10・・・・・・ミシン本体、13・・・・・・針糸、
14,15−−−−−−ルーパ糸、16a、16b、1
7a、17b、18a、18b・・・・・・糸調子器、
20・・・・・・糸調子切換機構、22・・・・・・回
動板、27・・・・・・コイルスプリング、28・・・
・・・ブツシュソレノイド、30・・・・・・生地検出
器、31・・・・・・運針パルス発生器。
Claims (1)
- 針糸およびルーパ糸の各糸道のそれぞれに第1と第2の
糸調子器を直列に配置して、これらを支持板に着装し、
各糸調子器にはその糸締め機能を進退動作によって顕在
状態と潜在状態とに切換える調節棒を有せしめ、これら
調節棒を上記支持板を貫通して該支持板背部に突出させ
ると共に、針糸およびルーパ糸の各第1糸調子器によっ
て構成される第1糸調子器群と、針糸およびルーパ糸の
各第2糸調子器によって構成される第2糸調子器群とで
は、糸締め機能が顕在状態にある場合の針糸とルーパ糸
との糸供給比率が異なるように設定し、また上記支持板
の背部に、突出した上記調節棒に対面する回動板を軸装
し、この回動板はその正逆回動により択一的に第1と第
2のいずれかの糸調子器群の調節棒を押圧し、かつ他方
糸調子器群の調節棒の押圧を解除すべく回動支点を第1
糸調子器群と第2糸調子器群との間に設け、さらにこの
回動板を、縫製作業中の予め設定された時期に正または
逆方向に回動させる駆動手段を装備したことを特徴とす
るオーバロックミシンにおける糸調子切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7281984U JPS6026787Y2 (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | オ−バロツクミシンにおける糸調子切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7281984U JPS6026787Y2 (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | オ−バロツクミシンにおける糸調子切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS602482U JPS602482U (ja) | 1985-01-10 |
JPS6026787Y2 true JPS6026787Y2 (ja) | 1985-08-12 |
Family
ID=30202956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7281984U Expired JPS6026787Y2 (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | オ−バロツクミシンにおける糸調子切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6026787Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6122301B2 (ja) * | 2013-01-31 | 2017-04-26 | 株式会社ジャガーインターナショナルコーポレーション | オーバロックミシン |
-
1984
- 1984-05-17 JP JP7281984U patent/JPS6026787Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS602482U (ja) | 1985-01-10 |
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