JPS6026730Y2 - 化粧料容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマスカラ、アイライナー等の液状化粧料容器に
関するものであり、さらに具体的には、ブラシ等の化粧
料塗布棒状体を出入自在に差込んでなる化粧料容器に関
するものである。

従来よりマスカラ、アイライナー等の化粧料容器として
は、種々のものが提供されているが、一般的には化粧料
塗布棒状体としてブラシを用い、このブラシを化粧料充
填容器内に挿入し、ブラシを引き出す際に容器首部内に
設けられたしごき部材によってしごくことにより、余分
な化粧料をしごき落し一定量の化粧料をブラシに保持さ
せ化粧に供するものであった。

しかしながらこのような化粧料容器にあっては、常に一
定量の化粧料がブラシに付着されるため、使用者個々に
よって異なるマツ毛の密度、長さ等に適合した量の化粧
料を使用しようとする場合、或いは、場所や時に応じマ
スカラやアイライナーに濃淡をつけるために塗布量を調
節したい場合に不便を感じていた。

本考案はこのような問題点を解消腰ブラシ等の塗布棒状
体に付着せられるマスカラやアイライナー等の化粧料の
量を極めて簡単に制御することができ、使用者がマスカ
ラやアイライナーの濃淡をも随意に選択できる化粧料容
器を提供することを目的とするものである。

゛ゝ以下に本考案の好適な実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。

本考案に係る化粧料容器は外筒１と液状化粧料充填容器
２及び前記外筒１の上端開口部を閉塞するキャップ３か
ら構成されている。

このキャップ３には、化粧料４を保持する筆（ブラシ）
５が筆軸６によって固着されるとともに、その内側壁に
雌ねじ７が螺設され、前記外筒１の首部８の外側壁に設
けられた雄ねじ９と螺合することにより前記首部８を閉
塞せしめる。

前記外筒１の首部８の下方には、ここから下方に突出し
た環状鍔１０が一体に形威されており、外筒１の下端部
には回転筒１１が回転自在に嵌合されている。

さらに外筒１の内側壁には、螺旋状の凹部１２が設けら
れており、この螺旋状凹部１２は前記充填容器２の外側
壁に設けられた第１の突起部１３と螺合関係にある。

前記充填容器２の下側端側壁には、第２の突起部１４が
設けられ、前記回転筒１１の内側壁に設けられたたて状
の溝１５と嵌合している。

また前記充填容器２の上端開口部に突起を突設し、中央
が開口しかつ前記突起が嵌入する抜は防止用孔を穿孔し
た伸縮自在な漏斗状しごき部材１６が設けられている。

このように構成したことにより、外筒１を握持して回転
筒１１を回転させると、前記充填容器２に設けられた第
２の突起１４と回転筒１１の溝１５とが嵌合しているた
め、充填容器２は回転筒１１と同方向に回転するととも
に、充填容器２の第１の突起１３が外筒１の螺旋状凹部
１２との螺合関係により、充填容器２は全体が上方若し
くは下方に移動する。

充填容器２が上方に移動すると、その上端部のしごき部
材１６は、外筒１の環状鍔１０に押し当てられ、しごき
部材１６の中央開口は環状鍔１０に沿って引き伸ばされ
開口径が大きくなる。

このことは前記キャンプ３を上方に引きあけマスカラや
アイライナーを塗布する場合において、塗布器先端の筆
５によって保持される化粧料４は、しこき部材１６の開
口径が大きくなっているためしこき落とされる化粧料は
少なくなり、保持される量が多くなる。

逆に充填容器２が下方に移動する場合には、しごき部材
１６はその弾性により収縮し開口径を小さくし、化粧料
の保持量を減少させる。

このようなしごき部材１６の開口度合に対応する目盛、
たとえば１から５までの数字を前記回転筒１１の外表面
に適当な方法でもって施しておけば、使用者はあらかじ
め使用を希望する化粧料保持量の選択が、キャップ３を
取りはずすことなく単に目盛を合わせることによって可
能となる。

尚前記しごき部材１６は、化粧料の漏出を防止するため
開口部の大小に関係なく常にキャップ３に固着されてい
る筆軸６に接している。

このことは化粧に供し得ない化粧料の気密保持をすると
ともに、筆軸６の美観をも保持するものでもある。

以上のように本考案に係わる化粧料容器は、マスカラや
アイライナー等の液状化粧料塗布器において、外筒首部
に下方に突出した環状鍔を形威し化粧料充填容器上端開
口部に中央が開口した伸縮自在なしごき部材を固着し、
充填容器を回動させるとともに充填容器が軸方向に移動
させ、しごき部材の開口度を変化せしめる構成により、
従来の化粧料容器には期待し得ない、塗布棒状体に付着
せられる化粧料の量を極めて簡単に制御することができ
、更にはマスカラやアイライナーの濃淡をも随意に選択
可能となる特有の効果を生ぜしめるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる化粧料容器のたて断面図であり
、第２図は部分断面分解斜視図である。 第３図は左半面にしごき部材の最小開度、右半面に最大
開度を示す断面図である。 各図において、１・・・・・・外筒、２・・・・・・化
粧料充填容器。 ３・・・・・・キャップ、４・・・・・・化粧料、５・
・・・・・筆、１１・・・・・・回転筒、１６・・・・
・・しごき部材。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上端に首部を一体成形してなる外筒と、該外筒内
   側に回転自在に係合されてなる液状化粧料充填容器と、
   該外筒の該首部に螺合してこれを閉塞しうるとともに該
   首部を挿通して該充填容器内部へ挿入される塗布棒状体
   を備えたキャップとからなる化粧料容器において、該外
   筒は該首部の下方から該充填容器の開口部へ向けて突出
   した環状鍔を一体的に形成してなり、該充填容器はその
   開口部に中央が開口した伸縮自在なしごき部材を固着し
   てなり、該充填容器と該外筒とを相互に螺合腰該充填容
   器を回動することによって該充填容器が軸方向に移動し
   該しごき部材が該環状鍔部に押し当てられて該しごき部
   材の中央開口の開口度合を可変としてなることを特徴と
   する化粧料容器。
2. （２）前記外筒の下端部に回転筒体を取付け、該回転筒
   体と前記充填容器とを係合し、該回転筒体の回転によっ
   て該充填容器を回動させながら上下方向へ移動可能とし
   てなることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の化粧料容器。