JPS6026159Y2 - ドライヤ−カンバスの接合部 - Google Patents
ドライヤ−カンバスの接合部Info
- Publication number
- JPS6026159Y2 JPS6026159Y2 JP9443681U JP9443681U JPS6026159Y2 JP S6026159 Y2 JPS6026159 Y2 JP S6026159Y2 JP 9443681 U JP9443681 U JP 9443681U JP 9443681 U JP9443681 U JP 9443681U JP S6026159 Y2 JPS6026159 Y2 JP S6026159Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canvas
- thread
- dryer
- joint
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はドライヤーカンバスの接合部に関し、特に耐熱
性を有し、これによりすぐれた耐久性のある接合部とし
たものである。
性を有し、これによりすぐれた耐久性のある接合部とし
たものである。
通常ドライヤーカンバスは湿紙を乾燥させるために多く
の加熱シリンダーに湿紙を圧接させながらシリンダーの
約半円周分に纒回して千鳥状に無端走行している。
の加熱シリンダーに湿紙を圧接させながらシリンダーの
約半円周分に纒回して千鳥状に無端走行している。
そしてこの場合、ドライヤーカンバスは湿紙より広幅に
して湿紙を全面的に均一にシリンダーに圧接させている
。
して湿紙を全面的に均一にシリンダーに圧接させている
。
それであるからカンバスの両側耳部及びその内側の若干
幅間は直接加熱シリンダーに接し、高温に加熱されるた
め両側耳部及びその近辺は劣化或は破損が甚だしかった
。
幅間は直接加熱シリンダーに接し、高温に加熱されるた
め両側耳部及びその近辺は劣化或は破損が甚だしかった
。
而もこのような現象は当然カンバス接合部にも発生する
から、特に索引力の加わる接合部ではその耳部の破損は
その程度が大となって時には耳部から幅中央部に波及し
、補修不可能となるか又は補修できるにしても多くの時
間と労力を要していた。
から、特に索引力の加わる接合部ではその耳部の破損は
その程度が大となって時には耳部から幅中央部に波及し
、補修不可能となるか又は補修できるにしても多くの時
間と労力を要していた。
それで近時のカンバスはその本体構成経糸として寸法安
定、耐熱、耐薬品、価格等の点からポリエステルモノフ
ィラメント糸を多用しており、こレニ伴い接合用ループ
もこのポリエステルモノフィラメント糸で構成するよう
にしているが、それでもなおコータマシンのように16
0〜200℃の高熱にさらされる装置では接合部を含め
て耳部の破損を十分に防止することはできなかった。
定、耐熱、耐薬品、価格等の点からポリエステルモノフ
ィラメント糸を多用しており、こレニ伴い接合用ループ
もこのポリエステルモノフィラメント糸で構成するよう
にしているが、それでもなおコータマシンのように16
0〜200℃の高熱にさらされる装置では接合部を含め
て耳部の破損を十分に防止することはできなかった。
本考案は前記の欠点を改良したものであって、その構成
を2つの実施例につき同一部分を同一の参照符号を附し
た図面によって以下に説明する。
を2つの実施例につき同一部分を同一の参照符号を附し
た図面によって以下に説明する。
実施例 1
カンバス1は第1図に示すように多重織に織成したもの
であって従来と同様にその端部1′に機械方向糸2の延
長折り返し糸2′によって多数のループ3を形成腰これ
をカンバス両端部に夫々形成し−C両端ループを噛合せ
、その共通孔に芯線4を挿入して無端状とするものであ
る。
であって従来と同様にその端部1′に機械方向糸2の延
長折り返し糸2′によって多数のループ3を形成腰これ
をカンバス両端部に夫々形成し−C両端ループを噛合せ
、その共通孔に芯線4を挿入して無端状とするものであ
る。
ここで本考案はカンバス端部にループ3を形成する際に
図示の如くループ形成用の機械方向糸2に添えて補強糸
5をカンバス端部1′の織層内に綴り込み挿入する。
図示の如くループ形成用の機械方向糸2に添えて補強糸
5をカンバス端部1′の織層内に綴り込み挿入する。
この場合、補強糸5はカンバス端部1′の両側耳部から
内側の適当幅間に挿入し、図示の如く適当長さ挿入した
ところで機械方向糸2に絡着させて折り返し、これを挿
入時と同様にして織層内に綴り込んでカンバス先端部か
ら引き出し挿入時の残糸とともに成る程度の長さを有す
る2本の残糸5′とする。
内側の適当幅間に挿入し、図示の如く適当長さ挿入した
ところで機械方向糸2に絡着させて折り返し、これを挿
入時と同様にして織層内に綴り込んでカンバス先端部か
ら引き出し挿入時の残糸とともに成る程度の長さを有す
る2本の残糸5′とする。
補強糸5は折り返し部の絡着てカンバス端部から抜脱す
ることばない。
ることばない。
このように残糸5′を有する補強糸5をカンバス両端部
1′に夫々挿入形成する。
1′に夫々挿入形成する。
そしてカンバス両端部1’、1’を第3図に示すように
ループ3、芯線4(耳部のループは一部省略しである)
により接合して後、両端部の補強糸5,5の残糸5’、
5’を複数本ずつ束ね、はぼ緊張させた状態で結束し、
余分の糸端しを切断除去する。
ループ3、芯線4(耳部のループは一部省略しである)
により接合して後、両端部の補強糸5,5の残糸5’、
5’を複数本ずつ束ね、はぼ緊張させた状態で結束し、
余分の糸端しを切断除去する。
これにより残糸5′はカンバスの接紙面と反対側でルー
プ3と芯線4とによる接合部分の上方にて結束し、湿紙
の加熱シリンダーへの圧接の邪魔にはならず、継手マー
ク等の発生はなく、カンバスは円滑に走行する。
プ3と芯線4とによる接合部分の上方にて結束し、湿紙
の加熱シリンダーへの圧接の邪魔にはならず、継手マー
ク等の発生はなく、カンバスは円滑に走行する。
実施例 2
この場合は、第2図に示すように第1実施例とは異なる
織組織の多重機カンバス1aであるが、主要構成は第1
実施例と均等である。
織組織の多重機カンバス1aであるが、主要構成は第1
実施例と均等である。
即ち、カンバス両端部la’に夫々補強糸5aを第1実
施例とほぼ同等の手段でカンバス両耳部から内側の若干
幅間に適当長さにして残糸5a’を形成して端部縁層内
に綴り込む。
施例とほぼ同等の手段でカンバス両耳部から内側の若干
幅間に適当長さにして残糸5a’を形成して端部縁層内
に綴り込む。
而してこの場合は、補強糸5aの挿入端は折り返しせず
に綴り込みのままにしておきカンバス表面にて切り揃え
る。
に綴り込みのままにしておきカンバス表面にて切り揃え
る。
従って補強糸5aは第1実施例のように機械方向糸2に
絡着しないが綴り込みは大きい屈曲をなしてなされ、そ
の摩擦力によってカンバス端部を引張る力を十分そなえ
ている。
絡着しないが綴り込みは大きい屈曲をなしてなされ、そ
の摩擦力によってカンバス端部を引張る力を十分そなえ
ている。
以上2つの実施例に示すように本考案は接合部を形成す
るカンバス端部の両耳部から若干内側に亘って複数本の
補強糸を綴り込み挿入するのであるが、この補強糸はル
ープを形成するカンバス本体の機械方向糸を例えばポリ
エステルモノフィラメント糸とした場合、これよりも耐
熱性、耐摩耗性にすぐれた芳香族ポリアミド系繊維(登
録商標ノーメックス)、芳香族ポリイミド系繊維、ポリ
アミドイミド系繊維等よりなるマルチフィラメント糸の
撚糸或はまた、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維
のマルチフィラメント糸の撚糸を使用状況に応じて選択
するのが好ましい。
るカンバス端部の両耳部から若干内側に亘って複数本の
補強糸を綴り込み挿入するのであるが、この補強糸はル
ープを形成するカンバス本体の機械方向糸を例えばポリ
エステルモノフィラメント糸とした場合、これよりも耐
熱性、耐摩耗性にすぐれた芳香族ポリアミド系繊維(登
録商標ノーメックス)、芳香族ポリイミド系繊維、ポリ
アミドイミド系繊維等よりなるマルチフィラメント糸の
撚糸或はまた、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維
のマルチフィラメント糸の撚糸を使用状況に応じて選択
するのが好ましい。
なお、補強糸の具体例を述べると第1実施例の場合はノ
ーメックス糸、200D/2/3とし、これを夫々のカ
ンバス端部には約2cm綴り込んで折り返し、糸端の残
糸部5′は12〜15C771位を出しておく。
ーメックス糸、200D/2/3とし、これを夫々のカ
ンバス端部には約2cm綴り込んで折り返し、糸端の残
糸部5′は12〜15C771位を出しておく。
カンバスの両端部は両側耳部から夫々20〜40cm幅
綴り込んだ。
綴り込んだ。
得られたカンバス接合部の耳部は耐熱、耐摩耗性が著し
く優れており、高温乾燥のコーターマシンに使用してそ
の耐熱劣化性は極めて大であった。
く優れており、高温乾燥のコーターマシンに使用してそ
の耐熱劣化性は極めて大であった。
また、第2実施例の具体例としてポリエステルマルチフ
ィラメント糸T250D/ 2 / 4を使用し、また
他の例としてポリエステルとポリアミドマルチフィラメ
ント系(T250D/ 3 +N210D/1)3を使
用し、カンバス端部への綴り込み長さを夫々5crIt
位とし残糸長を12〜15cmとするとともに、カンバ
ス耳部での幅を2〜3cmとした。
ィラメント糸T250D/ 2 / 4を使用し、また
他の例としてポリエステルとポリアミドマルチフィラメ
ント系(T250D/ 3 +N210D/1)3を使
用し、カンバス端部への綴り込み長さを夫々5crIt
位とし残糸長を12〜15cmとするとともに、カンバ
ス耳部での幅を2〜3cmとした。
このカンバスは前記具体例のものより耐熱、耐摩耗性は
若干弱いが温度130〜140°Cのシリンダー使用の
一般上質紙用抄紙機に使用して十分な耐熱、耐摩耗性を
有したものとなり、接合部の耳部は長期に亘り摩損しな
かった。
若干弱いが温度130〜140°Cのシリンダー使用の
一般上質紙用抄紙機に使用して十分な耐熱、耐摩耗性を
有したものとなり、接合部の耳部は長期に亘り摩損しな
かった。
以上説明したように本考案は有端状ドライヤーカンバス
の両端部を夫々機械方向糸(タテ糸)の延長折り返し糸
によって形成した多数のループの噛み合せ共通孔に芯線
を挿入して接合したドライヤーカンバスの接合部におい
て、カンバスの両側耳部から内側の適当幅間に補強糸を
継手ループ形成時の機械方向糸に添って適当長さ綴り込
み挿入し、端部より突出の残糸をカンバス両端接合後互
に結束したから、接合部を構成するカンバス端部の両側
耳部は補強糸の綴り込み挿入によって強力を増大するこ
とができ、而もその補強糸に耐熱、耐摩耗性にすぐれた
糸を使用することにより、更に加熱シリンダーによる直
接加熱のための劣化を十分に防ぐことができる。
の両端部を夫々機械方向糸(タテ糸)の延長折り返し糸
によって形成した多数のループの噛み合せ共通孔に芯線
を挿入して接合したドライヤーカンバスの接合部におい
て、カンバスの両側耳部から内側の適当幅間に補強糸を
継手ループ形成時の機械方向糸に添って適当長さ綴り込
み挿入し、端部より突出の残糸をカンバス両端接合後互
に結束したから、接合部を構成するカンバス端部の両側
耳部は補強糸の綴り込み挿入によって強力を増大するこ
とができ、而もその補強糸に耐熱、耐摩耗性にすぐれた
糸を使用することにより、更に加熱シリンダーによる直
接加熱のための劣化を十分に防ぐことができる。
而も本考案によれば補強糸はカンバス本体の機械方向糸
の延長糸によるループ形成に際して、上記糸に添って綴
り込めばよいからその挿入作業は容易に行オ)れ、また
カンバス本体の組識、厚みとも同一の接合部とすること
ができ、且つカンバス端部から突出している補強糸の残
糸は複数本ずつ接紙面と反対側で結束できるので紙マー
クを発生したり、その他紙質に悪い影響を及ぼすことは
ない。
の延長糸によるループ形成に際して、上記糸に添って綴
り込めばよいからその挿入作業は容易に行オ)れ、また
カンバス本体の組識、厚みとも同一の接合部とすること
ができ、且つカンバス端部から突出している補強糸の残
糸は複数本ずつ接紙面と反対側で結束できるので紙マー
クを発生したり、その他紙質に悪い影響を及ぼすことは
ない。
図面は本考案の実施例を示し、第1図はその第1実施例
、第2図はその第2実施例であって、いずれもカンバス
端部の耳部のタテ方向断面図、第3図は接合部の耳部側
の略示斜視図である。 1.1a・・・・・・ドライヤーカンバス、2・・・・
・・機械方向糸、2′・・・・・・延長折り返し糸、3
・・・・・・ループ、4・・・・・・芯線、5,5a・
・・・・・補強糸、5′、5a′・・・・・・残糸。
、第2図はその第2実施例であって、いずれもカンバス
端部の耳部のタテ方向断面図、第3図は接合部の耳部側
の略示斜視図である。 1.1a・・・・・・ドライヤーカンバス、2・・・・
・・機械方向糸、2′・・・・・・延長折り返し糸、3
・・・・・・ループ、4・・・・・・芯線、5,5a・
・・・・・補強糸、5′、5a′・・・・・・残糸。
Claims (1)
- 有端状ドライヤーカンバスの両端部を夫々機械方向糸(
タテ糸)の延長折り返し糸によって形成した多数のルー
プの噛み合せ共通孔に芯線を挿入して接合したドライヤ
ーカンバスの接合部において、カンバスの両側耳部から
内側の適当幅間に補強糸を継手ループ形成時の機械方向
糸に添って適当長さ綴り込み挿入し、端部より突出の残
糸をカンバス両端接合後互に結束したことを特徴とする
ドライヤーカンバスの接合部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9443681U JPS6026159Y2 (ja) | 1981-06-24 | 1981-06-24 | ドライヤ−カンバスの接合部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9443681U JPS6026159Y2 (ja) | 1981-06-24 | 1981-06-24 | ドライヤ−カンバスの接合部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57205299U JPS57205299U (ja) | 1982-12-27 |
JPS6026159Y2 true JPS6026159Y2 (ja) | 1985-08-06 |
Family
ID=29889360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9443681U Expired JPS6026159Y2 (ja) | 1981-06-24 | 1981-06-24 | ドライヤ−カンバスの接合部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6026159Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-06-24 JP JP9443681U patent/JPS6026159Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57205299U (ja) | 1982-12-27 |
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