JPS6026043B2 - 青酸の製造方法 - Google Patents

青酸の製造方法

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JPS6026043B2
JPS6026043B2 JP52136520A JP13652077A JPS6026043B2 JP S6026043 B2 JPS6026043 B2 JP S6026043B2 JP 52136520 A JP52136520 A JP 52136520A JP 13652077 A JP13652077 A JP 13652077A JP S6026043 B2 JPS6026043 B2 JP S6026043B2
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JP
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catalyst
hydrocyanic acid
molybdenum
methanol
silica
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JP52136520A
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勉 勝又
允 本多
徹郎 堂園
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は、メタ/ールを気相接触アンモ酸化して青酸を
製造する方法の改良に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は新規な触媒系を用いメタ
ノールを気相接触アンモ酸化して効率よく青酸を製造す
る工業的方法に関するものである。青酸は工業的に広く
利用されている物質であるが、これまでその大部分はプ
ロピレンとアンモニアと酸素からアクリルニトリルを製
造する際の創生物によってまかなわれていた。
しかしながら、近年、アクリロニトリル製造触媒の改良
がなされるとともに、副生青酸の量は次第に減少する煩
向にあり、青酸の量的確保が困難になってきている。こ
のため、工業的に大量かつ安価に供野合されるメタノー
ルを原料とし、これをアンモ酸化して青酸を得る方法が
注目を集めるようになってきた。これまで、メタノール
をアンモ酸化して青酸を製造する方法としては、スズ、
バナジウム酸化物触媒を用いる方法(ソ連特許第100
松6号明細書)、酸化モリブデン触媒を用いる方法(
持公昭30−1723号公報)、アンチモン、スズの酸
化物触媒を用いる方法(特公昭37−13460号公報
、持公昭39−248斑号公報)、モリブデンにビスマ
ス、鉄、コバルト、タリウムなどの金属を添加した多元
系複合酸化物触媒を用いる方法(特公昭51−3540
び号公報)、モIJプデンとテルルを必須成分とし、こ
れにタングステン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄
などを添加した多元系複合酸化物触媒を用いる方法(特
関昭51−99700号公報)などが提案されている。
しかしながら、スズ、バナジウム酸化物触媒を用いる方
法は、有害金属の1つであるバナジウムを必須成分とす
る触媒を用いなければならない上に、メタノールに対し
大過剰のアンモニアを必要とする点で経済的に不利であ
るし、また酸化モリブデン触媒を用いる方法は、その触
媒の機械的強度が低く単独で用いる場合には耐摩耗性が
問題になるし、シリカに担持させて強度を補なうと収率
が大中に低下する上に、モリブデンの昇華による装置的
トラブルも予想されるため工業的方法としては不適当で
ある。
さらに、アンチモン、スズの酸化物触媒は、それを製造
するのに、1000℃という高温で長時間焼成しなけれ
ばならないので、設備や熱経済の上で不利であるし、モ
リブデンに数種の金属を添加した多元系複合酸化物触媒
は、一般に収率が低く、収率をよくするには毒性の強い
タリウムやテルルを含ませる必要がある上に、テルルは
昇華性のため触媒館の経時的低下をもたらし、また取り
扱いにくいという欠点を有する。このように、従来提案
されている方法は、収率の点又は実用面において改良す
べき難点があり、また十分に満足できるものとはいえな
かった。本発明者らは、これら従来法のもつ欠点を克服
するために、種々検討した結果、タングステンとモリブ
デンの酸化物をシリカに担持させた触媒がメタノールの
ァンモ酸化において高い活性と優れた選択性を示すこと
を見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
前記したモリブデン触媒は、単独酸化物としては極めて
高い活性と青酸選択性を有しているが、実用触媒として
用いる場合はシリカ等の担体に恒特させ、触媒の耐摩耗
性を付与せしめることが必要である。
一般に流動床反応器によって反応を行う場合、触媒は、
摩耗率の値が3%以下になるような耐摩耗強度をもつこ
とが望ましい。
しかるにシリカゾルと有効成分より成るスラリー又は溶
液を一気に乾燥させる通常の簡単な触媒調製法を用いて
調製したシリカ担持した酸化モリブデン触媒の摩耗率は
、比較例に示したように10%以上の値を示し、流動床
触媒としては使用することができない。これは触媒を焼
成する際、酸化モリブデンの結晶が粗大結晶に成長する
ためであろうと思われる。また、酸化モリブデンをシリ
カに担持させると、触媒の青酸選択率が酸化モリブデン
単独に比べ大中に低下するという欠点があるし、さらに
酸化モリブデンは比較的蒸気圧が高いため、高温での反
応では昇華逃散しやすいという問題点がある。本発明の
触媒はモリブデンとタングステンを、組み合わせること
によって、上記の酸化モリブデン触媒の欠点を解決した
ものである。
すなわちモリブデンとタングステンとを組合わせること
によって、通常の簡単な触媒調製法を用いた場合にあっ
ても、シリカ迫持した触媒の耐摩耗性を著しく増大させ
、かつモリブデンの昇華を抑制させたものである。
本発明者らが行った実験によれば、酸化モリブデンをシ
リかこ5の重量%を担特せしめた触媒に比べ、同一の方
法で調製した本発明の触媒はW/(W+Mo)の原子比
がわずか0.1の量に相当するタングステンを加えるの
みで触媒の耐摩耗強度は1針音以上強くなるという驚く
べき改良がなされ、流動床反応器を用いて反応を行わせ
る上で十分満足すべき耐摩耗強度を与えた。
これはタングステンとモリブデンが固溶体を形成し、こ
の固溶体自身が極めて強い耐摩耗性を有している上に、
この岡溶体が適当量存在すると、部分的に単独の酸化モ
リブデンが存在していても、これが粗大結晶に成長する
ことを抑制するためと理解される。また、固溶体が形成
されるため、同時にモリブデンの昇華、逃散を抑制し、
活性を長期間安定に持続できるという利点をもたらすの
である。したがって、本発明は、メタノールとアンモニ
アと酸素とを触媒の存在下で気相反応させて青酸を製造
す方法において、触媒として、一般式WxMOI‐X(
式中のxはタングステンとモリブデンの原子数の和を1
としたときのタングステンの原子数で、0.1〜0.9
の範囲の数値を有する)で示される金属の酸化物をシリ
カに担持させたものを用いることを特徴とする青酸の製
造方法を提供するものである。
本発明方法で用いられる触媒中のシリカの量は20〜聡
重量%の範囲で選択される。
これよりも少なくなると触媒の耐摩耗性が低下するし、
またこれよりも多くなると触媒の活性及び選択性が低下
する。特に好適な範囲は30〜95重量%である。本発
明のさらに他の利点は、モリブデンに対するタングステ
ンの原子比を増すに従い、アンモニアの窒素への分解が
著しく抑制される点にある。このため原料のメタノール
に対するアンモニアのモル比を下げることができ、経済
的に有利に青酸を製造することができる。アンモニアの
窒素への分解の抑制効果はW/(W+Mo)の原子比が
0.5以上の組成で顕著に現われるが、W/(W十Mo
)の原子比が0.8を超えると、メタノールの青酸への
選択性が低下する頭向があるので、本発明において用い
られる触媒のより好ましい組成は、一般式WxMo,−
xlこおいてxが0.5〜0.8の範囲である。本発明
にいられる触媒の調製法は特に困難なものでなく一般的
な方法で調製できる。
すなわちモリブデン又はモリブデンの化合物とタングス
テン又はタングステンの化合物を溶液に溶かすか又は懸
濁させ、担体を加えたのち乾燥、焼成及び成形すること
によって調製することができるができる。次いで触媒に
活性,選択性を付与するため400〜800qo、好ま
しくは450〜750qoで焼成を行つo本発明方法に
おいて、反応は必要に応じ固定床もしくは流動床いずれ
かを選定し実施できる。
本発明方法を実施するには、例えば温度を300〜60
0こ○、好ましくは350〜500℃に保ち、メタノー
ルアンモニア、酸素又は酸素含有ガス及び必要に応じ水
蒸気もしくは不活性ガスを接触時間0.2〜2現砂、好
ましくは1〜5秒において触媒と接触させる。この際の
混合ガスのモル比はアンモニアノメタノールは0.9〜
2.0、好ましくは1.0〜1.5の範囲であり、酸素
/メタノールは1〜2城守ましくは1〜10の範囲であ
る。
また、反応圧力としては大気圧〜数気圧の加圧下を用い
ることができる。
メタノールは純粋なものでなくてもよく、水溶液状のも
のあるいは若干の不純物を含んだ粗〆タノールを使用す
ることもできる。
次に参考例、実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
各例中のメタノール反応率、青酸選択率、青酸収率及び
アンモニア分解率は次の定義による。
メタノ‐仮応率(%)=健投幾分宏寿譲側青酸選択率(
%)=反応毒し葦;よ号青/酸−空声毒害肇し数X・o
青酸収率(%)=供給生し成たしチ夢青ノ酸−空毒素筆
拳し数X・ooァンモニァ分解率(%)=(ー−末反応
ァンモニァのモ帆十生卵贈酸の肌数〉側。供給したアン
モニアのモル数また、触媒の耐摩耗性は、常法に従い、
底部に直径が1/64インチの3つのオリフィスを有す
る孔明き円板を備えた、内径が1.5インチの垂直チュ
ーブに触媒50夕をとり、孔明き円板を通して毎時1に
Fの速度で空気を流し、激しく触媒を流動させ、触媒の
摩耗度を、5ないし2加時間の間に微細化して垂直チュ
ーブの上部から逸散した触媒の重量の初期投入量に対す
る割合として次式により求めた。
摩耗率(%)=(2畑時間で逸散した触媒の重量(夕)
−5時間で逸散した触媒の重量(夕)×100参考例
13の雲量%のSi02を含むシリカゲル1.25k9
にモリブデン酸アンモニウム((NH4)oMo70凶
.凪20)176夕を水に溶かし33重量%とした溶液
を加え、次にパラタングステン酸アンモニウム(5(N
比)20・12W03・8LO)261夕を1の重量%
シュウ酸溶液2.6k9に溶かした溶液を加えたのち6
0%硝酸を加え溶液の軸を0.5に調整する。
このようにして調整した溶液を150℃の乾燥室へ射出
噴霧して乾燥し、引続き600q0で2時間焼成した。
このようにして、Si025の重量%とWo.5MOO
.5の酸化物5の重量%からなる触媒を調製した。参考
例 2モリブデン酸アンモニウムとパラタングステン酸
アンモニウムとの使用割合を変え、他は参考例1と同様
にして、Wo..Moo.9の酸化物、Wo.3MOM
の酸化物、WMMo側の酸化物、Wo.8MoMの酸化
物、をそれぞれ5の重量%Si02に担持した触媒を調
製した。
実施例 1 参考例1で得た触媒29を内径8肋のガラス製反応管に
充てんし、これを420qoに保ち、この中にメタノー
ル、アンモニア、酸素及び水蒸気をモル比が1:1.3
5:1.5:1になる割合で混合したガスを、メタノー
ル濃度が3容量%になるまでヘリウムで希釈し、接触時
間が1.の甥こなる速度で通した。
この際の反応圧力は大気圧であった。反応生成物を採取
し、ガスクロマトグラフにより、一酸化炭素、二酸化炭
素及び禾反応のメタノールの量を測定し、また滴定法に
より青酸及びアンモニアの量を測定した。この結果、メ
タノール反応率は98.5%、青酸選択率は77.7%
、青酸収率は76.5%、アンモニア分解率は19%で
あった。
また、触媒摩耗率は1.1%であった。実施例 2 参考例2で得た触媒を用い、実施例1で用いたのと同じ
組成の混合ガスを反応温度420℃で触媒と0.6〜2
.の砂間接触させることにより青酸を製造した。
この結果を次表に示す。
比較例 比較のために、酸化モリブデン単独をシリカに担持させ
た触媒を参考例1と同じ条件で調製し、実施例1と同じ
条件で用いたところその触媒摩耗率は10%以上であり
、実用的でなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタノールとアンモニアと酸素とを触媒の存在下で
    気相反応させて青酸を製造する方法において、触媒とし
    て、 一般式 WxMo_1_−_x (式中のxはタングステンとモリブデンの原子数の和を
    1としたときのタングステンの原子数で、0.1〜0.
    9の範囲の数値を有する)で示される金属の酸化物をシ
    リカに担持させたものを用いることを特徴とする青酸の
    製造方法。 2 触媒中のシリカの量が20〜98重量%の範囲にあ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP52136520A 1977-11-14 1977-11-14 青酸の製造方法 Expired JPS6026043B2 (ja)

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