JPS60259012A - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
- Publication number
- JPS60259012A JPS60259012A JP11490384A JP11490384A JPS60259012A JP S60259012 A JPS60259012 A JP S60259012A JP 11490384 A JP11490384 A JP 11490384A JP 11490384 A JP11490384 A JP 11490384A JP S60259012 A JPS60259012 A JP S60259012A
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- JP
- Japan
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- surface acoustic
- acoustic wave
- theta
- lambda
- single crystal
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- Pending
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-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/02—Details
- H03H9/02535—Details of surface acoustic wave devices
- H03H9/02543—Characteristics of substrate, e.g. cutting angles
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は弾性表面波の変換効率が大きく、かつ遅延時間
温度係数が小さい硼酸リチウム単結晶基板を用いた弾性
表面波装置に関する。
温度係数が小さい硼酸リチウム単結晶基板を用いた弾性
表面波装置に関する。
弾性表面波装置に使われる圧電基板に重要な性能として
、弾性表面波の遅延時間温度係数(TCD)と電気機械
結合係数(k2)が挙げられる。
、弾性表面波の遅延時間温度係数(TCD)と電気機械
結合係数(k2)が挙げられる。
T C−’Dはその絶対値が小さい程、またに2は大き
い程弾性表面波基板として望ましい−。
い程弾性表面波基板として望ましい−。
従来より知られている代表的な弾性表面波装置用基板の
特性を第1図に示す。第1図は横軸にTco、i軸にに
2とって各基板特性をプロットしたものである。この図
かられかるように、例えばタンタル酸リチウム<LiT
a0a)では、k2は約0.8%であるがTCDは約2
0ppm/’Cである。一方、STカット水晶では、T
CD零を実現できるかに2は1−iTao3に比べて1
15程度である。従って従来より優れた性能の弾性表面
装置を実現するためには、k2はし1TaoS並みであ
り、TCDはL i Ta0aの約115以下であるよ
うな圧電材料が望まれていた。
特性を第1図に示す。第1図は横軸にTco、i軸にに
2とって各基板特性をプロットしたものである。この図
かられかるように、例えばタンタル酸リチウム<LiT
a0a)では、k2は約0.8%であるがTCDは約2
0ppm/’Cである。一方、STカット水晶では、T
CD零を実現できるかに2は1−iTao3に比べて1
15程度である。従って従来より優れた性能の弾性表面
装置を実現するためには、k2はし1TaoS並みであ
り、TCDはL i Ta0aの約115以下であるよ
うな圧電材料が望まれていた。
このような観点から、1[リチウム(シ12B407)
が望ましい圧電材料として最近注目されている。即ち、
Li2B+07はに2が1%近い値を有し1iTao3
を超える値を示す。また第1図に示したように、2’0
’X−ZのLi28407 、即ち基板の切出し角度を
、Z軸を中心にX軸をY軸方向に20°回転した軸に垂
直な面とし、弾性表面波の伝搬方向をZ軸方向に選んだ
もの(オイラ角表示で(110’、90’。
が望ましい圧電材料として最近注目されている。即ち、
Li2B+07はに2が1%近い値を有し1iTao3
を超える値を示す。また第1図に示したように、2’0
’X−ZのLi28407 、即ち基板の切出し角度を
、Z軸を中心にX軸をY軸方向に20°回転した軸に垂
直な面とし、弾性表面波の伝搬方向をZ軸方向に選んだ
もの(オイラ角表示で(110’、90’。
90°))はTCDが零になることが、本発明者らの実
験により明らかになっている。
験により明らかになっている。
ところで基板上を伝搬する弾性表面波は伝搬に従って回
折を生じ、波面が広がり、これが伝搬損失の′−因とな
る。この様な損失は回折層と呼ばれており、弾性表面波
を応用した、所謂SAWフィルタ、SAW遅延線では挿
入損失の増加或いは周波数特性の劣化を招くことになり
、一方、SAW共振子では共振尖鋭度(Q)の低下の原
因となる。
折を生じ、波面が広がり、これが伝搬損失の′−因とな
る。この様な損失は回折層と呼ばれており、弾性表面波
を応用した、所謂SAWフィルタ、SAW遅延線では挿
入損失の増加或いは周波数特性の劣化を招くことになり
、一方、SAW共振子では共振尖鋭度(Q)の低下の原
因となる。
回折層の少ない弾性表面波基板として、従来からB11
2Ge02o結晶のオイラ角表示で(45°、40°、
90°)カッ1〜基板やLiTaO3結晶の−(0°、
64°、90’ )カット基板等が知られている。一般
に主伝搬方向でのSAW伝搬゛速度をV口とし、主伝搬
方向からθ(ラジアン)ずれた方向への伝搬速度をJ(
θ)としたとき、 v(e)押Vo[1+(γ/2)e2]・・・(1)の
ように表わせるが、これらの基板ではγ−−1である。
2Ge02o結晶のオイラ角表示で(45°、40°、
90°)カッ1〜基板やLiTaO3結晶の−(0°、
64°、90’ )カット基板等が知られている。一般
に主伝搬方向でのSAW伝搬゛速度をV口とし、主伝搬
方向からθ(ラジアン)ずれた方向への伝搬速度をJ(
θ)としたとき、 v(e)押Vo[1+(γ/2)e2]・・・(1)の
ように表わせるが、これらの基板ではγ−−1である。
このとき、回折で広がる波面のエネルギーの流れ方向は
主伝搬方向に平行となるので、励撮源のエネルギー分布
を保ったまま伝搬することになり、回折層は生じないこ
とになる。
主伝搬方向に平行となるので、励撮源のエネルギー分布
を保ったまま伝搬することになり、回折層は生じないこ
とになる。
しかしながら、上記最小カット基板はいずれもTCDが
数10pl)m/’Cと大きく、温度安定度に難点があ
った。
数10pl)m/’Cと大きく、温度安定度に難点があ
った。
以上のような事情から、温度安定度に優れ、且つ回折層
の小さい圧電基板が望まれていた。
の小さい圧電基板が望まれていた。
C発明の目的〕
本発明はLi2B4O7単結晶基板を用いた、温度安定
性に優れ、且つ回折層の小さい弾性表面波装置を提供す
ることを目的とする。
性に優れ、且つ回折層の小さい弾性表面波装置を提供す
ることを目的とする。
本発明は、Li2B4O7単結晶基板の結晶切り出し角
および弾性表面波伝搬方向をオイラ角表示で(900+
λ、9o9+μ、9o°+θ)とした時、λ=○°±2
°、μ=13°〜17°。
および弾性表面波伝搬方向をオイラ角表示で(900+
λ、9o9+μ、9o°+θ)とした時、λ=○°±2
°、μ=13°〜17°。
且つ、θ=0°±3°の範囲に設定したことを特徴とす
る。
る。
C発明の効果〕
本発明によれば、L 128407結晶の方位を上記の
ように選ぶことによって、k2は1%と大きく、TCD
が極めて小さい、温度特性に優れた弾性表面波素子が得
られる。しかも本発明の基板は回折の少ないいわゆる最
小回折カットとなっており、SAW遅延線に応用すれば
伝搬路長が大きくなっても回折による波面の広がりによ
る損失が少なく、またSAWフィルタに応用すればアボ
タイズ(交差長重みづけ)法による通過周波数特性実現
に際して回折による周波数特性の劣化が小さく抑えられ
る。更にSAW共振子に応用した場合には、グレーティ
ング反射器から回折にょる伝搬路外へのSAWエネルギ
ーの放射損失が小さく、Qの高い共振子が実現出来る。
ように選ぶことによって、k2は1%と大きく、TCD
が極めて小さい、温度特性に優れた弾性表面波素子が得
られる。しかも本発明の基板は回折の少ないいわゆる最
小回折カットとなっており、SAW遅延線に応用すれば
伝搬路長が大きくなっても回折による波面の広がりによ
る損失が少なく、またSAWフィルタに応用すればアボ
タイズ(交差長重みづけ)法による通過周波数特性実現
に際して回折による周波数特性の劣化が小さく抑えられ
る。更にSAW共振子に応用した場合には、グレーティ
ング反射器から回折にょる伝搬路外へのSAWエネルギ
ーの放射損失が小さく、Qの高い共振子が実現出来る。
(発明の実施例)
本発明の詳細な説明する前に、第2図を用いてオイラ角
表示による一般的基板表示法を説明する。
表示による一般的基板表示法を説明する。
表面波伝播方向をXi、結晶基板面に垂直な方向をX3
.それらに垂直な方向をX2とし、Mq!方位(0,O
,O)としTXx =X、X2 =Y。
.それらに垂直な方向をX2とし、Mq!方位(0,O
,O)としTXx =X、X2 =Y。
X3=Zをとる。最初にX3軸を中心にして表面波伝播
方向×1をXからY方向に向かってλだけ回転させ、次
に回転したX1軸を中心にして、基板面×3をZ軸から
反時計方向にμだけ回転させた基板表面上を回転させた
X3軸を中心として伝播方向×1を再度反時計方向にθ
だけ回転させて得られる基板面方位を含む弾性表面波伝
播方向の表示を(λ、μ、θ)で表わし、これをオイラ
角表示と言う。
方向×1をXからY方向に向かってλだけ回転させ、次
に回転したX1軸を中心にして、基板面×3をZ軸から
反時計方向にμだけ回転させた基板表面上を回転させた
X3軸を中心として伝播方向×1を再度反時計方向にθ
だけ回転させて得られる基板面方位を含む弾性表面波伝
播方向の表示を(λ、μ、θ)で表わし、これをオイラ
角表示と言う。
この様なオイラ角表示を用いて以下本発明の詳細な説明
する。L+28407単結晶は立方晶光点群4mmに属
し、その対称性から、実験する切断方位は第1象限だけ
でよい。本実施例で用い・たのは、オイラ角表示で(9
0°、90°+μ。
する。L+28407単結晶は立方晶光点群4mmに属
し、その対称性から、実験する切断方位は第1象限だけ
でよい。本実施例で用い・たのは、オイラ角表示で(9
0°、90°+μ。
90°)と表わした時、μm13°〜17°のものであ
る。但し実験のため試作はμm10°〜30°まで行っ
た。これは、Xカット板に対しY軸を中心にX軸をμだ
け回転させた軸に垂直な切断面上を、Z軸を面上に投影
した方向に弾性表面波を伝搬させるよう、インタディジ
タルN極およびグレーティング反射器を構成したもので
ある。
る。但し実験のため試作はμm10°〜30°まで行っ
た。これは、Xカット板に対しY軸を中心にX軸をμだ
け回転させた軸に垂直な切断面上を、Z軸を面上に投影
した方向に弾性表面波を伝搬させるよう、インタディジ
タルN極およびグレーティング反射器を構成したもので
ある。
第3図、第4図はそれぞれSAWフィルタ、SAW共振
子の構成図で、上述の基板11.21にインタディジタ
ル電極12.13.22およびグレーティング反射器2
3.24を形成している。
子の構成図で、上述の基板11.21にインタディジタ
ル電極12.13.22およびグレーティング反射器2
3.24を形成している。
一般にインタディジタル電極およびグレーティング反射
器はアルミニウム薄膜ないしアルミニウムに微量のCu
、3iなどを混入させた薄膜が用いられる。アルミニウ
ムのエツチングには通常リン酸系エツチング液が用いら
れるが、このエツチング液はl i2 B407をもエ
ツチングし基板表面にダメージを与えるため、本実施例
ではリフトオフ法によりパターン形成を行なった。しか
しながら、電極材料やバターニング法は本発明では本質
的なものではなく適宜選択出来る。
器はアルミニウム薄膜ないしアルミニウムに微量のCu
、3iなどを混入させた薄膜が用いられる。アルミニウ
ムのエツチングには通常リン酸系エツチング液が用いら
れるが、このエツチング液はl i2 B407をもエ
ツチングし基板表面にダメージを与えるため、本実施例
ではリフトオフ法によりパターン形成を行なった。しか
しながら、電極材料やバターニング法は本発明では本質
的なものではなく適宜選択出来る。
まず基板の温度特性すなわちTCDをめるため、S A
W共振子における測定結果を説明する。
W共振子における測定結果を説明する。
第5図は、試作したSAW共振子を50Ω系に直列に挿
入した時の挿入損失の周波数特性の一例である。この時
の共振子は、インタディジタル電極およびグレーティン
グ反射器がいずれも0.5μm厚のアルミニウム蒸着膜
で、インタディジタル電極周期は56μm、グレーティ
ング反射器ピッチは28μm、開口長は1Mである。
入した時の挿入損失の周波数特性の一例である。この時
の共振子は、インタディジタル電極およびグレーティン
グ反射器がいずれも0.5μm厚のアルミニウム蒸着膜
で、インタディジタル電極周期は56μm、グレーティ
ング反射器ピッチは28μm、開口長は1Mである。
ところでアルミニウムの膜厚によりグレーティング反射
器の反射特性は変化する。既に実用化されているLiT
aO3や水晶基板上にアルミニウム薄膜からなるグレー
ティング反射器を設けたものに比へ、1i2Bno7基
板の場合にはアルミニウム薄膜の膜厚が1/4以下の薄
い膜厚でLiTaO3や水晶基板の場合と同程度の反射
特性が得られることがわかった。そのデータを第6図に
示す。この結果から、膜厚0.3〜0.8μmで極めて
良好な反射特性が得られることがわかったが、共振子の
要求条件から必ずしも上記範囲でのみ使用可能と云う訳
ではなく、0.1〜1.5μmの範囲で十分実用になる
。なお膜厚0.8μm以上では反射量は大きくなるが、
グレーティング反射器内でのモード変換が大きくなり共
振子のQ値が低下する。以上の膜厚は共振周波数が60
MHzの場合であって、周波数によってその膜厚の最適
値は異なるため一般には弾性表面波波長で膜厚を割った
正規化膜厚で表示する。そうすると上記0.3〜0.8
umは0.005〜0.015の正規化膜厚に相当する
。
器の反射特性は変化する。既に実用化されているLiT
aO3や水晶基板上にアルミニウム薄膜からなるグレー
ティング反射器を設けたものに比へ、1i2Bno7基
板の場合にはアルミニウム薄膜の膜厚が1/4以下の薄
い膜厚でLiTaO3や水晶基板の場合と同程度の反射
特性が得られることがわかった。そのデータを第6図に
示す。この結果から、膜厚0.3〜0.8μmで極めて
良好な反射特性が得られることがわかったが、共振子の
要求条件から必ずしも上記範囲でのみ使用可能と云う訳
ではなく、0.1〜1.5μmの範囲で十分実用になる
。なお膜厚0.8μm以上では反射量は大きくなるが、
グレーティング反射器内でのモード変換が大きくなり共
振子のQ値が低下する。以上の膜厚は共振周波数が60
MHzの場合であって、周波数によってその膜厚の最適
値は異なるため一般には弾性表面波波長で膜厚を割った
正規化膜厚で表示する。そうすると上記0.3〜0.8
umは0.005〜0.015の正規化膜厚に相当する
。
本実施例のアルミニウム膜厚0.5μmの場合得られた
共振子の等価回路定数と性能指数は下記の通りで、性能
の良い共振子が得られた。
共振子の等価回路定数と性能指数は下記の通りで、性能
の良い共振子が得られた。
共振抵抗R=1240
直列インダクタンスL=2.65mH
直列容量C=0.0026pF
並列容量C口=1.6pF
無負荷Q=8000
容量比γ=Co/C=600
性能指数−13
温度特性は、温度による共振周波数の変化を測定するこ
とによってまる。第7図に、μに対する25℃における
T(、Dの変化の実測値を示す。
とによってまる。第7図に、μに対する25℃における
T(、Dの変化の実測値を示す。
この結果から、破線で示す範囲 μm13°〜17°で
は、TCDが±51) l)m/℃以内であることがわ
かる。μm15°において零TCDが得られている。こ
の零TCDが得られる角度はインタディジタル電極、グ
レーティング反射器の材料や構造により僅かに変化する
が、μの角度をその分僅かに変化させることにより上記
範囲で補正することが可能である。
は、TCDが±51) l)m/℃以内であることがわ
かる。μm15°において零TCDが得られている。こ
の零TCDが得られる角度はインタディジタル電極、グ
レーティング反射器の材料や構造により僅かに変化する
が、μの角度をその分僅かに変化させることにより上記
範囲で補正することが可能である。
電気機械結合係数(k2)は第3図に示すSAWフィル
タを試作し、インタディジタル電極のインピーダンス特
性からめ、μm10°〜30゜でほぼ1%程度であり、
μに対する依存性は殆どないことが確認された。
タを試作し、インタディジタル電極のインピーダンス特
性からめ、μm10°〜30゜でほぼ1%程度であり、
μに対する依存性は殆どないことが確認された。
次にSAWフィルタの周波数特性、SAW共振子のQ特
性に関して基板結晶の切断角による比較実験を行なった
が、SAWフィルタではバルク波スプリアスなどの影響
、S A W共振子では表面研磨条件の影響が大きく、
現状の技術レベルでは本発明の効果を直接確認ツ”るこ
とは困難であった。
性に関して基板結晶の切断角による比較実験を行なった
が、SAWフィルタではバルク波スプリアスなどの影響
、S A W共振子では表面研磨条件の影響が大きく、
現状の技術レベルでは本発明の効果を直接確認ツ”るこ
とは困難であった。
そこで、次のようにして間接的に最小回折績の効果を確
めた。即ち第8図に示すように、本実施例のLf2B+
07基板41に主伝搬方向に対してθだけ傾けた方向に
弾性表面波が伝搬するようにインタディジタル電極42
.グレーティング反射器43.44を形成し、eに対す
る弾性表面波伝搬速度の変化をめた。この時、eに対し
て前述の(1)式の近似が成立ち、更にγ#−1の時、
この基板は最小回折績となる基板であることが確認され
る。第8図にμm15°の基板上での実験結果を示す。
めた。即ち第8図に示すように、本実施例のLf2B+
07基板41に主伝搬方向に対してθだけ傾けた方向に
弾性表面波が伝搬するようにインタディジタル電極42
.グレーティング反射器43.44を形成し、eに対す
る弾性表面波伝搬速度の変化をめた。この時、eに対し
て前述の(1)式の近似が成立ち、更にγ#−1の時、
この基板は最小回折績となる基板であることが確認され
る。第8図にμm15°の基板上での実験結果を示す。
横軸が主伝搬方向からの角度θ(度)であり、実測の伝
搬速度変化を実線で示した。破線は(1)式でγ−−1
の場合、即ち回折損がない場合の理論値である。この結
果から、μm15°の時、γ−−0.8とまる。1i2
Bq07結晶のXカット板Z方向伝搬基板では、γ=−
0,1、また(110°、90’ 、90’ )基板で
は、γ=→−0,3であり、これらは等方性基板並酸い
は等方性基板より劣る回折損を示すのに対し、本実施例
では回折損が極めて小ざくなっていることが間接的に確
認された。
搬速度変化を実線で示した。破線は(1)式でγ−−1
の場合、即ち回折損がない場合の理論値である。この結
果から、μm15°の時、γ−−0.8とまる。1i2
Bq07結晶のXカット板Z方向伝搬基板では、γ=−
0,1、また(110°、90’ 、90’ )基板で
は、γ=→−0,3であり、これらは等方性基板並酸い
は等方性基板より劣る回折損を示すのに対し、本実施例
では回折損が極めて小ざくなっていることが間接的に確
認された。
なお本発明は、その趣旨、効果を損わない条件として、
λ方向にO°〜±2°、e方向にO°〜±3°の偏差は
許容することが出来る。また実施例では、SAWフィル
タ、SAW共振子を具体例として説明したが、これに限
定されず、遅延線その他の信号処理用に本発明を適用す
ることが出来る。電極材料についてもアルミニウムに限
られないことはもちろんである。
λ方向にO°〜±2°、e方向にO°〜±3°の偏差は
許容することが出来る。また実施例では、SAWフィル
タ、SAW共振子を具体例として説明したが、これに限
定されず、遅延線その他の信号処理用に本発明を適用す
ることが出来る。電極材料についてもアルミニウムに限
られないことはもちろんである。
第1図は各種弾性表面波基板の特性を比較して示す図、
第2図はオイラ角表示を説明するための図、第3図およ
び第4図はそれぞれSAWフィルタおよびSAW共振子
を示す図、第5図は本発明の実施例のSAW共振子の挿
入損失周波数特性を示す図、第6図は同じくそのグレー
ティング反射器の反射特性を従来基板と比較して示す図
、第7図はTCDのμ方向角度依存性を示す図、第8図
は最小回折績を確認するためのSAW共振子の構成を示
す図、第9図はその角度θに対する伝搬速度変化率を測
定した結果を示す図である。 11.21: 41・・・Li2B+07基板、12゜
13.22.42・・・インタディジタル電極、23゜
24.43.44・・・グレーティング反射器。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 7 s3図 1 第4図 TCD [ppm/’C1 0 (N −s Co の
第2図はオイラ角表示を説明するための図、第3図およ
び第4図はそれぞれSAWフィルタおよびSAW共振子
を示す図、第5図は本発明の実施例のSAW共振子の挿
入損失周波数特性を示す図、第6図は同じくそのグレー
ティング反射器の反射特性を従来基板と比較して示す図
、第7図はTCDのμ方向角度依存性を示す図、第8図
は最小回折績を確認するためのSAW共振子の構成を示
す図、第9図はその角度θに対する伝搬速度変化率を測
定した結果を示す図である。 11.21: 41・・・Li2B+07基板、12゜
13.22.42・・・インタディジタル電極、23゜
24.43.44・・・グレーティング反射器。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 7 s3図 1 第4図 TCD [ppm/’C1 0 (N −s Co の
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1−)硼酸リチウム単結晶基板を用いた弾性表面波装
置において、前記muリチウム単結晶基板の結晶からの
切り出し角および弾性表面波伝搬方向をオイラ角表示で
(90°十λ、90°+μ。 90°+θ)とした時、λ=0°±2°、μ=13°〜
17°、かつ、θ=0°±3°の範囲に設定したことを
特徴とする弾性表面波装置。 (2)硼酸単結晶基板に、アルミニウムを主成分とする
薄膜により電気−音響変換用の複数のインタディジタル
電極が形成された弾性表面波フィルタである特許請求の
範囲第1項記載の弾性表面波装置。 (3)硼酸単結晶基板に、アルミニウムを主成分とする
薄膜により電気−音響変換用のインタディジタル電極と
弾性表面波を反射させるグレーティング反射器が形成さ
れた弾性表面波共振子であるラム薄膜を主成分とする薄
膜の・膜厚が弾性表面波の波長の0.005ないし0.
015の範囲に設定された特許請求の範囲第3項記載の
弾性表面波装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11490384A JPS60259012A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | 弾性表面波装置 |
DE8585104553T DE3575248D1 (de) | 1984-06-05 | 1985-04-15 | Akustische oberflaechen-wellen-anordnung. |
EP85104553A EP0166880B1 (en) | 1984-06-05 | 1985-04-15 | Surface acoustic wave device |
US06/896,327 US4672255A (en) | 1984-06-05 | 1986-08-14 | Surface acoustic wave device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11490384A JPS60259012A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | 弾性表面波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60259012A true JPS60259012A (ja) | 1985-12-21 |
Family
ID=14649510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11490384A Pending JPS60259012A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60259012A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3932451A1 (de) * | 1988-09-30 | 1990-05-10 | Mitsubishi Mining & Cement Co | Doppelkammelektrode fuer oberflaechenwellenvorrichtungen und herstellungsverfahren hierfuer |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5817901A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-02 | 興和化成株式会社 | スラブ軌道用可変パツキング |
JPS594310A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Toshiba Corp | 弾性表面波装置 |
JPS594309A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Toshiba Corp | 弾性表面波装置 |
-
1984
- 1984-06-05 JP JP11490384A patent/JPS60259012A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5817901A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-02 | 興和化成株式会社 | スラブ軌道用可変パツキング |
JPS594310A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Toshiba Corp | 弾性表面波装置 |
JPS594309A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Toshiba Corp | 弾性表面波装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3932451A1 (de) * | 1988-09-30 | 1990-05-10 | Mitsubishi Mining & Cement Co | Doppelkammelektrode fuer oberflaechenwellenvorrichtungen und herstellungsverfahren hierfuer |
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