JPS6025807Y2 - 回路しや断器の外部操作ハンドル機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回路しゃ断器の外部操作ハンドル機構、特に
配電盤や制８盤等の収納体内に設けられた回路しゃ断器
を、収納体のパネルの外方から外部操作ハンドルにより
操作する外部操作ハンドル機構に関するものである。

最近の回路しゃ断器の外部操作ハンドル機構は一般にＯ
Ｎ、ＯＦＦおよびリセット位置をもつ回路しゃ断器を収
納体のパネルの外方から外部操作ハンドルにより操作し
て、外部操作ハンドルがリセット位置ではパネルをを取
外し又は開くことができ、ＯＮおよびＯＦＦ位置ではパ
ネルを取外し又は開くことができないようにパネルロッ
クが行なわれ、パネルロックが行なわれた状態で非常の
場合にはこのパネルロックを解いてパネルを取外し又は
開くことができるようにパネルロックレリーズノブが設
けられ、このパネルロックレリーズノブの操作により外
部操作ハンドルがＯＮおよびＯＦＦ位置であってもパネ
ルを取外し又は開いて保守、点検が行えるように構成さ
れており、更に外部操作ハンドルに不必要なハンドル操
作を阻止するために南京錠を施錠してハンドルロックが
できるように構成されている。

しか腰上述のような外部操作バンドル機構のパネルロッ
クとバンドルロックとは関連なく設けられており、外部
操作バンドルにより操作される回路しゃ断器の負荷側に
離れて接続される例えば分電盤等の負荷側の機器の保守
、点検のために外部操作バンドルによりＯＦＦ位置にて
パネルロックが行なわれ、南京錠を施錠してバンドルロ
ックを行なってＯＮ操作を防止１゜たとしても、第３者
がパネルロックレリーズノブを操作してパネルを取外し
又は開いて回路しゃ断器を投入すれば人命事故に発展す
る危険性かぁ−）た。

また、外部操作バンドルにより操作される回路しゃ断器
の負荷側の系統の装置への給電停止により損害額が非常
に莫大となるために、給電の持続性が第１の要件となる
場合には外部操作バンドルがＯＮ位置にてパネルロック
が行なわれ、南京錠を施錠してバンドルロックを行なっ
てＯＦＦ操作を防止したとしても、第３者がパネルロッ
クレリーズノブを操作してパネルを取外し又は開いて回
路しゃ断器を開路すれば一時的な給電の停止によって莫
大な損失を出す危険性があった。

この考案の目的は上述のような危険性をなくし、且つ所
期の要件を確保できるようにするもので、外部操作バン
ドルとバンドル座の間にロックリングを挿入し、外部操
作バンドルとロックリングの係合接続位置を変えて組立
てることによ外部操作バンドルのＯＦＦ位置或はＯＮ位
置において、パネルロックレリーズノブをロックリング
の一部が覆ってパネルの取外し又はパネルを開くことを
阻止し、更に外部操作バンドルを南京錠により施錠して
バンドルロックを行い、外部操作バンドルのＯＦＦ位置
では完全に投入不可能に、或は外部操作バンドルのＯＮ
位置では完全に開路不可能となるべく選択できるように
した回路しゃ断器のバンドル機構を提供することである
。

図面はこの考案の回路しゃ断器の外部操作ハ〉′ドル機
構の一実施例を示すもので、第１図にはこの考案の背景
となる概略装置が示され、配電盤や制御盤等の収納体の
内部に回路しゃ断器２が設けられている。

回路しゃ断器２はＯＮ、ＯＦＦならびにリセット操作位
置を備え収納体のパネル１上に固着されたバンドル座４
に設けられた外部操作バンドル３により外部から操作さ
れるようになっている。

すなわち回路しゃ断器本体に取付けられた外部操作機構
部５と外部操作バンドル３とを連結軸６で連結し、外部
操作バンドル３の回転操作により回転力を連結軸６を介
して外部操作機構部５に伝達し、外部操作機構部５にて
回路しゃ断器２の操作把手２ａを動かして回路しゃ断器
２を開閉するようになっている。

第２図はバンドルロックを行った場合、第３図はバンド
ルロックを解除した場合を夫々示す外部操作バンドル３
部分の側断面図で、パネル１に設けられた抜孔１′の周
囲にバンドル座４がビス止めされ、バンドル座４には階
段的に貫通孔４ａならびに座ぐり孔４ｂ、４ｃが設けら
れている。

外部操作バンドル３の接続突起点３ｃがロックリング７
の連結孔に嵌合接続されて外部操作バンドル３と一体に
回動するようにロックリング７がバンドル座４と外部操
作バンドル３との間に挾持され、バンドル座４の貫通孔
４ａには外部操作バンドル３の軸部が回動自在に嵌め合
わせられ、外部操作バンドル３のバンドル軸孔３ａには
回路しゃ断器の外部操作機構部５と連結支持される連結
軸６の一端に設けられた連結軸ポス６ａが挿入され、操
作軸ボス６ａの軸方向に直角に貫通させた操作ピン８が
バンドル軸孔３ａの外周縁に一体に成形された係合溝３
ｂに係合されて接続されている。

バンドルロックレバ−９は外部操作バンドル３の把手部
の裏側に収まるように軸１０により回動自在に軸支され
、通常は第３図に示されるようにバンドル座４に設けら
れたＯＮ位置、ＯＦＦ位置でのロック溝１１ａ、ｌｌｂ
から外れた状態にバンドルロックレバ−スプリング１２
によって偏倚されていて、外部操作バンドル３の回転操
作を妨げないようになっている。

外部操作バンドル３の操作を防止するためには、ＯＮ位
置、ＯＦＦ位置で第２図の如くバンドルロックレバ−９
を第３図の状態から矢印Ａで示す如＜回動してバンドル
ロックレバ−９の先端カバンドル座４に設けられたロッ
ク溝１１ ａ或ハ１１ｂに係合されて、外部操作バンド
ル３の軸部とバンドルロックレバ−９との間に生じる隙
間ｇに南京錠１３の掛外し杆１４を挿入して施錠するこ
とにより外部操作バンドル３の操作が阻止され、バンド
ルロックが行なわれるようになっている。

第２図乃至第１１図に示される様に、外部操作バンドル
３の軸部の裏面にはバンドルカム１５げ装着され、また
パネルロックレバ−１６がハンドル座４の座ぐり孔４ｂ
の棚部とパネルロックレバ−押え板１７との間に挾持さ
れ、このパネルロックレバ−１６の一端は頭部がバンド
ル座４の表面の露呈するパネルロックレリーズノブ１８
の角軸部１８ａに嵌着され、且つ回動自在に軸支されて
おり、中央部の突起片１６ａにパネルロックレバ−スプ
リング１９により連結軸ポス６ａの方向に弾性偏倚され
ている。

また、パネルロックレバ−１６にはガイド溝２０が設け
られており、座ぐり孔４ｃの棚部に装着されたパネルロ
ックレバ−押え板１７に設けられたガイドピン２１が摺
動自在に嵌合されている。

更に、パネルロックレバ−１６の他端の突起部１６ｂは
連結軸ポス６ａの鍔部と係合釈放自在に対応されている
。

また、パネルロックレバ−１６の操作ピン２２がバンド
ルカム１５の歯形突起片１５ａと対応して設けられてい
る。

ロックリング７は第１１図に示されるように環状に形成
され、バンドル座４の表面に露呈するパネルロックレリ
ーズノブ１８を覆う役目をする突起覆い７ａが外周縁に
設けられており、また外部操作バンドル３の円弧距Ｎ’
＆ｃをもつ一対の接続突起点３ｃと対応して接続する夫
々一対の切欠き連結Ｆｔ７ｂ、７ｃが内周縁に設けられ
ている。

外部操作バンドル３がＯＦＦ位置にてパネルロックレリ
ーズノブ１８を覆って完全に投入不可能を望む場合には
、外部操作バンドル３の接続突起点３ｃを切欠き連結溝
７ｂに接続腰外部操作バンドル３がＯＮ位置にてパネル
ロックレリーズノブ１８を覆って完全に開路不可能を望
む場合には、外部操作バンドル３の接続突起点３ｃを切
欠いて連結１１Ｍ７ｃに接続するようになっている。

外部操作バンドル３を切欠き連結溝７ｂに接続した場合
切欠き連結Ｆｔ７ｃに接続した場合のための逃しＭｌ
１ ｄｔ １１ ｅがバンドルロックレバ−９のロッ
ク溝１１ａ、１１ｂに設けられている。

第４，５図に示されるようにロックリング７の突起覆い
７ａがパネルロックレリーズノブ１８を覆ッてパネルロ
ックレリーズノブ１８の操作を阻止し、ＯＮ位置ではパ
ネルロックレリーズノブ１８が露呈してパネルロックレ
リーズノブ１８の操作ができるように形成されている。

同様にしてロックリング７の連結’ｆＲ１ｃに外部操作
バンドル３の接続突起点３ｃが接続されると、外部操作
バンドル３のＯＮ位置においてはロックリング７の突起
覆い７ａがパネルロックレリーズノブ１８を覆ってパネ
ルロックレリーズノブ１８の操作を阻止し、またＯＦＦ
位置ではパネルロックレリーズノブ１８が露呈してパネ
ルロックレリーズノブ１８の操作ができるように形成さ
れている。

この様な構成によって、パネルロックは外部操作バンド
ル３がＯＮ位置にあれば、第６図に示されるようにパネ
ルロックレバ−１６の突起部１６ｂがパネルロックレバ
−スプリング１７により、回路しゃ断器の操作機構部５
に固定支持された連結軸６の連結軸ポス６ａの鍔部と係
合位置に偏倚されており、従ってパネル１は取外したり
或は開くことができない。

また、外部操作バンドル３がＯＦＦ位置に操作されてバ
ンドルカム１５が回転されても、第７図に示されるよう
にパネルロックレバ−１６はＯＮ位置の状態のままでパ
ネルロックレバ−１６の突起部１６ｂが連結軸ポス６ａ
の鍔部と係合しており、パネル１は取外したり或は開く
ことができない。

更に、外部操作バンドル３のリセット位置では第８図に
示されるように外部操作バンドル３の操作によりバンド
ルカム１５の歯形突起片１５ａがパネルロックレバ−１
６の操作ピン２２を押上けてパネルロックレバ−１６を
パネルロックレバ−レリーズノブ１８の軸部１８ａを支
点として回動し、パネルロックレバ−１６の突起部１６
ｂと連結軸ポス６ａの鍔部との係合が解かれるので、パ
ネル１は取外したり或は開くことができて収納体内部の
保守、点検が行えるようになっている。

また、外部操作バンドル３がＯＮ位置では非常の場合に
バンドル座４の表面に露呈したパネルロックレリーズノ
ブ１８を釈放位置へ回動保持してパネルロックレバ−１
６の突起部１６ｂと連結軸ホス６ａの鍔部との係合を解
いた位置でパネル１を取外したり或は開いて保守、点検
を行うことができる。

この考案の回路しゃ断器の外部操作バンドル機構は上述
の如く、ＯＮ、ＯＦＦおよびリセット操作位置をもつ回
路しゃ断器２を収納体のパネル１外方から外部操作バン
ドル３により操作して、前記外部操作バンドルがリセッ
ト位置ではパネルを取外したり或は開くことができ、Ｏ
ＮおよびＯＦＦ位置でパネルを取外したり或は開くこと
ができないようにパネルロックが行なわれるものにおい
て、外部操作バンドル３とバンドル座４との間にロック
リング７を挿入して外部操作ノ１ンドル３とロックリン
グ７の接続位置を変えて組立てることにより外部操作バ
ンドル３のＯＦＦ位置またはＯＮ位置のいずれかにおい
てパネルロックレリーズノブ１８をロックリング７の一
部が覆ってパネルロックレリーズノブ１８の操作を阻止
するよう外部操作バンドル３とロックリング７の接続位
置を選択できるようにしたものであるので、外部操作ノ
）ンドル３を南京錠１３により施錠してバンドルロック
を行うことにより外部操作ノ＼ンドル３の操作ならひに
パネル１を取外したり或は開くことが阻止され、外部操
作バンドル３のＯＦＦ位置では確実に投入不可能で、或
は外部操作バンドル３のＯＮ位置では確実に開路不可能
となるように外部操作ノ＼ンドル３とロックリング７の
接続位置を選択できるので非常に便益となる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案の背景となる機器の概略配置側面図、
第２図、第３図はこの考案の外部操作バンドル機構を示
す側断面図で、第２図はバンドルロックのために南京錠
を施錠した場合、第３図はバンドルロックを解錠した場
合を示す。 第４図、第５図はこの考案の外部操作バンドル機構を示
す正面図で、第４図はＯＮ位置を、第５図はＯＦＦ位置
を示す。 第６図はこの考案の外部操作バンドル機構のＯＮ位置で
の裏面図を示し、第７図、第８図はパネルロックの要部
裏面図で、第７図はＯＦＦ位置を、第８図はリセット位
置を示す。 第９図、第１０図はパネルロックレバ−の要部説明裏面
図ならびに側面図である。 第１１図はロックリングの正面図である。 図中、１・・・・・・パネル、２・・・・・・回路しゃ
断器、３・・・・・・外部操作バンドル、５・・・・・
・外部操作機構部、６・・・・・・連結軸、９・・・・
・・バンドルロックレバ−１３・・・・・・南京錠、１
５・・・・・・バンドルカム、１６・・・・・・パネル
ロックレバ−１１７・◆・・・・パネルロックレバ−押
え板、１８・・・・・・パネルロックレリーズノブ、１
９・・・・・・パネルロックレバ−スプリング、２０・
・・・・・ガイド溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回路しゃ断器２が内部に設けられた収納体のパネル１に
   固着されたハンドル座４にに設けられた外部操作ハンド
   ル３、 外部操作ハンドル３のハンドル軸孔３ａに挿入されて回
   路しゃ断器２の外部操作機構部５に連結された連結軸６
   、 ハンドル座４と外部操作ハンドル３の間に挟持され外部
   操作ハンドルと一体に回動する環状のロックリング７、 外部操作ハンドルの軸部裏側に設けられたハンドルカム
   １５、 ハンドル座４とパネルロックレバ−押工板１７の間に配
   置され一端がパネルロックレリーズノブ１８に回動自在
   に軸支されパネルロックレリーズスプリンタ１９により
   連結軸６の方向に押圧されたパネルロックレバ−１６、 連結軸６の鍔部と保合釈放自在に対応すべくパネルロッ
   クレバ−１６の他端に設けられた突起部６ｂ１ パネルロックレバ−の操作ピン２２が対応して設けられ
   たハンドルカム１５の突起片１５ａ１外部操作ハンドル
   の軸部裏面近くにロックリングに対応して設けられた一
   対の接続突起３ｃ。 パネルロックが行われる外部操作ハンドルのＯＦＦ位置
   にてパネルロックレリーズノブ１８を覆うようロックリ
   ングの外周縁に設けられた覆い部７ａ、並びに 外部操作ハンドルの接続突起３ｃに対応して接続できる
   ようロックリングの内周縁に設けられた一対の切欠き連
   結溝７ｂ、７ｃ。 を備えることを特徴とする回路しゃ断器の外部操作ハン
   ドル機構。