JP3678369B2 - 遮断器の手動操作機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、受配電系統などに使用される遮断器に係り、特に、この遮断器を手動で入・切する遮断器の手動操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
受配電系統の保護機器として用いられる遮断器の開閉操作は、通常、中央制御室等からの遠方操作が一般的である。しかし、この遠方操作系統が不具合時の緊急対応、及び、保守点検時の調整作業のため、一般的に、遮断器の前面の表面板部には、手動開閉ボタンが設けられている。
【0003】
図4は、従来の電動ばね操作形遮断器の表面板の構成の例を示す正面図である。図4において、遮断器の前面板には、手動閉路ボタン14と手動開路ボタン15が隣設して設けられているとともに、遮断器の開閉状態を表示する「入切」インジケータ16、及び、閉路操作に必要な図示しない投入ばねが蓄勢状態か放勢状態かを示す「放蓄」インジケータ17などが設けられている。
【0004】
このように、手動操作ボタンは、定常状態の運転状態における遠方操作では、使用されないため、通常、人為的誤操作を防ぐために、鎖錠状態にして使用される場合が多い。
【0005】
手動操作ボタンの鎖錠方法としては、従来の鎖錠機構を示す図5(a)に示すように、手動操作ボタン用窓18の前面に邪魔板19をねじ止めにより固定する方法、及び、図5(b)に示すように、邪魔板19の一端と、遮断器操作機構内のプレート20を、南京錠21で結合して鎖錠する、いわゆる、パッドロック方式などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、手動操作ボタンの鎖錠方法として採用されているねじ止め方式は、簡素な構成ではあるものの、保守員以外の第3者によって、容易に鎖錠状態を解除されるおそれがある。
【0007】
また、パッドロック方式の鎖錠状態を解除するために、鍵を使用する方法は、受配電設備の運営上、他にも種々の鍵があるため、その使用管理が煩雑になるとともに、鍵による鎖錠解除作業は、実際の作業者以外の第3者に明確にならず、作業者自身の思い違いや、個人の判断ミスによる誤操作が防ぎきれないおそれもある。
そこで、本発明の目的は、誤操作のおそれを減らすことのできる遮断器の手動操作機構を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遮断器の前面板に形成された一対の開口部と、各々の前記開口部に設けられたガイドプレートと、前記前面板と平行に移動自在に各々の前記開口部に設けられ、前記ガイドプレートにより表面側から覆われた位置に折曲部を有する邪魔板と、前記開口部を封止するように前記邪魔板を復帰させる復帰スプリングと、一方の前記開口部に設けられた前記ガイドプレートに遊嵌され前記邪魔板の折曲部を介して前記邪魔板を移動させる先端部を有する解除プレートとを備えてなり、前記解除プレートの先端に前記開口部に合わせた大きさの手動操作穴が形成され、前記ガイドプレートに前記解除プレートの先端が遊嵌された状態において、そのガイドプレートが設けられた開口部と前記解除プレートの先端に形成された前記手動操作穴との位置が一致することを特徴とする遮断器の操作機構である。
【0010】
【作用】
本発明においては、前面板のガイドプレートに先端が遊嵌される解除プレートによって、邪魔板を移動させ、遮断器の手動操作部は、解除プレートの先端の角穴から操作される。
【0011】
【実施例】
図1は、本発明の遮断器手動操作機構の一実施例を示す図で、このうち、(b)は正面図、(a)は(b)の右側面図、(c)は(a)のA−A断面図である。なお、図1は、開路ボタンと閉路ボタンが操作不能に鎖錠されているときを示す。
【0012】
図1(a)、(b)、(c)において、表面板1には、長方形の開路ボタン用穴3Aとこの開路ボタン用穴3Aと同一外形の閉路ボタン用穴3Bが上下に隣接して形成されている。また、表面板1の表面側には、図1(a)において略凸字状に折曲形成されたベース板6が取り付けられ、このベース板6には、開路ボタン用穴3Aと閉路ボタン用穴3Bの前方の位置にガイド用穴9がそれぞれ形成されている。
【0013】
ベース板6には、上方のガイド用穴9の上方に、図1(a)では略Z字状に形成されたガイドプレート11Aがスポット溶接され、同じく下方のガイド用穴9の下方にもガイドプレート11Aが対称的にスポット溶接されている。さらに、開路ボタン用穴3Aと閉路ボタン用穴3Bの間には、略L字形に折曲された一対の案内板11Bが取り付けられている。
【0014】
また、ベース板6の裏面の左方には、図1(c)に示すように、略W字状に折曲された邪魔板案内板5が小ねじで縦に取り付けられている。さらに、上下のガイド用穴9には、図1(b)の右端上下に、図1(a)において略h字状の折曲部10が形成された邪魔板8が、折曲部10をガイド用穴9の上下に遊嵌させて取り付けられている。この邪魔板8の右端の上下には、復帰スプリング7の左端が係止され、この復帰スプリング7の右端は、ベース板6の右端に詳細省略したL字形の固定金具に係止されている。さらに、ベース板6には、開路ボタン用穴3Aの左側に銘板“開路ボタン”が、閉路ボタン用穴3Bの左側に“閉路ボタン”が、図1(b)に示すようにそれぞれ取り付けられている。
【0015】
このように構成された遮断器手動操作機構において、例えば、邪魔板8による鎖錠を解除する場合には、図2(a)に示すように、開路ボタン用穴3Aと閉路ボタン用穴3Bと同等の大きさの角穴13が設けられた大形の解除プレート12をガイドプレート11A,11Bの間に図1(b)において右側から挿入することにより、邪魔板8を左方に押して開路ボタン用穴3Aと閉路ボタン用穴3Bを図3(b)に示すように開く。
【0016】
したがって、このように構成された遮断器操作機構においては、通常の運転状態では、図1に示す状態となって、復帰スプリング7の作用により、上下の邪魔板8は、開路ボタン4及び閉路ボタン2を覆い手動開閉操作が不可能となる。また、ガイドプレート11A、11B によって、邪魔板8の折曲部10も、表面側から覆われているため、手動では、邪魔板8を開くことはできず、常に開路ボタン4と閉路ボタン2は鎖錠された状態となる。
【0017】
これらの開路ボタン4と閉路ボタン2の鎖錠状態を解除するためには、図2に示す如く大形の解除プレート12をガイドプレート11A、11Bの間に右側から挿入することにより、解除プレート12は、邪魔板8の折曲部10の右端面を押し、復帰スプリング7の復帰力に反して、邪魔板8を開く。この邪魔板8が開き終わった位置で、解除プレート12に設けた手動操作穴となる角穴13と、表面板1の開路ボタン用穴3Aと閉路ボタン用穴3Bの位置が一致し、図3に示すように、前方から手動による両ボタン2および4の操作が可能となる。
【0018】
また、開路ボタン用穴3Aと閉路ボタン用穴3Bの鎖錠状態を解錠するときには、大形の解除プレート12の形状がT形となっているので、片方の押しボタン用穴を開ける操作と同時に、他方の押しボタン用穴を開く操作はできないので、閉路ボタン2と開路ボタン4の同時操作はできない。このように、通常は邪魔板8により、手動開閉操作ができないので、両ボタン2および4は鎖錠される。
【0019】
このように構成された遮断器操作機構においては、簡単な構造で、第3者が鎖錠状態を解除することができず、鎖錠を解除するためには、解除プレート12を管理している特定の作業者に限られることとなる。したがって、管理・運用面において、高い信頼性が得られる。
【0020】
さらに、鎖錠解除作業には、鍵のように、一般的に種々の鎖錠に使用される小物を使用することなく、特定の大形の解除プレート12を使用するため、作業者のみならず、第3者がその実施される作業内容を事前に判断できるので、作業者自身の思い違い等による誤操作を未然に防ぐことができる。また、上述のとおり、開路と閉路は、同時に鎖錠を解除できない構成であるため、さらに操作上の信頼性も向上する。
【0021】
なお、上記実施例においては、邪魔板8は、水平に設けられたガイドプレート11によって水平に移動させた場合で説明したが、遮断器の前面板に取り付けられた他の器具の配置によっては、上下に移動させるようにしてもよい。すなわち、解除プレート12を上から挿入するようにしてもよく、また、下から上方に挿入するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、遮断器の前面板に形成された一対の開口部と、各々の前記開口部に設けられたガイドプレートと、前記前面板と平行に移動自在に各々の前記開口部に設けられ、前記ガイドプレートにより表面側から覆われた位置に折曲部を有する邪魔板と、前記開口部を封止するように前記邪魔板を復帰させる復帰スプリングと、一方の前記開口部に設けられた前記ガイドプレートに遊嵌され前記邪魔板の折曲部を介して前記邪魔板を移動させる先端部を有する解除プレートとを備えてなり、前記解除プレートの先端に前記開口部に合わせた大きさの手動操作穴が形成され、前記ガイドプレートに前記解除プレートの先端が遊嵌された状態において、そのガイドプレートが設けられた開口部と前記解除プレートの先端に形成された前記角穴との位置が一致することで、ガイドプレートに先端が遊嵌される解除プレートによって、邪魔板を移動させ、遮断器の手動操作部を、前記手動操作穴から操作するので、誤動作のおそれを減らすことのできる遮断器の手動操作機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮断器の手動操作機構の一実施例の鍵を除く図で、(a)は、右側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A断面図。
【図2】本発明の遮断器の手動操作機構の一実施例の鍵を含む正面図。
【図3】本発明の遮断器の手動操作機構の作用を示す図で、鍵が挿入された状態を示す正面図。
【図4】従来の遮断器の手動操作機構の取付状態を示す正面図。
【図5】(a)は、従来の遮断器の手動操作機構の一例を示す部分正面図、(b)は、従来の遮断器の手動操作機構の(a)と異なる一例を示す部分正面図。
【符号の説明】
1…表面板、2…閉路ボタン、3A…開路ボタン用穴、3B…閉路ボタン用穴、4…開路ボタン、5…邪魔板案内板、6…ベース板、7…復帰スプリング、8…邪魔板、9…ガイド用穴、10…折曲部。
Claims (1)
- 遮断器の前面板に形成された一対の開口部と、各々の前記開口部に設けられたガイドプレートと、前記前面板と平行に移動自在に各々の前記開口部に設けられ、前記ガイドプレートにより表面側から覆われた位置に折曲部を有する邪魔板と、前記開口部を封止するように前記邪魔板を復帰させる復帰スプリングと、一方の前記開口部に設けられた前記ガイドプレートに遊嵌され前記邪魔板の折曲部を介して前記邪魔板を移動させる先端部を有する解除プレートとを備えてなり、前記解除プレートの先端に前記開口部に合わせた大きさの手動操作穴が形成され、前記ガイドプレートに前記解除プレートの先端が遊嵌された状態において、そのガイドプレートが設けられた開口部と前記解除プレートの先端に形成された前記手動操作穴との位置が一致することを特徴とする遮断器の手動操作機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01564994A JP3678369B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 遮断器の手動操作機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01564994A JP3678369B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 遮断器の手動操作機構 |
Publications (2)
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JPH07226132A JPH07226132A (ja) | 1995-08-22 |
JP3678369B2 true JP3678369B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=11894571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01564994A Expired - Fee Related JP3678369B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 遮断器の手動操作機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3678369B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4677347B2 (ja) * | 2006-01-12 | 2011-04-27 | 株式会社日立製作所 | 遮断器の操作器 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP01564994A patent/JP3678369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07226132A (ja) | 1995-08-22 |
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