JPS60257239A - 耐塩水性に優れたポリオレフインと金属の積層体 - Google Patents

耐塩水性に優れたポリオレフインと金属の積層体

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JPS60257239A
JPS60257239A JP11378884A JP11378884A JPS60257239A JP S60257239 A JPS60257239 A JP S60257239A JP 11378884 A JP11378884 A JP 11378884A JP 11378884 A JP11378884 A JP 11378884A JP S60257239 A JPS60257239 A JP S60257239A
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JP
Japan
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polyolefin
metal
ethylene
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salt water
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JP11378884A
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向原 文典
小菅 詔雄
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) ポリオレフィンと金属の積層体に関してこの明細書で述
べる技術内容は、耐塩水性の改良についての開発成果を
提案するところにある。
(背景技術) 近年環境衛生面から、化学安定性に優れたポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリブテンのようなポリオレフィン
系樹脂を用いた被覆を金属の発錆防止のため、金属管の
内外面や金属板の表面などに施すことが多くなってきた
しかしながら、ポリオレフィン系樹脂は化学構造上無極
性なために、加熱溶融して鋼管表面のような極性の高い
金属面に密着させても冷却固化後簡単にはく離し接着し
ない。
(従来技術と問題点) ポリオレフィンを無水マレイン酸などで酸変性したり、
オレフィンと酢酸ビニルなどの他のビニルモノヤーを共
重合させることによって接着性を改善する技術が提案さ
れている。
しかしながらこのようにして接着強度は向上するが、そ
の反面海水、食塩水等の電解質を含む溶液に浸漬すると
接着強度の低下により被覆が接着面からはく離する。釉
に電気防食下での被覆の欠陥部からのはく離(陰極はく
離)が著しく劣る。
このため、引き続き変性ポリオレフィンと金属との間に
熱硬化性エポキシ樹脂を介在させることが行なわれてい
る。(%開、昭52−827号、同56−148228
号、特公昭56−53576号各公報参照) しかしながらこれらの積層体では温水に浸漬すると、被
覆を透過した水がエポキシ樹脂と金属の界面に集積する
とともに、ポリオレフィン皮膜の収縮力がエポキシ樹脂
に作用して早期に接着強度が低下した。
また金属と変性ポリオレフィンとの間にクロメート被覆
やシランカップリング剤を介在させることが行なわれて
いるが、耐陰極はく離性がわるい。
(発想の端緒) そこで発明者らは、ポリエチレン被覆の酸素透過性の面
からポリオレフィンと金属の積層体の耐塩水性につ込て
種々研究を重ねた結果、金属の表面処理した面にエチレ
ン−ビニルアルコール共重合樹脂を介して、その上に不
飽和カルボン酸またはその無水物で変性したポリオレフ
ィンを融着することにより得られる積層体の耐塩水性、
特に耐陰極はく離性、耐熱水性が従来のものに比して著
しく優れていることを見出した。
(発明の目的) 上記のような知見に基いて、金属表面をポリオレフィン
系樹脂で被覆した金属管、金属板を製造するに当り必要
な接着強度を十分に備えるのは勿論のこと、耐塩水性、
特に耐陰極はく離性、耐熱水性を向上させることがこの
発明の目的である。
(発明の構成) この発明は、金属の面に、エチレン−ビニルアルコール
共重合樹脂を介して、不飽和カルボン酸またはその無水
物で変性したポリオレフィンが融着されて成る耐塩水性
に優れたポリオレフィンと金属の積層体である。
以下この発明のポリオレフィンと金属の積層体をさらに
詳細に説明する。
この発明に従いポリオレフィンを被覆することのできる
金属材料は、板状、管状などのアルミニウム、銅、亜鉛
、鉄、ニッケル、錫、ステンレス1°スチール、真ちゅ
う、クロムおよびこれらの合金ならびにこれらをめっき
した金属などをあげることができる。
これら素材金属をショツトブラスト、グリッドブラスト
あるいはサンドブラストなどのブラスト処理や、硫酸、
塩酸などにょる酸洗により脱スヶールヲ行ない清浄した
後、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂を介してそ
の上に不飽和カルボン酸またはその無水物で変性したポ
リオレフィンを融着し積層体を得る。
この発明で用いるエチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂とは(1)式に示すような化学構造式をもつものであ
る。
(−OH,−OH2テCH2−OH九 ・・曲(1)O
H m、nは正の整数 エチレン−ビニルアルコール共重合m脂中oエチアン含
有量は、ポリオレフィン被覆の耐衝撃性、金属との接着
性、酸素透過性の面から20〜6゜%の範囲がよく、特
に25〜40%の範囲が好ましい。
たとえばエチレン含有量29%のエチレン−ビニルアル
コール共重合樹脂の20″Cでの酸素透過係数は0.1
 cc −cx/lx” ・sec −anHg X 
10 ”、エチレン含有量88%の20゛Cでの酸素透
過係数は、0.4 cc−ar*/crn2− sec
 ・cmHy X 10 であり、低密度ポリエチレン
の2400 cc−am/cm’ Rec −crt>
Hgx 10−18、高密度ポリエチレンの1100 
cc−tx/cm” °513C1,Hp X 10 
”、ポリプロピレンの1200 cc−an/CK2・
sec −caHp X 10 に比較して著しく小さ
い。このようなエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂
は、水、溶剤あるいはこれらの混合物中に分散された状
態で金属表面に塗布した後に、上に塗布する変性ポリオ
レフィンの融点以上に加熱乾燥しさらにその上に変性ポ
リオレフィンを被覆する方法や、エチレン−ビニルアル
コール共重合樹脂粉体を流動浸漬法、静電粉体法、ふり
かけ法により加熱した金属表面に塗布し造膜する方法、
又は押出機によりエチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂をシート状に金属表面に一層あるいは変性ポリオレフ
ィンとの共押出しによって金属表面に塗布する方法など
がある。
粉体および押出法によりエチレン−ビニルアルコール共
重合樹脂を金属に塗布する場合には、エチレンービニル
アルコール共重合樹脂の融点以上に金属を加熱しておく
ことが重要である。
またこの発明で用いる変性ポリオレフィンの製造に用い
られるポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ−1−ブテン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−
ブテン共重合体およびこれらの混合物などが代表的に挙
げられる。またポリオレフィンの変性に用いる不飽和カ
ルボン酸、またはその無水物としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、シトラコン
酸、無水シトラコン酸、イタコン酸、無水イタコン酸な
どが代表例として挙げられる。
変性ポリオレフィン中の変性剤の量は、初期の目的を達
するためには0.01〜8重量%が好ましい。
この発明で用いる変性ポリオレフィンは押出法にヨリエ
チレン−ビニルアルコール共重合樹脂上に塗布するのが
よい。
またこの発明において、金属表面を酸洗やブラスト処理
した後にクロメート処理やリン酸塩処理ヲ施シ、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合樹脂を塗布すると、特にポ
リオレフィンと金属の積層体の耐熱水性が向上する。
クロメート処理としては、塗布型のクロメート被覆が作
業性の面からすぐれている。ブラスト処理あるいは酸洗
した素材金属にクロム酸水溶液を塗布し乾燥させる。塗
布量としては、全クロム量が201R9/m” 〜50
0 my/m2とする。クロム量が20〜/、2未満で
は防食性能に対する効果がなく500 q/m”をこえ
ると被覆の耐衝撃性が低下する。
クロメート塗装金属の乾燥方法は、電気炉、高周波誘導
加熱などの熱乾燥が好ましい。加熱温度は80〜250
 ’Cの範囲がよい。
なお、クロメート検便のバインダーとしてシリカゾル、
アルミナゾル、アルキルシリケートなどの無機高分子ま
たはポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸エステルなどの水溶性高分子などの添加剤をクロ
ム酸水溶液に添加してもよい。
またリン酸塩処理どしては、リン酸鉄、リン酸亜鉛、リ
ン酸亜鉛カルシウムなどがあげられる。
塗布量は、リン酸鉄が0.2〜1.0 g/m2、リン
酸亜鉛、リン酸亜鉛カルシウムは1.0〜8.0 g/
−・の範囲が好ましい。これらの量より多いと皮膜がも
ろく、接着性、耐衝撃性が低下する。またこれらの量よ
り少なり場合は、ポリオレフィン被覆の防食性が低下す
る。
この発明では、さらに防食性を向上させるために無変性
のポリオレフィン、たとえば低密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、ホモポリプロピレン、エチレンーフロ
ヒレン共重合体、ポリ−1−ブテン、エチレン−1−ブ
テン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体および
これらの混合物などを変性ポリオレフィンの上に被覆し
てもよい。
この際にポリオレフィン被覆は押出法が好ましい。
以上説明したように、この発明のポリオレフィンと金属
の積層体ではポリオレフィンと金属が強固に接着される
のは勿論、以下に示す実施例かられかるように、耐塩水
性、特に耐陰極はく離性、耐熱水性に優れたポリオレフ
ィンと金属の積層体を得ることができる。
この発明に従うポリオレフィンと金属の積層体が、耐塩
水性にすぐれている理由として、塩水忙ポリオレフィン
と金属の積層体がさらされた場合、エチレン−ビニルア
ルコール共重合樹脂の酸素透過性が小さいので、被覆欠
陥部の周辺や被覆密着性低下部でのカソード部、陰極防
食下の被覆欠陥部での(2)式の反応 H2O+ O,+6−−+ 20H−・−=−・・−1
g)を抑制する結果、ポリオレフィン被覆と金M素地と
の界面近傍がアルカリ環境となりにくいために耐塩水性
が著しく向上したものといえる。
(実施例) 以下この発明の実施例につき説明する。
〔実施例1〕 厚さ8.2顛の普通鋼板(SS41.)を40メツシユ
のアルミナでサンドブラスト処理し、塗布型ノクロメー
ト処理剤を0.917m” (全クロム量として400
119/m” )ブラスト面に塗布した後に200 ’
Cの電気炉に入れ乾燥させるとともに20分間鋼板を予
熱した。
その後、エチレン含有案88%のエチレン−ビニルアル
コール共重合樹脂(融点178°C)の50ミクロン厚
みのフィルムと、さらにこの上にポリエチレンに無水マ
レイン酸をグラフト重合させた変性ポリエチレン(融点
125°C)の450ミクロン厚みのフィルムと、さら
にこの上に厚さ2間の高密度ポリエチレン(融点129
℃)シートを置き、ホットプレスを用いて180 ”C
で10分間圧着した。
加熱圧着後室温放冷し、第1図に示す積層体を得た。
図中1は積層体、2は金属、8は化成処理層、4はエチ
レン−ビニルアルコール共311[、5は変性ポリオン
フィン層、6はポリオレフィン層である。
〔実施例2〕 塗布型のクロメート処理のかわりに、鋼板にO1Φp 
/m 9のリン酸鉄処理を行なった以外は、実施例1と
同様に行なった。
〔実施例3〕 塗布型のクロメート処理のがわりに、2.017m”の
リン酸亜鉛処理を行なった以外は、実施例1と同様に行
なった。
〔実施例4〕 塗布型のクロメート処理を行なわなかった以外は、実施
例1と同様に行なった。
〔比較例1〕 エチレン−ビニルアルコール共重合書目゛σを用いなか
った以外は、実施例1と同様に行なった。
〔比較例2〕 塗布型のクロメート処理、エチレン−ビニルアルコール
共重合樹脂を用いなかった以外は、実施例1と同様に行
なった。
このようにして得られた積層体の諸判性を評価した成績
を表1に示す。
従来の比較例1〜2と対比して、実施例1−4に示すこ
の発明の積層体は90°はく離強度、耐陰極はく離性、
耐熱水性とも大幅な改善がなされている。
(発明の効果) この発明により、ポリオレフィンと金属の積層体につい
て、耐塩水性の飛躍改善が実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明による積層体の拡大断面図である。 l・・・積層体 2・・・金属体 8・・・化成処理層 4・・・エチレン−ビニルアルコール共重合層5・・・
変性ポリオレフィン層 6・・・ポリオレフィン層。 特許出願人 川崎製鉄株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. L 金属ノ面に、エチレン−ビニルアルコール共重合樹
    脂を介して、不飽和カルボン酸またはその無水物で変性
    し几ポリオレフィンが融着されて成る耐塩水性に優れた
    ポリオレフィンと金属の積層体。
JP11378884A 1984-06-05 1984-06-05 耐塩水性に優れたポリオレフインと金属の積層体 Pending JPS60257239A (ja)

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