JPS602569Y2 - 液晶表示パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計用の液晶表示装置に適した液晶パネルに関
する。

本考案の目的は特にアナログデジタル時計に用いる為の
機械的駆動軸を挿通する穴を有する液晶表示パネルを提
供することである。

従来、アナログデジタル時計は液晶パネルに穴を設ける
事が困難であった為に表示針とデジタル表示部を重ねて
配置する事ができずデザイン上大きな制約を受けていた
。

また第１図、第２図は従来の一般的な方法で液晶パネル
に穴をあけシールした場合の実施例であり、１は上板ガ
ラス、２は下板ガラス、３及び４は偏光板、５は液晶、
６はシール材である。

しかし、このような構造に於いては穴７の部分のシール
を外周と同じように上板ガラス１と下板ガラス２の間で
行っている為、穴７の周辺はシール材で満たされ、偏光
板３及び４を通して見た時にはその部分が黒く見える欠
点があった。

またシール済は流動性を有するので形状が定まらず、前
記シール済を穴あきパネルの回りにシールした場合、少
なくとも穴の外周からシール材の末端部まで０．８〜１
．２７７Ｅ＋７１位は必要となる。

本考案は上のような欠点をすべて除去し、穴の回りのシ
ール部分をまったく気にする事なく実装できる液晶パネ
ルを提供するものである。

以下図面に基づき詳細に説明する。

第３図は本考案の一実施例を示す図であり、１１は上板
ガラス、１２は下板ガラス、１３及び１４は偏光板、１
５は液晶、１６はシール材である。

シール材１６は貫通穴１７の断面部にそってシール層を
形成するように塗布されており、このシール層により液
晶１５が外へ流出するのを防いでいる。

このような構造によれば、シール材が上板ガラス下板ガ
ラス間で偏光板と平行にひろがる事がないので、貫通穴
１７の周辺が黒くなる事はなく、したがって針で周辺部
をかくすような特別な形状の針を用いる必要がない。

第４図は本考案の他の実施例であり、貫通穴の断面に金
属、樹脂等のブツシュを入れて液晶の流出を防ぎ第一の
実施例と同様の効果が得られるようにしたものである。

図に於いて２１は上板ガラス２２は下板ガラス、２３．
２４は偏光板、２５は液晶、２６はブツシュである。

以上のように本考案によれば、極めて実用的な穴あき液
晶パネルを製作することができるので、デジタル表示部
と表示針を重ねた構造のアナログデジタル時計を商品化
する事が可能になり、アナログデジタル時計のデザイン
的制約も除去する事ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す平面図、第２図はその断面
図であり、第３図は本考案の一実施例を示す断面図、第
４図は本考案の他の実施例を示す断面図である。 １１・・・・・・上板ガラス、１２・・・・・・下板ガ
ラス、１３．１４・・・・・・偏光板、１５・・・・・
・液晶、１６・・・・・・シール材、１７・・・・・・
貫通穴。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）液晶物質と、この液晶物質を封入する２枚の透明
   基板及びシール材とを有し、少なくとも１個の貫通穴を
   形成した液晶表示パネルに於いて、前記貫通穴の断面部
   にそってシール層を形成した事を特徴とする液晶表示パ
   ネル。
2. （２） シール層がシール材によるものである実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の液晶表示パネル。
3. （３）シール層が円筒状のパイプをさし込んだものであ
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の液晶表示パネル
   。