JPS6025516Y2 - ドアパネル寸法バラツキ吸収機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドアパネル寸法のバラツキ吸収機構に関する
ものである。

従来のドアの構成において、アルミ押出型材を幅方向に
並列に組み合せてドアパネルとする場合、各々のアルミ
押出型材の巾方向の寸法にはバラツキがあり、複数個の
アルミ押出型材を組み合せた時は大きな寸法のバラツキ
となり得る。

この様な状態でドアを組み付けると、寸法が過小時はス
キマ、過大時はアルミ押出型材をつぶそうとする圧縮力
等が生じ、大きな欠点となる。

そこで本考案によれば、上記の寸法のバラツキを吸収す
ることが可能となり、ドアを所定の巾でスキマ又は圧縮
力を生ずることなく組み付けることができ、また本考案
による方法を使用しても何ら外観に支障が生じないドア
パネルの寸法バラツキ吸収機構を提供することをその目
的とするものである。

その技術的手段は、ドアパネルの間に第１及び第２の補
助パネルを係止せしめ、これら両パネルの間１こ挿入さ
れたセンタパネルを各補助パネルに対し摺動自在に係止
し、更には、前記センタパネルに適数個の弾性体を設け
、組付後前記者補助パネルに適数個め弾性体の弾性力が
拡張する方向に作用するようにしたことにある。

とめ結果、センタパネルは各パネルの寸法バラツキをセ
ンタパネルに設けた弾性体の弾性変形にて吸収できる。

その上、センタパネルは両補助パネルに摺動自在に係止
され、且つこのセンタパネルに設けられた弾性体が両補
助パネルを拡張している。

従って、センタパネルは常時両補助パネルの中央に位置
する。

よって、センタパネル表面に設けたデザインは′Ｓ′セ
ンタパネル中央より各補助パネルに向って均等巾露呈す
るので、外観上一体感を失うことがないという効果があ
る。

以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。

１はドア枠である。

２はドアで、前記ドア枠１にヒンジ３，４によって回動
可能に取付けられる。

５は把手である。前記ドア２は、二本の縦２１と横框２
２がボルト２３によって四角形状になるように連結され
る。

２４はセンタパネル、２５は補助パネル、２６は小パネ
ル、そして２７は大パネルで、夫々アルミニウム材の押
出しによって一体成形されている。

前記小パネル２６、そして大パネル２７は、夫々凹部２
６ ａｔ ２７ ａ、凸部２６ｂ、２６ｂ。

そして係合部２６ｃ、２７ｃを有している。

前記センタパネル２４には少なくとも２ケ所に穴２Ｂが
設けられ、この穴２８にゴム等の弾性体２９が挿入され
ている。

前記ドア２を組付ける場合には、先ず一方の縦框２１の
係合部２１ｃに小パネル２６の一方の保合部２６ｃを係
止させ、次に該小パネル２６の他方の保合部２６ｃに大
パネル２７の一方の係合部２７ｃを係止せしめ、それか
ら該大パネル２７の他方の係合部２７ｃに小パネル２６
＜７）一方の係合部２６ｃ１該小パネル２６の他方の係
合部２６ｃに一方の補助パネル２５の係合部２５ｃを順
次係止させる。

更に、前記一方の補助パネル２５の摺動部２５ｄにセン
ターパネル２４の一方の摺動１２４ｄを−ばいまで差し
込み、続いて該摺動部２４の他方ρ摺動部２４ｄを他方
の補助パネル２５の摺動部２５ｄに−ばいまで差し込ん
で（第３図参照）前記センターパネル２４に設けられた
弾性体２９の弾性力が両方の補助パネル２５の平面部２
５ｅに常時作用するようにしてから、該他方の補助パネ
ル２５の係合部２５ｃに小パネル２６の一方の係合部２
６ｃ１該小パネル２６の他方の係合部２６Ｃに大パネル
２７の一方の係合部２７ｃ１該大パネル２７の他方の係
合部２２７ｃに小パネル２６の一方の係合部２６ｃ１そ
して該小パネル２６の他方の係合部２６ｃに他方の縦框
２１の保合部（図示略）を順次夫々係止させ、最後に前
記二本の縦框２１の上下両端部に二本の横框２２の左右
両端部をボルト２３によって固着すればよい。

この時、前記弾性体２９が依然として圧縮された状態と
なっているため、前記センターパネル２４と補助パネル
２５とは互いにドア２の巾方向へ適当にスライドしく第
４図参照）、且つ該弾性体２９の弾性力は前記補助パネ
ル２５の平面部２５ｅに夫々作用して該補助パネル２５
を両側方向へ拡張している。

このような状態では、前記各パネル２４，２５，２６，
２７と二本の縦框２１とにいかなる力が加えられても、
それらの各係合部２Ｉｃｙ ２４ｃｙ ２５ｃｖ ２
７ｃが外れることはない。

このようにして、第２図に示す如き凹凸形状をしたドア
パネルが得られる。

このドアパネルの凹凸形状は、前記センターパネル２４
と二本の補助パネル２５を必ず有し、他の小バネノリ６
、大パネル２７の組合せを変える形で、種々に変えるこ
とができることは説明するまでもなく明らかであろう。

以上の如く本考案によれば、センターパネルに２個以上
の弾性体を設け、。

該弾性体が組付完了後に常時発揮する弾性力により、セ
ンターパネル、補助パネル、小パネル、大パネルモして
縦框との間の巾方向の寸法のバラツキを任意の位置で吸
収することができ、そのための構成は複雑なものとなら
ず、且つ外観を損うこともないものである。

【図面の簡単な説明】

図は全て本考案ドアパネルの寸法バラツキ吸収機構の一
実施例を示すもので、第１図はドアを取付けた状態を示
す斜視図、第２図はドアの各構成部品の組付状態を示す
斜視図、第３図と第４図は第２図矢示Ａ−Ａ’線に沿っ
て切断した拡大断面図で、第３図は弾性体の収縮状態を
、そして第４図は弾性体の拡張状態を示している。 ２：ドア、２４：センターパネル、２５：補助パネル、
２６：小パネル、２７：大パネル、２９：弾性体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 アルミ押し出し型材としての小パネルと天パネルとを幅
   方向へ並列に適宜組合せてパネルとするドアにおいて、
   前記二つのいずれかの間に第１及び第２の補助パネルを
   係合せしめ、該両補助パネルの間に挿入れたセンタパネ
   ルを前記各補助パネルに対し摺動自在に係止し、更には
   前記センタパネルに適数個の弾性体を設け、組付後前記
   各補助ノ々ネルに適数個の弾性体の弾性力が拡張する方
   向に作用するように構成して成るドアパネル寸法のバラ
   ツキ吸収機構。 、 ゛