JPS6025413Y2 - ナイロンフイルムの包装体 - Google Patents

ナイロンフイルムの包装体

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JPS6025413Y2
JPS6025413Y2 JP1977003291U JP329177U JPS6025413Y2 JP S6025413 Y2 JPS6025413 Y2 JP S6025413Y2 JP 1977003291 U JP1977003291 U JP 1977003291U JP 329177 U JP329177 U JP 329177U JP S6025413 Y2 JPS6025413 Y2 JP S6025413Y2
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JP
Japan
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film
nylon film
nylon
deposited
thickness
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Expired
Application number
JP1977003291U
Other languages
English (en)
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JPS53100379U (ja
Inventor
映夫 黒沢
敏一 森
Original Assignee
東洋紡績株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロール状に巻かれたナイロンフィルム巻体を
包装した包装体に関する。
一般に、ナイロンフィルムはその分子構造上ポリオレフ
ィンフィルムなどに比較して極めて吸湿しやすい性質が
ある。
そのため、ナイロンフィルムの製造後使用に供されるま
での保管中に空気中の水分を吸湿してフィルムが伸張し
、しわが発生するなどにより加工適性が著しく低下する
そして印刷工程やラミネート工程で使用不能の部分が多
くなり、廃棄率が高いものであった。
これらの欠点を改良するため、従来から改善が試みられ
ており、例えばアルミニウム箔にポリオレフィンフィル
ムあるいはクラフト紙をラミネートした積層体を包装材
料とした包装体とすることが検討されていた。
吸湿を防ぐためには水分を含む外気からナイロンフィル
ム巻上体を遮断すればよいと考えられるからである。
ところが、ナイロンフィルム巻上体は、防湿包装された
後さらにダンボール箱などに梱包されて保管されトラッ
ク等により輸送された後、使用者によって開封され加工
機械にセットされるが、それまでの間に包装フィルム自
体にこすり、あるいはもみ、などの複雑な外力が加わる
これらの外力によって当初の水分遮断性が低下すること
は由々しい問題である。
即ちナイロンフィルム巻上体の包装材料としては単純な
水分遮断性以外にも使用中における経時変化のない物理
的強度−もみ、ひっかき、こすりなどに対する−が要求
されるのである。
ところが、従来使用されている、アルミニウム箔とポリ
オレフィンフィルムとの積層体は、もみなどの外力でア
ルミニウム箔に小さな破れが多数生じ、水分遮断性が減
少して、ナイロンフィルムの防湿と当初はど防ぐことは
できなくなる。
さらに、ナイロンフィルム巻上体の使用者が、ナイロン
フィルムを加工した後さらに吸湿を防ぐために再包装す
る場合でもその防湿機能を保つことは難しくなる。
これらの欠点を防止しようとすれば、さらにアルミニウ
ム箔に何層もポリオレフィンフィルム等を積層する必要
があり、結局価格が高いものとなるし、厚さも厚くなり
実用的ではない。
そこで、本考案者らは上記とは発想を異にし、水分遮断
性についてはナイロンフィルムの吸湿による大幅な外観
不良を招かない程度にとどめ、一方包装時の経時的外力
による能力低下、即ちモミ、ヒラカキ、コスリ、再包装
使用などによる破れ、剥離などによる水分遮断性の低下
、を最小限にとどめることのできる包装材料を使用した
包装体を検討し、本考案に至ったのである。
即ち、本考案は金属蒸着した延伸プラスチックフィルム
の少なくとも金属蒸着面側がポリオレフィン系フィルム
で被覆積層された積層フィルムによりナイロンフィルム
巻上体を包装したナイロンフィルム包装体、である。
本考案を具体的に説明すると、金属蒸着するための延伸
プラスチックフィルムは厚さ5μ〜100μであり、好
ましくは厚さ10.μ〜40μの1軸または2軸延伸し
たポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどのフィ
ルムであり、金属蒸着膜とベースフィルムとの密着強度
を向上させるためには金属蒸着層を形成させる面にあら
かじめコロナ放電処理を施すことが望ましく、特にポリ
プロピレンフィルムの場合はその効果が大きい。
・また金属蒸着前に下塗剤をコートすればより望ましい
接着力が得られる。
□かかる延伸プラスチックフィ
ルム上に、常法により金属蒸着膜を形成する。
金属蒸着膜の厚さは40m μ以上であるが、好ましく
は40m p、 ”=’400mμ程度である。
蒸着するための金属はアルミ2ニウム又は亜鉛であるの
が通常であるが、もちろん他の蒸着可能な金属であ・つ
てもよい。
□かがる金属蒸着層上にポリオレフィンフィルムをドラ
イラミネート法により積層するかあるいは溶融ポリオレ
フィン系樹脂を押出しラミネート法により積層するなど
の方法でポリオレフィン系未延伸フィルム層を形成する
この場合にも、金属蒸着膜とポリオレフィン系フィルム
層との接着力を上げるために下塗剤をコートするのが好
ましい。
ポリオレフィン系フィルムを形成するポリオレフィンは
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンあるいはエ
チレン系共重合体、プロピレン系共重合体等いわゆるポ
リオレフィン系の重合体であればよい。
ポリオレフィン系フィルム層は、延伸プラスチックフィ
ルムの片面両面いずれでもよいが、金属蒸着面の上には
必らずポリオレフィン系フィルム層を形成する必要があ
る。
各々のラミネート強度(延伸プラスチックフィルムとポ
リオレフィン系フィルムの間の)は100f/15mm
以上であるのが好ましい。
ラミネート強度が低いともみ、ひつかきなどの外力によ
り剥離現象が生じ、透湿度が大きくなる。
本考案の包装体の包装材料となるラミネートフイルムノ
透湿度は通常1.5g/771” −24hr (JI
S −Z−0208)以下である。
なお、ナイロンフィルム巻上体の罫紙管の表面部分にも
延伸プラスチックフィルムに金属蒸着層を形成したフィ
ルム(各々の厚さは上記包装材料の説明に同じ)を1〜
2回巻回したものを使用するのは好ましい。
かかる本考案のナイロンフィルム包装体の包装材料は、
水分遮断性についてはナイロ゛ンフイルムの吸湿による
大幅な外観不良を招かない程度である。
一方、ナイロンフィルム巻上体の包装体としては経時的
外力による能力低下、即ちもみ、ひつかき、こすり、再
包装使用時などによる破れ、剥離などによる水分遮断性
の低下を最小限にとどめた優れた包装材料であうで、本
考案の包装体は上記の如き優れた特性を有するめである
本考案の包装体の例を第1図、第2図(いずれも縦断面
図)、に示すがこれに限定するものではない。
実施例 1 ・ 片面コロナ放電処理した厚さ25μの2軸延伸ポリプロ
ピレンフイルムに下塗剤をコートし、アルミニウムを厚
さ約60rT1μになるように真空蒸着した。
さらに、該金属蒸着面・に下塗剤を塗布し、その上にポ
リエチレンを30μの厚さに溶融押出しラミネエトした
得られた積層体の透湿度は0.9ダ/ボ・2411rで
あった。
この包装材料で、ロール状に巻かれた2軸延伸ナイ゛ロ
ンフイルム(ロールの罫紙管の表面ζj60rr1μの
アルミニウム蒸着層を有する25μの2軸延伸ポリプロ
ピレンフイルムを一層巻回しである)を密封包装(形状
、第1図)した。
。比較のため、7μの厚さのアルミニウム
箔と25μの厚さの2軸延伸ポリプロピレンフイルムと
をドライラミネートした積層体で、上記実施例と何様の
ナイロンフィルム巻上体を密封包装した。
両者を室内に2ケ月間放置した後開封したところフィル
ム巻上体の外観に゛大差なかった。
一方、2両包装体を各々段ボール箱に梱包し、トラック
便にて約100m先の顧客へ輸送し、じかる後開封して
ナイロンフィルムを加工した。
この開封後の包装材料を各々回収し、新たに製造したナ
イロンフィルム巻上体を再度包装し、2ケ月間放置した
ところ、本考案の包装材料で包装したナイロンフィルム
巻上体は吸湿によるしわの発生はほとんど見られなかっ
たのに対し比較品の包装材料で包装したナイロンフィル
ム巻上体は吸湿により巻上体外層が吸湿により変形して
いた。
各々の包装材料の透湿度は次の通りであった。
単位 :9/lri・24hr 測定法: JIS −Z −0208 再使用した後の両方の包材を比べると、比較品はアルミ
ニウム箔の破れおよび剥離が芯管とキャップ差込部など
の折り曲げ部で見られたのに対し、本考案の包装体はそ
のような現象は全く見られなかった。
実施例 2 片面コロナ放電処理した厚さ25μの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフイルムに下塗剤をコートし、アル
ミニウムを厚さ約400mμになるように真空蒸着した
さらに該金属蒸着面に下塗剤を塗布し、その上にポリエ
チレンを30μの厚さに溶融押出しラミネートした(実
施例フィルム)。
また、比較のため上記の金属蒸着しただけのフィルムの
蒸着面に熱硬化型エポキシ樹脂を厚さ3μの厚さに塗布
し、150℃で熱硬化させて金属蒸着面に保護膜を設け
てフィルムとした(比較例フィルム)。
得られたフィルムの屈曲テスト前後の透湿度の変化によ
り吸湿により変形するナイロンフィルムの包装体として
の適性を示す。
屈曲回数0 10 20 50 実施例フィルム 0.91.31.83.6比較例フィ
ルム 1.716 27 35(至)屈曲テスト 20cm X 20cmのフィルムを直径1−ガラス管
の先端に袋状で結びつけ、ガラス管に1kg/Tldの
圧力と真空とを用回/分の速さで繰返して付与する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はいずれも本考案の包装体の一例の縦断
面図である。 1・・・・・・ナイロンフィルム巻上体、2・・・・・
・紙t、3・・・・・・金属蒸着フィルム、4・・・・
・・積層フィルム、5・・・・・・紙管カラー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 40r71μ以上の金属蒸着層を有する5〜100μの
    厚みの延伸プラスチックフィルムの少なくとも金属蒸着
    面側がポリオレフィン系フィルムで被覆積層された積層
    フィルムによりナイロンフィルム巻上体を包装したこと
    を特徴とするナイロンフィルムの包装体。
JP1977003291U 1977-01-14 1977-01-14 ナイロンフイルムの包装体 Expired JPS6025413Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1977003291U JPS6025413Y2 (ja) 1977-01-14 1977-01-14 ナイロンフイルムの包装体

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JP1977003291U JPS6025413Y2 (ja) 1977-01-14 1977-01-14 ナイロンフイルムの包装体

Publications (2)

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JPS53100379U JPS53100379U (ja) 1978-08-14
JPS6025413Y2 true JPS6025413Y2 (ja) 1985-07-30

Family

ID=28690247

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347714A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Asahi Kasei Corp 吸湿性フィルムを包装する方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138279A (ja) * 1974-09-30 1976-03-30 Japan Exlan Co Ltd Fujunbutsuganjuseniyozaiyoeki no seiseihoho

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138279A (ja) * 1974-09-30 1976-03-30 Japan Exlan Co Ltd Fujunbutsuganjuseniyozaiyoeki no seiseihoho

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002347714A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Asahi Kasei Corp 吸湿性フィルムを包装する方法

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