JPS602525B2 - ロック用油圧シリンダ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は機械装置等をある位置に固定する場合に使用
するロック用油圧シリンダに関するものである。

従来のこの種の装置は第１図および第２図に示す様な構
成のものであった。第１図はシリンダチューブ１の両端
に給油ボートＡ，Ｂを有し、ロッド２とピン３が一体と
なった構成が最も簡単なタイプのもので、ボートＡを圧
力側とし、ピストン４に油圧が加わると、ロッド２及び
ピン３は矢印方向に動き、ピン３が被固定物５の溝もし
くは穴６に挿入された被固定物５を固定する。ところが
このタイプのロックシリーターでは機械的保持機構を有
さないため長時間上記の状態を保持するには油圧を連続
して加えておくか、特別な。ツキング回路を設けなけれ
ばならない。またピン３がテーパ状となっている場合に
はテーバ角度によってはピン３が被固定物５の溝もしく
は穴６部にかじりつく場合があるため、ピン３の挿入時
にピストン３を押す力を減じるための減圧回路を必要と
する等油圧回路が複雑になる欠点があった。また第２図
はシリンダーチューブー内にバネ７を内蔵し、バネ７の
力によってピン３の挿入及び保持の機能をもたせるよう
にしたものである。

この場合給油ボートＣ側を開放すると圧縮されたバネ７
の力がピストン４に加わり、ピストン４はボートＣより
油を押出しながら、ロッド２及びピン３を矢印方向へ押
しやりピン３を被固定物５の溝もしくは穴６に挿入し被
固定物５を固定する。この場合圧縮されたバネ７はピン
３がロック点に近づくに連れて伸びていくためバネ力が
低下する。従ってピン挿入時及び保持時に十分なバネ力
を得るにはピン３のストロークを蟻性にするしかなく、
また十分なストロークを確保するにはシリンダーの寸法
を犠性にして自由長の大きなバネを出来る限り圧縮して
使用するしかないという欠点があった。この発明はこの
ような従来の問題点を除去するためになされたもので、
以下第３図および第４図を用いて詳細に説明する。

第３はこの発明によるロックシリンダーであってロック
時の様子を示したものである。

このシリンダー８は、給排油ボートＡ，Ｂを有しボート
Ｂの位置でその内径が２段に変化するチューブ１、先端
にテーパー状のロックピン３を有しチューブ小径部を摺
動するロッド兼用ピストン４以下ピストンと称す、ピス
トン４と連結しピストン４の抜け止めとなるストッパー
９を有するガイドロッド上１０、リング状をなしその内
径部がガイドロッド上１０の外蓬部に接し、このガイド
ロッド１０上をストッパー９で規制される範囲を摺敷す
るように装着され、その外径部がチューブ１の大蓬部に
接し、かつチューブ大径部のスロークェンド１１，１２
間を摺動できる中間ピストン１３、とピストン４と中間
ピストン１３との間に圧縮された状態で組込まれたバネ
７とから構成されている。第４図は第３図に示したこの
ロック用シリンダ８を使用する場合の油圧回路例で、パ
イロットチェック弁１４と、方向制御弁１５と、により
ロッキング回路を構成している。また図中のロックシリ
ンダ８は第３図を簡略化したものである。

次にこの発明によるロック用シリンダの動作について第
３図と第４図を用いて説明する。

第４図に示す方向制御弁１５を切換え、ボートＡを圧力
側にすれば油圧源１６からの油はチューブ１のボートＡ
よりチューブ内に流れ込み「中間ピストン１３をストロ
ークエンド１１の方向へ移動させる。

中間ピストン１３はバネ７をたわませながらピン３を押
込んでいき、中間ピストン１３はストロークエンド１１
にあたって停止する。このときバネ７の圧縮力も最大と
なりこの力でもつてピン３が被固定物５の溝もしくは穴
６に最終的に押込まれたロックが完了する。この時点で
第４図の方向制御弁１５を中間位置にもつてくれば、ロ
ックシリング８の油圧回路系がロツキング状態となって
、中間ピストン１３はバネの反力を受けても動かなくな
り、この反力が今度はピン３の保持力として働く。次に
ロックを解除する場合は第４図の方向制御弁１５を切換
え、シリンダーのボート８を圧力側にすれば、ボートＡ
側が開放され、バネ７の反力が中間ピストン１３をスト
ロークエンド１２の方向へ少し押しもどし、それによっ
て中間ピストン１３はボートＢから入ってくる油によっ
てさらに押しもどされ、ピストン４に連結したガイドロ
ッド１０‘こついたストツパ−９にあたり、これよりピ
ン３を引抜きながらさらに第３図中左側へと移動し、ス
トロークエンド１２の終端壁にぶつかって解除を完了す
る。

以上説明したように、この発明によるロック用油圧シリ
ンダは、中間ピストンとバネを用いることにより、簡単
な回路構成でもつて（ィー バネ圧によりロックが出釆
る。

‘ロー ロックピンの保持を機械的に行える。

し一 十分なピンのストロークが得られる。０ バネを
内蔵するにもかかわらずコンパクトな構造となっている
。

などの利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従釆のロック用シリンダの概略構成
図、第３図はこの発明によるロック用油圧シリンダの構
造図、第４図はこの発明によるロック用瀬圧シリンダの
使用例を示す油圧回路を示すものであり、１はチューブ
、３はピン、４はピストン、７はバネ、８はシリンダー
、９はストッパー、１０はガイドロッド、１１，１２は
スト０ークェンド、１３は中間ピストン、Ａ，Ｂは給排
油ボートである。 なお図中同一、あるいは相当する部分には同一符号を付
して示してある。第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ その先端がテーパーピンになったロツド兼用ピスト
   ンと、上記ピストンに連結されたガイドロツド上をガイ
   ドロツドに設けたストツパーに制限される範囲内でで摺
   動するように装着され、かつ上記ピストンより外径の大
   きいリング状の中間ピストン１３と、上記ピストンと中
   間ピストンとの間に圧縮された状態で組込まれたバネと
   により構成されたピストンユニツトを、摺動部内径が２
   段になったシリンダーチユーブ内に収めて構成したこと
   を特徴とするロツク用油圧シリンダ。