JPS6025173Y2 - フアクシミリトランシ−バの送受信モ−ド自動切替装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ファクシミリトランシーバの送受信モード自
動切替装置、特に、受信紙として通電感熱記録紙あるい
は放電破かい記録紙等の導電特性を有する記録紙を使用
し、送信紙と受信紙との電気抵抗の相違を電気的に検出
し、これによって送信、受信モードを自動的に切替える
ようにしたファクシミリトランシーバの送受信モード自
動切替装置に関する。

近年の情報化時代の進展に伴ない、ファクシミリ装置は
特殊業務用通信機から一般事務機としての性格を強めつ
つある。

特に、ラアクシミリトランシーバは、静止像を電気的信
号に変換して送出する送信機と、この電気的信号を受信
再現する受信機とを一体に組込んだもので、送受信モー
ドを切替えることによりファクシミリ装置の送信側ある
いは受信側として使用できるようになっている。

かかるファクシミリトランシーバはその構造および取扱
いにおいて簡便性が要求されるが、従来の特に単葉紙を
使用するファクシミリトランシーバは、オペレータがわ
ずられしいスイッチ操作をして送信、受信モードの切替
えを行なわなければならないで、とかく切替え忘れのミ
スをおかし、これが思わぬトラブルにつながるという場
合がしばしばあった。

このように従来の装置は、送受信紙の給送を自動化した
ものであっても、オペレータによるモード切替えを必要
とし、完全な不在送受信が遠戚されているとはいえない
。

一般に、ファクシミリ送信紙として用いられる原稿用紙
は、極くまれなものを除いて、電気的絶縁性を有してい
るとみてよい。

また、通常、受信紙は通電感熱記録紙、あるいは放電破
かい記録紙などのように導電性を有する。

このような送信紙と受信紙との電気的性質の相違を検出
することによりこの両紙を容易に区別することができる
。

したがって本考案は、オペレータのわずられしいモード
切替操作を排し、送信紙か受信紙かを電気的に判別し、
これによって自動的にモード切替えをなし得る構造簡単
なファクシミリトランシーバの送受信モード切替装置を
提供することを目的とする。

本考案に係る送受信モード自動切替装置は、走査部へ給
送される途中の送信紙または受信紙の電気抵抗を測定す
る装置と、測定した電気抵抗値と設定値とを比較して送
受信モード切替信号を出力する装置とを有することを動
機とするものである。

以下、本考案を、図面を参照しながら、実施例について
説明する。

図面は、本考案に係る送受信モード自動切替装置を、自
動給紙機構をもつドラム式ファクシミリトランシーバに
適用した場合の概略的な側面図である。

ドラム１の前方の用紙置台４の上に堆積用紙６が積載さ
れ、紙押えローラ７で堆積用紙６の上方から押えながら
繰出しローラ５が矢印方向に回転すると、堆積用紙６の
全体がローラ８および分離ローラ９に当接する。

このとき送りローラ８および分離ローラ９が矢印方向に
回転すると、堆積用紙６の最下位の用紙２が１枚づつ繰
出され、ガイド板１０をドラム１に向って自動的に送ら
れる。

このようにして用紙２はドラム１上で紙押え棒３によっ
てクランプされて該ドラムに巻付けられる。

ドラム１に巻付けられた用紙は送信紙、受信紙ともドラ
ム上の走査部（詳細な構造は図示省略）によって走査さ
れる。

送信紙の場合は画像または字符号を電気的信号に変換す
る走査を行ない、受信紙の場合は送られてきた電気的信
号を受信紙上に再現させる走査を行なう。

したがって送信紙か受信紙かによってモードの切替えを
行なう必要がある。

ばね作用を有する一対の導電性ブラシ１１，１２が、ガ
イド板１０上を送られてくる用紙２の表面に接触するよ
うに配置されている。

図示の如くブラシ１１は電流検出部１３に接続され、ブ
ラシ１２は前記電流検出部１３の電源部１４に接続され
る。

ブラシ１１，１２が用紙２に接触することによって、電
源部１４、電流検出部１３、ブラシ１１、用紙２および
ブラシ１２を結ぶ電気回路が構成される。

したがってこの電気回路を流れる電流を電流検出部１３
で検出することにより、用紙２の電気抵抗値を得ること
ができる。

本考案ではこの電気抵抗値によって、給送されてくる用
紙２が送信紙か受信紙かを判別し、モード切替えを行な
う。

即ち、用紙２がガイド板１０上を移動してきてブラシ１
１．１２に接触すると、該ブラシ間には適当な電圧が印
加されているので、もし用紙２が導電性の受信紙である
場合は用紙２の表面を電流が流れ、電流検出部１３でそ
の電流が検知され、したがって用紙２の電気抵抗値が分
る。

この電気抵抗値が予め定めた設定値以下の場合は用紙２
が受信紙であると判断して受信モードへの切替信号を出
し、これによって受信モードの設定を行なわせる。

また、用紙２が絶縁特性をもつ送信紙である場合は、電
流検出部１３で電流が検知されないかあるいは極く微少
の電流として検出され、これによる用紙２の電気抵抗値
が前記設定値以上であるときは送信紙と判断し、送信モ
ードへの切替信号によって送信モードの設定を行なわせ
る。

測定した電気抵抗値と設定値とを比較して送受信モード
切替信号を出力する装置は、電流検出部１３に内蔵させ
てもよいし、あるいは別体の装置として電流検出部を含
む前記電気回路に接続させてもよい。

なお、電源部１４によってブラシ１１゜１２に印加され
る電圧は電流検出部１３で検出するのに必要十分な値に
設定される。

また、ブラシ１１．１２は、用紙２に電流が流れること
によって用紙表面にその通電状態が記録されても何ら悪
影響を与えないような場所に設置される。

上述の実施例では、自動給紙装置をもつファクシミリト
ランシーバに適用した場合を示したが、本考案は用紙を
自動で装置へ挿入する形式のファクシミリトランシーバ
番、こも同様に適用され４得ることは勿論である。

このように本考案は送信紙と受信紙の電気抵抗を検出す
ることによって、走査前に送信紙か受信紙かの弁別をな
し、モード切替えを行なわせるので、わずられしいオペ
レータの切替え操作を排除できる効果がある。

特に、自動給紙機構を備えた従来の自動機では送受信モ
ードの切替え忘れがあるとモードが作動しないなどのト
ラブルがあったが、本考案ではこのような不具合をなく
すことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例に係る送受信モード自動切替装置
を、自動給紙機構をもつドラム式ファクシミリトランシ
ーバに適用した場合の概略的な側面図である。 １・・・・・・ドラム、２・・・・・・用紙、５・・・
・・・繰出しローラ、８・・・・・・送りローラ、９・
・・・・・分離ローラ、１０・・・・・・ガイド板、１
１，１２・・・・・・ブラシ、１３・・・・・・電流検
出部、１４・・・・・・電源部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走査部へ給送される途中の送信紙または受信紙の電気抵
   抗を廁定する装置と、測定した電気抵抗値と設定値とを
   比較して送受信モード切替信号を出力する装置とを有す
   ることを特徴とするファクシミリトランシーバの送受信
   モード自動切替装置。