JPS6025152Y2 - ミュ−ティング回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は応答が速く復帰のタイミングが自由に選定可能
なミューティング回路に関する。

従来オーディオ機器等に用いられるミューティング回路
は抵抗、コンデンサによって構成された遅延回路を用い
たものが多い。

例えば第１図に示すように、前段の増幅器Ａ１、後段の
増幅器Ａ２を抵抗Ｒ□を介して接続し、後段の増幅器ん
の入力端をコンデンサＣ工、トランジスタＱ□の直列回
路を介してトランジスタＱ□のエミッタにより接地して
いる。

なおコンデンサＣ□は結合コンデンサであり、抵抗Ｒ２
はトランジスタＱ□のスイッチングノイズを除去するた
めの抵抗である。

トランジスタＱ□のベースは抵１．を介して抵抗Ｒ４と
コンデンサＣ２からなる時定数回路に接続され、スイッ
チＳＷ□を介して電源電圧ＶｃｃよりコンデンサＣ２を
抵抗Ｒ１を通じて充電するようになっている。

このような従来のミューティング回路では、スイッチＳ
Ｗ１を介して手動で回路切換時のミューティングをする
わけであるが、抵抗Ｒ４、コンデンサＣＪによって定ま
る時定数に従ってコンデンサＣ２が充電されるため、そ
の時間だけ遅れて完全なミューティングをかけられない
欠点がある。

また第２図に示す従来例は、２つのソースＥ、ソースＦ
の出力を増幅器んに切換えて入力する場合のミューティ
ング回路であって、ソース源１ソースＦの出力の切換え
は、スイッチＳＷ２を介して電源電圧ｖｃＣをソースＥ
１あるいはソースＦに切換え加えるようになっている。

ソース源１ソースＦの各出力はそれぞれ逆流防止用ダイ
オードＤ１．Ｄ２を介して共通抵抗Ｒ１を通じて増幅器
Ａ２に入力され増幅されてスピーカ（図示せず）等の出
力機器に出力される。

増幅器Ａ２の入力端は第１図の場合と同様にコンデンサ
Ｃ１、トランジスタＱ□からなる直列回路を介してトラ
ンジスタＱ□のエミッタにより接地されている。

抵紡Ｂ１のソースＥ、Ｆ側は抵抗Ｒ３を介して接地され
、トランジスタＱ□がＯＦＦのときコンデンサＣ□の電
荷を放電するようになっている。

トランジスタＱ工のベースは低損ハ。

を介して抵抗Ｒ４とコンデンサＣ２からなる時定数回路
に接続サレ、トランジスタＱ２とレベルシフト用ダイオ
ードＤ３の直列回路を介して電源電圧■。

０によりコンデンサＣ２の充電を行うようになっている
。

トランジスタＱ２のベースは抵抗Ｒ６を介して接地され
るとともに電源を分離させるダイオードＤ１．Ｄ５のカ
ソードに接続されている。

ダイオードＤ４のアノードはスイッチＳＷ２の一方の固
定接点５Ｗ２−Ｈに接続され、ダイオードＤ５のアノー
ドはスイッチＳＷ２の他方の固定接点５Ｗ２−Ｆに接続
され、スイッチＳＷ２の可動接点５Ｗ２−Ｃを切換える
ことによりソースＥかソースＦの出力を増幅器Ｎに入力
するように選択することができる。

このような従来のミューティング回路では、第１図の従
来例と同様に時定数回路の抵抗Ｒ４、コンデンサ０２等
によって定まる時定数に従ってコンデンサＣ２が充電さ
れるため、その時間だけ遅れてミューティング回路が動
作し、完全なミューティングがかからず雑音を発生する
原因となる欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を除去するためになされ
たもので、その目的とするところはミューティング時間
を制御する回路の動作の遅延をなくすことによって、ソ
ース切換え時等のスイッチ切換えによる雑音の発生を確
実に防止するとともに、ミューティング時間を容易に選
択できるミューティング回路を提供せんとするものであ
る。

以下本考案を実施例につき図面を参照して詳細に説明す
る。

第３図に示す実施例のものは第２図におけるソース切換
回路に本考案のミューティング回路を適用したもので、
第２図と同一符号のものは同一物を示し、その構成、機
能は第２図のものと同様である。

そして第３図に示すものはトランジスタＱ□のベースは
抵抗Ｒ７を介して接地されるとともに、抵稙ア、を介し
てトランジスタＱ２とレベルシフト用ダイオードＤ３の
直列回路を通じ電源電圧Ｖｃｃに接続されている。

またトランジスタＱ２のエミッターコレクタ間に並列に
コンデンサＣ３、抵抗Ｒ８の直列回路からなる時定数回
路が接続されている。

このように構成されたミューティング回路では、スイッ
チ５Ｗ２−Ｃが固定接点５Ｗ２−Ｅ側（スイッチＳＷ２
がソースＥ側にある）にあるときは、トランジスタＱ２
およびトランジスタＱ□が共にＯＦＦでソースＥの出力
信号が増幅器んに入力される。

このときコンデンサＣ３は電源電圧■。０によりダイオ
ードＤ３−抵抗Ｒ９を介して充電されている。

次にスイッチＳＷ２をソースＦ側に切換えると、その切
換途中において可動接点５Ｗ２−Ｃが固定接点５Ｗ２−
Ｅ、５Ｗ２−Ｆの何れにも接触しない状態において（ス
イッチＳＷ２はノンショートタイプを使用している）ト
ランジスタＱ２のベースへの印加電圧（電源室■。

）が無くなり、従って抵抗Ｒ６を介して接地されている
ためトランジスタＱ２は瞬時にＯＮとなり、トランジス
タＱ１のベースが瞬時に上昇してトランジスタＱ、をＯ
Ｎさせ増幅器Ａ２の入力端を接地電位として、増幅器Ａ
２への切換えによる雑音の入力を防止し、スイッチＳＷ
２がソースＦ側に切換わると同時にソースＦに電源電圧
Ｖｏが印加され、かろまたトランジスタＱ２が瞬時にＯ
ＦＦとなるが、低損Ｂ７ｖ Ｒｓｔ Ｒ９、コンデンサ
Ｃ３等によって定まる時定数に従ってコンデンサＣ３が
充電され、その間トランジスタＱ１がＯＮの状態を維持
しているので、ミューティングされた状態が継続する。

この場合このミューティング時間をコンデンサＣ３、抵
抗Ｒ９を適当に設定することにより適切な値とすること
ができるのである。

第４図は他の実施例を示すもので、ミューティング時間
を制御する回路は第３図と同様である。

第３図と同一符号のものは同一物を示し、その構成およ
び機能は第３図のものと同様であるので一部回路の説明
を省略する。

第４図のものはソースＥおよびソースＦの出力と増幅器
Ａ２の入力端を電界効果トランジスタＱ３と抵抗Ｒ１ｏ
、Ｒ１１，Ｒ１３、およびコンデンサＣ１で構成される
電子スイッチによって接続し、電界効果トランジスタＱ
３のゲートをトランジスタＱ、のＯＮ、 ＯＦＦによっ
て制御しソース源１ソースＦの出力をＯＮ、０ＦＦＬ、
てミューティング動作をさせるものである。

その他の回路部分の構成は第３図のものと同様でその作
用、効果も同様である。

以上のように本考案によれば、ミューテイング時間を決
定する時定数回路のコンデンサを回路のスイッチの切換
え以前に電源電圧によって充電するように構成するとと
もに、スイッチの切換わる１１時に接点間をショートし
ないノンショートタイプのスイッチを用いてミューティ
ングを制御する回路のＯＮ、ＯＦＦを行うようにしてい
るから、ミューティングの遅れが防止され、したがって
スイッチの切換えによる雑音が発生せずスピーカから不
快音が出るのを防止し、その結果としてスピーカの破損
、劣化を防止することができる。

またソース切換えスイッチを連続操作しても雑音を発生
することがない。

そしてラジオ、多バンドチューナ付カーステレオ、多バ
ンドチューナ付ラジオカセット等に適用して特に有効で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のミューティング回路を適用した一般的な
増幅回路図、第２図は同じくオーディオ機器等における
ソース切換回路図、第３図は本考案のミューティング回
路を適用したソース切換回路の一実施例を示す回路図、
第４図は同じく他の実施例を示す回路図である。 Ｑ□・・・・・・’に子スイッチ、Ｑ２・・・・・・ト
ランジスタ、Ｃ３・・・・・・コンデンサ、Ｒ９・・・
・・・抵抗、ＳＷ２・・・・・・スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ミューティング動作をする電子スイッチと、該電子スイ
   ッチを制御する制御回路と、該制御回路と並列に接続し
   たコンデンサ、抵抗からなる時定数回路とを備え、前記
   制御回路は、ソース切換スイッチの動作行程中の該切換
   スイッチの接点間の離間に応じてＯＮし、該＜）Ｎ状態
   により前記時定数回路をバイパスして前記電子スイッチ
   によるミューティング動作を行わせると共に、前記ソー
   ス切換スイッチの離間後の接触に・よりＯＦＦして前記
   時定数回路中のコンデンサの充電を開始させ、該充電電
   流により前記電子スイッチによるミューティング動作を
   一定時間接続させることを特徴とするミューティング回
   路。