JPS6025035B2 - 電気機器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気機器に係り、その目的とするところは、
ＣＲタイマ、近接スイッチ、無接点リレー等の電気機器
において、小型に製作しても特性試験時の不良部品交換
を自由に行なうことができる電気機器を提供するにある
。

第１図に示す従来のＣＲタイマのような小型の電気機器
にあっては、回路を構成する抵抗やコンデンサ等の電子
部品２を配線した３枚のプリント基板ｌａ，ｌｂ，ｌｃ
を器台３に固定した後に、例えば時間精度や、感度等の
特性試験を行なって、特性を確認していた。

ところがかかる従来例の場合、特性を確認してその特性
に不良等の不都合が生じた場合、その不良部品を取換え
ようとしても全部のプリント基板を器台から取外すこと
ないこは取換えはできず、実際的には１台の電気機器を
不良品として取扱わざるを得なかった。従って、製造工
程のロスが多く、コストが上がるという欠点があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したもので、以下実
施例によって説明する。

第２図は一実施例のＣＲタイマの分解斜視図を示すもの
である。器台３は下面両側に接続端子５を突設し、上面
両側に接続端子５の上端に設けた端子板６を立設してい
る。この器台３の上面には相互に直角関係になるように
タイマ回路を配線した２枚のプリント基板ｌａ，ｌｂを
立設している。これらのプリント基板ｌａ，ｌｂの直交
部分に当る側の一方のプリント基板ｌａの上側部には上
下に２個の鉄合孔７を穿孔し、他方のプリント基板ｌｂ
の上側部には鉄合孔７に対応する３個の鉄合突部８を設
けてそれらを接合させ且つその鉄合部分の相互の銅箔１
３，１４部分を半田付けして両プリント基板ｌａ，ｌｂ
を連結固定している。又プリント基板ｌａ，ｌｂの下端
部の所定位置の銅箔部分は器台３上の端子板６に半田付
け固定して、器台３にプリント基板ｌｂを固定している
。ところで、これらのプリント基板ｌａ，ｌｂは第５図
に示すような一枚のプリント基板１を分割して構成する
ものである。即ち大プリント基板１には完全なタイマ回
路が配線パターンを形成し、この大プリント基板１の配
線パターンによって、全軍子部品２を配線接続するとと
もに、大プリント基板１の所定の位置、即ちフ。ＩＪン
ト基板ｌａ，ｌｂの側端に当る部分に多数の小孔４ａ・
・・・・・を一列に穿孔して折切断可能な切断部４を形
成してある。しかして、プリント基板ｌａの所定の位置
の配線パターンを器台３の端子板６に半田付け固定した
状態で、特性試験を行なうのである。この試験が終了し
た後、特性が良好であれば上述の切断部４を切断して、
プリント基板ｌａを分割し、プＩＪント基板ｌａ側に設
けた鉄合孔７にプリント基板ｌｂの鉄合突部８を鉄合さ
せて、プリント基板ｌａを悪台３上に配置し、プリント
基板ｌａの所定位置の配線パターンを端子板６に半田付
け固定するとともに、鉄合孔７周部の配線パターンと、
鉄合突部８周部の配線パターンを半田付けして、両プリ
ント基板ｌａ，ｌｂを機械的、電気的に接続するのであ
る。尚図中９はタイマの設定時間変更用の可変抵抗器で
あり、１０は器台３上部に彼着するカバーである。１１
はカバー１川こ穿孔した設定時間変更のためのドライバ
挿入孔である。

第６図ａ，ｂ，ｃは嫉合孔７並びに鉄合突部８を夫々２
個形成した大プリント基板１の上面図、側面図、裏面図
を示し、かかる実施例の大プリント基板１は両面鋼箔貼
のプリント基板より構成されている。

本発明は必要な全電子部品を一枚の大プリント基板にて
動作できるように配線接続するとともに、特性試験終了
後に大プリント基板を少なくとも２枚以上のプリント基
板に分割するための切断部をプリント基板の所定個所に
設けてあるため一枚の大プリント基板に部品を組込んだ
状態にて特性試験を行なうことができるから、一枚の大
プリント基板の状態で不良部品の発見ができ、不良部品
の交換が容易であり、製品完成後の不良品の歩留りも良
くなると共に、完成品を再度分解して行う不良部品の交
換がないため、全体としての組立効率が向上する。

さらに、調整個所がある場合にも、一枚の大プリント基
板の状態で行なえば調整操作が容易に行なえ、製品完成
後の調整を省略できたり、簡単な調整で済むため製造工
数も減少できる効果を奏する。また分割された各プリン
ト基板同志を機械的に結合する凹凸隊合板を各プリント
基板に設け、凹凸隊合部周部に形成された配線パターン
にて分割により切断された配線パターンを再び接続する
ように半田付けして電気的に接続するから、製品完成後
の配線パターン以外に一枚の大プリント基板にて動作で
きるように各プリント基板間の回路を形成する配線パタ
ーンを設計できるので、一枚の大プリント基板に部品を
組込んだ状態にて動作できる配線パターンの設計が容易
となり、凹凸隊合部と凹凸隊合部周部の配線パターンに
て電気的、機械的に各プリント基板を鉄合して半田付け
するだけで接続できるので、各プリント基板を接続する
ための他部品が不用であり、各プリント基板の凹凸隊合
部を鉄合し半田付けするだけなので組立工数が軽減し、
組立作業も簡単になり、結果としてコストを安くするこ
とができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従釆例の分解斜視図、第２図は本発明の一実施
例の分解斜視図、第３図は同上のプリント基板の俵合部
分の要部拡大斜視図、第４図は同上のカバーを取外した
状態の上面図、第５図は同上の説明図、第６図ａ，ｂ，
ｃは本発明の他の実施例に用いる大プリント基板の上面
図、側面図、下面図であり、１は大プリント基板、ｌａ
，ｌｂはプリント基板、２は電子部品、３は器台、４は
切断部である。 繁１図 策２図 ※３図 第４図 第Ｓ図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 少なくとも２枚以上のプリント基板に電子部品を配
   線接続して、これらのプリント基板を器台上に配置固定
   する電気機器において、必要な全電子部品を一枚のプリ
   ント基板にて動作できるように配線接続するとともに、
   特性試験終了後に大プリント基板を少なくとも２枚以上
   のプリント基板に分割するための切断部を大プリント基
   板の所定個所に設け、切断部にて分割せる各プリント基
   板同志を機械的に結合する凹凸嵌合部を各プリント基板
   に設け、凹凸嵌合部周部に形成された配線パターンにて
   分割により切断された配線パターンを再び接続するよう
   に半田付けして電気的に接続するとともに器台上に固定
   して成ることを特徴とする電気機器。