JPS602501Y2 - 空気清浄機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気清浄機、詳しくは高性能エアフィルタと循
環用ファンとを備え、吹出口から清浄空気を吹出すごと
くした空気清浄機に関する。

一般に、精密機械の作業場や、コンピユータ室ナトには
、ヘパ（ＨＥＰＡ）フィルターと称される高性能エアフ
ィルターを用いた空気清浄機を装置し、室内の塵挨を除
去するごとくしている。

所で前記空気清浄機は、通常高静圧エアコンや、冷温水
コイルをもった空気調和装置など中央式空気調和装置と
組合わせて用いられている。

即ち前記空気調和装置から延びるダクトに接続した吹出
口に、前記エアフィルターを組込み、前記空気調和装置
の高静圧ファンを利用して、吹出空気に含まれる塵挨を
除去し、清浄空気として室内に吹出すごとくしている。

そして、前記吹出口としては、第３図に示したごとくア
ネモスタット形吹出口で代表される拡散形式の吹出口と
、拡散させない非拡散形式の吹出口とが用いられている
。

即ち、拡散形式の吹出口は、第３図のごとく円錐形又は
角錐形を呈する吹出口本体Ａに、円錐形又は角錐形の拡
散羽根Ｂを複数個取付け、ダクトＣから圧送される清浄
空気を実線矢印のごとく拡散させて吹出すごとくしてい
る。

所がこの拡散による吹出空気の流れはフルコーン状では
なく中央欠落部をもったホローコーン状となり、しかも
吹出空気が第３図点線のごとく不浄の周囲空気を誘引し
、不浄空気を渦流状に旋回させて滞溜させるので、室内
全体を万遍なく清浄化できない問題があった。

また拡散させない非拡散形式の吹出口は、開口部からス
トレートに吹出されるので、吹出範囲が狭く、従って、
吹出口を数多く設けても、不浄空間が残り室内全体を清
浄化し難い問題があり、しかも吹出領域内では、居住者
に不快感を与える問題があった。

本考案は、以上の如き従来の問題点に鑑み考案したもの
で、清浄化された吹出空気を広範囲に拡散できながら、
拡散を欠落部のないフルコーン状にでき、それでいて吹
出空気による周囲空気の誘引を少なくして室内全体を万
遍なく清浄化でき、しかもエアフィルタの目詰りも容易
に検出できるようにしたのである。

即ち本考案は、高性能エアフィルタと循環用ファンとを
備え、吹出口から清浄空気を吹出するごとくした空気清
浄機において、前記吹出口に、吹出空気によって回転す
る拡散羽根をもった拡散機を設けたことを特徴とするも
のである。

尚本考案の空気清浄機は、空気調和装置と独立して形成
する場合と、空気調和装置に組込んで形成する場合とが
あり、後者の場合、前記循環用ファンと吹出口とは空気
調和装置と兼用するのであって、これら何れの場合も本
考案の技術的範囲に属するものである。

以下本考案空気清浄機の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図において、１は空気調和装置で、その吹出側には
吹出ダクト２が、また吸込側には吸込ダクト３がそれぞ
れ接続されており、前記吹出ダクト２及び、吸込ダクト
３は、所定の室Ａまで配管され、前記室Ａに開口して設
ける吹出口４及び吸込口５にそれぞれ接続されている。

前記空気調和装置１は、主として高静圧循環ファン６を
もった高静圧エアコンなどの中央式空気調和装置を用い
るのがあり、また前記吹出口４は、主として前記室Ａの
天井面ａ又はその他壁面すの上方に取付け、前記吸込口
５は主として前記室Ａの床面ｅ又はその他天井面ａ１壁
面すに取付けるのである。

しかして第１図に示したものは、前記各吹出口４に、高
性能エアフィルタ７を装着し、前記ファン６を利用して
空気清浄機を構成したもので、前記吹出口４に、第２図
に示したごとく、吹出空気によって回転する拡散羽根８
１をもった拡散機８を設けたのである。

更らに詳記すると、前記吹出口４を前記吹出ダクト２に
接続する下面開放の箱形本体４１により形成し、該本体
４１の内部にブラケット４２を介して前記エアフィルタ
７を支持すると共に、下面開放部に取付鍔４３を設けて
、４ｍ、／ｍ、径の小孔４４ａを７ｍ１ｍピッチで多数
設けた開口率３０％のパンチソング板４４を、前記取付
鍔４３にビス。

条の固定手段で着脱自由に支持し、更らに前記パンチン
グ板４４に、前記拡散機８を支持したのである。

前記拡散機８は、前記パンチング板４４に固定する固定
台８２に軸受を介して回転軸８３をフリ；一回転可能に
支持し、この回転軸８３に前記拡散羽根８１を固定した
もので、前記拡散羽根８１は、プロペラファンにおける
羽根のように捩っており、前記フィルタ７を通って清浄
化された吹出空気が、前記羽根８１に当ると、前記吹出
空気の気流で回転し、前記吹出空気を第２図矢印のごと
く円周方向に拡散するのであって、前記パンチング板４
４の小孔４４ａから、万遍なく室Ａに吹出されるのであ
る。

この吹出空気は、前記拡散機８の拡散により欠落部なく
フルコーン状態で吹出されるのであって、欠落部におい
て空気が停滞して生ずる不浄空気ゾーンはなくなるので
ある。

また前記拡散機８による拡散は、広範囲に拡散できるの
で、室Ａにおける吹出口４の数も少なくてすむのであり
、前記空気調和装置ｌと組合わせて調和空気を吹出す場
合、室Ａ内の温湿度を均一にできると共に、居住者にド
ラフト感を与えるこ′とはないのである。

その上前記エアフィルタ７が目詰りすると吹出気流がな
くなるので、前記拡散機８の回転が低くなるか若しくは
停止するので、この現象により前記エアフィルタ７の目
詰り状態を検出できるのである。

尚以上の実施例において、パンチング板４４を用い、こ
のパンチング板４４により拡散機８を支持するごとく威
したが、前記パンチング板４４は用いなくてもよいし、
パンチング板４４に代えて格子状グリルを用いてもよい
。

又、パンチング板４４を用いない場合前記吹出口４の本
体４１に架橋を形成して前記拡散機８を支持すればよい
。

以上の如く本考案は、吹出口に、吹出空気によって回転
する拡散機羽根をもった拡散機を設けたことから、この
拡散機の回転により吹出空気を広範囲に、しかも欠落部
のないクルコーン状に拡散でき、従って室内に不浄空気
ゾーンを殆んどなくすことができ、室内全域に亘って清
浄化が行なえるのである。

しかも広範囲に拡散できるから室内に設ける吹出口の数
も少なくてすみ、筒部方向に吹出すことはないから居住
者にドラフト感を与えることはないのである。

その上高性能フィルタの目詰りは、特別に検出装置を設
けなくとも前記拡散機の回転で容易に検出できるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案空気清浄機を空気調和装置に組合わせて
形成した一実施例の概略説明図、第２図は吹出口の拡大
断面図、第３図は従来の吹出口の概略断面図である。 ４・・・・・・吹出口、６・・・・・・ファン、７・・
・・・・高性能エ アフィルタ、８・・・・・・拡散機、８１・・・・・・
前記拡散羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高性能エアフィルタと循環用ファンとを備え、吹出口か
   ら清浄空気を吹出するごとくした空気清浄機において、
   前記吹出口に、吹出空気によって回転する拡散羽根をも
   った拡散機を設けたことを特徴とする空気清浄機。