JPS6024870Y2 - 押縁の仮止め構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は窓枠又は障子等の、枠材又は框材（以下両者を
枠体という）にガラス等を現場に於て嵌装するに至る間
の押縁材の仮止め構造に関する。

従来ガラスを挟持固定する構造として枠体に押縁を取り
付けてビード等を介してガラスを挾持固定する方法が知
られている。

この場合ガラスを嵌装するまで押縁が枠体から分離しな
いように、テープにて接着して両者が外れ無いようにし
て、工場より出荷し現地に搬送されている。

ところがガラス嵌装後テープをはがすとその残り跡が付
着する欠点があった。

又搬送時に振動でテープがはがれ押縁が外れることもあ
った。

本案は此れ等を改良解決したるものである。

以下図面を参照して実施例につき詳述する。

第１図は使用状態を示す断面図にして第２図は本考案の
斜視図にして端面ば断面を示したものである。

図に於て１は枠体にして、２は枠体と共にガラス等を挾
持する押縁であり、３はビードにして４はガラスである
。

第１図に於て従来は工場に於て押縁（２）を枠体と１体
に組合せて押縁が枠体より外れぬように鎖線で示すテー
プ５にて接着の上出荷され現地に於てガラス嵌装時にテ
ープを剥離している。

本案は第２図に示す如く工場に於て、ガラス面を挾持支
承する片側の押縁２′を一体に形成した枠体１に対して
、別体の押縁２の基部８を枠体に一体に設けられた長手
方向２条の係止片１’、１’に嵌着せしめ、枠体１と別
体の押縁２′との間の先端空隙に塩化ビニール等よりな
り外周面に複数条の爪を有する弾性体である詰物６を嵌
装した後、枠体は現地に搬送されガラス４嵌装時に詰物
は取り除かれるものである。

第３図は詰物６自体の斜視図にして弾性を有する塩化ビ
ニール系又はゴムにて構成され図は中空円筒形にして其
の外周面には複数条の爪７が突設され詰物が空隙から外
れぬ役目を果している。

本詰物は全周に挿入する必要は無くピース材にて良く、
又弾性材であるのでその復元力により押縁の外れを防止
し、更に外周の爪の存在と相俟って、空隙の巾の変化に
も順応が可能であり、ガラス嵌装後に於て従来法の如く
テープ跡の残置により商品価値を低下することが無く簡
単にして実用上の効果は大である。

第４図は詰物の外形の異なる実施例にしてイは中空にし
て其の断面形状梯形にして図で左右辺に爪７を突設せし
めた詰物６を示す。

同じく口は中空方形にして相対向する二辺に爪を突設せ
しめた例であり、同じくハは中実体円形にして外周全面
に爪を突設せしめたる場合を示す。

以上述べたとおり本願によれば、窓枠又は障子等の枠材
又は框材にガラス等を現場に於て嵌装する迄、別体の押
縁は詰物の弾性により梃子作用を受は如何なる方向より
外力を受けても枠体より分離することが無い。

又詰物は外周に爪を有する弾性体であるので其の着脱は
極めて容易で、反面爪の係合により一旦嵌着した後は詰
物が抜は出すことが無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は使用状態を示す断面図、第２図は本考案の斜視
図、第３図は詰物の斜視図、第４図は詰物の異なる実施
例。 １・・・・・・枠体、１′・・・・・・係止片、２・・
・・・・別体の押縁、２′・・・・・・枠体に一体に形
成された押縁相当条片、６・・・・・・詰物、７・・・
・・・爪、８・・・・・・基部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 障子等のガラス板等を嵌着する枠体１にはガ
   ラス板等の片面を支承する押縁２′が一体に形成され、 ガラス板の他面を支承する別体なる押縁２の基部８を、
   枠体長手方向に間隔を明けて一体に設けた２条の係止片
   １’、１’に嵌着せしめ、前記両押縁２，２′間の先端
   空隙に、外周面に複数条の爪を有する塩化ビニール等の
   弾性体よりなる詰物６を嵌着して、別体の押縁２を仮止
   めする押縁の仮止め構造。
2. （２） 別体の押縁２が断面はぼＬ字状で、弾性体の
   断面がほぼ円筒形である実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の押縁の仮止め構造。