JPS60244297A - L−リジンの製造法 - Google Patents

L−リジンの製造法

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JPS60244297A
JPS60244297A JP9859284A JP9859284A JPS60244297A JP S60244297 A JPS60244297 A JP S60244297A JP 9859284 A JP9859284 A JP 9859284A JP 9859284 A JP9859284 A JP 9859284A JP S60244297 A JPS60244297 A JP S60244297A
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JP
Japan
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acl
transformant
plasmid
lysine
racemase
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Application number
JP9859284A
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English (en)
Inventor
Akira Yanai
矢内 顯
Naoko Nakamura
直子 中村
Wataru Oshihara
押原 渉
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS60244297A publication Critical patent/JPS60244297A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/90Isomerases (5.)

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はL−リジンの製造法に関し、さらに詳しくはα
−アミノ−ε−カプロラクタム(以下ACLと略す)ラ
セマーゼ活性を有する形質転換体を用いるL−リジンの
製造法に関する。
[従来の技術] し− ACLラセマーゼはAACL加水分解酵素との共同作用
により、D−1あるいはDL−ACLを原料としたL−
リジン生産に用いられている有用物質である。く文献1
)。
従来、ACLラセY−ゼ生産能を有する微生物としてア
クロモバクタ−・サイクロクラステス(Achromo
bacter cecloclastes )、アクロ
モバクタ−・オーバエ(A chromobacter
 obae ) 、フラボバクテリウム・アルボレッセ
ンス(Flavobacter arborescen
s) 、ア人 ルカリゲネス・フイカリ≠(A 1calioenes
faecalis )が報告されている(文献2)。
これらの公知の微生物から、ACLラセマーゼをコード
する遺伝子を取出し、遺伝子操作技術を適用すれば該酵
素の生産性向上が期待される。
そこで本発明者らは該酵素生産能を有する菌から該酵素
をコードする遺伝子のクローニングとそれを用いて該酵
素の生産性の増大を試みた。一般的な遺伝子クローニン
グの方法として、A、OLラセマーゼ生産能を有する菌
株に変異を起し、当該酵素欠損株を創成し、これを宿主
とし、宿主のD−CLA資化能回復を指標としたセルフ
クローニングの方法、ACLラセマーゼの抗体を用いた
in situimmunoassay法(例えば文献
3)、あるいはACLラセマーゼのアミノ酸配列に基づ
く推定ヌクレオチド配列を有するオリゴDNAをプロー
ブに用いたコロニーハイブリダイゼイション法(例えば
文献4)などが考えられる。
しかるに、上記ACLラセマーゼ生産菌の形質転換を行
なうための適当なプラスミドや形質転換法が見当らず、
またACLラセマーゼは失活し易いため、抗体の調製や
アミノ酸配列決定に供する大量の純化された当該酵素を
il1%4することは容易ではなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、かかる状況に鑑み創意工夫を成し、細胞
内プラスミド上のACLラセマーゼをコードする遺伝子
が、リジン要求性変異を有する宿主大腸菌内で発現すれ
ば、L−ACL加水分解酵素共存下に、宿主はD−AC
Lを春リジンに変えこれを資化し増殖するであろうとい
う作業仮説を立て、鋭意検討を進めた結果、当該酵素を
コードする遺伝子を有するプラスミドの取得に成功し、
次いでDNA供与体よりも高いACLラセマーゼ生産能
を有する大腸菌形質転換体を創生ずると共に、当該酵素
をコードする遺伝子の発現にインデューサーとしてのA
CLを不要とすることに成功し、かくして本発明を完成
させるに至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、ACLラセマーゼ活性を有するエシ
ェリヒア属の菌の形質転換体と、し−ACL加水分解酵
素をD−またはDL−ACLに作用せしめて、これらを
1−リジンに転換せしめ採取する口とを特徴とする「−
リジンの製造法を提供するものである。
本発明の形質転換体は、ACLラセマーゼをコードする
遺伝子を含む相換え体DNAで形質転換することにより
製造することができる。ACLラセマーゼをコードする
遺伝子を含む組換え体DNAとしては、プラスミドpN
N3、pN N 890 、pN N 893またはp
N N 32が好ましく使用される。これらのプラスミ
ドは例えば、ACLラセマーゼ生産能を有する菌のDN
A断片を大腸菌のプラスミド・ベクターに結合させたプ
ラスミドにより形質転換した大腸菌リジン要求性変異株
の形質紘換体を、L−A CL加水分解酵素とD−AC
Lとを含む培地中で選択培養し、増殖した形質転換体の
中からACLラセマーゼ活性を有する形質転換体を選抜
し、この形質転換体からプラスミドを抽出することによ
り製造することができる。
DNA供与体としては、A C、Lラセマーゼ号)、ア
ルカリゲネス・フィカリス(微工研め奇第778号)な
どが挙げられるがこれに限定されない。
ACLラセマーゼをコード、する遺伝情報を荷うDNA
の菌体からの抽出精製は例えば文献5記載の3 ait
o −M 1ura法など通常の方法に従って行なうこ
とができる。この場合界面活性剤を用いた溶菌過程は3
0〜65℃、20〜60分で行なうとDNAの収量をよ
り高めることができる。精製したDNAの断片化は1−
(indll[、ECOR+などの市販の制限酵素を用
いることができ、この酵素反応条件は例えば酵素メーカ
ーのマニュアル、もしくは文献6の簡便法が使用できる
本発明に用いるベクターは限定しないが例えばpBR3
22やpACYC184のように諸性質がよく調べられ
ているものが便利である。いずれも公知のプラスミドで
あり、例えばATCCから入手可能で、それぞれ、AT
CC37017、ATCC37033として寄託されて
いる。プラスミドの複製と精製は例えば文献8など通常
の方法で行なうことができる。
DNA断片の結合は例えば文献7などの−[4DNAリ
ガーゼを用いた通常の方法で行なうことができる。この
際ベクターの自己環化を抑制するためベクターの制限末
端をアルカリ・フォスファターゼ処理しリン酸残基を除
去することが望ましい。
本発明の組換え体DNAのうち、特にプラスミドON 
N 3、pN N 890およびρNN893は、アク
ロモバクタ−・オーバエのDNAのl−1indl断片
をpBR322のHind■部位に組み込んで作製する
ことができる。
作製した組換え体−D N Aは通常の形質転換法で宿
主内に導入する。例えば文献9に記載のルビジウムを用
いた形質転換法が使用できる。
宿主としては[)−ACLを窒素栄養源、もしくは炭素
栄養源として資化することのできない大腸菌の、リジン
要求性変異株を用いる。
その作成法は、例えばMM294 (ATCC3362
5)のような公知の株に通常の変異′剤、例えばN−メ
チル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(略称N
TG)を作用させて変異を誘起せしめ、例えば文献10
にような通常のペニシリン・スクリーニング法を用いて
取得できる。
ACLラセマーゼをコードする遺伝子を含む粗換え体D
NAを含有する形質転換体は次のようにして選抜できる
。すなわち宿主のリジン以外の栄養要求は補完する最少
培地で、μ しかも20〜500輛0/dのD−ACLとし−ACし
加水分解酵素を含有することを特徴とするスクリーニン
グ培地で増殖する形質転換体をまず選抜する。し−AC
L加水分解酵素の使用量は、これを培地に加えることに
よって宿主が自己の有する栄養要求マーカーとは無関係
に増殖することができない量であれば多い程良いが通常
10〜100単位/mf!の範囲で用いられる。ここで
いう単位とは、酵素を含んだ0.4 dの2 mMMn
 Cl 2.−10%W/VL−ACL−f−ICI 
(pl−18)を40℃、1時間インキュベートした際
、0゜1μm 1.lのリジンを生成する酵素活性を1
単位とする。L−ACL加水分解酵素の調製は文献11
の方法が使用できる。
また、必要に応じ、ベクターの有する薬剤耐性に対応す
る薬剤を培地成分に加えることができる。次にこのスク
リーニング培地で増殖する形質転換体のλCLラセマー
ゼ活性を調べ、ACLラセマーゼ生産能を有する形質転
換体を選抜する。活性測定の方法は例えば文献12のよ
うに旋光針を用いることができる。当該活性がプラスミ
ド由来であることの確認は、例えば文献13の通常のプ
ラスミド少量抽出法で取得したプラスミドを用い宿主を
再形質転換し、得られた形質転換体の当該活性を調べる
ことで可能である。
本発明のプラスミドpN N 32は次の方法によって
製造することができる。すなわち、ACLラセマーゼ生
産能を有する細菌のDNAの断片をベクターp8R32
2に組込ませたプラスミドを用いて大腸菌のリジン要求
性変異株を形質転換し、この形質転換体をL−ACL加
水分解醇索とD−・ACLを含みリジン以外の栄養要求
を補完する最少培地中で選択培養することにより、AC
Lラセマーゼ活性を有する形質転換体を取得し、該形質
転換体から抽出したプラスミドをEOOR+で消化し、
得られるDNA断片をプラスミドpACYC184に組
込むとことにより得られる。
この様にAC,LラセマーゼをコードするDNAを他の
ベクターにサブクローニングする具体的な方法は、例え
ば文献7のような方法で行なうことができる。
ACLラセマーゼ生産能を有する形質転換体は、L−A
CL加水分解酵素と併用することで、D−Act−1も
しくDL−ACLをし一リジンに変換することができる
。その方法は例えば文献1に従って行なうことができる
L−ACL加水分解酵素は、例えばクリプトコツカス・
ラウレンテイ(微工研菌寄第709号)、キャンデイダ
・フミコラ(同第717号)、トリコスポロン・クタネ
ウム(同714号)から製造することができ、L−リジ
ンの合成反応にあたっては、酵素として使用できるのみ
でなく、これら生産菌の菌体抽出液、処理菌体、生菌体
、さらに培養物(液)。
として使用することもできる。またACLラセマーゼ生
産能を有する形質転換体も、それのみでなく該形質転換
体が生産するACLうはマーゼを反応に使用することも
もちろん可能である。
以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 (1)ACLラセマーゼ生産菌のDNAの抽出アクロモ
バクチー・オーバエ(微工研菌奇第776号)をLB培
地(トリプトン1%、イーストエキス05%、塩化ナト
リウム1%、pH7,’5)I!、中、32℃で4.5
時間、好気培養した対数期後期の菌体を15IItgリ
ゾチーム塩酸塩を含んだ3aeの0.15MNa C1
−0、IMEDTA−50mMTris −HCI(1
)H8)に懸濁し、37℃、15分間インキュベートし
た後、凍結融解し、次に25ai!の0.1MTris
 −HCl (pH9)−1%5DS−0,IMNaC
lを加え60℃、20分インキュベートし溶解した。以
後3aito−Miuraの方法(文献5)を適用し7
00μ9のDNAを得た。
(2)制限酵素によるDNAの消化と分画文献6の反応
条件下、025μg/μlの物(DNA団で125μグ
)を12af!の10しt −40%曽糖密度勾配中遠心し0.5厩ずつ分画採取し
た。遠心は日立RPS40Tローターを用い、20℃、
25.OOOrpm 24時間行なった。電気泳動で各
両分のDNAの長さを測定し、2〜LOKbの画分をプ
ラスミドに連結した。制限酵素は宝酒造■製を用い、活
性単位は付属説明書の定義によった。
(3) ベクターD、NAのm製 プラスミド・ベクターpBR322は大腸菌MM 29
4内で複製した。複製ならびに菌体からの抽出精製は文
献8に従い、5IRg/lのテトラサイクリンを含むL
B培地で培養したプラスミド含有菌体をリゾチーム・S
O8で溶菌した後、フェノール抽出し、セシウムクロラ
イド−エチジウムブロマイド密度勾配平衡遠心とバイオ
ゲル・カラムクロマトグラフィーで精製した。培地1を
当り、pB R322は520μグ得られた。2ベクタ
ーとして供するため、制限酵素)−1indl[[を用
い文献7の反応条件下完全分解した後、文献7に従いア
ルカリフォスファターゼ処理を施した。
(4)宿主の作製 5dのLB培地中で37℃、3時間培養した対数期のE
 、coli MM 294を文献10に従い、TM緩
衝液中で100μfJ/ldのNTGを用いて変異誘発
した後、ペニシリン・スクリーニング法を用いてリジン
要求性変異株E 、coli MM 294 Lys−
を単離した。この株はジアミノピメリン酸脱炭酸酵素活
性が欠損していた。
(5)DNAの連結と形質転換 (2)で得たDNA断片0.5μ9と、(31で得たベ
クターD N A 0.5μqとを、文献7の方法を基
に05単位の74 DNAリガーゼと共に、100μt
の611MM(] Cl 2−6 mMβ−メルカプト
エタノール− υ mMTris − Hel ( t)H 7.6 )中
で4℃−晩インキュベートした後、この反応液の10μ
iを、(4)で作製した宿主を文献9の方法でコンピテ
ント化した菌液200μ℃と混ぜ、4℃、45分間、次
いで42℃、90秒間、そして4℃、1分間インキュベ
ートした後、しB培地を加えて1dとし、37℃、1時
間振どう培養して形質転換を行なった。この形質転換体
ミックス中のアンピシリン耐性かつテトラサイクリン感
受性の形質転換体はベクター1μg当り2.5〜a3X
10sだった。
(6) スクリーニング 前項(5)で調製した形質転換体ミックス中の菌体を3
0μg/−のアンピシリンを含むスクリーニング培地<
0.4%グリ]−ス、0,1%塩化アンモニウム、0.
05%D−ACL。
0.3%KH2PO4,0,7%Na2HP○4.0.
05%食塩、1111MMgSO4,02mMMn C
12,0,1mfVLca Cl 2.50μ7/ll
l1!チアミン、50μw/d、プロリン、50単位/
ai!L−ACL加水分解酵素を用いて遠心操作により
2回洗滌後、該培地1mに再懸濁し、この菌液の50μ
℃を、42℃に予め加温しておいた0、 7%のLMP
アガロース(Takara LO3)と30μ9/dの
アンピシリンとを含む上記スクリーニング培地3mと混
ぜ、これを直径9 crnのテルモシャーレ内に固化し
た15〜20aeの下層固体培地(1,5%の寒天と3
0μg/−のアンピシリンを含み、L−ACL加水分解
酵素とMnC12とを除いた上記スクリーニング培地)
上に重層し、30℃での静置培養で形質転換体の選択培
養を行なった。培養3日目で1シャーレ当り平均0.2
個のコロニーの発生が認められ、生じたコロニーを上記
アガロース・アンピシリン含有スクリーニング培地に移
植して増殖能を再確認した後、文献13の方法に従いプ
ラスミドを抽出し、ベクタープラスミドより大きい事を
確認した後、次項(7)の方法で形質転換体のACLラ
セマーゼ活性を測定した。
(7)活性の測定 前項(6)の30μci/−のアンピシリンを含むスク
リーニング培地100d中で形質転換体を35℃、−晩
好気培養し、50mMリン酸緩衝液(中性)で洗滌後、
同緩衝液を加えIIdとし、llR1の10%D−AC
L (pH8>と混ぜ、40℃2時間反応させた後、沸
とう水中5分間インキュベートし、10,000xg、
10分間遠心し、て、その上澄を堀場高速自動旋光計5
EPA200にかけ旋光度を測定することによりACL
ラセマーゼ活性を調べた。当該活性を有する大腸菌の形
質転換体3株のラセマーゼ活性を表1に示す。
pN N 3を含有する形質転換体E、cloi MM
294Lys−/ DNN3は微工研菌寄第7611号
として工業技術院微生物工業技術研究所に寄託しである
。アクロ宅バクター・オーバエ(微■研菌奇第776号
)を用いた対照実験も表1中に示した。
表1 ラセマーゼ活性 上記の各形質転換体からプラスミドを抽出し、これを制
限酵素Hindl[l、E COR+で消化し、各々の
分解物を09%アガロースゲルで電気泳動者キした。結
果を第1図に示す。
図中1はλDNAのHindI[[分解物を、2は1)
N N 3のl−1indl[分解物を、3はpN N
 890のHindlI分解物を、4はpN N 89
3の1−(indl[[分解物を、5はpN N 3の
ECoRl分解物を、6はpN N 890のEcoR
1分解物を、7はpN N 893のEcoR1分解物
を各々示ず。
(8)ACLラセマーゼの性質 海砂を用い、4℃で摩砕した後、ミリポアフィルタ−を
通したろ液を、セファデクスG200を用いたゲルろ過
によりACLラセラーゼの分子量を測定したところ5万
だった。この酵素溶液にヒドロキシルアミンを5×10
−5 Mとなるように加えたところ失活したが、す これに炸リドキサールリン酸を5X10−5Mとなるよ
うに加えたところ古酒した。これらの性質はアクロモバ
クタ−・オーバエ微工研菌奇第776号由来のACLラ
セマーゼと同じ性質であった。
実施例2 (1) サブクローニング 実施例1で取得したプラスミドpN N 3を制限酵素
ECOR+で消化し、生じたDNA断片をT4 DNA
リガーゼを用いてpA CY C184のEcoR1部
位に連結し、実施例1の(5)で調製した宿主のコンピ
テント・セルと混ぜ形質転換反応を行ない、0.7%L
MPアガロースと5μ97mftのテトラサイクリンを
含むスクリーニング培地で増殖する形質転換体を取得し
、これらの形質転換体から文献13の方法でプラスミド
を抽出し、電気泳動法でその大きさを比較し、最小のプ
ラスミドをpNN32と命名した。
第2図にpN N 32の制限地図を示す。
(2) ラセミ化 7612号)を50mの5μcJ/meのテトラサイク
リンを含むスクリーニング培地で培養し洗滌した菌体の
遠心ペレットを2m!、の5%D−AC’L−HCI 
(pH8)と40℃で反応させた後実施例1−(7)の
方法で反応液の旋光度を測定したところ4時間で+0.
73から000へ変化しACLラセマーゼ活性が認めら
れた。この反応液をミリポアフィルタ−(口径0.45
μTrL)を用いろ過した後、このうち0.3.dを6
N塩酸1dと共に110℃、3時間封管中反応させ(こ
の条件下、ACLもリジンもラセミ化しない)、中和後
、0.45Mホウ酸緩衝液<1)Hlo、2)2mを加
え、L−PheN CA 30mlと3分間反応された
後、1N塩酸1威を加え反応を停止しl−I P L 
C分析を行なった。カラムは4.6×150mmのコス
モシル5018を、移動層は0.05%リン酸水溶液を
用い毎分2mの速度で流し、214nmの波長で検出し
た。その結果、第3図(a )に示される如く、対照実
験のDL−ACLの第3図(b、)と同一のHPLC分
析波型を成し、D−ACLがラセミ化されていることが
確認された。
図中、■はL −P he −L −a −L ysの
ピークを、■はL−Phe−D−a−1ysのピークを
、■はL−Pheのピークを、■はL −p h’e−
L−4−LISのピークを、■はL−Phe−D−ε−
LySのピークを各々示す。
(3)DNAの供与体との比較 上記11NN32を有する形質転換体とDNA供与体で
あるアクロモバクタ−・オーバエをスクリーニング培地
あるいはLB培地50d中32℃、20時間好気培養し
、実施例1−(7)の方法に従い菌体量当りのACLラ
セマーゼ活性を比較した結果を表2にまとめた。
但し、形質転換体の培養にはテトラサイクリンを培地に
5μg/d加えた。形質転換体は面 キ培地中でD 、N A供与体の2倍以上の活性を有し
ていた。
表2 ラセマーゼ活性の比較 (4)宿主の検討 文献9の方法でコンピテント化した大腸菌MM294、
HBlol、箕478の3株のpNN3’2による形質
転換体を5μ’j/dのテトラサイクリンを含む50d
のLB培地中で20時間培養し、遠心で集菌・洗滌した
後、1dの10%D−ACL (pH8)と40℃1時
間反応させ、ACLラセマーゼ活性を比較した。その結
果が表3であり、実施例]−(4)で作製した変異株以
外の宿主でもACLラセマーゼ活性が認められた。
なお大腸菌トl8101、=m478はいずれも公知の
株であり、例えば前者はATCC33694、後者はC
G5C4212として、それぞれATCC,E、col
i Genetic3 to、ckc enterに寄
託されている。
表3 pNN32による形質転換体のラセマーゼ活性*
転換率−L/(D十L) (5)L−リジンの製造 L−ACL加水分解酵素生産菌であるクリプトコツカス
・↓ウレンティ(Cryptococcus 1aur
entii >微工研菌奇第7C)9号を0.51し %グ≠コース、1%DL−、ACL−HC10゜1%、
KH2PO4,0,05%Mg SO4・7H20,0
,002%、MnC,l 2 ・ 4H201α05%
酵母エキス(pH7,2)を成分とする培地300威中
、30℃、20時間培養した後、遠心操作により、集菌
、そして水を用いた洗滌を2回行なった。(2)項で創
成した形質転換体を200−の5μg/dのテトラサイ
クリンを含むLB培地中35℃、15時間培養した後、
上記クリプトコツカスの場合と同様に集菌洗滌を4℃に
て行なった、上記2種の菌体を100dの10%のDL
−ACL(pH7,5>に懸濁し、40℃、3時間イン
キュベートした後、遠心操作で除菌し、上澄をミルボア
フィルターでろ過し、アミノ酸自動分析機でリジンを定
量した結果、DL−ACLがL−リジンにモル換算98
.5%変換した。このろ液50mAを希塩酸でpH4,
1にした後、活性炭0.5gと4分間煮沸し、冷却後ミ
リポアフィルタ−でろ過し、ろ液を蒸発乾固し、生じた
結晶を更に50℃、10時間真空乾燥し5.85 ff
の結晶を得た。旋光度の測定から光学純度は98%だっ
た。
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Chem、。
47.1887〜1893 (1983)13、H,C
,Birnboim &J、 DOly ; Nucl
eicAcid Res、 7.1513〜1523(
1979)
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたプラスミド0NN3、pN
 N 890、および11N N 893の電気泳動”
1llt−結果を示す゛。第2図は実施例2で得られた
プラスミドpN N 32の制限地図を示す。 第3図(a )は実施例2の形質転換体を用いD−AC
Lをラセミ化した反応物のHPLG分析結果のチャート
を示し、(b )は対照であるDし−ACLの)(PL
O分析結果のチャートを示す。 特許出願人 東 し 株 式 会 社 l 234567 第1図 第2図 5TART(d) 5TART(b) 一第 3 園

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) α−アミノ−ε−カプロラクタム・ラセマーゼ
    活性を有するエシェリヒア属の菌の形質転換体と、L−
    α−アミノ−ε−カプロラクタム加水分解酵素をD−ま
    たはDし一α−アミノー0ε−カプロラタムに作用せし
    めて、これらをし−リジンに転換せしめ採取することを
    特徴とするし−リジンの製造法。
  2. (2)形質転換体がα−アミノ−ε−カプロラクタム・
    ラセマーゼをコードする遺伝子を含むプラスミドcN 
    N 32で形質転換された大腸菌である特許請求の範囲
    第1項記載のL−リジンの製造法。
JP9859284A 1984-05-18 1984-05-18 L−リジンの製造法 Pending JPS60244297A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526196A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 シージェイ コーポレーション 外来のnadp依存的グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を含むエシェリキア種またはコリネバクテリウム種の微生物、およびこれらを用いてl−リジンを生産する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008526196A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 シージェイ コーポレーション 外来のnadp依存的グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を含むエシェリキア種またはコリネバクテリウム種の微生物、およびこれらを用いてl−リジンを生産する方法

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