JPS6024129A - 枝打機の上昇下降切替装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、逆転装置を用いることなく上昇から下降へ
自動的に切替変更できる枝打機の上昇下降切替装置に関
する。

従来より、駆動車輪および遊動車輪によって木の幹を周
囲から一定リード角度を持たせて接当抱持し、駆動車輪
を、螺旋上昇時に正転駆動させて上昇する一方、螺旋下
降時に逆転駆動させて下降し、螺旋上昇時に上方へ起立
して装備したチェンソーで上昇途中の枝を切断する枝打
機は知られている。

ところで、このような枝打機では、車輪の上昇リード角
度と下降リード角度が同じであることから、原動機の動
力を駆動車輪まで伝達する動力伝達経路中に、ギヤ等に
よる逆転装置が必要になり、構造を複雑にするばかりで
なく大型化し、さらに重量も増大する等の不具合があっ
た。

そこで、この発明は、駆動車輪を一方向回転のみとする
一方、車輪のリード角度を上昇リード角度から下降リー
ド角度へ自動的に切替変更することによって上昇下降可
能にした枝打機の上昇下降切替装置を提供し、前記欠点
に対処したものであある。

この発明の特徴的構成は、適当数の車輪によって木の幹
を周囲から接当抱持し、少なくとも前記−車輪以上を駆
動して前記幹に対して螺旋状に上昇させる一方、上方へ
起立して装備したチェンソーで上昇途中の枝を切断する
枝打機において、前記車輪を正転駆動のみさせるととも
に、そのリード角度を螺旋上昇し得る上昇リード角度位
置から螺旋下降し得る下降リアド角度位置まで自動的に
切替変更可能にした点にある。

したがって、この発明によると、一方向回転のみの動力
伝達をうける車輪のリード角度を上昇リード角度から下
降リード角度に所望上昇時に自動的に切替変更させる切
替操作だけで、機体を上昇および下降できるので、正逆
転切替クラッチ等の逆転装置が不要になり、その分動力
伝達経路を簡素化、コンパクト化できる上型量の軽量化
も図れる０ また、車輪の上昇リード角度と下降リード角度によって
決まる上昇ピッチと下降ピッチが異なるように両リード
角度を異ならすことにより、機体の上昇時と下降時の速
度を容易に変更することができるので、枝打作業が終る
と速やかに機体を帰還させることも可能になる。

以下この発明の具体的な実施例を図面を参照して説明す
る。

まず、この発明を実施した枝打機の概略構成を説明する
と、原動機６、チェンソ−４、駆動車輪５等を装着した
ミツシロンケース２を取付けた主枠１と、遊動車輪７等
を装着した巻付枠６とを相互にバネ８等で弾性付勢可能
に構成するとともに、この弾性付勢時にこれら車輪５．
７を木の幹９の外周に接当抱持させ、しかも、一方向回
転のみの動力伝達を受ける車輪５．７のリード角度θを
螺旋上昇し得る上昇リード角度位置から螺旋下降し得る
下降リード角度位置まで自動的に切替変更可能に構成し
たものである。

そして、原動機３の動力は、第６図に示すように、遠心
クラッチ（図示省略）を介して出力軸１０からミツシロ
ンケース２内でウオーム、ギヤ等で減速伝達する動力伝
達経路１１を経て、ミツシロンケース２から分岐した車
軸ケース１２内の車軸駆動軸１３ｇ、ベベルギヤ１４等
により適宜車軸１５に取付けた駆動車輪５に正転駆動伝
達される他、機体の中央近傍から上方に起立して装備し
たチェンソ−４にも伝達される。

ところで、車輪５．７のリード角度θを自動的に切替変
更して行なう上昇下降切替装置１６の具体的実施例は、
第６．４図に示すように、ミツシロンケース２に対して
車軸ケース１２を、主枠１等から延設支持される支持リ
ング１７により支持されて車軸駆動軸１６周りに回動可
能になすとともに、車軸駆動軸１６線上で車軸１５が角
度人を持って駆動車輪５の中心線で交わる構造となし、
一方、車軸ケース１２には、駆動車輪５のリード角度θ
を所望上昇および下降リード角度に設定できる２ケの切
欠部１９．１９を形成した円形のカム板１８を固着し、
解除操作レバ−２０操作によって解除するまではこの一
切欠部１９．１９’のいずれかに係合した係合状態を維
持できるようカム回動ストッパー２１を常時バネ２２で
カム板１８中心方向に弾性付勢している。

また、この操作レバー２０の解除操作は、ラジコン（図
示省略）によって遠隔操作なされることによりコン）ｏ
−ラ（図示省略）から電気信号を受けて作動するソレノ
イド２６のソレノイドピン２３ａによって遠隔操作させ
ても、あるいはタイマー（図示省略）によって所望設定
距離上昇すると自動的に操作させてもよい。

なお、駆動車輪５は、第５．６図に示すように、車軸駆
動軸１６を水平状にし、ベベルギヤ１４を介して車軸１
５によって伝達される構造とし、他は前述と同様に構成
したものでもよい。

また、遊動車輪７は、第２図に示すように、追随性の良
いキャスタ構造としておくことが好ましい。

したがって、今、駆動車輪５が所望上昇リード角度とな
るよう予め設定形成した切欠部１９にストッパー２１を
係合させて枝打せんとする幹９に本機を装着し、原動機
６を始動させ螺旋上昇させる。

そして、上昇途中の枝をチェンソ−４で切断し、所望高
さまで枝打作業をすると、ラジコンによって遠隔操作し
てソレノイド２６を介して操作しバー２０を操作してス
トッパー２１を、それまで係合していた切欠部１９から
一時的に解除してやると、幹９と接当している駆動車輪
５が同方向回転を続行することから、幹９を反力として
車軸ケース１２がカム板１８と共に回転し、所望下降リ
ード角度となるよう予め設定形成した他の切欠部１９に
バネ２２力によって再び係合し、駆動車輪５のリード角
度θは下降リード角度に自動的に切替変更なされて下降
し始める。

するとキャスター構造の遊動車輪７も速やかにこれに追
随して同じ下降り＝ド角度になって円滑に下降する。

なお、このようにカム板を用いると、切欠部の形成位置
に関連して駆動車輪５の上昇リード角度、下降リード角
度が変わってくるので、駆動車輪５を所望するリード角
度θにできる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はこの発明を実施した枝打機を示す正面
図、平面図、第６図はこの発明の具体的実施例を示す展
開図、第４図は同要部斜視図、第５図は他の実施例を示
す要部断面図、第６図は第５図を軒側からみた外観図で
ある。 （符号） ５．７＠・・車輪（５＠・・駆動車輪、７・・・遊動車
輪） ４・４Ｉ＠チエンソー ９・・・幹 出願人　セイレイ工業株式会社 代理人　（８１０３）弁理士　大村　英治第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 適当数の車輪（５）（７）によって木の幹（９）を周囲
   から接当抱持し、少なくとも前記−車輪以上を駆動して
   前記幹（９）に対して螺旋状に上昇させる一方、上方へ
   起立して装備したチェンソ−（４）で上昇途中の枝を切
   断する枝打機において、前記車輪（５）（７）を正転駆
   動のみさせるとともにそのリード角度θを螺旋上昇し得
   る上昇リード角度位置から螺旋下降し得る下降リード角
   度位置まで自動的に切替変更可能に構成したことを特徴
   とする枝打機の上昇下降切替装置。