JPS6024118B2 - アデノシン燐酸誘導体の製法 - Google Patents
アデノシン燐酸誘導体の製法Info
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- JPS6024118B2 JPS6024118B2 JP50038827A JP3882775A JPS6024118B2 JP S6024118 B2 JPS6024118 B2 JP S6024118B2 JP 50038827 A JP50038827 A JP 50038827A JP 3882775 A JP3882775 A JP 3882775A JP S6024118 B2 JPS6024118 B2 JP S6024118B2
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- phosphoric acid
- dbc
- phosphate derivatives
- adenosine phosphate
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、医薬品および生化学研究用試薬としての用途
が開発されつ)あるN6・2−0ージブチリルアデノシ
ンー3・5一環状燐酸の改良製造法に関するものである
。
が開発されつ)あるN6・2−0ージブチリルアデノシ
ンー3・5一環状燐酸の改良製造法に関するものである
。
以下本明細書中では次の略号を用いる。
c一AMP:アデノシン−3・6一環状燐酸DEC一A
MP:N6・2一〇ージブチリルアデノシンー3・5一
環状燐酸 、TBe一MMP:N6・N6・2−○ート
リブチリルアデノシン−3′・5一環状燐酸OMc一A
MP:2′−○ーモノブチリルアデノシンー3・5一環
状燐酸NMc−AMP:N6−モノブチリルアデノシン
ー3・5一環状燐酸従来、DBc−AMPの製造法とし
てはピリジン溶媒中c−AMP・トリェチルアミン塩を
無水n−酪酸と反応せしめ、得られた反応液に水を加え
、4℃で5時間放置して過剰の無水n−酪酸をn−酪酸
に分解後、{a}ョウ化バリウムでDBc−AMP・バ
リウム塩とする方法(Biochim.Bioph侭.
Acta.14甥萱、99頁、1967年)または‘b
}n−酪酸をエーテルで抽出した抽残液をナトリウム型
イオン交換樹脂で処理する方法(特関昭48−5279
6号)であるが、いずれの場合も収率が低い欠点を有し
ており、工業的製造法としては必ずしも満足すべきもの
ではなかった。
MP:N6・2一〇ージブチリルアデノシンー3・5一
環状燐酸 、TBe一MMP:N6・N6・2−○ート
リブチリルアデノシン−3′・5一環状燐酸OMc一A
MP:2′−○ーモノブチリルアデノシンー3・5一環
状燐酸NMc−AMP:N6−モノブチリルアデノシン
ー3・5一環状燐酸従来、DBc−AMPの製造法とし
てはピリジン溶媒中c−AMP・トリェチルアミン塩を
無水n−酪酸と反応せしめ、得られた反応液に水を加え
、4℃で5時間放置して過剰の無水n−酪酸をn−酪酸
に分解後、{a}ョウ化バリウムでDBc−AMP・バ
リウム塩とする方法(Biochim.Bioph侭.
Acta.14甥萱、99頁、1967年)または‘b
}n−酪酸をエーテルで抽出した抽残液をナトリウム型
イオン交換樹脂で処理する方法(特関昭48−5279
6号)であるが、いずれの場合も収率が低い欠点を有し
ており、工業的製造法としては必ずしも満足すべきもの
ではなかった。
そこで本発明者はDBc一AMPの製造法について鋭意
研究を重ねた結果、三級アミン溶媒中c一AMP・アミ
ン塩を無水n−酪酸と反応するとD&−AMP以外に創
生物が生成することを知見し、この副生物を単離したと
ころDBc−AMPに更に1個のブチリル基が結合した
新規物質のトリブチリルアデノシン−3′・5一環状燐
酸であることを見出し、その機造は(1)式と(ロ)式
が考えられるが機器分析の結果から(1)式と推定した
。mc−A岬の分析結果 ‘11元素分析値 C2虹3N509・2LOとして理
論値(%):C45.91、日5.9うN12.17分
析値(%):C4552、日5.72、N12.33‘
2} 紫外線吸収スペクトル入品長26軌の、入幕袋日
27仇肌 ‘3’赤外線吸収スペクトル 172比の‐1 ■ 簿層クロマトグラフィー プレート:シリウカゲル6価蟹4precoated(
Merck製)展開溶媒:nーブタノールミ酢酸:水こ
4:1:2(容量比)検出:UVランプ(2私nm) Rf値:0.55 本発明はこのT氏−AMPが三級ァミンの存在下、容易
に加水分解を受けてD&一AMPになることを見出し、
しかも、おどろくべきことにモノブチリル体まで加水分
解を行なわず、D&−AMPを選択的に生成させること
が可能であることを知見に基づいて本発明を完成した。
研究を重ねた結果、三級アミン溶媒中c一AMP・アミ
ン塩を無水n−酪酸と反応するとD&−AMP以外に創
生物が生成することを知見し、この副生物を単離したと
ころDBc−AMPに更に1個のブチリル基が結合した
新規物質のトリブチリルアデノシン−3′・5一環状燐
酸であることを見出し、その機造は(1)式と(ロ)式
が考えられるが機器分析の結果から(1)式と推定した
。mc−A岬の分析結果 ‘11元素分析値 C2虹3N509・2LOとして理
論値(%):C45.91、日5.9うN12.17分
析値(%):C4552、日5.72、N12.33‘
2} 紫外線吸収スペクトル入品長26軌の、入幕袋日
27仇肌 ‘3’赤外線吸収スペクトル 172比の‐1 ■ 簿層クロマトグラフィー プレート:シリウカゲル6価蟹4precoated(
Merck製)展開溶媒:nーブタノールミ酢酸:水こ
4:1:2(容量比)検出:UVランプ(2私nm) Rf値:0.55 本発明はこのT氏−AMPが三級ァミンの存在下、容易
に加水分解を受けてD&一AMPになることを見出し、
しかも、おどろくべきことにモノブチリル体まで加水分
解を行なわず、D&−AMPを選択的に生成させること
が可能であることを知見に基づいて本発明を完成した。
本発明を更に詳細に述べるならば、三級アミン溶媒中c
−AMP・アミン塩を無水n−酪酸を反応せしめると、
まずOMc一AMPが生成し次いでD&−AMPが生成
する。OMc−AMPが消失するまで反応するとDBc
一AMPが更にブチリル化されたTBc一AMPが生成
し、この副生を回避することは困難で、反応液の組成は
D比‐AMP:TBc一AMPが7〜8:3〜2となる
。本発明の方法は、c−AMP・アミン塩と鰻水n−酪
酸を反応させた反応液に水を加え、副生したT&−AM
Pを加水分解してD&−AMPを選択的に生成させるこ
とによって目的が達成される。
−AMP・アミン塩を無水n−酪酸を反応せしめると、
まずOMc一AMPが生成し次いでD&−AMPが生成
する。OMc−AMPが消失するまで反応するとDBc
一AMPが更にブチリル化されたTBc一AMPが生成
し、この副生を回避することは困難で、反応液の組成は
D比‐AMP:TBc一AMPが7〜8:3〜2となる
。本発明の方法は、c−AMP・アミン塩と鰻水n−酪
酸を反応させた反応液に水を加え、副生したT&−AM
Pを加水分解してD&−AMPを選択的に生成させるこ
とによって目的が達成される。
加水分解条件は、当然副生したTBc−AMPの量によ
って異なるが、舟5〜9において20乃至70qoで2
乃至7q時間処理し、T&−AMPが消失するまで行な
う。pH9以下ではNMc−AMPが、pH5以下では
OMc−NMPが副生するので好ましくない。T&−A
MPを単離してDBc−AMPを製造することも可能で
あるが、工業的には前段階のブチリル化反応の反応溶媒
に用いた三級ァミンの存在下行なうのが操作的にも簡便
で、また、加水分解が穏やかかつ選択的に進行し、OM
c−AMP、NMc−AMP等が副生しないので好まし
い。
って異なるが、舟5〜9において20乃至70qoで2
乃至7q時間処理し、T&−AMPが消失するまで行な
う。pH9以下ではNMc−AMPが、pH5以下では
OMc−NMPが副生するので好ましくない。T&−A
MPを単離してDBc−AMPを製造することも可能で
あるが、工業的には前段階のブチリル化反応の反応溶媒
に用いた三級ァミンの存在下行なうのが操作的にも簡便
で、また、加水分解が穏やかかつ選択的に進行し、OM
c−AMP、NMc−AMP等が副生しないので好まし
い。
反応溶媒に用いられる三級アミンとしてはピリジン、Q
−ピリコン、y−ピコリン、2・6ールチジン、トリェ
チルアミン等があり、c−AMmのアミン塩としては通
常トリェチルアミンが用いられるが、他にトリメチルア
ミン、トリーn−プロピルアミン、トリ−nーブチルア
ミン等がある。
−ピリコン、y−ピコリン、2・6ールチジン、トリェ
チルアミン等があり、c−AMmのアミン塩としては通
常トリェチルアミンが用いられるが、他にトリメチルア
ミン、トリーn−プロピルアミン、トリ−nーブチルア
ミン等がある。
以上述べたことから明らかなように本発明者の方法は反
応液に水を加え、劉生したTBc−AMPを容易かつ選
択的にDBc−AMPに加水分解し、D&−AMPを収
率よく製造する方法を提供するものである。
応液に水を加え、劉生したTBc−AMPを容易かつ選
択的にDBc−AMPに加水分解し、D&−AMPを収
率よく製造する方法を提供するものである。
このようにして得たDBc−AMP・ァミン塩はn一酪
酸を除去し、公知の方法または適当な有機酸の金属塩と
の塩交換によりD&−AMP・金属塩として得ることが
できる。
酸を除去し、公知の方法または適当な有機酸の金属塩と
の塩交換によりD&−AMP・金属塩として得ることが
できる。
本発明によれば従来収率が低く工業的に実施するには不
満足であったDBc一AMPの製造を副生物を処理する
ことにより、容易かつ効率的に収率を向上させうる特徴
を有するもので、しかも経済的、工業的に優れた方法を
提供するものである。
満足であったDBc一AMPの製造を副生物を処理する
ことにより、容易かつ効率的に収率を向上させうる特徴
を有するもので、しかも経済的、工業的に優れた方法を
提供するものである。
なお、T敗−AMPの単欧は次のようにして行なわれる
。反応液を減圧濃縮してピリジンを蟹去し、浅薄に水を
加え水を加え水解し、遠心器にかけて油層と水層に分離
する。
。反応液を減圧濃縮してピリジンを蟹去し、浅薄に水を
加え水を加え水解し、遠心器にかけて油層と水層に分離
する。
下層の油層をとり、水を加えて溶解し、メチルィソブチ
ルケトンn一酪酸を抽出除去し、水層を濃縮乾固し、デ
シケータで乾燥する。これをシリカゲル力ラムクロマト
グラフイにかけ、アセトンで展開し、得られた物質をイ
ンププロピルェーテルで結晶化し、T&−AMPを得る
。次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
ルケトンn一酪酸を抽出除去し、水層を濃縮乾固し、デ
シケータで乾燥する。これをシリカゲル力ラムクロマト
グラフイにかけ、アセトンで展開し、得られた物質をイ
ンププロピルェーテルで結晶化し、T&−AMPを得る
。次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例 1
c−AMP・トリェチルアミン塩4.30夕(0.01
0モル)をピリジン60Mに溶解、無水n−酪酸15.
82夕(0.10モル)を加え、60qo、20時間加
熱蝿拝する(生成比T母−AMP:D&−AMP=3:
7)。
0モル)をピリジン60Mに溶解、無水n−酪酸15.
82夕(0.10モル)を加え、60qo、20時間加
熱蝿拝する(生成比T母−AMP:D&−AMP=3:
7)。
Claims (1)
- 1 三級アミン溶媒中、アデノシン−3′・5′−環状
燐酸・アミン塩を無水n−酪酸と反応せしめ、次いで反
応液をpH5〜9において20乃至70℃で2時間乃至
70時間処理して副生したN^6・N^6・2′−0−
トリブチリルアデノシン−3′・5′−環状燐酸を加水
分解することを特徴とするN^6・2′−O−ジブチリ
ルアデノシン−3′・5′−環状燐酸の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50038827A JPS6024118B2 (ja) | 1975-03-31 | 1975-03-31 | アデノシン燐酸誘導体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50038827A JPS6024118B2 (ja) | 1975-03-31 | 1975-03-31 | アデノシン燐酸誘導体の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51113896A JPS51113896A (en) | 1976-10-07 |
JPS6024118B2 true JPS6024118B2 (ja) | 1985-06-11 |
Family
ID=12536057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50038827A Expired JPS6024118B2 (ja) | 1975-03-31 | 1975-03-31 | アデノシン燐酸誘導体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6024118B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0662434U (ja) * | 1991-10-30 | 1994-09-02 | 京三電子株式会社 | マットスイッチ |
CN100457770C (zh) * | 2006-12-06 | 2009-02-04 | 杭州美亚药业有限公司 | 二丁酰环磷腺苷钙的精制方法 |
CN104478979A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-04-01 | 上海第一生化药业有限公司 | 一种无结晶水二丁酰环磷腺苷钙晶型及其制备方法和应用 |
CN106336439B (zh) * | 2016-08-24 | 2018-11-06 | 南京工业大学 | 一种二丁酰环磷酸腺苷钙的制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49126694A (ja) * | 1973-04-11 | 1974-12-04 | ||
JPS49126695A (ja) * | 1973-04-11 | 1974-12-04 |
-
1975
- 1975-03-31 JP JP50038827A patent/JPS6024118B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49126694A (ja) * | 1973-04-11 | 1974-12-04 | ||
JPS49126695A (ja) * | 1973-04-11 | 1974-12-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51113896A (en) | 1976-10-07 |
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