JPS60239480A - 着色の少ないジフエニレンオキシドの製造方法 - Google Patents

着色の少ないジフエニレンオキシドの製造方法

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JPS60239480A
JPS60239480A JP9558984A JP9558984A JPS60239480A JP S60239480 A JPS60239480 A JP S60239480A JP 9558984 A JP9558984 A JP 9558984A JP 9558984 A JP9558984 A JP 9558984A JP S60239480 A JPS60239480 A JP S60239480A
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JP
Japan
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diphenylene oxide
solvent
oxide
diphenylene
crude
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Pending
Application number
JP9558984A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Shiotani
塩谷 勝彦
Masaharu Inoue
井上 政春
Katsuhiko Sakura
佐倉 克彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の化学工業用原料あるいは防虫剤等とし
て有用な着色の少ないジフェニレンオキシドの製造方法
に関する。
〔従来の技術〕
ジフェニレンオキシドは、ジベンゾフランとも称される
ことがあるが、このものは沸点283℃、融点83℃の
白色結晶で、コールタール中に含有されていることが知
られている。
コールタールは、一般に、先ず蒸溜により軽油、カルポ
ル油、ナフタレン油、洗浄油、アントラセン油等のター
ル油とピッチとに分離され、そして、これら各溜升は必
要に応じて蒸溜、晶析、抽出等の手段により処理され、
有用な各種の製品として利用されている。
上記ジフェニレンオキシドは、ナフタレン油からピッチ
までの溜升に含有されているが、洗浄油に約15〜30
重量%、アントラセン油に約1〜30重量%含まれてお
り、ジフェニレンオキシド製造用原料としてはこれらの
留分が適当である。
また、これらの溜升の沸点範囲は220〜300℃であ
るので、この範囲のタール油留分がジフェニレンオキシ
ド製造の原料として適当である。
これらの留分を精留すると、比較的容易にジフェニレン
オキシド含有量50重量%以上の留分に濃縮することが
できる。しかし、これらの留分には、ジフェニレンオキ
シドと沸点が接近したアセナフテン、フルオレン、その
他多数の成分が同時に多量に含まれており、蒸溜法のみ
で高純度のジフェニレンオキシドを製造するのは非常に
困難である。
これを解決した方法として、特開昭57’−50984
号公報には蒸溜により濃縮されたジフェニレンオキシド
留分を融液状態で連続晶析してジフェニレンオキシドの
純度を高める方法が記載されている。すなわち、この方
法は、蒸溜により濃縮されたジフェニレンオキシド留分
を連続晶析装置に導入し、例えば竪型の晶析装置を使用
した場合には塔頂から母液を取り出すと共に塔底から結
晶の融液を取り出すことにより、効率よくジフェニレン
オキシドを得る方法である。
このような方法によって得られたジフェニレンオキシド
は比較的高純度であって、多くの化学1業用原料として
は十分な品質を有するものであるが、これをそのまま若
しくは他の成分と混合して製品とする場合には着色する
ことがあり、外観が損ねられてその商品価値が低下する
ことがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、着色の少ないジフェニレンオキシドを製造す
ること又は経時的に着色する度合の少ないジフェニレン
オキシドを製造する方法を提供することにあり、さらに
、本発明は高純度のジフェニレンオキシドを製造するた
めの方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
従って、本発明は、ジフェニレンオキシドを含むコール
タール留分の融液を晶析することにより得られた含有率
90重量%以上、好ましくは95重量%以上の粗製ジフ
ェニレンオキシドを蒸溜−再結晶又は活性白土処理−再
結晶の手段により着色の少ないジフェニレンオキシドを
製造する方法である。
本発明で使用する原料は、コールタールを蒸溜して得ら
れるジフェニレンオキシド含有留分てあり、通常220
〜300℃の留分である。この留分については必要に応
じて精密蒸溜し、そのジフェニレンオキシドを濃縮する
。好゛ましくは、ジフェニレンオキシド含有量30重量
%以上、ジフェニレンオキシド/アセナフテンのモル比
1.3以上、フルオレン/ジフェニレンオキシドのモル
比0.05以下となるように蒸溜して濃縮する。
このようなジフェニレンオキシド含有コールタール留分
は、その融液を晶析することにより含有率90重最%以
上、好ましくは95重量%以上の粗製ジフェニレンオキ
シドとする。原料としてのジフェニレンオキシド含有コ
ールタール留分のジフェニレンオキシド含有率が90重
量%より低いと、次の再結晶時における溶剤使用量が多
くなり、また、ジフェニレンオキシドの回収率が低下し
て好ましくない。
上記晶析方法としては、融液を除々に冷却して結晶を析
出させる方法を採用することができ、バッチ式あるいは
連続式等公知の方法を採用づることができる。連続晶析
法によれば効率良く高純度の粗製ジフェニレンオキシド
を得ることができる。
また、好適な連続晶析装置としては特公昭55−185
21号公報に記載されたような向流連続晶析装置を挙げ
ることができる。
第1番目の発明においては、含有率90重量%以上にさ
れた粗製ジフェニレンオキシドを蒸溜し、少なくともそ
の高沸点溜升、好ましくは上記高沸点溜升と低沸点溜升
の両者を分離除去した後、溶剤を使用して再結晶する。
第1番目の発明における蒸溜条件は、粗製ジフェニレン
オキシド中の不純物の量及び要求される精製ジフェニレ
ンオキシドの品質によって異なるが、蒸溜によって低沸
点溜升をできるだけ除去しておくと、次の工程の再結晶
操作が容易になるほか、着色性も低くなり、高純度のジ
フェニレンオキシドを得ることができる。この低沸点溜
升の指標としては、不純物としてアセナフテンを1.0
重量%以上含む原料を使用する場合にはこの蒸溜で低沸
点溜升を除去することにより、アセナフテン含有率1.
0%未満にすることが望ましい。
また、高沸点溜升の指標としては釜残に原料の2〜20
重量%、好ましくは3〜6重量%前後を残す。釜残に原
料の20重■%以上を残すとジフェニレンオキシドの回
収率が低下し、また、2重量%以下にすると着色成分が
製品ジフェニレンオキシド中に残留して好ましくない。
この高沸点溜升は、通常ピッチ等であってジフェニレン
オキシドと沸点差が大きく、分離は容易である。
第1番目の発明にお(プる再結晶は、溶剤を使用して行
う。この目的で使用する再結晶溶剤としては、n−ペン
タン、n−ヘキサン等の炭素数5〜10のパラフィン系
炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の
炭素数5〜10のナフテン系膨化水素及びメタノール、
エタノーメ、プロパツール等の炭素数1〜4のアルコー
ル類からなる一群の溶剤から選択された1種又は2種以
上の溶剤が好ましい。これらの溶剤のうち、特にメタノ
ール及びエタノール等のアルコール類は着色に関して良
い結果を与える。溶剤の使用量については、着色の点で
は多い方が良い結果を与えるが、回収率が低下するので
、通常1〜6倍量、好ましくは2〜4倍量程度使用する
のがよい。この再結晶は、通常の方法、すなわち、加温
溶解−冷却晶析の方法で行うことができる。
また、第2番目の発明においては、上記含有率90重量
%以上の粗製ジフェニレンオキシドを溶剤に溶解して活
性白土と接触させた後、溶剤から晶析させる。
この第2番目の発明において使用される溶剤は、上記第
1番目の発明の場合と同じであり、また、好ましい溶剤
についても同様である。
また、粗製ジフェニレンオキシドを上記溶剤に加熱溶解
させた後活性白土と接触させるが、その方法としては、
活性白土の充填塔に粗製ジフェニレンオキシドの溶剤溶
液を流通させて接触させるようにしてもよいし、また、
溶液中に活性白土を投入して撹拌することにより接触さ
せてもよい。
なお、本発明におで、活性白土は酸性白土を含むもので
ある。この接触V#間については0.5〜10分程度で
よい。また、接触温度はジフェニレンオキシドが析出し
ない温度に保つ。
活性白土と接触させた後、冷却して精製ジフェニレンオ
キシドを析出させる。
第1番目あるいは第2番目の発明において、再結晶して
得られた精製ジフェニレンオキシドは通常の方法で固液
分離され、次いで乾燥されて製品となる。
〔実施例〕
実施例1 沸点220〜300℃のコールタール溜升を精密蒸溜塔
に装入し、アセナフテン19,0重量%、ジフェニレン
オキシド56.5重M%、フルオレン1.3重量%及び
その他の成分残余からなる成分を得た。この溜升を竪型
連続晶析装置に装入し、第1表に示す成分組成の粗製ジ
フェニレンオキシドを得た。
第1表 この粗製ジフェニレンオキシドを精製蒸溜して第2表に
示す各溜升を得、次いでシクロヘキサンを使用して再結
晶を行い、精製ジフェニレンオキシドを得た。この時の
蒸溜条件は、充填塔式高温精密分溜装置を用いて圧力1
100a+Hg、還流比20で行い、また、再結晶は、
80℃に加温溶解後15〜20℃まで冷却し、次いで遠
心濾過することにより行った。さらに、100Wの高圧
水銀灯で8時間照射し、精製ナフタレンと比較して着色
の程度を判定した。
結果を第2表に示す。
実施例2 上記実施例1の溜出範囲49.2〜65.7重量%の溜
升を使用し、再結晶時の溶剤使用量を変えて実施例1と
同様に行った。
結果を第3表に示す。
実施例3 上記実施例1の粗製ジフェニレンオキシドをを単蒸溜し
て0〜96重量%の溜升を得た。この溜1 分について
、再結晶時の溶剤の種類を変えて実施例1と同様に行っ
た。
結果を第4表に示す。
実施例4 上記実施例1の粗製ジフェニレンオキシドをシクロヘキ
サンに溶解させ、この溶液を潟痕60℃、S■45〜9
0W/W−hrの早さで活性白土充填塔を通過させ、次
いで15℃に冷却して析出してきた結晶を分離し、精製
ジフェニレンオキシドを得た。
結果を第5表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によれば、着色が少ないジフェニレン
オキシドを効率良く得ることができるほか、紫外線照射
による着色も少なく、経時的に着色することも少ないジ
フェニレンオキシドを得ることができる。従っ工、この
ようなジフェニレンオキシドは、そのままの形であるい
は他のものと混合した形で使用される製品に対してその
商品価値を低下させることがないという優れた効果を奏
する。
特許出願人 新日鐵化学株式会社 代理人 弁理士 成 瀬 勝 夫 代理人 弁理士 中 村 智 廣 手続ネ甫正r日(自発) 昭和59年 6n1日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第095589号 2、発明の名称 着色の少ないジフェニレン第4−シトの製造方法3、補
正をする者 事件との関係 特許出願人 住所(居所) 東京都中央区銀座五丁目13番16号氏
名(名称) (664)新日鐵化学株式会社4、代理人
 〒104 電話03 (543)1675住所 東京
都中央区銀座7丁目14Wi2号、荏原ビル3階6、補
正にJ:り増加する発明の数 17、補正の対象 ■願書の「特許法第38条ただし古の規定による特許出
願−1の表示の欄 ■願書の「特許請求の範囲に記載された発明の数、1の
欄宇市正のr/9容 (1)願書に「特許法第38条ただし占の規定による特
r[出願」との記載を加入する。
(2)願書の「発明の名称」の欄と「発明者」の欄どの
間に「特許請求の範囲に記載された発明の数 2」を加
入する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジフェニレンオキシドを含むコールタール溜升の
    融液を晶析することにより得られた含有率90重量%以
    上の粗製ジフェニレンオキシドを、蒸溜して少な3くと
    もその高沸点分を除去した後、溶剤を使用して再結晶す
    ることを特徴とする着色の少ないジフェニレンオキシド
    の製造方法。
  2. (2)再結晶溶剤が炭素数5〜10のパラフィン系炭化
    水素、炭素数5〜10のナフテン系炭化水素及び炭素数
    1〜4のアルコール類からなる一群の溶剤から選択され
    た1種又は2種以上の溶剤である特許請求の範囲第1項
    記載の着色の少ないジフエ・ニレンオキシドの製造方法
  3. (3)ジフェニレンオキシドを含むコールタール溜升の
    融液を晶析することにより得られた含有率90重量%以
    上の粗製ジフェニレンオキシドを、溶剤に溶解して活性
    白土と接触させた後、溶剤から晶析させることを特徴と
    する着色の少ないジフェニレンオキ、シトの製造方法。
  4. (4)再結晶溶剤が炭素数5〜10のパラフィン系炭化
    水素、炭素数5〜10のナフテン系炭化水素及び炭素数
    1〜4のアルコール類からなる一群の溶剤から選択され
    た1種又は2種以上の溶剤である特許請求の範囲第3項
    記載の着色の少ないジフェニレンオキシドの製造方法。
JP9558984A 1984-05-15 1984-05-15 着色の少ないジフエニレンオキシドの製造方法 Pending JPS60239480A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750986A (en) * 1980-09-12 1982-03-25 Nippon Steel Chem Co Ltd Preparation of dibenzofuran
JPS5750984A (en) * 1980-09-12 1982-03-25 Nippon Steel Chem Co Ltd Preparation of dibenzofuran

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750986A (en) * 1980-09-12 1982-03-25 Nippon Steel Chem Co Ltd Preparation of dibenzofuran
JPS5750984A (en) * 1980-09-12 1982-03-25 Nippon Steel Chem Co Ltd Preparation of dibenzofuran

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