JPS6023605Y2 - 調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、輻射熱主体のヒータを着脱式として、ヒータ
の清掃や交換を容易とした調理器に関するものである。

肉や野菜を焼く調理器は、従来、ガスを使用したものが
主体であり、水受皿を上方から入れ替えるのに邪魔にな
らないようにするため及びガスバーナのガス噴出孔に肉
や野菜から落ちる油や水が入らないようにするために、
ガスバーナは焼台の下方両側部に配置していた。

本考案は、熱源として電気ヒータ等の輻射熱を主体とし
たものを使用し、被調理物の真下にヒータを配設して火
力を補った調理器に関するものであり、その除虫ずるヒ
ータの清掃の困難さ及びヒータの下部に配置される水受
皿の着脱の問題を解決したものである。

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説明すれば
、調理器は、第１図に示すように箱状フレームＡ１ヒー
タカートリッジＢ及び水受皿Ｃより構成され、フレーム
Ａの前方にはヒータカートリッジＢを着脱するための開
口１が設けられ、内部には同じくヒータカートリッジＢ
を受けるための受板２が取り付けられている。

また開口１付近には電気端子台３が設けられ、電源コー
ド４の端末が給電端子５に接続されている。

図中６は電源スィッチである。

ヒータカートリッジＢには電気ヒータ１１が配設され、
全体は前方の把手１２を持って着脱できるように構成さ
れている。

各電気ヒータ１１はカートリッジＢの枠内において結線
され、その端末は第２図に示すように受電端子１３に接
続されている。

水受皿Ｃは、フレームＡの上部に装着できるよう蓋体２
１が上部に連設されており、また水受皿Ｃの上部前後壁
面にはヒータカートリッジＢを挿、人できるよう開口部
２２が設けられている。

従って、本考案では、フレームＡに上方より水受皿Ｃを
被せた後、ヒータカートリッジＢを前方より挿入すれば
組み立てることができ、電気ヒータ１１へは給電端子５
と受電端子１３とが接続することにより通電されること
になる。

電気ヒータ１１は、第２図及び第３図に示すように水受
皿Ｃの上部開口上に置かれる焼台２３の上の被調理物を
至近距離から加熱することになり、輻射熱にて調理が行
なわれる。

ガスの火力に対して電気ヒータの熱量は小さい（使用で
きる電力容量が制限されているから）が、このような配
置にすることによって缶等支障なく被調理物を焼くこと
ができる。

電気ヒータ１１は被調理物から落ちる油や水によって汚
れるが、清掃は、ヒータカートリッジＢを引き抜くこと
によりカートリッジＢと分離されるので容易に行なうこ
とができる。

また故障時等においてもヒータカートリッジＢを正常晶
と交換して装着することにより容易に行なうことができ
る。

水受皿Ｃを外す場合は、ヒータカートリッジＢを引き抜
けば支障なく外すことができ、清掃や水の入れ替えも容
易である。

このとき、ヒータカートリッジＢは水受皿Ｃの開口部２
２．２２を貫通して装着されているため、ヒータカート
リッジＢが装着されたまま水受皿Ｃを外そうとしても外
れず、従って、誤ってヒータが通電状態にあるまま水受
皿Ｃを取り外そうとした場合に想定される感電等の危険
を防止することができる。

なお、この実施例では電源コードをフレームＡの方に配
設したが、直接又はソケットを介してヒータカートリッ
ジＢに接続してもよい。

この実施例では、被調理物から発生する煙を排気する装
置を付設しており、簡単に説明すれば、水受皿Ｃの両側
壁上部に煙吸引孔２４を設け、フレームＡの底部に排出
管７を連設し、これにオイルフィルタ８、排風機９を接
続したものであり、被調理物から発生する煙は煙吸引孔
２４から吸引され、水受皿ＣとフレームＡとの空間を介
し、排出管７、オイルフィルタ８を通って排風機９によ
り外部に排気されることになり、室内への煙の立ち上が
りを防止することができる。

上述したように、本考案によれば、従来構造上困難とさ
れていた調理器への電気ヒータ等の輻射熱源の使用を可
能とし、ヒータ及び水受皿の着脱を容易にして清掃や入
れ替えが簡単に、且つ安全に行なえるなどの効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を分離して示す斜視図、第２図
は組立状態の縦断側面図、第３図は第２図のＩ−Ｉ線に
おける断面図である。 Ａ・・・・・・箱状フレーム、１・・・・・・開口、Ｂ
・・・・・・ヒータカートリッジ、１１・・・・・・電
気ヒータ、Ｃ・・・・・・水受皿、２１・・・・・・蓋
体、２２・・・・・・開口部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部が開口し、前方に開口１を有する箱状フレームＡと
   、 この箱状フレームＡの上部の開口から装着され、上部が
   開口し周囲に箱状フレームＡの開口を覆う蓋体２１を有
   し、且つ前後壁面上部に開口部２２を設けた水受皿Ｃと
   、 この水受皿Ｃを前記箱状フレームＡに装着した状態で同
   箱状フレームＡの前方の開口１から着脱自在に装着され
   、且つ前記水受皿Ｃの開口部２２を貫通して前記水受皿
   Ｃの上部開口に臨む輻射熱主体の電気ヒータ１１を有す
   るヒータカートリッジＢと を備えたことを特徴とする調理器。