JPS6023420Y2 - 戸車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は戸車の改良に関腰更に詳しくは、ケースに設け
た挿入凹部の底面を係止部を設けて傾斜させ、更に前記
挿入凹部内に戸車の軸受体を嵌め、更に、ケース底面の
傾斜面との間に傾斜面と水平面を有した調整板を移動可
能に介装し、戸車の高さを自由に調整できるように改良
したものである。

従来一般の戸車のおいて、高さの調整が可能な戸車は調
整ねじを設けで、この調整ねじを囲わすことにより調整
するものが存在する。

この場合は蝶ねじとしたりドライバーによって回わして
いるため左右が一定にするには時間を要し、面倒で不便
であった。

本考案は前記の欠点に鑑み、この問題に対処したもので
、簡単な操作で調整でき、作業の能率化を計ることを目
的としたものである。

以下本考案に係る戸車の一実施例を添付図面に基いて具
体的に説明する。

１は合成樹脂材からなるケースで、このケース１は軸受
体２を嵌め込む挿入凹部３を設け、またこの開口側の両
端は外方向に張出した鍔片４，４を設けである。

またケース１の挿入凹部３には内壁に、前記軸受体２を
案内する間隔をおいて縦方向の二条の突条５，５を対向
して設け、この突条５，５に沿って挿入凹部３の開口端
から軸受体２を挿込である。

ケース挿入凹部３内の底板６は内面を傾斜させ、この傾
斜面７には一定ピッチで波状係止部７″を成形しである
。

更に挿入凹部３内の前記軸受体２とケース１の底板６の
間には、前記傾斜面７と同一角度の傾斜面８で、しかも
係止部７′と対向して設けた係合部８′を設けた調整板
９を介装する。

調整板９はし状に成形され、この両側端面を前記傾斜面
８にして、更に凹溝９′溝には間隔をおいて複数の貫通
孔又は凹入等の引掛部１０を設け、この貫通孔又は凹入
等の引掛孔１０にドライバー或は釘等適宜の操作杆を挿
込んで梃子原理でこじれば戸体の荷重を受けても調整板
９を移動して戸車の高さを調整できる。

即ち、調整板９を移動させる時には戸体を浮せ気味にし
て引掛部１０に操作杆を嵌めて調整板９の端部をケース
１に設けた長孔１１を通して梃子作用で引出して調整す
る。

また係止した時には戸体の自重で係止部と保合部を噛合
せて係止する。

調整板９はケース１の一端面に穿った前記長孔１１を通
して操作し易いように外側に突出させる。

前記軸受体２は戸車１２を軸１３により軸支して、戸車
１２の高さの調整は調整板９を介して軸受体２を上下動
で行なわれる。

本考案は前記で明らかなようにケース１の挿入凹部の挿
込まれた戸車１２を軸支した軸受体２を有し、通常は戸
体の自重で係止部７′と係合部は係合し、戸車１２の高
さを調整するには調整板９を底板６を傾斜面７に沿って
適宜手段で移動して底板の傾斜面７により調整板９を介
して軸受体２を上下動して調整するものであり、また対
向する傾斜面７及び８には夫々係止部７′と係合部８′
を設けて調整板９の移動位置で戸体の自重によって係止
するため設定は確実であり、しかも操作もドライバー釘
等の操作杆があれば簡単に調整板９は移動でき、また操
作杆がない場合でも戸自体を浮かせ気味で支え、調整板
９を引出すだけで調整でき便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る戸車の一実施例を示すもので、第１
図は縦断正面図、第２図は第１図の下面図、第３図は調
整板の斜視図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・軸受体、３・・
・・・・挿入凹部、４・・・・・・鍔片、５・・・・・
・突板、６・・・・・・底部、７゜訃・・・・・傾斜面
、７’、 ８’・・・・・・係止部、９・・・・・・調
整板、９′・・・・・・凹溝、１０・・・・・・貫通孔
又は凹入部、１１・・・・・・長孔、１２・・・・・・
戸車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 戸車を軸支した断面口状の軸受体と、この軸受体の嵌ま
   る挿入凹部及び挿入凹部の底面は凹凸状の係止部を設け
   て傾斜面としてなるケースと、底面の傾斜面と対応して
   傾斜させ、この傾斜部に前記係止部と係合して係止する
   保合部を設け、かつ前記軸受体と接する水平面を設けた
   調整板から戒り、この調整板を、ケース挿入凹部内に嵌
   めた軸受体とケース底面傾斜面との間に傾斜部を対向さ
   せて調整板を介在させた戸車。