JPS5910314Y2 - 高さ調節出来る戸車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高さ調節できる戸車の改良に係りその目的は極
めて簡単な構造にして組立の容易なかつ高さ調節も容易
に且確実にできる戸車を提供するものである。

以下本考案の望ましい一実施例について図面により説明
する。

１は金属製の下方を開口した略−状に形戊された中枠で
その一端には車輪２が取付けられている。

３は車輪２の一方向にずららせて中枠の側面１’，１’
に設けた係止軸の係止孔、４は中枠の水平面、図面では
上面において、かつ前記係止孔より外方において設けら
れた螺孔６に螺着されたネジボルトで、ボルト頭部５は
下方に位置して上下に移動できるように螺着されている
。

７は略−状の外枠で下面には前記車輪が高さ方向に出入
する開口８が形威されておりかつ側面７’，７’には前
記係止孔３と合致する係止孔９が形戊されている。

さらに前記下面には長手方向に長溝１０が形或されてい
る。

１１は取付片である。第４図は上記せる中枠を外枠に内
挿せしめて前記係止孔３，９に係止軸１２を介して両者
を取付けた状態の要部断面図を示し、該係止軸を支点と
して中枠および戸車２は第２図、第３図に示すように上
下に移動する。

しかして戸車の高さを一定に保つために前記ネジボルト
４をそのボルト頭５が長溝部に接地するように適宜螺回
して高さ調節を行う。

また長溝１０はボルト頭５が長手方向に移動しても常に
長溝部を介して下方からドライバーなどによってボルト
の高さを一定に維持できるために所定の長さを有してい
る。

以上説明したように本考案の戸車は車輪を備える中枠と
該中枠を内挿している外枠とを有し、該中枠は車輪の一
方向において係止軸を介して上下に移動できるように外
枠に係止されており、かつ該係止軸より外方においては
中枠にネジボルトを上下方向に移動できるように螺着せ
しめ、そのボルト頭が外枠の長溝部に接地することによ
って車輪の高さか゛一定に保たれる。

すなわち戸車を雨戸に取付けた場合車輪は荷重によって
上向きの力（Ａ方向）を受けネジボルトは逆に下向きの
力（Ｂ方向）を受ける（第３図示）上記実施例の他の本
考案はその技術思想を逸脱しない範囲において設計変更
はできる。

本考案は上記構或を有することにより、戸車の外枠と内
枠を組立てた際一対の側面同志か１接状態のようになり
、外枠には下面を、内枠には上面をそれぞれ有している
ので全体としては第４図示の如く箱状に組立てられるこ
ととなり、強度的に安定し、かつ製造、組立も簡単な構
造のために容易であり、かつ又内枠ならびにネジボルト
の頭部は外枠の下方に露出することもなく、加えて高さ
調節は長溝を介してネジボルトの頭部にドライバー等を
当てがって容易にできる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案戸車の実施例を示し、第１図は戸車の分解
斜視図、第２図、第３図は高さ調節の状態を示す側面図
、第４図は第２図Ｘ−Ｘ線の要部断面図で゛ある。 １・・・・・・中枠、２・・・・・・車輪、３・・・・
・・係止孔、４・・・・・・ネジボルト、５・・・・・
・ボルト頭、６・・・・・・螺孔、７・・・・・・外枠
、８・・・・・・開口、９・・・・・・係止孔、１０・
・・・・・長溝、１１・・・・・・取付片、１２・・・
・・・係止軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外枠と内枠と車輪とを備える戸車において、該外枠は上
   面を開口して一対の側面と下面とを有して略−状とし、
   下面に車輪が露出する開口部とその一方に長手方向の長
   溝を設け、かつこの外枠には下面を開口して上面と一対
   の側面を有する略■状の中枠が内挿せられ、該中枠は該
   中枠に取付けられる車輪の位置より一方にずらした位置
   において係止軸を支点として上下に移動できるように外
   枠に係止され、かつ該中枠には前記係止軸よりさらに外
   方に位置して上下に移動可能にネジボルトが螺着され、
   該ボルトの頭部が前記係止軸を支点として中枠を上下に
   移動した際、外枠の下面に設けた長手方向の長溝に接地
   するようにボルト長さを調節して車輪の高さを所定に保
   つことを特徴とする高さ調節できる戸車。