JPS6023389Y2 - 出入口装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は出入口を形成する開口部の一側床面を改良す
ることを目的とした出入口装置に関するものである。

従来、玄関、浴室等の出入口の床面ば泥や水で汚れるの
が通常であり、見苦しい欠点があった。

一般には浴室や玄関の入口床面に足拭きマット、ブラシ
等を敷設している。

前記入口床面にすのこを設置する場合もあったが、設置
の為の工事を出入口建具の工事とは別に行なう必要があ
るのみならず、排水構造等もその都度工夫しなければな
らなかった。

然るにこの考案は、出入口を形成する方形枠の下枠−側
にすのこ装着用の枠を設けて、このすのこ装着用枠の内
側上部にすのこを嵌装して出入口装置を構成したので、
出入口の工事と同時にすのこ設置の為の工事も可能で、
工事を容易にすると共に、排水機能も特別な工夫を要す
ることなく保有させ得るなど、前記の問題点を是正した
のである。

即ちこの考案を浴室１の出入口に実施した例について説
明すれば、浴室１の開口部に設置して扉２を装着する方
形枠３の下枠３ａを、図示のように脱衣室側に張り出す
突出部４を有する形状とし、該突出部４の下部には段部
５を形成すると共に、前記下枠３ａの突出部４の両端部
へ、方形枠３と直角に側枠材６，６を固着し、側枠材６
，６の先端部へ、前記下枠３ａと平行に端枠材７を固着
して方形の、すのこ装着用枠８を構威し、前記側枠材６
，６の内側面中央部に形成した突条９゜９を介してすの
こ装着用枠８の上部にすのこ１０を着脱自在に嵌装した
ものである。

前記側枠材６．６の内側面下部および端枠材７の内側面
下部には夫々、前記突出部４に形成した段部５と対応さ
せてはＳ゛同一高さに段部１１，１２が形成してあり、
底板３１の周縁部がシール材１３を挟んで段部５，１１
．１２に固着されている。

図中１４．１５は下枠３ａの垂直壁に穿設した排水孔で
、この実施例では底板３１上に溜まった水が浴室１側へ
排水できるようになっている。

前記すのこ１０は桟材１６，１６を所定の間隔で並列し
、両端部に支持材１７．１７を固着して構成したもので
、支持材１７と前記突条９が掛止するようになっている
。

又、前記側枠材６および端枠材７の上端縁外側にはフィ
ン１８が直角に連設してあり、設置に当ってはフィン１
８を床材１９の上側に重ねて木ネジ２０で固定する。

上記の出入口装置を設置するには、先ず方形枠３を組立
てた後、これにすのこ装着用枠８を組立て両者を一体化
させたものを躯体に取付け、然る後、底板３１およびす
のこ１０を順次取付ければ良い。

尚、上記実施例では下枠３ａに突出部４を一体的に設け
たが、両者を別体とし、組立時に両者を一体化させるよ
うにしても良い。

然して浴室１より出る際に身体より落ちる水はすのこ１
０の桟材１６，１６の間隙より底板３１上へ回収して、
排水孔１４．１５を通して浴室１側へ放水させることが
できる。

尚浴室１側からの湯気がすのこ１０側へ出るのを防ぐ為
に、排水口１４．１５へスポンジなどを嵌着することも
できる。

すのこ１０は着脱自在になっており、これを外して、す
のこ装着用枠８内、特に底板３１上の清掃も随時行なう
ことができる。

第５図はこの考案を玄関の出入口に実施したもので、玄
関扉２１が装着された方形枠２２の下枠２２ａの室外側
に前記実施例と同様に、すのこ装置用枠２３を設け、該
枠２３の上部にすのこ２４を嵌装しである。

この場合、すのこ装着用枠２３は例えば玄関前の踏段２
５内に埋込むようにして設置され、排水は底板より、雨
水の排水管等へ導くようにすると良い。

次にすのこ１０を構成している桟材１６は図示したよう
な面の押出型材を使用する他、第６図乃至第９図に示し
たように、上面に凹入溝２６を形成して、該凹入溝２６
へゴム、プラスチック等による緩衝材２７、人工芝によ
る泥落材２８、フェルト、カーペット等による吸水材２
９を装着したり、すのこ１０上へ一枚のマットによる断
熱材３０を載置して、断熱、緩衝、水切り、吸水、泥落
し、滑止め等の機能を発揮させることもできる。

即ちこの考案によれば、扉を装着する方形枠にすのこ装
着用枠を一体的に設けて、該すのこ装着用枠の内側上部
にすのこを嵌装したので、出入口部の建込みと同時にす
のこ設置の工事も完了し、特別な工夫をすることなく、
排水機能を保有させ得る効果がある。

又この出入口装置によれば、出入口における床面を常時
きれいな状態にできる効果がある。

すのこ装着用枠の下部へ底板を取付け、かつ方形枠の下
枠側へ排水路を形成したので、すのこ下部に落下した水
の回収が容易であり、特別の配管を設けることなく回収
した水を放水できる効果がある。

更に嵌装したすのこを着脱自在としたので、すのこ装着
用枠内の清掃を随時行なえるようになり、清潔を保つこ
とができる。

そして前記底板はすのこ装置内枠を構成した下枠、側枠
材および端枠材夫々の内側同一高さに形成した段部を介
して張設すると共に、すのこは前記側枠材の内側上部に
形成した突条を介して着脱自在に嵌装した構造であるの
で、全体の組立が容易にできると共に、各部材の一体性
も良く堅牢な装置にできる効果がある。

又すのこを構成している桟材の上面に断熱材、緩衝材、
水切り材、吸水材、泥落し材又は滑り止め材等の補助部
材を取付ければ、すのことしての機能を向上させたり、
使い勝手を良くできるなどの効果が生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部斜視図、第２図は同じ
く一部縦断側面図、第３図は同じく一部横断平面図、第
４図は同じく一部縦断正面図、第５図はこの考案の他の
実施例の一部斜視図、第６図乃至第８図は夫々すのこを
構成する桟材の断面図、第９図はすのこの上部に断熱材
を載置した状態を示す断面図である。 １・・・・・・浴室、２・・・・・・扉、３，２２・・
・・・・方形枠、３ａ、２２ａ・・・・・・下枠、４・
・・・・・突出部、５・・・・・・段部、６・・・・・
・側枠材、７・・・・・・端枠材、８，２３・・・・・
・すのこ装着用枠、９・・・・・・突条、１０．２４・
・・・・・すのこ、１１，１２・・・・・・段部、１３
・・・・・・シール材、１４．１５・・・・・・排水孔
、１６・・・・・・桟材、１７・・・・・・支持材、１
８・・・・・・フィン、１９・・・・・・床材、２０・
・・・・・木ネジ、２１・・・・・・玄関扉、２５・・
・・・・踏段、２６・・・・・・凹入溝、２７・・・・
・・緩衝材、２８・・・・・・泥落材、２９・・・・・
・吸水材、３０・・・・・・断熱材、３１・・・・・・
底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 出入口を形成する方形枠の下枠−側両端に側枠材を固着
   し、該側枠材の先端間に端枠材を固着して方形のすのこ
   装着用枠が構威してあり、前記下枠、側枠材および端枠
   材夫々の内側同一高さに形成した段部を介してすのこ装
   着用枠内下部に底板が張設してあり、前記側枠材の内側
   上部に形成した突条を介してすのこ装着用枠内上部に、
   すのこが着脱自在に嵌装しであると共に、前記すのこ装
   着枠の一側には外側に連通ずる排水孔が穿設しであるこ
   とを特徴とした出入口装置。