JPS60233414A - 触媒燃焼器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は触媒を担持させた酸化触媒体上において５００
℃以下で無炎燃焼させる家庭用の触媒燃焼器の点火機構
に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の触媒燃焼器の酸化触媒体に着火させる機構の例を
第１図〜第５図に示す。

第１図の場合は酸化触媒体１の外側下部にブンゼンバー
ナ２を設け、そのブンゼンバーナ２の炎により酸化触媒
体１を加熱し、所定の温度に達した後、触媒燃焼に移行
していた。また第２図、第３図の様に酸化触媒体１の前
面に種火３あるいは点火電極４を設け、最初は酸化触媒
体１の前面において炎を形成し、後に自動的に触媒燃焼
に変わる様な機構となっていた。上記の諸例の場合、酸
化触媒体１が十分にかつ均一に予熱される前に燃料ガス
が酸化触媒体１を通過し、そのため燃料ガスの洩れは相
当に大きく、特にメタンなど燃焼しにくいガスは数分に
わたって数十％の洩れがある。

さらに酸化触媒体１の前面にこれら点火用の装置がむき
出しになっており、デザイン的にも優れていなかった。

酸化触媒体１を加熱する手段に電気ヒータを用いる場合
はその漏電に対する安舎性を考えると、シー　スヒータ
５（第４図）、あるいはリボンヒータ６（第５図）を使
用した場合が多く、そのため製品化のためのコストが高
くなり、またヒータを緻密に張りめぐらすことができず
、熱伝導性の悪い酸化触媒体１をむらなく均一に加熱す
ることができなかった。

発明の目的 本発明は上記問題点を解消するもので、電気ヒータを用
いていながら、コスト高にもならず、また酸化触媒体を
均一に予熱できる様にすることを目的とする。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の触媒燃焼器は酸化触
媒体裏面に予熱ヒータを設置したもので、この予熱ヒー
タは四角枠の対辺に取付けた小片板状の碑石間に電気抵
抗線あるいは電気抵抗帯を張り渡したものである。

この構成により、予熱ヒータは酸化触媒体を均一にかつ
迅速に加熱することができ、またコストも安価なものと
することができ、しかも裏面から送られる燃料ガスの流
路として抵抗にもならず、またヒータによる燃料ガスの
バラツキもほとんどない。

実施例の説明 以下本発明の実施例を第６図、第７図により説明する。

なお各図面において示された同一の構成部材については
同一の番号を付す。第６図は本発明の触媒燃焼器に用い
られている予熱ヒータ７の正面図である。第７図におい
て細長いステンレス製の細板からなる横枠板８及び縦枠
板９を長方形になる様に組み、横枠板８には定間隔を開
けてビス穴を設け、フック状になった小片板状碑石１０
を取付けておる。また四角枠の各コーナは枠の歪みを防
ぐためコーナ止め１１で補強している。縦枠板９にはリ
ード線碑石１２を碑石止め１３で固定し、リード線碑石
１２内にはリード線１４を通し、電気抵抗帯１５に接続
する。電気抵抗帯１６は上下の横枠板８の小片状板碑石
１０間に張り渡し、一体化させたものを予熱ヒータ７と
する。

第７図は予熱ヒータ７を組み込んで一体化させた触媒燃
焼器の横面断面図である。前方に酸化触媒体１を置き、
その後方に耐熱性セラミック繊維をマット状にした拡散
マット１６を密着させる。

拡散マット１６は層状に二分割し、サンドインチの様に
拡散マット１６の中心に予熱ヒー゛タフを挾み込むよう
に設置する。これらの前後を金網１７及び金網１８で挾
み、燃焼装置本体１９に設置する。燃焼装置本体１９前
部には酸化触媒体１の離脱を防ぐためのフランジ２０と
なっている。また金網Ｂ１８の後方には空間を置いて噴
出口２１を多数穿った燃料ガス拡散管２２を置き、燃料
供給管２３と直結している。燃料供給管２３途中より一
次空気送入管２４が分岐し、−次空気送風フアン２５と
連結している。なお、酸化触媒体１内には燃焼装置本体
１９外壁より熱電対２６が挿入されている。

次に上記構成の作用について説明する。

まず、予熱ヒータ７のスイッチをＯＮＬ、予熱ヒータ７
に通電する。同時に一次空気送風フアン２４により、少
量の空気（送入しようとする燃料と比較し、理論空気比
１／２以下、好ましくは３０％近辺）の空気を流入させ
、予熱ヒータ７から発生する熱を前方へ移行させ、酸化
触媒体１を加熱させる。酸化触媒体１の温度が所定の温
度に達する（挿入されている熱電対２６によって検知で
きる）と、燃料ガス供給管２３より燃料ガスが供給され
る。燃料ガスは燃料ガス拡散管２２により拡散され、噴
出口２１から放出され、さらに拡散マット１６で十分拡
散され、酸化触媒体１に達し、この箇所において酸化触
媒体１外面より供給される二次空気、あるいは前述した
少量の一次空気により、低温触媒燃焼が行なわれる。

以下実験を行なった結果の一例を記す。

実験条件 ０酸化触媒体：γ−Ａ１２０３繊維状マットにロジウム
（Ｒｈ）０．６％担持したもの ０触媒体面積：約２．　ＯＯＯａｍ２ ａｍガス　二部型ガス１３Ａ（触媒燃焼しにくいメタン
が主成分） ０燃焼量　：約１．５００ｋｃａｌ／ｈＯ電気ヒータ：
Ｎｉ　−Ｃｒ帯（１，６ｍ　ｍ　Ｘ　０．２ｍｍ　）約
６００Ｗになる様長さを調節し たもの 第８図からも分るように、上記の実験条件において、従
来例（第１図）による触媒燃焼器及び本発明構成例によ
る触媒燃焼器の点火時のメタンスリップ量を測定した結
果、点火時の洩れは従来例と比較して大変優れている。

発明の効果 以上のように本発明の触媒燃焼器によれば次の効果が得
られる。

（１）電気ヒータを用いているにもか＼わらず、酸化触
媒体を均一に、かつ早急に予熱することができる。

（１１）一般に低温触媒燃焼器にありがちな点火初期に
おいて相当に多量な炭化水素（特にメタン）の洩れをほ
とんどなくすることができる。

０１１）従来の高価なシーズヒータ、リボンヒータから
裸の電気抵抗線、あるいは帯に変えることができるので
、安価な触媒燃焼器となり得る。

４ｖｌ　電気抵抗線あるいは帯は一つ一つの碑石に固定
されているため、線の伸びや変形のため固定位置がずれ
たり、またそのための短絡等の心配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は従来の触媒燃焼器における酸化触媒体
の表面より加熱あるいは初期点火させる構成の概略図、
第４図、第５図は従来の触媒燃焼器における酸化触媒体
の裏面より電気ヒータで予熱させる構成の概略図、第６
図は本発明の一実施例による触媒燃焼器に用いた予熱ヒ
ータの平面図、第７図は同触媒燃焼器の断面図、第８図
は従来例と本発明による触媒燃焼器の点火時によるメタ
ンスリップ量の特性図である。 １・・・・・・酸化触媒体、７・・・・・・予熱ヒータ
、８・・・・・・横枠板、９・・・・・・縦枠板、１０
・・・・・・小片板状碑石、１５・・・・・・電気抵抗
体、１６・・・・・・拡散マット。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第２図 第３図 第４図 ！ 第５図 第６図 第８図 ０　ｌ　２　３ 力゛ス流入かうの時間（ｉ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）耐熱性無機繊維をマット状にしたものの表面に触
   媒を担持させた酸化触媒体の裏面に、四角枠の対辺に小
   片板状碑石を取付け、この碑石を用いて電気抵抗線ある
   いは電気抵抗体を前記碑石の対辺間に張り渡した予熱ヒ
   ータを設けた触媒燃焼器。 ＠）予熱ヒータは、酸化触媒体の裏面と、この裏面側に
   設けた触媒を担持しない耐熱性無機繊維をマット状にし
   た拡散マットとの間に挾み込んだ特許請求の範囲第１項
   記載の触媒燃焼器。