JPS6023304Y2 - 転炉ｏｇフ−ド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、昇降可能なスカート部を配備した転炉ＯＧ
（排ガス）フード装置に関するものである。

一般に転炉ωフードが、転炉の炉口に対して昇降可能な
スカート部を配備し吹錬時の転炉排ガスを炉口て補足し
て排ガス処理設備に導くために設けられるものであるこ
とは既に周知である。

例えばＯＧフード装置としては第１図に示すように、通
常架台２上に適宜設置された上部フード３と下部フード
４と、該下部フード４の下部位置に転炉Ａの排ガスをそ
の炉口Ｂで捕捉すべく、前記架台２に対しシリンダ等に
より昇降可能に懸吊されて環状に構成されたスカート部
５を配備し、かつ前記架台２に懸吊固定されたシールプ
レート６を具備している。

また、前記スカート部５の外周には、給水ノズル７がこ
のスカート部５の内部に臨むべく設けられており、該給
水ノズル７より供給される冷却水により、前記シールプ
レート６に冷却するようになっている。

そして、前記スカート部５は前記シールプレート６下部
を浸漬状態にして気密性を付与するとともに前記給水管
７よりシールプレート６に供給された冷却水を受けるシ
ール槽８と、該シール槽８の外周でそのシール槽８より
溢れた水を集める集水槽９とを備えており、かつその内
周に多数の細冷却管よりなるスカート１０を設けている
。

また前記集水槽９に集められた排水は排水管１１を介し
て、排水されるようになっている。

したがって、シールプレート６下部がシール槽８に浸漬
されている状態で、排ガスの周囲への漏れを防止でき、
また冷却水の散水によりシールプレート６が排ガスの熱
によって高熱になるのを防止できるとともに、その冷却
水がシール槽８より溢れて集水槽９より排水管１１を介
して循環せしめられることにより、該冷却水はスカート
部５自体をも冷却するようになっている。

。しかし、このような構造の転炉ＯＧフード装置の構造
にあっては、シール槽８と集水槽９の両槽の上部を構造
上開放せざるを得ないため、排ガス中の粉塵や架台に付
着したノロ等が当該開放部より該シール槽８及び集水槽
９に侵入して沈降しシール槽底部での堆積はさけられな
いものである。

その結果、排水管の機能を阻害しスカート部５からの水
もれの発生や、転炉Ａ上への水もれによる水蒸気爆発等
のおそれがあり、操業を停止して排水管１１の清掃を実
施しなければならないなどの不都合を生じた。

本考案は、この種ＱＧフード装置における水もれの発生
を少なくするだけでなく、特に侵入堆積したダストのシ
ール槽底部での堆積をなくし悪条件下でのスカート昇降
を可能とするための水中ダストに遠心力を与えダスト溜
りへ収納させるように工夫したものであり、これを以下
図面に基づき一実施例を示す。

第２図において５′はスカート部であり、該スカート部
５′中の８′はこの上部で一端固定のシールプレート６
′の他端を浸漬すべく環状に形成されたシール槽であり
、該シール槽８′下部には、このシール槽８′内に侵入
したダストを溜めるためのダスト貯溜部８″を備える如
くこの上部径より大径になるよう環状に形成されている
。

また、９′は集水室であり、該集水室は前記シール槽８
′の外側上部に環状に配置されており、このシール槽８
′からオーバーフローした冷却水を集水するものである
。

更に７′は、前記ダスト貯溜部８″と集水室９′間適所
でシール槽８′内部に臨むべく設けた給水ノズルであり
、該給水ノズル７′の先端は水流が前記シール槽８′内
で一方向に定まるよう形成されている。

以上のような構成によりスカート部５は架台２にシリン
ダ等によって昇降可能に懸吊されており、その昇降によ
りシールプレート６がシール槽８′の貯水面より離れる
ことのないようにしている。

また、給水ノズル７′より散水された冷却水をシール槽
８′内で旋回流とさせ、該シール槽８′内に侵入したダ
ストはこの旋回流による遠心力で外方へ押しやられ、ダ
スト貯溜部８″に集積されるとともにシール槽８′から
溢れた冷却水はその外側上部に設けられた集水槽９′で
集められて排水管１１より排水される。

本考案は以上説明したように、給水ノズル７′からの水
流が一方向に定まるように形成しかつシール槽８′下部
に上部径より大径になるように環状形成したダスト貯溜
部８″を設けることで、旋回流を生じさせ、ダストをダ
スト貯溜部８″に集積させることができるため、粉塵や
７０等がシール槽底部で堆積してスカート部の昇降に支
障をきたすことも排水管の目詰りをおこすこともなく、
スカート部よりの水もれやこの水もれによる水蒸気爆発
等のおそれが未然に防止できうる従来の欠点を一掃した
有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来スカート部を用いた転炉ＯＧフードの断面
図、第２図は本考案の実施例を示す転炉ωフードの要部
断面図、第３図は本考案の矢示Ａ−Ａ概略断面図。 ５はスカート部、７′は給水ノズル、８′はシール槽、
８″はダスト貯溜部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 昇降可能なスカート部を配備した転炉ＯＧフードにおい
   て、該スカート部の環状形成されたシール槽の下部外側
   にこの上部径より大径になしたダスト貯溜部を設けると
   ともに、該ダスト貯溜部上方適所に水流を旋回せしめる
   給水ノズルを前記シール槽内部に臨むべく設置してなる
   ことを特徴とする転炉ωフード装置。