JPS6022961Y2

JPS6022961Y2 - 内圧型濾過器

Info

Publication number: JPS6022961Y2
Application number: JP3793581U
Authority: JP
Inventors: 寛二川上; 厚生吉村
Original assignee: 日東電工株式会社
Priority date: 1981-03-17
Filing date: 1981-03-17
Publication date: 1985-07-09
Also published as: JPS57152902U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は内圧型濾過器に関するものである。

内圧型濾過器においては、容器に原液圧力が作用しない
ので、容器の耐圧設計上有利であり、容器厚さを薄くで
き、また容器本体と蓋とのシールが容易である等の利点
がある。

しか腰濾過膜を原液圧力に対して支持するための手段が
必要であり、外圧型濾過器に対し、内圧に対する支持、
外圧に対する支持の差はあるが、外圧型濾過器と同様濾
過膜を支持するための複雑な手段が必要である。

本考案に係る内圧型濾過器は、濾過膜として蛇腹状のも
のを使用し、原液圧力に対する濾過膜の支持を簡易に行
い得るようになしたものであり、濾過膜が蛇腹状であり
、蛇腹径小部の外周には通液性リング状平板を設け、該
蛇腹状濾過膜を収納せる容器本体の内径と濾過膜の蛇腹
状径大部の外径とをはＳ゛等しくし、蛇腹状透過膜内の
空間を原液室としたことを特徴とする構成である。

以下、図面により本考案を説明する。

第１図は本考案において使用する蛇腹状濾過膜を示し、
製作時に通液性リング状平板が付加されている。

第１図において、１，１・・・は環状の平膜であり、外
周部１１．１１・・・・・・、内周面１２，１２・・・
・・・が交互にヒートシールされて蛇腹状とされ、蛇腹
状径小部の外周には通液性リング状平板２，２・・・・
・・が設けられている。

この通液性リング状平板２の内径は蛇腹状径小部の外径
にはＳ゛等しいか、またはや）大きくされ、同平板２の
外径は、蛇腹状径大部の外径にはＳ゛等しいかまたはや
）小さくされている。

上記膜１には、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素
樹脂等のプラスチック製多孔質膜が使用でき、特に、ポ
リテトラフルオロエチレン多孔質膜を使用することが望
ましい。

このポリテトラフルオロエチレン多孔質膜としては、孔
径０．０１〜１００μ、厚さ１０μ〜１１ｒｒｌｎ１気
孔率２０〜９５％のものが好適である。

膜のヒートシールに際しては、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレンあるいはＦＥＰ、ＥＴＦＥ、ＰＦＡのフッ
素樹脂のフィルムをヒートシール材として介在すること
もできる。

上記通液性リング状平板２には、プラスチック製または
金属製のネット、不織布、あるいは通液溝を有するプラ
スチック製または金属製プレートを使用できる。

第２図は本考案に係る濾過器の実施例を示している。

第２図において、３は原液通過用芯材であり下端閉塞の
孔明金属パイプが用いられている。

３１は芯材３の下端に取付けたストッパーである。

Ａは第１図に示した蛇腹状濾過膜であり、芯材３に挿通
されている。

４は円筒状容器であり、本体４１と蓋体４２とからなり
本体内径は濾過膜Ａの蛇腹径大部の外径にはＳ゛等しく
されている。

４３゜・・・は容器内面に設けた溝、４４は透過液取出
口である。

上記蛇腹状濾過膜Ａ並びに原液通過用芯材３は、容器４
内に収納され、芯材３の上端が容器４から引き出されて
いる。

５１はスペーサ、５２はスペーサ５１と蛇腹状濾過膜Ａ
との間に設けたシート状バッキングである。

５３はストッパー３１と濾過膜Ａとの間に設けたシート
状バッキングである。

５４は芯材３の上端に螺合したナツトである。

３０は原液通過用芯材３の上端に設けた原液圧入口であ
る。

第２図において、原液を蛇腹状濾過膜Ａ内の空間（原液
室）に圧入すると濾過膜Ａの径小部並びに径大部は、そ
の原液圧力にために拡径しようとするが径小部はリング
状平板２の内周面で、径大部は容器４の内面でそれぞれ
支持されるから径小部並びに径大部ともにその拡径は僅
かであり、濾過膜の蛇腹形状の変化が生ずることはなく
、該濾過膜の大きな濾過面積が維持できる。

上記において、濾過膜を透過した透過液は通液性リング
状平板２から容器内面に至り、更にその溝４３．・・・
を伝って透過液取出口４４より取り出される。

容器内面には溝を設ける代りに第３図に示すように容器
４の内面に不織布やネット４３０を設けることもできる
。

また、濾過膜の蛇腹内面が圧接されているにもか）わら
ず、原液は、その圧力が高圧であるためにその圧接面を
容易に通過するが、第３図の６・・・・・・で示すよう
に原液通路用平板スペーサを設けることにより、低圧原
液の濾過もできる。

本考案に係る内圧型濾過器は、上述した通りの構成であ
り、容器内面並びに透過液通路用スペーサとしての通液
性リング状平板を濾過膜の支持に利用したものであるか
ら、特別の支持手段を必要としない。

更に、蛇腹状−過膜の外周面と容器内周面との間に、無
駄なスペースが存在しないから容器径を充分に小さくで
きるし、また、内圧型であるために容器のシール（容器
本体と蓋とのシール）が容易であり、容器の壁厚も薄く
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案において使用する蛇腹状濾過膜を示す説
明図、第２図は本考案に係る内圧型濾過器を示す説明図
、第３図は本考案の別実施例における透過液通路を示す
説明図である。図において、Ａは蛇腹状濾過膜、２，２・・・は通液性
リング状平板、４１は容器本体である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

濾過膜が蛇腹状であり、蛇腹径小部の外周には通液性リ
ング状平板を設け、該蛇腹状濾過膜を収納せる容器本体
の内径と濾過膜の蛇腹状径大部の外径とをはＳ゛等しく
、蛇腹状透過膜内の空間を原液室としたことを特徴とす
る内圧型濾過器。