JPH0737683Y2 - 活性炭フィルタ - Google Patents
活性炭フィルタInfo
- Publication number
- JPH0737683Y2 JPH0737683Y2 JP1989063897U JP6389789U JPH0737683Y2 JP H0737683 Y2 JPH0737683 Y2 JP H0737683Y2 JP 1989063897 U JP1989063897 U JP 1989063897U JP 6389789 U JP6389789 U JP 6389789U JP H0737683 Y2 JPH0737683 Y2 JP H0737683Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- activated carbon
- filter medium
- carbon filter
- end surface
- filter
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- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は流体中の夾雑物などを吸着除去する活性炭フ
ィルタに関する。
ィルタに関する。
(従来の技術) 流体中に含まれる夾雑物など、例えば飲料水中の塩素を
吸着除去するのに活性炭フィルタが用いられる。活性炭
フィルタとしては、粒状の活性炭を、流体の流入側と流
出側に多数の細孔を設けた容器に収容し、水の出入口を
有するケーシング内に前記容器を配設し、容器の流出側
細孔をケーシングの出口に連通させたものが用いられて
いた。しかし、このような粒状の活性炭を容器に充填し
たものは、容器が必要であり、容積当りの活性炭量が少
なくて崇高となったり活性炭の摩耗粉が流出するなどの
欠点がある。そこで繊維状活性炭を筒形に成形したもの
が用いられる。その例を第3図に示す。繊維状活性炭31
aを筒形に成形した濾材31の上端面に環状の端板32を、
下端面に円形の端板33を接着剤で固着してエレメント34
を形成し、入口孔35aを有するカップ状のボディ35と出
口孔36aを有するカバー36とを結合したケーシング37内
へ、前記エレメント34を収容し、その上面をカバー36内
面に固着するとともに、エレメント34の内腔部を出口孔
36aに連通させて活性炭フィルタ38としたものである。
吸着除去するのに活性炭フィルタが用いられる。活性炭
フィルタとしては、粒状の活性炭を、流体の流入側と流
出側に多数の細孔を設けた容器に収容し、水の出入口を
有するケーシング内に前記容器を配設し、容器の流出側
細孔をケーシングの出口に連通させたものが用いられて
いた。しかし、このような粒状の活性炭を容器に充填し
たものは、容器が必要であり、容積当りの活性炭量が少
なくて崇高となったり活性炭の摩耗粉が流出するなどの
欠点がある。そこで繊維状活性炭を筒形に成形したもの
が用いられる。その例を第3図に示す。繊維状活性炭31
aを筒形に成形した濾材31の上端面に環状の端板32を、
下端面に円形の端板33を接着剤で固着してエレメント34
を形成し、入口孔35aを有するカップ状のボディ35と出
口孔36aを有するカバー36とを結合したケーシング37内
へ、前記エレメント34を収容し、その上面をカバー36内
面に固着するとともに、エレメント34の内腔部を出口孔
36aに連通させて活性炭フィルタ38としたものである。
(考案が解決しようとする課題) 上記のような従来の活性炭フィルタは端板を接着剤で固
着する際に接着剤に活性炭濾材31の端部を埋め込むので
接着剤層の厚みだけ濾材が無効になる。またその付近の
活性炭は接着剤を吸い上げて吸着作用を無くしてしま
う。さらに端板は接着剤を所定厚さだけ塗布するため皿
状に立上りフランジ(第3図2a、3a)が設けられている
のでその分だけ濾材31外側面が塞がれ流入面が狭められ
る。これらの理由で活性炭濾材31に無効部分が生じて一
定容積当りの吸着除去能力が低下する。また接着剤が剥
離してその破片が出口から流出する危険がある。
着する際に接着剤に活性炭濾材31の端部を埋め込むので
接着剤層の厚みだけ濾材が無効になる。またその付近の
活性炭は接着剤を吸い上げて吸着作用を無くしてしま
う。さらに端板は接着剤を所定厚さだけ塗布するため皿
状に立上りフランジ(第3図2a、3a)が設けられている
のでその分だけ濾材31外側面が塞がれ流入面が狭められ
る。これらの理由で活性炭濾材31に無効部分が生じて一
定容積当りの吸着除去能力が低下する。また接着剤が剥
離してその破片が出口から流出する危険がある。
(課題を解決するための手段) 繊維状活性炭でなる筒状の濾材の、上端面に環状の、ま
た下端面に円形の合成樹脂製フィルムを熱融着してエレ
メントとし、該エレメントを下方に入口孔、上方に出口
孔を有するケーシング内に収容し、出口孔の周縁に内方
へ突出させたボス部の外壁に濾材内壁を嵌入し弾性的に
圧着係止させた構成の活性炭フィルタである。
た下端面に円形の合成樹脂製フィルムを熱融着してエレ
メントとし、該エレメントを下方に入口孔、上方に出口
孔を有するケーシング内に収容し、出口孔の周縁に内方
へ突出させたボス部の外壁に濾材内壁を嵌入し弾性的に
圧着係止させた構成の活性炭フィルタである。
(作用) 濾材の上下端面には合成樹脂製のフィルムが熱融着され
て濾材の流入面と流出面を区分するとともにエレメント
内腔部下端を円形フィルムが閉鎖する。濾材の内壁をボ
ス部に嵌入し係止することによりエレメントがケーシン
グに固着され、かつ夾雑物が除去された流体の流出流路
が形成される。
て濾材の流入面と流出面を区分するとともにエレメント
内腔部下端を円形フィルムが閉鎖する。濾材の内壁をボ
ス部に嵌入し係止することによりエレメントがケーシン
グに固着され、かつ夾雑物が除去された流体の流出流路
が形成される。
(実施例) 第1図に実施例として水道水の塩素除去用の活性炭フィ
ルタ8を示す。繊維状活性炭1aでなるシートを巻回して
成形した円筒状の濾材1の上端面に環状のポリプロピレ
ンフィルム2が、また下端面に円形のポリプロピレンフ
ィルム3が熱融着されてエレメント4を形成する。前記
フィルム2、3はポリエチレンなどの他の熱可塑性合成
樹脂でもよい。入口孔5aを有する合成樹脂製のカップ状
ボディ5と、出口孔6aを有するカバー6とが結合されて
ケーシング7を形成する。出口孔6aの周縁に内方へ突出
して短筒状のボス部9が設けられ、その外壁に環状リブ
9aが設けられる。円筒状濾材1の内壁1bの上部がボス部
9外壁に嵌入される。
ルタ8を示す。繊維状活性炭1aでなるシートを巻回して
成形した円筒状の濾材1の上端面に環状のポリプロピレ
ンフィルム2が、また下端面に円形のポリプロピレンフ
ィルム3が熱融着されてエレメント4を形成する。前記
フィルム2、3はポリエチレンなどの他の熱可塑性合成
樹脂でもよい。入口孔5aを有する合成樹脂製のカップ状
ボディ5と、出口孔6aを有するカバー6とが結合されて
ケーシング7を形成する。出口孔6aの周縁に内方へ突出
して短筒状のボス部9が設けられ、その外壁に環状リブ
9aが設けられる。円筒状濾材1の内壁1bの上部がボス部
9外壁に嵌入される。
エレメント4の内腔部4aの直径すなわち濾材1の内壁1b
の直径はリブ9a外径よりやや小さくなっており、濾材31
は弾性があるのでリブ9aに圧着係止される。エレメント
4の流出側となる内腔部4aは下端がフィルム3で閉鎖さ
れ上端が出口孔6aに連通する。
の直径はリブ9a外径よりやや小さくなっており、濾材31
は弾性があるのでリブ9aに圧着係止される。エレメント
4の流出側となる内腔部4aは下端がフィルム3で閉鎖さ
れ上端が出口孔6aに連通する。
第2図は他の実施例である。活性炭フィルタ18はエレメ
ント14の濾材1の上端面に環状の合成樹脂フィルム12
を、下端面に合成樹脂フィルム13を熱融着したものであ
る。フィルム12および13の外径は、濾材1の外径より小
さく濾材1の上下端面の外周寄りがフィルム12、13に被
われず露出している。活性炭フィルタ18の他の部分は第
1図の例と同じであり、対応するところを同じ番号で示
す。
ント14の濾材1の上端面に環状の合成樹脂フィルム12
を、下端面に合成樹脂フィルム13を熱融着したものであ
る。フィルム12および13の外径は、濾材1の外径より小
さく濾材1の上下端面の外周寄りがフィルム12、13に被
われず露出している。活性炭フィルタ18の他の部分は第
1図の例と同じであり、対応するところを同じ番号で示
す。
第2図のものは第1図のものより濾材1の流入表面積が
大となり、かつ上記上端面の露出部分から流入する水は
比較的短い径路を経て流出側へ出るから、径路が短かく
なった分だけ塩素除去量が少なく、比較的に残存塩素量
が多いまま流出する。したがって、上下端面のフィルム
外径を変化させると、水が濾材を通路するときの圧力損
失が少なくなったり濾材の塩素除去量が減少したりす
る。それでフィルムの外径寸法を加減すれば狙いとする
塩素除去効率を設定して流出水の残存塩素量を調整した
り、エレメントの寿命を長くしたりすることが可能であ
る。
大となり、かつ上記上端面の露出部分から流入する水は
比較的短い径路を経て流出側へ出るから、径路が短かく
なった分だけ塩素除去量が少なく、比較的に残存塩素量
が多いまま流出する。したがって、上下端面のフィルム
外径を変化させると、水が濾材を通路するときの圧力損
失が少なくなったり濾材の塩素除去量が減少したりす
る。それでフィルムの外径寸法を加減すれば狙いとする
塩素除去効率を設定して流出水の残存塩素量を調整した
り、エレメントの寿命を長くしたりすることが可能であ
る。
第1図、第2図において実線矢印は流入水、点線矢印は
塩素除去後の流出水を示す。
塩素除去後の流出水を示す。
この考案は第1、第2実施例のような水道水を塩素除去
用のほか、液体やガス体中の夾雑物を吸着除去するフィ
ルタとして好適である。
用のほか、液体やガス体中の夾雑物を吸着除去するフィ
ルタとして好適である。
(考案の効果) この考案の活性炭フィルタは上下端面が端板および接着
剤を用いずにフィルムによりシールされるので、活性炭
が接着剤に埋め込まれたり、活性炭接着剤を吸い上げた
りすることがなく、また端板のフランジで塞がれる部分
がない。従って活性炭の無効部分がないので容積当りの
吸着除去容量が大きくなり、活性炭フィルタを小型化す
ることができ、あるいは長寿命とすることができる。
剤を用いずにフィルムによりシールされるので、活性炭
が接着剤に埋め込まれたり、活性炭接着剤を吸い上げた
りすることがなく、また端板のフランジで塞がれる部分
がない。従って活性炭の無効部分がないので容積当りの
吸着除去容量が大きくなり、活性炭フィルタを小型化す
ることができ、あるいは長寿命とすることができる。
第1図、第2図はこの考案の実施例を示す断面図、第3
図は従来の活性炭フィルタである。 1……濾材、2、12……環状フィルム 3、13……円形フィルム 4、14……エレメント、5……ボディ 6……カバー、7……ケーシング 8、18……活性炭フィルタ、9……ボス部
図は従来の活性炭フィルタである。 1……濾材、2、12……環状フィルム 3、13……円形フィルム 4、14……エレメント、5……ボディ 6……カバー、7……ケーシング 8、18……活性炭フィルタ、9……ボス部
Claims (1)
- 【請求項1】繊維状活性炭でなり弾力を有する筒状の濾
材の上端面に環状の合成樹脂製フィルムが熱融着され、
下端面に円形の合成樹脂製フィルムが熱融着されたエレ
メントを、下方に入口孔、上方に出口孔を有するケーシ
ング内に収容し、出口孔周縁から内方へ突出させたボス
部の外壁に濾材内壁を弾性的に圧着係止してなる活性炭
フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989063897U JPH0737683Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 活性炭フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989063897U JPH0737683Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 活性炭フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH033403U JPH033403U (ja) | 1991-01-14 |
JPH0737683Y2 true JPH0737683Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=31594356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989063897U Expired - Fee Related JPH0737683Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 活性炭フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737683Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0231197Y2 (ja) * | 1987-02-26 | 1990-08-22 | ||
JPH0829206B2 (ja) * | 1987-09-10 | 1996-03-27 | チッソ株式会社 | フィルターエレメントの製造方法 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP1989063897U patent/JPH0737683Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH033403U (ja) | 1991-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |