JPS6022829Y2 - 収納机 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は収納机に関するものである。

従来より、狭い室内を広く使うために、机の天板を可倒
式にし、収納可能にすることが提案されているが、机収
納時や机使用時のいずれにおいても小物等を収納する収
納スペースがなく、使用上不便であった。

したがって、この考案の目的は、机収納時および机使用
時のいずれにおいても脚部に小物等を収納できる収納机
を提供することである。

この考案の一実施例を第１図ないし第３図に基づいて説
明する。

すなわち、この収納机は、第１図ＡないしＣおよび第２
図ＡないしＣに示すように、机収納部１の前面開口２内
にほぼ垂直に収納されかつ下端で回動自在に枢支された
可倒式天板３の上端に肘用収納体４を螺着し、この収納
体４を前記机収納部１内で背板４ａが天板３に当接して
吊り下げられかつ天板３を机収納部１からほぼ水平に倒
したときに天板３を支持する脚部となるように構成する
とともに、前記天板３の回動中心Ａより下部にガススプ
リング５の一端を取りつけ他端を前記机収納部１の背板
１ａに取りつけたものである。

前記机収納部１は上部が前面開口２となっており、この
前面開口２に設けられたカウンタ６の奥に天板３が収納
されている。

また、机収納部１の下部はドア７によって閉塞された小
物収納部８となっている。

前記天板３はカウンタ６の後端上縁付近に回動中心Ａを
有しかつ机収納部１から前に倒すことができるように、
その回動中心Ａで机収納部１の前側面に軸支されるか、
あるいはカウンタ６の後端面と天板３をヒンジ（図示せ
ず）で螺着する。

また、前記肘用収納体４は天板３の上端部に螺着される
ことにより、第１図Ａおよび第２図Ａに示すように天板
３の収納時には机収納部１の前面開口２内に収まり、通
常の壁掛は型収納棚と同様な機能を有するとともに、天
板３を前に倒して机として使用する場合は、第１図Ｃお
よび第２図Ｃに示すように天板３を支持する脚部となり
、同時にその収納機能をも損わせることがないのである
。

前記ガススプリング５は第２図ＡないしＣに示すように
、天板と机収納部１との間に介在され、天板３を前に倒
すときは天板３の下端で押圧され押し縮められるととも
に、天板３を机収納部１内に収納する場合はその反撥力
で天板の下端を押圧することにより、天板３がたとえ脚
用収納体４内に入れた多数の小物によって重いものにな
ったとしても、天板３の急激な倒れ込みを防止腰また天
板３収納時には軽い力で収納できるようになる。

ガススプリング５は天板３の少なくとも両側部に配置さ
れる。

第３図は収納机の肘用収納体４の転倒を防止するための
ロック機構を示している。

すなわち、このロック機構は、第３図に示すように肘用
収納体４が天板３を保持している状態（第２図Ｃの状態
）で、天板３の当接面に凹部３ａを設け、この凹部の下
面に被係止板９を取りつけるとともに、肘用収納体４の
上板４ａより係止用ロックピン１０を立上らせ、第２図
Ｃの状態においてロックピン１０が天板３の凹部３ａ内
に浸入して前記被係止板９に自動的に施錠されるように
構成されている。

開錠するには上板４ａの前面孔１１内に設けられた解除
ホタン１２を使用者が押すことにより、ロックピン１０
が天板３の被係止板９からはずれ、肘用収納体４はヒン
ジ１３てのみ天板３に接続されるようになる。

また、使用者が解除ボタン１２を押すことにより、同時
に反対側よりリセットボタン１４が押し出される。

このリセットボタン１４は天板３を机収納部１内に回動
する過程において、天板３によって押圧され、再びロッ
ク可能な状態に復帰される。

このようにしたため、肘用収納体４のロックおよびロッ
ク解除に要する手間がわずか一動作（すなわち使用者が
解除ボタン１２を押す）だけでよく、すべて自動的に行
なわれるようになるのである。

第３図において、１５は肘用収納体の背板である。

なお、机収納部１の背板１ａに絵画、写真等の飾装用パ
ネル１５を掛けておけば、天板３を倒して机として使用
場合の室内装飾の一部ともなり、すこぶる好ましいもの
である。

以上のように、この考案の収納机は、机収納部の前面開
口内に垂直姿勢で収納されかつ下端より上方位置で回動
自在に枢支された可倒式天板と、この天板の上端部に螺
着され前記机収納部内で天板から吊り下げられるととも
に天板を机収納部から水平姿勢に回動した状態で天板を
支持する脚部となる肘用収納体と、前記天板の下端に一
端が取りつけられ他端がそれより上方の机収納部の内面
に取りつけられたガススプリングとを備えることにより
、机収納時および机使用時のいずれにおいても脚部に小
物等を収納でき、しかもガススプリングによって天板の
急激な倒れ込みがなく安全であるとともに、天板３机収
納時も軽い力で天板を押し上げることができるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ＡないしＣは机収納部から天板を回動して机とす
る動作状態を示すこの考案の一実施例の正面図、第２図
ＡないしＣは第１図ＡないしＣのそれぞれに対応する断
面図、第３図は肘用収納体の転倒を防止するためのロッ
ク機構を示す断面図である。 １・・・・・・机収納部、２・・・・・・前面開口、３
・・・・・・天板、４・・・・・・肘用収納体、５・・
・・・・ガススプリング（スプリング部材）、Ａ・・・
・・・回動中心。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 机収納部の前面開口内に垂直姿勢で収納されかつ下端よ
   り上方位置で回動自在に枢支された可倒式天板と、この
   天板の上端部に螺着され前記机収納部内で天板から吊り
   下げられるとともに天板を机収納部から水平姿勢に回動
   した状態で天板を支持する脚部となる肘用収納体と、前
   記天板の下端に一端が取りつけられ他端がそれより上方
   の机収納部の内面に取りつけられたガススプリングとを
   備えた収納机。