JPS6022669B2 - 耐火レンガの製法 - Google Patents

耐火レンガの製法

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JPS6022669B2
JPS6022669B2 JP53004105A JP410578A JPS6022669B2 JP S6022669 B2 JPS6022669 B2 JP S6022669B2 JP 53004105 A JP53004105 A JP 53004105A JP 410578 A JP410578 A JP 410578A JP S6022669 B2 JPS6022669 B2 JP S6022669B2
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駿一 山本
隆男 広瀬
洋明 高島
攻 加藤
実 永井
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は所定の方法で得たピッチを塩基性耐火原料に混
合し、成形することを特徴とする不焼成耐火レンガ、特
に溶融鉄鋼類との接触部分に用いる製鋼炉等の内張りレ
ンガの製造方法に関する。
従来これらの耐火レンガには種々の炭素質を結合剤とし
てまた含浸剤として用いたレンガが知られている。すな
わち、旧来からコールタールピッチが結合剤・含浸剤と
して用いられているが、これを含窒素,含酸素化合物、
などの人体に有害な物質が多量に含有されており耐火レ
ンガの製造時あるいは使用時における作業員の健康を害
するおそれがあり、かかる弊害のないタールピッチ代替
品が強く求められているのが現状である。
また、持開昭51一115512号に記載されるように
、石油類脱歴により得られるアスファルト又は石油系ア
スファルトを350〜450こ0に加熱して得たものを
含浸剤又は結合剤として用いることは知られている。
しかしながら、このようにアスファルト系結合材を使用
したレンガを実用に供する場合、たとえば転炉の内張り
レンガとして用いる場合、使用時の過酷な条件下におい
て、生成する結合力はコールタールの場合に比較して非
常に弱いものであり、スラグのレンガへの鯵透を防止す
る効果は弱くほとんど実用に供するのは困難である。
また、石油類を水蒸気分解して得られる重質油を触媒の
存在下又は不存在下で加熱し、重合したものを含浸剤又
は粘絹剤として使用することを開示されている(特開昭
51−10811号,同51−10816号,同51−
11440y号)。
これらの方法により、コ−ルタールピッチを用いる場合
の欠点は解決される。しかしながら、これら分解軍質油
を触媒の存在下又は不存在下で単に一段で加熱処理した
ものを含浸剤又は粘絹剤に用いる場合には後記比較例で
も示すようにレンガの耐スラグ性を向上させレンガの消
耗を抑制する性能は充分満足できるものでない。しかも
、これらの方法に開示されるように亀質油を1段で加熱
処理する場合には、加熱処理反応器内に炭素状物の沈積
がおこりまたこれによる極部的な加熱が防止できず、工
業的に有利に連続して熱処理物を得ることができず、し
たがって工業的に有利に炭素質を含む耐火レンガを製造
することができない。
他方、重質油を1段で熱処理して有用なピッチを得よう
とした場合には次のような欠点を生ずる。すなわち、耐
火レンガの結合用に用にるピッチは粘縞性の問題から固
定炭素(コンラドソン炭素)の高いもの、更に作業性の
見地から軟化点が60〜100qoの範囲のものが求め
られている。
しかし上記熱分解,水蒸気分解の際、創生する童質残澄
油を常に一段で熱処理して固定炭素の高いピッチを得よ
うとすると同時に軟化点の上昇を来たし、もはやバイン
ダーとして用いることは困難となる。例えば固定炭素が
50%以上のものを得るべく加熱処理すると必然的に、
生成ピッチの軟化点が15000程度に上昇し目的のピ
ッチを得ることができない。たとえば特公昭46−24
17号では童質油を250〜550qoで熱処理し、沸
点約400午0以上のピッチを得ている。しかしこのピ
ッチの軟化点は230〜250℃と著しく高い。また、
2段で処理する場合でも、たとえば特開昭48一730
45号に記載されるように、第1段で、重質油を圧力2
0〜200k9ノの、温度400〜600℃、時間10
〜120の砂の条件下で処理し、第2段で沸点4002
0以下の竪質油を除去し、第3段で処理温度を下げ温度
300〜480qo、圧力常圧〜50k9/地、時間1
〜1畑時間の条件下で処理してピッチを製造する方法が
開示されているが、生成ピッチの軟化点は172〜21
5ooと著しく高いものである。
軟化点の調整法として、高軟化点ピッチに軽油等の蟹質
油又は重質油を添加して所定の軟化点に調整する方法が
提案された(袴公略43一30073号)。しかしなが
らピッチ中にこれらの炭化水素油が存在すると焼成時に
おけるこれらの油のガス化等により、耐火レンガ等の成
形体が急膨張し、製品の形状変化、空洞の生成さらには
破壊等の問題が生じるため、満足な成形体を得ることが
できない。また特開昭49一3542ぴ号では車質油を
加圧下350〜470qCで熱処理し、必要に応じ軽質
分を除去して軟化点を調節している。
すなわち軟化点は軽質分の切り方により種々とり得るも
のである。しかし経費分が生成ピッチ中に存在すると前
記したように満足な成形体は得られない。実用的なピッ
チは沸点が400qCよりも低い蟹分を実質的に含まな
いものであり、沸点400午○以上の童質油からなるピ
ッチを得る場合には、前記侍関昭48−73405号の
如き軟化点は著しく増加する。本発明はこれらの欠点を
解決し、レンガの耐スラグ性を向上させレンガの消耗を
抑制するようすぐれた性状を有し、しかも工業的に有利
に耐火レンガを製造することに関するものである。
なお本発明者らは先に車質油を原料とし連続的に長時間
運転が可能なピッチの製造方法を見し、出し特許出願し
た。
本発明者らはこの先願の方法により得られるピッチを用
いて耐火レンガを製造する場合には、従来の軍貿油の処
理により得られるピッチを用いる場合に比べてよりすぐ
れた耐火レンガが得られることを見し、出し本発明を完
成したものである。
以下に本発明の方法を説明する。本発明は、石油系炭化
水素の熱分解,水蒸気分解により得られる沸点150q
0以上の蚤質油を原料油として該原料油を2k9/係以
上の圧力下、300なし、し360つ0の範囲内の任意
の温度に保持された第1段縄梓容器に連続的に供給し、
該供給原料油の平均滞留時間を1粉ご以上とし、第1段
蝿梓容器から連続的に第1段処理油を抜出し、該第1段
処理油を370ないし450qoの範囲内の任意の温度
に保持された第2段瀦洋容器に張込み、平均滞留時間を
30分〜1独特間として第2段処理油を連続的に抜出し
、該第2段処理油から軽質分を除去することによりピッ
チを連続的に得、該ピッチを塩基性耐火原料に混合して
成形する不焼成耐火レンガの製造方法に関するものであ
る。
本発明は、石油系炭化水素を熱分解,水蒸気分解してオ
レフィン類を製造する際に、副生物として得られる沸点
150qo以上の重質残湾油を原料とする。
ここで石油系炭化水素としてナフサ、灯油等の軽質分水
素が通常用いられ、また熱分解,水蒸気分解は600〜
1000℃の温度下で行なわれるのが常である。本発明
における車質残澄油としては沸点150こ0以上のもの
が用いられるが、特に沸点20000以上のものが好ま
しい。本発明の第1段における反応条件には適合範囲が
存在し、その条件範囲からはずれた場合には、本発明の
目的を有効に達成することはできない。
すなわち、第1段鷹枠容器における圧力は2k9/仇G
以上、好ましくは5〜20k9/泳Gである。この圧力
条件に関しては縄拝容器中の原料油の油蒸気を封じ込め
るに十分な圧力が必要であり、運転の要求からそれ以上
の圧力、例えば不活性ガス等による外圧を加えることも
本発明において何ら差し支えなく用いることができる。
しかしながら、本発明の要求圧力以下、例えば常圧下で
熱処理を行なう場合には最終製品ピッチの収率低下を招
くことはもちろんであるが、第2段の工程においてカー
ボンの析出や生成ピッチの軟化点が上昇するなどの障害
が起こり、本発明の目的を達成し得ない。また第1段縄
洋容器は300〜36000、好ましくは330〜35
0午○の温度範囲内に保持されねばならない。
もちろん運転中、上記範囲内で温度が変動しても本発明
を達成することはできるが、運転上の要求から上記温度
範囲で任意の一定温度に保持されていることが好ましい
。30000より低い温度条件下では、本発明の効果は
期待できない。
360℃より高い温度下では第1段縄梓容器内でのカー
ボン析出等の問題が生じ連続運転を困難なものとする。
本発明における原料油の第1段渡洋容器内で平均滞留時
間は少なくとも15分以上でなければならない。好まし
くは1〜5時間である。平均滞留時間が15分より短い
と本発明の目的を達成し得ない。次に第1段で得られた
処理油を第2段燈伴容器に張込む。
第2段縄梓容器は370〜450q0、好ましくは39
0〜430ooの温度範囲内に保持されていなければな
らない。連続運転上の要求から通常上記温度範囲内の任
意の一定温度に保持されることが好ましい。37000
より低いと目的とする製品ピッチの物性は実質的に改良
されず450qoより高くなると、もはやピッチという
よりコークスに近いものとなり、いずれの場合において
も得られる製品の商業的価値は無い。
また処理油の第2段擬梓容器内での平均滞留時間は処理
温度との兼ね合いで任意に選択することができるが、通
常30分〜10時間、好ましくは1〜5時間が適当であ
る。使用圧力は特に制限されないが、収率および運転上
の問題を考慮すれば2〜20k9/地・G、好ましくは
5〜15kg/の・Gである。目的のピッチは、第2段
処理油から竪質分を除去することにより得られる。
軽質分を除去する方法は、特に限定されないが通常連続
フラッシュ等の減圧蒸留により軽質油を蟹去させる。本
発明でいう竪質油とは沸点約400つ0より軽い蟹分で
ある。すなわち本発明の製品ピッチは好ましくは実質的
に沸点400つC以上の童質油からなる。ここでいう実
質的にとは、後記するように、このピッチを用いて不焼
成耐火レンガを得た場合に悪影響を及ぼさない程度の竪
質油分を含むことは差し支えないという意味であり、通
常製品ピッチ中に含まれる竪質油分は0〜5wt%であ
ることが好ましい。本発明において原料油は通常第1段
鷹梓容器に張込まれる前に所定温度まで予備加熱される
ここでいう所定温度とは瀦梓容器中の温度あるいはそれ
より若干高めの温度である。原料油を予備加熱する方法
として原料油を加熱管に通し、直接所定温度まで昇温す
る方法、第1段擁梓容器から循環油を抜出した後さらに
加熱した加熱循環油と原料油と混合し所定温度とする方
法、加熱循環油と加熱管によりある温度まで昇温された
原料油と混合し所定温度とする方法、あるいは原料油と
循環油を混合したのち加熱管により所定温度まで昇温す
る方法が採用される。また第1段燈枠容器に加熱装置を
備えることにより、原料油を予備加熱することないこあ
るいは前記方法で予備加熱して第1段損梓容器に張込ん
でも良い。第1段燈梓容器で処理された油は、次に第2
段縄梓容器に張込まれるが、この場合も通常予備加熱さ
れる。
この方法として上記した原料油の場合と同様の方法を採
用することができる。原料油あるいは処理油を加熱管を
通して目的温度まで昇温する場合に要する時間は特に制
限されるものではないが、工業的には通常5分以内で行
なわれるのが有利である。
5分以上かけて昇温する場合は加熱管を長くするが、線
速度を極端に遅らす方法をとらざるを得ず工業的に経済
的な方法とはいえない。
本発明の方法により、通常固定炭素が45%以上、しか
も軟化点が60〜100qCという好適な性状を保有し
たピッチが高収率で得られる。
このピッチは後記実施例でも具体的に記すように塩基性
耐火原料に混合し成形する結合剤(バインダー)として
きわめて有効に適用される。さらに本発明の特定の2段
処理方法を用いることにより、第1段及び第2段におけ
る蝿梓容器内にはカーボンは析出せず、また予備加熱の
際の加熱管内にもカーボンは沈積しないという良好な状
態に維持され連続的にピッチを製造し得ることができる
ものであり、したがって、有効に炭素質含有耐火レンガ
が製造できるものであって、従釆の方法とは明らかに区
別される。
本発明で言う鷹梓容器は所望の内容積を有する容器内で
実質的に完全混合状態が保持される容器で、通常欄梓翼
を具えた槽型容器である。
一般的には縄伴翼を有する鋼材ドラムが用いられる。蝿
梓容器を用いる熱処理方法においては、反応物の均一な
混合状態が得られ、平均滞留時間も任意にしかも長時間
とることができると同時に温度制御も容易で、処理温度
を一定に保持でき、安定な運転ができる。その結果、反
応を充分安定に達成させることができるとともに均一の
性状の製品を再現性良くしかも収率良く製造することが
できるという点で管状反応器を用いる場合に比べてきわ
めて有利である。しかしながら、童質油の熱処理方法に
おいては、容器内でのコーキングによる縄梓不可能、装
置の閉塞という状況が随伴するという欠点が応々生ずる
。本発明においては、前記したように、所定の条件の二
段の鰭梓容器を用いる熱処理を採用することにより、こ
の欠点を改善するとともに、その利点をそのまま発揮で
きることを見し、出したものである。本発明の特定の2
段処理を行なうことにより従来の方法から全く予期でき
ない程、加熱管内にカーボンは沈積せず更に鷹梓容器内
にもカーボンが析出しないことの理由は厳密には明らか
ではないが、従釆の方法を用いた場合には原料油に含ま
れるある種の成分が加熱処理により初期ベンゼン不溶分
(反応初期に異常に生成するベンゼン不綾分)あるいは
枕積カーボンへと変生するものと考えられる。
これに対し本発明の方法を用いることにより、前記のあ
る種の成分が第1段処理により異性化等の反応により安
定なものに変質し、これが第2段処理においても安定に
維持され、結局カーボンの生成を抑制するものと推論さ
れる。本発明の第1段処理において、1粉ご以上必要と
することは、上誌ある種の成分を安定なものに変質する
に要する時間と考えることができる。このようにして得
たピッチを、塩基性耐火レンガ等のバインダーに用いる
場合、後述するような非常に卓抜した性能を示すことを
見し、出し、本発明を完成したのである。一般に炭素結
合を生ずるための結合剤に必要な性能は高炭化率,高炭
素結合力があげられ、その指標として前者は固定炭素量
後者は8レジン含有量などが用いられており、コールタ
ールピッチはもちろん石油系結合剤においてもこれら両
者の含量を増加させる努力が払われている。
しかしながら結合剤の種類あるいはその使用条件によっ
ては必ずしも上記指標によって結合剤の性能が決まると
はかぎらない場合が多いことが明らかになった。
換言すれば、結合剤の性能を、固定炭素あるいは8レジ
ンといった性状でもつて規定することはかなり困難であ
り、その炭化時の炭素の形状,性質あるいは8レンジの
内容により、同一固定炭素およびaレンジ含量の結合剤
でも全く異つた性能を有する場合が存在するのである。
タールピッチであれ石油系結合剤であれ、非常に複雑な
多種類の混合物であり、その組成,構造の非常に近いも
のの間での性能についてのみある程度その結合剤の最終
的性能と固定炭素あるいは8レンジ含量との対応関係が
あると考えるべきと思、われる。本発明の目的である耐
火レンガへこれら結合剤を利用する場合における最終性
能は主として、レンガ寿命の増大であり、その支配因子
は複雑で明確に決定することは不可能に近いが、たとえ
ば転炉内張りレンガの場合には、レンガ内へのスラグの
侵入を防ぐことにあり、そのためにレンガ内における炭
素あるいは炭素結合が必要とされる。
ただ実際の使用状況下では酸素あるいはC02の存在を
無視し得なく、結合剤によって生成した炭素に対する酸
素あるいはC02による消耗速度の差もまたその機械的
強度等と同時にレンガの寿命に作用する要件である。本
発明の方法において用いる石油系結合剤がいかにしてレ
ンガ寿命の延長に良好なのかは不明であるが、初期ベン
ゼン不溶分の生成を抑制して反応させることにより何ら
かの特殊な反応が起こり、この結果従来の方法ではなし
得なかったレンガ寿命に大きく寄与する性能が付与され
たものと考えられる。
図に本発明の方法で、まずピッチを製造するプロセスの
1例を示す。
原料油1はラインaから第1加熱器2を通って所定温度
まで昇温され、第1段渡洋翼11で完全混合状態の第1
段燈梓容器3に張込まれる。第1段擬梓容器は圧力調制
弁5で一定圧力に制御されている。また第1段縄洋容器
内の処理油の一部は第1循環ポンプ4によりラインhを
通り第1加熱器に張込まれ原料油と混合される。第1段
蝿梓容器から連続的に抜出された第1段処理油はライン
cを通り第2加熱器6により所定温度まで昇溢され、第
2濃伴翼12により完全混合状態の第2段燈梓容器7に
張込まれる。第2段縄杵容器は圧力調制弁9で一定圧力
に制御されている。また第2段処理油の一部は第2循環
ポンプ8によりラインiを通り第2加熱器に張込まれ第
1段処理油と混合させる。第2段縄梓容器から連続的に
抜出された第2段処理油はラインeを通り、減圧フラッ
シュ塔10に張込まれ、ラインfからピッチを得る。
本発明はこのようにして得たピッチを塩基性耐火原料に
混合する。
ここで言う塩基性原料とは公知のドロマィト系耐火原料
たとえばドロマィトクリンカー,合成ドロマィトクリン
カー,またマグネシャ系耐火原料たとえば海水マグネシ
ャクリンカ−,竜融マグネシヤクリンカー,天然マグネ
サィトなどであり、これらを一種または二種以上混合し
て用いることができる。さらに黒鉛その他の炭素単体を
少量添加物として使用することができる。これら耐火原
料の平均粒径はたとえば1仇以下通常6肋〜0.1肋程
度のものであり、粒径の異なるものを併せて使用するこ
とが好ましい。耐火原料と本発明で言うバインダーピッ
チの混合は従来のタールピッチを使用する場合と同様、
加熱混合機で混練される。混合温度は特に限定されない
が、混線が充分行なわれバインダーが不都合な分解反応
を起さない範囲の温度が採用されたとえば、100〜2
5000の温度で行なうことができる。使用する当該ピ
ッチの混合量は塩基性耐火原料10の重量部に対し通常
2〜2の重量部、好ましくは4〜1の重量部である。本
発明で言う特定の処理で得られたピッチはそのままでで
すぐれた結合剤としての性状を有している上に特に充分
低い軟化点,粘度を有しているので、炭化水素系各種油
,童質油,軽油その他の粘度低下剤を添加することなく
使用でき、そのため使用時におけるこれら添加物から由
釆する分解生成物によるレンガの劣化が抑制されるもの
であるが、支障のない範囲内でこれらの添加剤を併せ使
用することもできる。
混練されたものは、所望の形状のレンガに成形され本発
明の不焼成耐火レンガが製造される。成形されたものは
、耐火レンガとして使用する前に約250〜40000
程度にべーキングして耐火レンガの強度を向上させるこ
とができる。以下に実施例と比較例をあげて、本発明の
方法をさらに具体的に説明する。
実施例1〜2および比較例1〜4 実施例 1〜2 ナフサを水蒸気分解した際に副生する重質残澄油を採取
した。
その性状を第1表に示した。上記重費残総油を原料油と
してまず、パイプスチールに通して所定温度まで昇温し
た後、完全混合状態の第1段縄梓容器に連続的にはり込
み熱処理を行った。損梓容器内を所定の圧力に保ち、所
定の平均滞留時間になるように縄梓容器内のレベルをコ
ントロールした。第1段頚梓容器から連続的に抜き出さ
れた熱処理物を、第2段のパイプスチールを通して更に
所定温度に昇溢した後、第2段燈梓容器に導入し所定の
圧力下において、所定の平均滞留時間となるようにレベ
ルをコントロールしながら熱処理を行った。
次に第2段鷹梓容器から最終的な熱処理を終えた熱処理
物を連続的に抜出し25000、7仇奴Hgの条件下で
運転されているフラッシュ蒸留塔に導入し沸点が400
ooより軽い軽質油を蟹去しフラッシュ蒸留塔の塔底よ
り生成ピッチを抜出した。第1段および第2段の処理条
件、生成ピッチ物性などの実験結果を第2表に示した。
なお運転時間は、実施例1,実施例2ともに温度定常に
入ってから15畑時間行なったがパイプスチール内,濃
伴容器内のよごれはほんのわずかで運転に支障はなかつ
た。比較例 1〜2 従来の一段の熱処理反応を行ない、本発明の方法と比較
した。
実施例1で用いた原料油をパイプスチールに通して所定
温度まで昇溢した後ソーカーに連続的にはり込み所定の
圧力下において、所定の滞留時間となるようにレベルを
コントロ−ルしながら熱処理を行なった。
次に熱処理油をフラッシュ蒸留塔に導き実施例1と同様
の方法で生成ピッチを得た。この結果を第2表に併記し
た。なお比較例1においては温度定常に入ってから運転
時間1m寿間でパイプスチール内にコーキングを起し閉
塞した。比較例2においては温度定常に入ってから15
独特間行なった。比較例 3 実施例1において第1段婿梓容器の温度を240℃とす
ることを除いては実施例1と同様の方法でピッチを得た
なお温度定常になってから1報時間でパイプスチールが
閉塞し運転を停止した。その結果を第2表に示した。第
1表第2表 このようにして得た各種ピッチ5重量部をバインダーと
して用い、粒径0.6〜50風の組織ドロマィトクリン
カ−35重量部を温度13500で加熱混練機を用いて
混合し、さらに0.6肋より小粒径の徴粉マグネシャク
リンカ‐を65重量部添加して混練して、混合物をプレ
ス成形してレンガ形状物とした。
これを約320qCI幼時間べーキングして不焼成耐火
レンガとした。これらの耐火レンガの実炉テストにおけ
る損耗量を第3表に記載する。なお、比較例4として、
コールタールピッチにクレオソート油を稀釈剤として5
%加えたものを同様にして用いた場合も併せて第3表に
託した。第3表 実施例3および比較例5 実施例 3 実施例1で用いた原料油を図に示す改質装置を用いて熱
処理を行なった。
まずラインaから原料油を100夕/hrの流量にて第
1加熱器(加熱管の管蓬21.7側)2を通して、35
500まで昇温した後瀦留城のないような条件で凝梓機
により鷹浮されている内容積300その第1段濃伴容器
3に連続的に張込み平均滞留時間3時間で熱処理した。
第1段縄梓容器内は温度350qoに保持されており、
また圧力は圧力調制弁5にて20k9/地・Gに制御さ
れている。また第1加熱管内の油の流速は第1循環ポン
プ4を用い第1段燈梓容器と第1加熱器をラインhにて
循環することにより2の/secに保つた。第1段燈梓
容器から連続的に抜出した第1段処理油をラインcから
第2加熱器6に入れ410午0まで昇温した後、内容量
300その第2段額梓容器7に連続的に張込んだ。
第2段燈梓容器は温度405℃に保持されており圧力は
圧力調制弁9により15k9/地・Gに制御されている
。縄杵条件は第1段蝿幹容器と同様である。また第2加
熱管内の油の流速は第2循環ポンプ8を用い第2段鯛梓
容器と第2加熱器をラインiにて循環することにより2
m/secに保った。平均滞留時間を3時間とした後第
2段縄梓容器から連続的に抜出された第2段処理油はラ
インeを経て、圧力60肌Hgに保たれている減圧フラ
ッシュ塔1川こ張込み、実質的に400℃より軽い沸点
留分を連続的に留去し、製品ピッチを得た。その性状を
第4表に示す。比較例 5 図において、原料油をラインcから第2加熱器に張込み
、410qoまで昇温し、実施例3と同様の条件下に保
持されている第2段縄梓容器内で熱処理し、実施例3と
同様の方法で製品ピッチを得た。
その性状を第4表に示す。このようにして得られたピッ
チを用いて、粗粒として径0.7〜5.0のマグネシャ
クリンカーを用い、微粒として径0.6肌のマグネシャ
徴粉および添加剤として黒鉛徴粉8重量部を用いる以外
は実施例1と同様に不焼成耐火レンガを得た。
このようにして得られた不焼成耐火レンガを18M酸素
上吹転炉の袋入側スラグラィン付近にそれぞれ部分的に
はりつけ500チャージの転炉操業後の損耗量を比較し
た。
その結果を第4表に併せ示した。第4表より明らかのよ
うに、本発明により得た不焼成耐火レンガを使用した場
合は比較例5と比較しても実炉操業における損耗量が少
なく極せて優秀な性能を保持していることが証明された
第4表
【図面の簡単な説明】
図は本発明を実施するに用いられるプロセスの1例をそ
れぞれ示す。 1…・・・原料油、2・・・・・・第1加熱器、3・・
・・・・第1段鷹梓容器、6・・・・・・第2加熱器、
7・…・・第2段鷹杵容器、10・・・・・・減圧フラ
ッシュ塔、11…・・・第1縄梓翼、12…・・・第2
鷹梓翼、13・・・・・・ピッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 石油系炭化水素の熱分解,水蒸気分解により得られ
    る沸点150℃以上の重質油を原料油として該原料油を
    2kg/cm^2以上の圧力下、300ないし360℃
    の範囲内の任意の温度に保持された第1段撹拌容器に連
    続的に供給し、該供給原料油の平均滞留時間を15分以
    上とし、第1段撹拌容器から連続的に第1段処理油を抜
    出し、該第1段処理油を370ないし450℃の範囲内
    の任意の温度に保持された第2段撹拌容器に張込み、平
    均滞留時間を30分〜10時間として第2段処理油を連
    続的に抜出し、該第2段処理油から軽質分を除去するこ
    とによりピツチを連続的に得、該ピツチを塩基性耐火原
    料に混合し成形することを特徴とする不焼成耐火レンガ
    の製造法。
JP53004105A 1978-01-18 1978-01-18 耐火レンガの製法 Expired JPS6022669B2 (ja)

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US06/003,761 US4229221A (en) 1978-01-18 1979-01-15 Method for producing refractories
GB7901750A GB2015987B (en) 1978-01-18 1979-01-17 Method of producing refractories
DE2901889A DE2901889C2 (de) 1978-01-18 1979-01-18 Teerpech zur Verwendung bei der Herstellung feuerfester Steine

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0448320Y2 (ja) * 1987-10-09 1992-11-13

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JPH0448320Y2 (ja) * 1987-10-09 1992-11-13

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