JPS60226270A - 呼出信号音送出方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は呼出信号音送出方式、更に詳しく言えば、ディ
ジタル形電子交換機において、被呼加入者を現在呼出中
であることを発信加入者に知らせるための呼出信号音（
リングバックトーン）の送出方式に関するものである。

〔発明の背景〕

従来のディジタル形交換機では、通話路系をディジタル
回路で構成するため、加入者線インタフェースとして必
要な高電圧信号やアナログ信号を扱う加入者回路を電話
機毎に設置している。このため各加入者回路を小形に、
かつ経済的に構成することが重要である。そのため、加
入者回路の一部である被呼者の電話のベルを鳴らすため
の呼出信号の送出は各加入者回路に連続呼出信号を設け
、これを加入者回路内のスイッチで、目的、用途に応じ
た送出時間と周期で開閉制御することによって、回路の
簡略化を計っている。このため、従来の電磁機械式交換
器では容易に実現していた呼出信号と呼出倍音（発呼者
に呼出音の送出を知らせる信号）の同期化が困難となっ
ている。

更に詳しく言えば、ディジタル交換機では、複数の加入
者回路と交換接続を行うディジタルネットワークはディ
ジタル信号伝送線路で結合されており、又呼出信号音源
もディジタル回路で構成されている。

発呼者がオフフックし、ダイヤルをすると、交換動作を
制御する中央処理装置は周知の一連の交換処理、ダイヤ
ル信号受信、数字分析、被呼加入者収容位置の識別を行
なう。ついで被加入者が空の場合、被呼者応答後の通話
パスを選択、予閉塞しておく。次に、被呼側電話機に呼
出信号を送出する。すなわち、中央処理装置は複数の加
入者回路を制御するターミナルコントローラに呼出信号
送出を指令する。指令を受けたターミナルコントローラ
は加入者線に設けられたスイッチを定められた呼出時間
、周期に応じて開閉制御し被呼側電話機に呼出信号を送
出する。

一方、中央処理装置はネットワークを介して、呼出信号
音源と発呼加入者回路を結合し、発呼加入者の電話機に
呼出信号を送出する。

ターミナルプロセッサは複数の加入者回路を共通制御す
るように構成されているため、被呼者側の電話機に呼出
信号を加えるための制御タイミング信号と上記呼出信号
音の位相を同期化することは呼出信号源の位相情報を多
数の加入者回路の呼出信号制御部に分配する装置を必要
とし、又その位相情報に合わせて、被呼加入者回路の呼
出信号を制御することは、ターミナルプロセッサの能力
の低下、又複数の被呼加入者の電話が同時に、呼出信号
の送出をする場合には、呼出信号音源および呼出信号、
駆動のための電力が増大するという問題がある。これら
の理由でディジタル形交換機では呼出信号音と呼出信号
とを同期化することは経済的に困灘であり、やむを得ず
、呼出信号と呼出信号音は非同期とする構成がとられて
いる。

さらに、中央処理装置は発呼側ターミナルプロセッサに
呼出信号音の送出指令および被呼者応答時の呼出信号音
の停止指令をやりとりする必要があり、処理能力上の負
担となる等の欠点もあるにのため、呼出信号音と呼出信
号が同期する電磁機械式交換機に慣れ親しんだユーザに
とまどいと不満を与えており、ディジタル形交換器の呼
出信号の送出の改善が望まれている。

〔発明の目的〕

したがって、本発明の目的はディジタル形電子交換機に
おいて、処理装置の負担が少なく呼出信号と同期した呼
出信号音を送出することができる経済的な方式を実現す
ることである。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成するため、ディジタル形電子交
換機の加入者回路に下りチャネルの信号を任意の上り信
号チャネルに折返すループバック回路と、呼出信号を特
定のパターンで被呼電話機に送出するためのスイッチと
、上記ループバック回路および上記スイッチを制御する
制御回路を設け、被呼者呼出時、発呼者および被呼者の
加入者回路間の通話パスを設定し、連続信号する呼出信
号音源を被呼加入者回路の下り信号入力部に接続し、上
記被呼加入者回路の上記制御回路で上記呼出信号の特定
のパターンに同期して、上記呼出信号音源からの信号音
を上記ループバック回路および上記通話パスを介して、
発呼加入者回路へ呼出信号音として送出するようにした
ものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を実施例によって詳細に説明する。

第１図は本発明による呼出信号音送出方式を実施したデ
ィジタル交換機の概略構成を示す図である。

第１図において、１ａおよび１ｂはそれぞれ加入者Ａお
よびＢの電話機、２ａおよび２ｂは加入者回路、３はデ
ィジタルネットワーク、４は一定の周波数の連続信号を
発生する呼出信号音源、５は交換動作を制御する処理装
置、６は通話パスである。加入者回路２ａは呼出信号源
２１ａ、呼出信号を電話機１ａに送出制御するスイッチ
、ハイブリッド回路２３ａ、入力端２４ａに加えられた
音声信号をＰＣＭ符号のディジタル信号に変調し出力端
２７ａから上り信号として特定のチャンネルに送出し、
入力端２８ａから下り信号であるＰＣＭ符号のディジタ
ル信号を復調し、出力端２５ａに音声信号を出力する変
復調器２５ａ、および加入者回路を制御するターミナル
コントローラ２９ａを含む。加入者回路２ｂについても
同一の構成である。なお、同図は説明の簡単のため２つ
の加入者回路のみを示している。又ターミナルコントロ
ーラ２９ａ、２９ｂは複数の加入者回路を制御するもの
である。

以下、本実施例の動作について説明する。発呼者Ａがオ
フ・フックし、ダイヤルをすると、処理装置５は周知の
一連の発呼処理、ダイヤル信号受信、数字分析、被呼加
入者収容位置の識別を行なう。

次いで、被呼加入者Ｂの電話機１ｂが空きの場合、処理
装置５はネットワーク３を介して呼出信号音源４を被呼
加入者回路の下り一信号の入力端２８ｂに加えるように
ハイウェイ（パス）のタイムスロットを１チャンネル割
当ておき、そのタイムスロットの番号をターミナルコン
トローラ２９ｂに通知する。また、発呼者Ａ被呼者Ｂ間
の通話パス６を設定する。すなわちコーデック２６ａの
出力端２７ａからの上り信号チャネルがコーデック２ｂ
の入力端２８ｂへ下り信号チャネルを介して結合される
ようにネットワーク３を制御する。又被呼加入者回路を
制御するターミナルコントローラ２９ｂに対し、通話パ
ス６のハイウェイにおけるタイムスロット番号を通知す
る。

その後、処理装置！５はターミナルコントローラ２９ｂ
に対し呼び出し信号送出を指令する。この指令を受けた
、ターミナルコントローラ２９ｂはスイッチ２２ｂを決
められた呼出時間、周期で開閉制御し、連続信号源２１
ｂからの信号を呼出信号として電話機１ｂに加える。又
ターミナルコントローラ２９ｂはコーデック２６ｂの上
り信号のタイムスロットを通話パス６のタイムスロット
に、下り信号のタイムスロットを呼出信号音源のタイム
スロット番号に設定すると共に、コーデックに設けられ
たループバック回路を動作モードに設定し、コーデック
２６ｂの入力端２８ｂに加えられた信号を前記スイッチ
２２ｂの開閉制御に同期して、出力端２７ｂへ折返し、
ハイウェイ１の通話パス６のタイムスロットで送出する
。

送出された呼出信号音は、通話パス６、入力端２８ａ、
コーデック２６ａ、ハイブリッド２３ａ、スイッチ２２
ａを順に介して発呼加入者の電話機１ａに加えられる。

被呼者が応答した時は、被呼者側の加入者回路の中のル
ープバック回路の折返し機能を停止し、通常の通話モー
ドに戻すと共に、下り信号のタイムスロットを通話パス
６のタイムスロットに変更することによって、発呼者Ａ
と被呼者Ｂとの通話が開始される。

本実施例が従来のディジタル形電子交換機における呼出
信号音方式と異なる点は、加入者回路がハイウェイを介
して入力された信号を折返して通話パスに送出するルー
プバック回路を持つこと。

呼出信号音源４が連続信号を発生するように構成された
こと。被呼加入者呼出時に通話パスが予約パスでなく設
定パス（ネットワーク３を介して結合されること）であ
ること。およびループパック回路の折返、し機能が、呼
出信号のスイッチの開閉制御と同期して行なわれ、その
ループバック回路、通話パスを介して呼出信号音が発呼
者側に送られることである。

第２図は加入者回路におけるループバック回路の一実施
例の構成を示す構成図である。本実施例は、加入者回路
に複数のチャンネル間のＰＣＭ信号を混合する機能を有
するＰＣＭコーデックを使用してループバック回路を構
成し、被呼者呼出時に、通話パスの上りチャンネルに連
続呼出信号音を混合し、この混合のタイミングを、呼出
信号送出タイミングと同期制御するもである。

同図において、送信端子２４を介して音声信号などのア
ナログ信号Ａがアナログ・ディジタル（Ａ／Ｄ）変換器
に加えられ、リニアＰＣＭ信号に変換される。リニアＰ
ＣＭ信号Ａは加算器３２および３３で、それぞれスイッ
チ回路３６および３５からの信号ＢおよびＣと加算され
る。加算されたＰＣＭ信Ａ＋ＣおよびＡ＋Ｂはそれぞれ
レジスタ３７および４０に一時記憶される。レジスタ３
７および４０に記憶された信号は、入力端子４５から加
えられたコーダ用タイミング信号はタイミング回路４１
に加えられ、所定のタイミングでレジスタ３７および４
０の信号を符号変換回路を経て、出力端子２７からハイ
ウェイの指定されたチャンネル、すなわちタイムスロッ
トに順次送出される。ここではチャンネル１に信号Ａ＋
Ｃを、チャンネル２に信号Ａ＋Ｂが割り当てられている
。

一方、コーデックの下り信号入力端子２８には下り信号
のハイウェイのチャンネル１のＰＣＭ信号信号子ャンネ
ル２のＰＣＭ信号Ｃが加えられるこれらのＰＣＭ信号は
符号変換回路４３でリニアＰＣＭ信号に変換される。入
力端子４６に加えられたデコーダ用タイミング信号はタ
イミング回路４４に加えられ、上記符号変換回路４３、
レジスタ３８および３９のタイミング制御を行ない、リ
ニアＰＣＭ信号ＣおよびＢを得る。リニアＰＣＭ信号Ｂ
とＣは一部は加算器３４．Ｄ／Ａ変換器３１を経て、出
力端子２５に信号Ｂ＋Ｃのアナログ信号を出力する。又
信号Ｂはスイッチ回路３５を介して加算器３３に加えら
れ、信号Ｃはスイッチ３６を介して加算器３２に加えら
れる。

すなわち、コーデックはＡ、Ｂ、Ｃの複数のチャンネル
間のＰＣＭを混合する機能を有する。

第２図のコーデックを第１図の呼出信号音送出方式に適
用する場合について説明する。

電話機１ａがオフ・フックされると、処理装置４は従来
の動作と同様に、呼出信号送出前の処理プロセスを実行
する。次にネットワーク３を介して連続呼出信号音源を
被呼側加入者回路のコーデックの下り信号入力端２８に
チャンネル２を介して接続するようにすると同時に被呼
側加入者回路のコーデックの上り信号出力端２７からの
信号がチャンネルＩを介して、発呼側加入者回路のコー
デックの入力端子２８ａに加わるようにし、又発呼側加
入者回路のコーデックの出力端２７ａからの信号が被呼
側加入者回路のコーデックの入力端子２８ｂにチャンネ
ル１を介して結合されるように通話パスを形成するよう
にネットワーク３およびターミナルコントローラ２９ａ
および２９ｂを制御する。

また、連続呼出信号音源４から被呼側のコーデックの入
力端子２８ｂに信号を加えるためのチャンネル２（タイ
ムスロット）の番号は事前にターミナルコントローラに
連絡されているものとする。

次いで、処理装置５はターミナルコントローラ６ｂに対
し、呼出信号送出を指令する。ターミナルコントローラ
２９ｂは定められた呼出信号のパターンすなわち呼出時
間、周期でスイッチ２２ｂを制御し、電話機１ｂに呼出
信号を送出すると共シこ、コーデック２ｂのスイッチ３
６をスイッチ２２ｂと同期して開閉制御する。この場合
、加算器の出力は入力端子２８のチャンネル２の信号と
音声信号入力端子２４からの信号が混合されたものにな
るが、呼出時は、音声入力端子２４からの信号はないの
で被呼加入者回路から発呼加入者回路には呼出信号と全
く同期した呼出信号音が送られることになる。

次に、被呼者が応答したとき、被呼加入者回路のスイッ
チ３Ｇおよび２２ｂは開放され、すでに設定された通話
パス６を介して直ちに通話を開始することができる。

第３図は上り／下すチャネル間のＰＣＭ信号を折返すル
ープバック回路を持つコーデックの他の実施例の構成図
である。第２図と同一構成部分には同一の番号を付して
、その詳細な説明は省略する。

第２図の実施例はループバック回路を複数のチャンネル
間のＰＣＭ信号を混合する機能を持つコーデックを利用
して実現したものであるが、第３図のコーデックでは、
被呼加入者へ呼出信号源２１ｂの出力をスイッチ２２ｂ
を開閉して呼出信号を送出するとき、上記スイッチ２２
ｂの開閉に同期して、Ａ／Ｄ変換器３０入力端とＤ／Ａ
変換器３１の出力の接続を開閉するか、又は上り信号の
レジスタ３７の入力端と下り信号のレジスタの出力端と
の接続を開閉して、折返しパスを形成するようにしたも
のである。これらの制御のための信号はターミナルコン
トローラ２９によって供給される。

以上の実施例はループバック回路をコーデック内に設け
た場合を説明したが、加入者回路のコーデック以外の部
分１例えば、加入者回路に通話電流を供給する部分やハ
イブリッド部分を含む加入者インターフェース回路に設
けても、第３図に示したアナログループバックの場合と
同様に実現することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、被呼側を処理するＴＣが呼出信号音源
の位相を考慮することなく、独自に呼出信号と呼出信号
音の制御を同時に行なえば良く、呼出信号音のタイミン
グ信号分配用ハードウェアの増大および処理能力の低下
をきたすことなく、経済的に呼出信号と呼出信号音を同
期化することが出来るので、加入者サービス向上に効果
がある。

また、被呼者応答時、発呼者側を制御することなく、単
にネットワークと被呼側加入者回路のみ制御すれば良い
ので、処理プロセスの単純化、処理能方向上に有効であ
る。

また、被呼加入者単位に、もしくはターミナルコントロ
ーラ単位にランダムに開閉動作すれば良く、呼出信号源
やスイッチ駆動電源のピーク電力が均等化され、容量低
減に効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による呼出信号音送出方式を実施したデ
ィジタル形電子交換機の要部構成図、第２図および第３
図は上記実施例の使用されるループバック回路を有する
コーデックの実施例の構成を示す図である。 １ａ・・・発呼者側電話機、１ｂ・・・被呼者側電話機
。 ２ａ、２ｂ・・・加入者回路、３・・・ディジタルネッ
トワーク、４・・・呼出信号音源、５・・・処理装置、
６・・・通話パス、２１ａ、２１ｂ・・・連続呼出信号
源、２２ａ、２２ｂ−スイッチ、２３ａ、２３ｂ−ハイ
ブリッド、２６ａ、２６ｂ・・・コーデック、２９ａ。 ２９ｂ・・・ターミナルコントローラ、３０・・・Ａ／
Ｄ変換器、３１・・・Ｄ／Ａ変換器、３２，３３，３４
・・・加算器、３５．３６・・・スイッチ、３７，３８
゜３９．４０・・・レジスタ、４１．４４・・・タイミ
ング回路、４２．４３・・・符号変換回路。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ディジタル形電子交換器の加入者回路に下りチャン
   ネルの信号を上りチャンネルに折返すループバック回路
   と、その折返しループの断続を行う制御回路と、呼出信
   号を特定のパターンで被呼電話機に送出するためのスイ
   ッチとを設け、被呼者呼出時に、交換ネットワークを介
   して発呼加入者回路と被呼加入者との間の通話パスおよ
   び被呼加入者回路の下りチャネルと呼出信号音源とのパ
   スを設定すると共に、上記被呼加入御することによって
   、上記ループバック回路および設定された通話パスを介
   して発呼加入者の電話機に呼出信号音を送ることを特徴
   とする呼出信号音送出方式。 ２、特許請求の範囲第１項記載において、上記呼出信号
   音源は連続信号音を発生する呼出信号音送出方式。 ３、特許請求の範囲第１項又は第２項記載において、上
   記加入者回路が複数の下りチャネルの信号を上りチャネ
   ルの信号に混合する回路を有し、上記ループバック回路
   は上記複数の下りチャネルの１つのチャネルを上りチャ
   ネルの信号に混合する回路を利用して形成される呼出信
   号音送出方式。 ４、特許請求の範囲第１項記載において、上記ループバ
   ック回路が上記加入者回路のＰＣＭ符号復号器内に設け
   られた呼出信号音送出方式。 ５、特許請求の範囲第４項記載において、上記ループバ
   ック回路がＰＣＭ符号復号器のＡ／Ｄ変換回路の入力端
   とＤ／Ａ変換器の出力端との間に形成された呼出信号音
   送出方式。 ６、特許請求の範囲第４項記載において、上記ループバ
   ック回路がＰＣＭ符号復号器のアナログ・ディジタル変
   換器の出力端とディジタル・アナログ変換器の入力端と
   の間に形成された呼出信号音送出方式。