JPS6022533Y2 - 小形リレ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリレー駆動回路等の附随回路が内部に実装され
た小形リレーに関する。

従来、この種の小形リレーにおいて附随回路は一般にプ
リント基板上に組み込まれているが、プリント基板上で
の占有面積が大きく組み込みにくい等の欠点があった。

また、最近においては電子回路のＩＣ化が進み附随回路
もこれに伴ってチップ化され、リレー内部に組み込まれ
るサイズとなったが、好適な実装方法が存在しないため
、組立てが困難であったり、リレーの特性不良を誘発す
る等の問題があった。

本考案は上記の欠点を改善し、リレ一本体内部に附随回
路を実装することにより、占有面積の縮少およびコスト
ダウン等を図る小形リレーを提供することを目的とする
ものである。

以下、図面に沿って本考案を説明する。

第１図ないし第６図は本考案の実施例を示すもので、こ
れらの図において、１はコイルブロックで、主としてコ
イルボビン２とコイル３にて構成されている。

コイルポビン２は中空状の中央胴部２ａと、この中央胴
部２ａの両端に一体に形成されたフランジ２ｂ、２ｃか
らなり、中央胴部２ａの外周にはコイル端子４と巻き始
め、巻き終わり引出線がそれぞれ接続される前記のコイ
ル３が巻回され、かつこのコイルボビン２のフランジ２
ｂ、２ｃ部には下方に向って突出する前記のコイル端子
４、共通端子５等が同時成形により植設されていると共
に、７ランジ２ｂ側には中央胴部２ａの中空部と一体を
なす凹室６が形成されている。

７は凹室６の上下に相互に対向するように配設される一
対の磁極板で、一方の端部の側縁において下方に向って
延びるよう形成された固定接点端子７ａと、他方の端部
において磁極板７の平板状の本体部に対しほぼ直角に互
いに向い合うように折曲され、かつその先端部に形成さ
れた固定接点７ｂとからなっている。

しかして凹室６内に配設する場合は、フランジ２ｂの両
端縁の上下にそれぞれ形成された切り込み２ｂに磁極板
７の一方の端部の両側にそれぞれ僅かに突設された係合
部７ｃを嵌め込みつつ凹室６内に圧入させるもので、こ
れによってコイルボビン２の凹室６の中央胴部２ａ側に
は所定のギャップを介し対向する一対の固定接点７ｂが
配置されることとなる。

８は凹室６内に配設される永久磁石で、一方の磁極が下
側に位置する磁極板７上に接するように配設されている
。

一方、中央胴部２ａの中空部には、自由端がそれぞれの
固定接点７ｂと接離するようにギャップ間に配置され、
かつ基端がコイルボビン２のフランジ２Ｃ側に配設され
た共通端子５に固着された磁性材料からなる長手のリー
ド９が挿通配設されリレ一本体Ａが構成されている。

この場合、中央胴部２ａのフランジ２Ｃ側の外周端部に
はリレー駆動回路等の附随回路が内蔵されたケース１０
がリレ一本体Ａと一体となるように取り付けられている
。

すなわち、所定の附随回路を内部に有するケース１０は
低圧成形加工によって脱着が容易となるように全体とし
てほぼコ字状に形成されており、それぞれの端面１０ａ
には内部の附随回路と接続されている複数個の外部接続
端子１１が植設されている。

また、端部の一方の側部にはコイルボビン２に取付固定
するための引掛段部１０ｂが形成され取付けに際しては
コイルボビン２の中央胴部２ａを挟持するように一方の
側から挿嵌せしめ、かつ、引掛段部１０ｂをフランジ２
ｃの側縁に当接させることにより、容易に取り付けるこ
とができる。

しかる後、例えばリード線等によって外部接続端子１１
とコイル３等とをハンダ付処理して附随回路とリレ一本
体Ａとを電気的に接続するものである。

１２は合成樹脂からなるベースで、底部に各端子を挿通
するための端子孔１２ａが複数個形成されている。

しかして、この端子孔１２ａに各端子を通してベース１
２上に附随回路を有するリレ一本体Ａを載置し、箱形の
シールドケース１３を冠着することによって小形リレー
が組み立てられる。

このようにして構成された小形リレーは、平常時におい
てはリード９の自由端がそのバネ力に抗して永久磁石８
の吸引力により図示の状態では下側に相当する固定接点
７ｂと接触している。

そして、コイル３を励磁しリード９の自由端を下側の固
定接点７ｂの磁性と同極になるように磁化すればリード
９は下側の固定接点７ｂと反撥して離れ、対向する上側
の固定接点７ｂに吸着され接点が切り換えられる。

叙述のように本考案によれば、コイルボビンに所定の附
随回路を内部に有し、かつ低圧成形加工によって形成さ
れたほぼコ字状のケースを取り付けるように構成されて
いるため、組立てが容易で作業時間が短縮され、コスト
ダウンを図ることができる。

また、附髄回路は取り外し自在のため、附髄回路のない
通常のリードを製造する場合にも金型あるいは各部品は
同形状のものが使用でき経済的である等の効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の小形リレーの分解斜視図、第２図は同
上に適用される附随回路が内蔵されたケースの斜視図、
第３図は本考案の小形リレーの縦断面図、第４図は同上
の破断平面図、第５図は第４図中のＸ−Ｘ線断面図、第
６図は第４図中のＹ−Ｙ線断面図である。 １・・・・・・コイルボビンブロック、２・・・・・・
コイルホビン、２ａ・・・・・・ＨＦ１部、２ ｂｙ
２ ｃ””フランジ、２ｄ・・・・・・切り込み、３・
・・・・・コイル、４・・・・・・コイル端子、５・・
・・・・共通端子、６・・・・・・凹室、７・・・・・
・磁極板、７ａ・・・・・・固定接点端子、７ｂ・・・
・・・固定接点、８・・・・・・永久磁石、９・・・・
・・リード、１０・・・・・・ケース、１１・・・・・
・外部接続端子、１２・・・・・・ベース、１３・・・
・・・シールドケース、Ａ・・・・・・リレ一本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周にコイル３が巻装され、内部が中空状の胴部２ａと
   、この胴部２ａの両端にそれぞれ一体に形成されたフラ
   ンジ２ｂ、２ｃとからなり前記のフランジ２ｂ内に形成
   された凹室６内に一対の固定接点７ｂが対向配設され、
   この固定接点７ｂと接離可能なり一ド９が内部に配設さ
   れたコイルポビン２を備えるリレーにおいて、前記コイ
   ルポビン２の胴部外周にほぼコ字状をなしかつ内部にリ
   レーの附随回路が内蔵されたケース１０を胴部を挾持す
   ると共に、前記ケース１０の端面に引掛段部１０ｂを形
   成し、該引掛段部をコイルボビン２のフランジ２ｃに係
   合させたことを特徴とする小形リレー。