JPS6022056Y2 - 吊りビ−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はクレーンなどに使用される吊りビームに関し、
その特徴とするところは荷の重量がか）るに伴って対向
する荷掛は用爪間隔が狭められ、作業中荷材の落下する
危険性が全くなく、また確実に把持された状態を外部か
ら容易に確認することを可能とする。

以下、本考案実施の一例を図面にもとづいて説明する。

第１図は吊りビームの全体正面図、第２図は荷掛用爪の
一部破断部分詳細図である。

１は横方向に長く延びたビーム、２は該ビームをクレー
ンに吊下げ昇降させるためのワイヤーロープＧの取付け
られる巻上部、３及び３′はビーム内に設けた軸受部で
あって、中央を対称とする左右方向で夫々れ方向の異な
るネジＳ□、Ｓ２が刻設されたスクリュー軸４が軸支さ
れてなる。

５は前記スクリュー軸４を回動させるべくビーム上に設
けられているモーターであり、トルクリミッタ−カップ
リング６を介してその軸先端にはスプロケット７及び８
が取付けられ、両者はチェノ９により連結されている。

１０ａ、ＩＤｂはＬ字状をなし内部が匣体に形成される
一対の把持アームであって、スクリュー軸４の夫々れ左
右方向にＬ字状の内面が対向する如くなして螺合させて
なり、前記モーター５の駆動によりチェノ９を介してス
クリュー軸４が回動させられるとき、互いに近接したり
離反したりするようになされる。

このさい相対する把持アーム１０ａ、１０ｂの下方内面
には縦長のスリットｌｌａ、ｌｌｂが穿設されてなり、
また各アームの左右両側面には下端に向って対向する把
持アーム間隔が次第に狭小化されるようになすための傾
斜スリット１２が穿設される。

１３ａ、１３ｂは荷掛用爪であって、各爪先端はＰは前
記スリット１１ａ、１１ｂから外方に向って突出せしめ
られているが、爪本体Ｑはアームの匣体内方にあり、且
つ爪本体後部に於いてその水平方向に設けしめた一定長
のピン１４が夫々れの傾斜スリット１２と係合した摺動
するようになっている。

該摺動には爪本体Ｑの上方にフック１５を設けしめると
共に、匣体内に設けせしめた係止金具１６との間にスプ
リング１７を弾撥させて通常爪先端Ｐが上方に向って牽
引されているようになされるのであり、このときピン１
４が傾斜スリット１２の上端Ｔ１と接触することにより
停止させられているのであって、各把持アーム１０ａ、
１０ｂがスクリュー軸４の両端縁に位置するとき対向す
る荷掛用爪間距離１は最大となる。

なお、図面に於いて１８は各把持アーム内に設けである
リミットスイッチであって、後述する荷掛時ピン１４が
傾斜スリット１２内を下降することにより爪本体Ｑ下端
部がこれと接触し、ビーム上の掴み検出表示灯１９に把
持ＯＫの点灯表示がなされると共に操作ボックスに対し
本吊上げに移るための指令を発するようになさしめるも
のである。

本考案は以上の如く構成してなり全地上或は作業台など
に置かれたスラブ２０を把持せんとする場合には、上記
吊りビームをクレーンなどを使用してスラブ２０上に降
下させると共に適宜モーター５を駆動して把持アームｌ
ｅａ、１０ｂ間にスラブ２０が挾み込まれる状態とし、
且つ各爪先端がスラブ２０の両側面と接触する位置にし
て停止させる。

次にワイヤーロープＧを少し巻き上げてビーム１を少し
上昇させる。

このとき各荷掛用爪１３ａ、１３ｂはスラブ２０の重量
によって下方に引かれ、各荷掛用爪端はその対向間距離
１が狭められるように下方に向ってスライドさせられる
のであって、このスライド過程でリミットスイッチ１８
が作動して掴み検出表示灯１９が点灯する。

これによって充分な把持が完了したことが確認されるの
であり、またこれと同時に図示しないクレーン側の操作
ボックスに本格的な巻上げ指令が発せられて、吊上げ運
搬作業に移行するのである。

本考案に於いてはビーム１が持上げられて荷掛用爪に重
量がか）ればか）る程、荷掛用爪は内方にスライドして
強くスラブ２０を把持するようになるのであり、且つま
たこれは外部から容易に確認することができるのであっ
て、運搬中の落下事故を確実に防止することのできるも
のである。

また操作も極めて容易であって迅速な作業を可能とし、
作業性能の向上に寄与すること大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は吊りビームの全体正面図、第２図は荷掛用爪の
一部破断部分詳細図である。 １・・・・・・ビーム、３，３′・・・・・・軸受部、
４・・・・・・スクリュー軸、５・・・・・・モーター
、７，８・・・・・・スプロケット、９・・・・・・チ
ェノ、１０ａｔ １０ｂ・・・・・・把持アーム、１
２・・・・・・傾斜スリット、１３，１３ｂ・・・・・
・荷掛用爪、１５・・・・・・フック、１７・・・・・
・スプリング、１８・・・・・・リミットスイッチ、１
９・・・・・・掴み検出表示灯、２０・・・・・・スラ
ブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対峙する一対の把持アームをスクリュー軸に螺合させ
   、スクリュー軸の回動によってビームの両端から中央に
   向って接近したり離反したりするようになさしめると共
   に、各把持アームは内部を巨体に形成し対向する下方内
   面部に縦長のスリットを穿設するほか、各匣体の左右両
   側面には下端に向って対向する把持アーム間隔が次第に
   狭小化されるようになすための傾斜スリットを穿設し、
   一方荷掛用爪の爪先端を匣体外に対向状態に突出させる
   と共に爪本体後部は匣体内で水平状のピンを取付け、該
   ピンを介して前記傾斜スリット内を摺動するように係合
   せしめ、他方爪本体上部はスプリングを係止して常時は
   傾斜スリットの上端縁位置に吊上げられているようにな
   さしめ、また匣体内下部には荷掛用爪本体の摺動下端で
   接触して作動されるリミットスイッチ及び匣体外のビー
   ム上には該リミットスイッチで点灯する掴み検出表示灯
   を設け、荷掛時の吊上げ作業で荷掛爪本体が接触すると
   掴み検出表示灯が点灯するようになしたことを特徴とす
   る吊りビーム。