JPS6021747Y2 - 冷気循環式ショ−ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は商品収納及び取出用の前面開口に低温エアーカー
テンを形成してなる冷気循環式ショーケースに関し、そ
の目的とする処は開放型の完成されたこの種ショーケー
スの前面開口に扉ユニットを後付けして開口における冷
凍負荷の大幅な減少を図るとともに、扉ユニットの取付
を簡便に行ない、且つ扉ユニットの取付けによる循環冷
気量の減少を阻止することにある。

以下第１図により本案の実施例を説明すると、１は前面
に商品収納及び取出用の開口３を形成した断熱壁２にて
本体を構成してなる冷気循環式ショーケースで、前記断
熱壁内壁より適当間隔を存して区画板４を配設してプレ
ートフィン型冷却器５及び軸流型送風機６を設置する冷
気通路７と、複数の棚８を備える貯蔵室９と、前記開口
の上下両端に相対向する吹出、吸込両口１０，１１とを
形成してなり、冷却器５で熱交換された冷気を送風機６
でもって矢印の如く強制循環することにより、開口３に
低温エアーカーテンＣＡを形成して貯蔵室９を冷却する
ものであり、周知の開放型ショーケース所謂オープンシ
ョーケースとして完成されている。

１２は低温エアーカーテンＣＡの外側に位置する如く開
口３に着脱自在に配設された扉ユニットで、回動式の透
明扉１３と、この扉を開閉自在に枢支する口字形の金属
製枠体１４とから構成されている。

前記透明扉は第２図及び第３図に示す如く表面に防露ヒ
ータ（図示しない）をプリントしたガラス等の透明板１
３ａと、この透明板の周囲端面に嵌着される金属製の扉
枠１３ｂと、この扉枠の庫内側面に装着されたガスケッ
ト等のシール部材１３ｃと、前記扉枠の透明板１３ａ側
に嵌設されたコードヒータ等の防露ヒータ１３ｄと、前
記扉枠の庫外側面に装着された開閉用の把手１３ｅとか
ら構成され、又前記枠体は化粧飾りとなる前壁１４ａと
、前記透明扉の収納部を画成する周壁１４ｂと表面が前
記シール部材の当接面となり且つ商品収納及び取出用の
開口１６を画成する背壁１４ｃとから構成され、周壁１
４ｂの上下両部の相対向する表面には前記透明扉を回動
実在に枢支する一対の開閉装置１６．１６が装着されて
いる。

１７Ａ、１７Ｂは合成樹脂等熱絶縁部材からなり同一形
状をなす上下一対の間隔子で、前記透明扉の直上又は直
下に位置する肉厚部１７ａと、この肉厚部から上向き又
は下向き開口する嵌合溝１７ｂと、この嵌合溝及び前面
に開口する防露ヒータ１Ｂ、１９嵌設用の細溝１７ｃｖ
１７ｄと、前記肉厚部の枠体側に開口し前記両防露
ヒータの接続部を収納する収納溝１７ｅと、前記肉厚部
の背面から後方に延び前記枠体の背壁１４ｃ直上又は直
下に位置する張出部１７ｆとを一体形成してなり、細溝
１７ｃ及び収納溝１７ｅが被覆され且つ互いに平行にな
るよう前記枠体の周壁１４ｂ上下両面にネジ２０．２０
により止着される。

２１゜２２は前記扉ユニットの上部を止着する金属製の
取付金具で、吹出口１０の前部に位置しショーケース本
体１に止着される取付金具２１は収斂する方向に延びる
傾斜部２１ａを備え、又上部の間隔子１７ａの嵌合溝１
７ｂに嵌設止着される取付金具２２は拡散する方向に延
びる前記傾斜部に接触する傾斜部２２ａを備えている。

２３は開口３の下端に配設された金属製のハンドレール
で、吸込口１１を画成する区画板４及び前面板２４の一
端等を支持する支持部材２５を被冠する如くこの支持部
材に取付けられている。

次に第２図及び第４図により扉ユニット１２の取付けに
ついて説明すると、第４図に示す如く扉ユニット１２を
持ち上げて取付金具２１内に取付金具２２の一方を挿入
した後、第２図に示す如く下部の間隔子１７Ｂの嵌合溝
１７ｃをハンドレール２３に嵌合し、然る後両取付金具
２１．２２の傾斜部２１ａ、２２ａを重ね合わせネジ２
６，２６止めすることにより、扉ユニット１２は低温エ
アーカーテンＣＡの外側に取付けられる。

斯かる構成によれば、オープンショーケースとして完成
されたショーケース本体１の低温エアーカーテンＣＡの
外側に位置する如く開口３に扉ユニット１２を配設する
ため、低温エアーカーテンＣＡは透明扉１３の開扉時以
外外気と遮断され、オープンショーケースとしての使用
時に比べ開口３における冷凍負荷を大幅に軽減できると
、同時に貯蔵室９の温度を大幅に引き下げて冷凍ショー
ケースとして使用、又は貯蔵室９の温度設定値をそのま
まにして冷凍装置の運転時間を短縮できる等冷凍式いは
冷蔵仕様を選択することができる。

又枠体１４の下部に設けた熱絶縁性の間隔子１７Ｂの嵌
合溝１７ｂをハンドレール２３に嵌合することにより扉
ユニット１２の位置決めが行なえ、しかも上部に設けた
熱絶縁性の間隔子１７Ａを介して取付金具２１．２２で
もってショーケース本体１に止着することにより、扉ユ
ニット１２にショーケース本体１と熱絶縁関係に且つ気
密を維持して開口３に簡単に取付けることができ、扉ユ
ニット１２の後付作業が容易に行なえる。

更に、枠体１４下部に取付けられる間隔子１７に枠体１
４後部に接し且つ吸込口１１と十分な間隔を存する張出
部１７ｆを形成したことにより、間隔子１７Ｂでもって
バランス良く枠体１４をハンドレール２３上に支持でき
るとともに、循環冷気流の吸込流量を十分に確保して間
隔子１７Ｂ取付けによる吸込量不足及びこの不足による
低温エアーカーテンＣＡの乱れを阻止できる。

以上述べた如く本案は、商品収納及び取出用の前面開口
に低温エアーカーテンを形成して貯蔵室を冷却してなる
冷気循環式ショーケースにおいて、開閉自在な透明扉と
、この透明扉を支持する口字形の金属製枠体とからなる
扉ユニットの前記枠体の上面に熱絶縁部材からなる間隔
子、下面に前記前面開口下端のハンドレールに嵌合され
る嵌合溝と、枠体後部に接し吸込口上方に位置しこの吸
込口と十分間隔を存する張出部とを形成した熱絶縁部材
からなる間隔子を設け、この間隔子をハンドレールに嵌
合するとともに、上部の間隔子を介して吹出口の前部に
取付金具も止着して低温エアーカーテンの外側に位置す
る如く扉ユニットを前面開口に取付けたことを特徴とす
るものであるから、オープンケースとしての使用時に比
べ開口における冷凍負荷の大幅な軽減が図れ、貯蔵室の
温度を大幅に引き下げて冷凍ショーケースとして使用、
又は冷蔵使用の場合には冷凍装置の運転時間を短縮でき
る等ショーケースとしての多様化が図れ、又扉ユニット
の取付に際してもバンドレールを利用するためその位置
決めが頗る簡単となり、しかも枠体上下両面の間隔子に
て気密を維持できる等、扉ユニットの後付作業を簡便に
行なえ、更に張出部によりバンドレール上にバランス良
く枠体を支持できるとともに、循環冷気流の吸込流量を
十分に確保して扉ユニットの取付による吸込量不足及び
この不足による低温エアーカーテンの乱れを阻止できる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本案冷気循環式ショーケースの実施例を示し、第
１図は縦断面図、第２図は要部拡大縦断面図、第３図は
扉ユニットの斜視図、第４図は扉ユニットの取付説明断
面図である。 １２・・・・・・扉ユニット、１４・・・・・・枠体、
１７Ａ。 １７Ｂ・・・・・・間隔子、１７ｂ・・・・・・嵌合溝
、１７ｆ・・・・・・張出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 商品収納及び取出用の前面開口に低温のエアーカーテン
   を形成して貯蔵室を冷却してなる冷気循環式ショーケー
   スにおいて、開閉自在な透明扉と、この透明扉を支持す
   る口字形の金属製枠体とからなる扉ユニットの、前記枠
   体の上面に熱絶縁部材からなる間隔子、下面に前面開口
   下端のバンドレールに嵌合される嵌合溝と、枠体後部に
   接し吸込口の上方に位置し、この吸込口と十分間隔を存
   する張出部とを形成した熱絶縁部材からなる間隔子を設
   け、この間隔子をバンドレールに嵌合するとともに、上
   部の間隔子を介して吹出口の前部に取付金具を止着して
   、低温エアーカーテンの外側に位置する如く扉ユニット
   を前面開口に取付けたことを特徴とする冷気循環式ショ
   ーケース。