JPS6021367Y2 - 帯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、帯体の端部に、簡単に結び部を成形すること
ができる後帯片を連設し、包装の際にも折たたみに便利
な簡易帯体の改良に関するものである。

本出願人は先に、帯体の末端部に既成の結び部を設け、
この結び部をベルベット式ファスナーによって、胴部に
巻付けた巻込帯部へ固定するようにした簡単結び帯を、
出願して登録番号実用新案第１０４２２５４ （実公昭
４７−４０５８３号）を得ている。

然しなから、上述の結び帯は、結び部が一定の形態に成
形されたものであり、結び部に変化をもたせることが全
くできず、又折たたみ収納の際に結び部が嵩ばったり、
損傷しやすいなどの欠点を有してる。

又近時、身体に巻付ける帯部と、結び部とを分離し、結
び部の形態に変化をもたせるようにして、帯部に固着さ
せる簡易帯は公知である。

然し、この種の簡易帯では、結び部が帯体と分離してい
ることに起因する多くの不便と、結び部を完全に固着さ
せるための固定機構が複雑になり、着装に手間がかかり
又収納の際にも不便なものである。

本考案は、この種の結び部における上記のような欠点を
取除き、身体に巻付ける帯部と、結び部を成形しうる展
開状の後帯片とを連設腰使用時に別部具を用いずして、
簡単に結び部を成形して確実に着用でき、しかも収納の
際に、平面状に折たたみができる便利な帯を提供するこ
とを目的とするものである。

次に本考案の実施例を示す図面に基すき、その構成作用
並びに効果につき詳述する。

１は帯体で、その裏面はループ織或地１ｂによってなり
、帯体１の後端部１′上辺に、結び部を成形するための
長方形の後帯体２を突設する。

３は、表面がループ織戒地３ｂよりなる巻込片で後帯体
２の下辺中央に、その上端を連着して垂設し、下端部に
ベルベット式ファスナー鉤形片３ａを縫着する。

尚後帯体２は、長方形の他、成形結び部の形状によって
種々の形、大きさのものが考えられる。

４．４は上辺折込止片で、帯体１の後端部１′の上辺に
、上記後帯体２の裏側に位置するように、巻込片３のつ
け根両側に対称に突設する。

５は下辺折込止片で、帯体１の後端下側角部ＩＣの下辺
に垂設する。

上辺折込止片４，４および、下辺折込止片５の先端部に
は各ベルベット式ファスナー鉤形片４ａ、５ａを縫着す
る。

帯体１の下側角部１ｃは、第１図に示す二点鎖線に沿っ
て矢印ハの方向に裏側斜上方に折重ね腰下辺折込止片５
のベルベット式ファスナー鉤形片５ａを帯体１の裏面ル
ープ織戒地１ｂに接着固定させて、第５図の如く斜折縁
部Ｂを形成する。

尚帯体１の下隅角部１ｃを、上記の如く打重ねして斜折
縁部Ｂを形成するかわりに、二点鎖線状即ち斜折縁部Ｂ
状に切断して斜縁部を作成しておいてもよい。

１″は下端を斜辺に切欠した帯体１の前端部である。

１ａおよび２ａは、帯体１の前端部１＃および前記後帯
体２の中央上方部にそれぞれ縫着したベルベット式ファ
スナー鉤形片である。

本考案は上記のような構成であるから、使用に際して、
先ず後帯体２を連接辺に沿い矢印イによって下方に折り
曲げ、その上方より矢印口によって巻込片３を巻込むよ
うにして、後帯体２のベルベット式ファスナー鉤形片２
ａを巻込片３のループ織戊地３ｂ面に接着せしめると共
に、巻込片先端ベルベット式ファスナー３ａを帯体１の
裏面ループ織戒地１ｂの上部に接着固定して第４図の側
面図および第５図の切欠き正面図によって示す所謂結び
部Ａを成形する。

この際、帯体１に突設される後帯体２の形状および大き
さや巻込片３の巻込状態によって種々の結び部Ａが成形
される。

次いで前述の如く、帯体１の下側面部１ｃの矢印ハによ
る折重ねと、接着固定による斜折縁部Ｂを作り、上記結
び部Ａと共に外観的に自然な結び帯部を成形する。

斯様に後端部に結び帯部Ａ、Ｂを備えた帯体１を人体胴
部に巻きつけて後、その前端部をベルベット式ファスナ
ー鉤形片１ａで、裏面ループ織戒地に接着固定すると同
時に、更に上方折込止片４を帯体、１の上端部より折込
んで内部に差入れ、ファスナー鉤形片４ａを裏面ループ
織戒地に接着させて帯体１を完全固定する。

尚この際、前述の巻込片３の先端ベルベット式ファスナ
ー鉤形片３ａは、帯体１の巻きつけ状態において、折込
止片４，４と共に、内部に差入れ裏面ループ織戊地に接
着するようにすれば、帯体１の固定が強固になる。

もしも、上記結び部Ａの内面と、帯体１の外面にベルベ
ット式ファスナー片を設けて、単に押付固定したもので
あれば、電車や人込みの中で、結び部が剥離方向に引く
様に他者が触れた場合に瞬時にして帯は解けてしまう。

然しなから本考案の帯は、折込止片４，４を用いて、こ
れを胴体に巻きつけた帯部の内方に、折込んで固定して
いるのであらゆる方向の力に対しても安全であり、結び
部および帯体が解けたりすることは絶対にない。

この様に本考案は他の部具を必要とせず、後帯体によっ
て自然的な結び帯部が成形され、簡易に帯を着用するこ
とができ、その上枝帯体が平面的に折たたみできるので
、嵩ばらず収納することができる。

又裏面がループ織戒地よりなり、通気性芯材を使用して
いるので軽量であり着用が誠に快適である。

この様に本考案帯は実用上の効果多大なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はその１部切欠正
面図、第２図は同平面図、第３図は左側面図、第４図は
結び部を成形したときの左側面図、第５図は結び部を成
形するときの切欠要部正面図、第６図は使用状態を示す
前方よりの斜面図である。 １は帯体、１′は後端部、１“は前端部、１ｂはループ
織戊地、１ｃは下側角部、２は後帯体、３は巻込片、３
ｂはループ織或地、４は上辺折込止片、５は下辺折込止
片、ｌａ、２ａ、３ａ、４ａ、５ａはベルベットファス
ナー鉤形片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏面がループ織戊地１ｂにてなる帯体１の後端部１′の
   上辺に、表面がループ織戒地３ｂにてなる巻込片３を中
   央下辺に垂設した後帯体２を連着すると共に、巻込片３
   のつけ根両側の、上記後帯体２の裏側に、上辺折込止片
   ４を突設し、後端１′下辺に下辺折込止片５を垂設し、
   帯体１の前端１″後帯体２の上端および巻込片３、上辺
   折込止片４、下辺折込止片５の各端部にベルベット式フ
   ァスナー鉤形片１ａ、 ２ａ、 ３ａｔ ４ａ＊ ５ａ
   を各縫着して戒る帯の構造。