JPS6335626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として買物時等において商品を収納
する際に使用しうるようにした簡易な提げ袋に関
するものである。

ところで従来のポリエチレンなどで作られた提
げ袋において、袋の口部に提げ手片を一体に形成
し、或は紐を口部近くに備えしめたものが知られ
ているが、何れもこれらの紐を吊り提げるのみで
は口部を閉じることができないのである。さらに
は古くより袋の口部に提げ手を兼用させた縛り用
の紐を備えしめた巾着（キンチヤク）と称する携
帯用の袋が用いられているが、これは袋の口部近
くに適宜間隔として形成した多数の穴に提げ手と
なる紐を通したもので、これでは加工時に紐を予
じめ通しておかねばならないばかりか、品物の収
納時に口部を開かしめる手数を要したり、紐が邪
魔になる、といつた不便がある。その他実公昭57
−16563号公報に示す袋は、さげ紐の他に補助紐
を必要とするばかりか、この補助紐は袋内への品
物収容時に引つかかるおそれを有しているのであ
る。

本考案はかかる従来の提げ袋の弊害をなくすこ
とを目的とするもので、即ち袋本体の口部近くに
沿つた外面に、提げ紐を該袋本体の両側縁がわで
両端を止着することにより備えしめると共に、こ
の袋本体の上記提げ紐の略中間部に対応した位置
に該提げ紐を通しうる穴を貫通して形成せしめた
ことを特徴とするのである。以下これを図の実施
例について説明する。

図において１は紙、布或はポリエチレンのよう
な合成樹脂によつて形成された袋本体、２は本体
の口部３に沿つた外側面の両端近くに、両端を
縫・融着することにより止着４，４せしめた提げ
紐、５は上記提げ紐２の略中間部に対応した袋本
体１の口部近くの位置に貫設状に形成した穴であ
る。上記提げ紐２は、第１〜３図に示すよう袋本
体の片面に設ければよいのであるが、第４，５図
のように両面に備えしめてもよく、さらにこの提
げ紐は図において巾広の帯状として示したが紐状
体でもよい。またこの紐２と穴５の位置は図示の
ように紐２を上方とし、或は同じ位置ないしは上
下逆にしても差支えないのである。

本考案の袋は前記の構造を有するのであり、こ
れの使用は袋本体内に物を収納させて提げ紐２の
略中間を穴５に通して該袋本体の他側方の穴より
取り出して第３図のように上方に引上げるとよい
のであり、この紐を両面に備えた第４，５図の例
では、各提げ紐２，２の中間部を夫々のがわから
穴５に通して反対がわより取り出せば足りるので
ある。このようにして紐２を上方に引上げると口
部３が中間に向けて自然に絞縮されて品物のはね
出しをなくしうるのである。

このように本考案の袋によるときは、袋本体の
口部近くの外側面にその両端を縫・融着すること
で備えしめた提げ紐の略中間部を、該袋本体に設
けた穴へ差し入れて反対がわの穴から取出すこと
で、口部を絞縮せしめた状態となして引き下げう
ることになつて扱いが迅速、容易であるばかり
か、この紐は少なくとも袋本体の口部近くの一側
面に備えしめるのみで足りるため、袋の製作加工
が簡易となつて安価に供しうるとともに、提げ紐
は使用前において袋本体の外面に位置するので品
物収容の妨げとならず、しかもこの色を選定する
ことによつて美感を向上させうるといつた副次効
果をも奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案袋の正面図、第２図は第１図Ａ
〜Ａ線の断面図、第３図は使用状態時の正面図、
第４図は他の実施例を示す断面図、第５図は同使
用状態時の斜面図である。 １は袋本体、２は提げ紐、３は口部、４は縫融
着、５は穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 袋本体の口部近くに沿つた外面に、提げ紐を
   該袋本体の両側縁がわで両端を止着することに
   より備えしめると共に、この袋本体における上
   記提げ紐の略中間部に対応した位置に該提げ紐
   を通しうる穴を貫通して形成せしめたことを特
   徴とする提げ袋。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項に記載の提げ
   紐を袋本体の両外面に備えしめたことを特徴と
   する提げ袋。